あらすじ
世界300万部を超える驚異のロング&ベストセラー
「稲盛経営3部作」の中核となる1冊。
門外不出といわれた秘伝の解説書が、装いも新たに登場!
解説 一橋大学名誉教授 伊丹敬之氏
「経営と会計の常識が変わった」と世界を驚かせたアメーバ経営。
組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分け、独立採算とすることで、社員全員が経営者と同じ視点で考えられるようになる。
市場の動きを反映し、柔軟にその姿を変える独創的マネジメント手法を稲盛氏自らが語る。
【本書の主な内容】
-値決めは経営
-大きくなった組織を小集団に
-ただ細かくすればよいわけではない
-市場の動きをダイレクトに伝え、即座に対応する
-まず機能があり、それに応じて組織がある
-「売上最大、経費最少」で経営をシンプルにとらえる
-ビジネスの流れを「実績」と「残高」でとらえる
-京セラで実践される会計原則とは?
-利害の対立が会社全体のモラルと利益を損なわせる
-若い人材をリーダーに抜擢し、育成する
-自由度の高い組織だから経営理念が重要
-採算表からアメーバの姿が見えてくる
-営業部門も製造部門もプロフィットセンター
-時間意識を高め、生産性を上げる
*本書は、2006年9月に日本経済新聞社から刊行された同名書を2010年10月に文庫化し、新たに解説を加えて新装版としたものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「組織を機能ごとにユニット化していく」というのは今日でも多くの企業で実現されているが、「各ユニットごとに売り買いをして会計管理をしていく」というのは自分にとって新鮮だった。
「社員ひとりひとりに経営者目線を持ってもらう」という目標を机上の空論で終わらせないために、よく考えられた手法だと思う。
現場や経理からすると業務が増えるので反発が起きそうなので、経営者の強い思いと現場への根気強い働きかけが必要なのだろう。
本書で語られた手法をそのまま適用すればいいわけではなく、自社の業務や理念と照らし合わせてカスタマイズしなければならない。
重要なのは「社員ひとりひとりが経営者目線を持つこと」だと思うので、それをどう具体的は手法に落とし込んでいくか。
他には「顧客第一」、「誠実」、「戦後復興」のリアルを本書から感じ取った。