稲盛和夫のレビュー一覧
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ネタバレ自分の会社がどうすればよくなるのか。
考え方が古かったり、前例主義だったり、社員の事を考えない上司が多かったり・・・。おそよ社会人として不承不承でも組織で働いている身であるならば、組織のよろしくない面を目の当たりにし、一度ならずもこうした疑問に突き当たったことがあると思います。
私も当然持ちました。そして、今も持っています。
問いが大きすぎ、また要素が複合的でもあるので、全てを包含する完璧な答えは未だ持ち合わせていません。
しかし、本書を読むと、ああ、いい会社というのは、芯のある(筋の通った)経営者がいるのだ、と思いました。そして、会社が良くなる為にもまた、こういう経営者が必要な -
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ネタバレ盛和塾という稲盛さんが創設した経営者向けの塾の参加者との対話(Q&A)形式で書かれている。
塾生は中小企業の経営者が多く、生々しい悩みの質問が多く、経営の現場をリアルに感じながら読むことができる。
稲盛さんの回答を通じて、この人は真の経営者であるということを感じた。会社、仕事、社員、顧客に真摯に向き合う姿が素晴らしい。
原理原則は何かというと、正、不正の判断基準、または善悪の判断基準、公平、公正、誠実、誠意、愛情、正義、博愛、正直、素直等々のベーシックな言葉で表せる倫理観です。この倫理観を持っていなければ、ともすれば己の欲望が物事の判断基準になるというケースが多くなりがちです。
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Posted by ブクログ
仕事を楽しむ
→仕事の中に喜びを見出す
→仕事で達成したいことを明確にする
自分が仕事をしていて楽しいと思えることは、今までに経験したことのない仕事が、なんらかの状態で形にできたことだ。
試行錯誤して自分の心の中の漠然とした想いを、色々考えながら一つの成果に結びつけるその過程や結果における達成感が喜びにつながっていると思う。また、その達成感により、自分がいまだ成長していけるんだという期待感が、自分自身をワクワクさせる。そんな中に仕事の楽しさを見出すことができていると思う。
世間はコロナ禍の中、ニューノーマルといわれる行動変容において、自らも変化していかなければならない。難しいことで -
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稲盛和夫がどのように会計を考えているかを語った本。
実態の把握が難しくなりがちな会計の従来の手法に対して疑問を持ち、会社独自の手法を一部採用して対処しているというのが新鮮だった。
今簿記で机上の会計手法の基礎を学んでいるわけだけれども、それが実際にどのように運用されているかというところは疑問を持ちつつ注視することが大事だろう。
自社の購買発注の体制に関して疑問に持っていたところが一部解決されたのは意外なところだった。
稲盛和夫の経営は正直経営ともいうべきところで、嘘偽りのないこと、というところを根底に置いているように思う。とても立派な人だと思う。ただ、あまりにも立派すぎてちょっと引く時もあ -
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製造業に関係ない偉い立場の人にも人気があるのは、生産効率の話ではなく会計の話だったから。
JALでも通じますよね、そりゃ。
どんぶり勘定を各部門に分散してるけど、どんぶりであろうとも勘定があるだけマシ、しかも、管理部門に管理会計機能を集中させて強化するより、どんぶりでも各部署にある方が、経営楽でした、というお話。
KGI、KPIの話と通じますねこれ。ただし、会計に乗らない取引をどう管理するかは別の話。アメーバ経営なら労務時間を管理してますが、耐用年数や楽しさなどの品質はどうか。ということで星4つ。
でも、それはさておき、管理部門に人入れるより、どんぶり分散して入れた方が今の経営状態がわかっ