稲盛和夫のレビュー一覧
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就活の時に京セラの創業者である稲盛和夫さんの「考え方」を読み、その時は所謂自己啓発本という印象しか持てなかったが、社会人10年目で自身のあり方を今一度考えたいと思い、本書を読んでみた。損得勘定ではなく人として正しいことをできるかなど他書の自己啓発本によく書かれている内容が大半であるが、意識して取り組む方法を自身の経験を踏まえて、分かりやすくまとめられていた。人は成長する過程で、本能、感性、知性を身につけ、物事を判断する時に損得や好き嫌いで判断しがちであるが、真我(真実の自己自身)をもとに正しいことであるかを念頭に置き判断することが大切であるとあった。正しい判断をするためにも人格を磨き、感謝(あ
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京セラの創設者、稲盛和夫さんが"心"について語った本。
仏教の精神がベースにあっての考え方だが、「人生は心のありようですべてが決まっていく。」とのこと。
・「利他の心」で生きることが大切。
・目の前に現れた状況がいかに過酷なものであっても、それに対して恨んだり、卑屈になったりせず、つねに前向きに対処していく。
・よいときも悪いときも感謝の思いで受け止める。
・その瞬間に「できる」と思えば実現できる。成功の秘訣は諦めないこと。
・リーダーにもっとも大切な資質は"心"=人格、人間性。人格とは「性格+哲学」。
・「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」
・「運 -
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ネタバレ1,事業の意義、目的を明確にする。
自分の技術を世に問いたい、から、将来にわたって従業員と家族の生活を守ること、にある。
京セラの経営の理念「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」
従業員の幸福、が入っているか。
日本航空の理念にも入っている。いかなる業種でも全社員の幸福のために存在している。
中小企業こそ、大義名分が必要。
従業員のために必死でやっているという自負があるからこそ、従業員の無責任な態度を叱ることができる。
利益は、大義名分を果たすため。利益が目的ではない。
人生の意義も、家族のためという大義は必要。
国鉄が日本テレコム、道路公団とトヨ -
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稲盛さんだけでなく、中村天風さんや他の偉人のように、達観した人達の考え方にはどこか共通点がある。仏教がベースのため、おそらく日本人の心に1番しっくりくるのではないだろうか。稲盛さんの著書はいつもそうだが、本書もまた読むだけで心が洗われるような、高潔な説法を受けたような気分になれる。
以下本書より抜粋。
「私は人格とは『性格+哲学』という方程式で表せるものだと考えています。哲学とは噛み砕いて言えば、考え方のこと。生まれついた素質としての性格に加えて、どのような考え方を持って人生を歩いているかを加味しなければ、人を見抜くことはできないのです。」 -
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京セラ、KDDIを興し、JALを再生させた稲盛和夫氏の経営の原理原則をまとめた本。
12条にまとめられているが、経営者として必須なのは創造的な仕事であり、過去の否定であるとしている。
新しいことにつねに挑戦し、「楽観的に構想し、悲観的に計画をつくり、楽観的に実行する」ことが不可欠。
大組織を強くするのに必要なのはアメーバ経営であり、売上-経費=付加価値。付加価値÷総労働時間。
経費はめちゃくちゃ細かく書き出すことで、現場が改善行動を生み出し、創造的な仕事を有む動力としている。
また、経営とは、経営者が持てる全能力を傾け従業員が物心両面で幸福になれるよう最善を尽くすこと。企業は経営者の私心を離