【感想】
この本は漢字にフリ仮名が打っていて、文字のフォントもやや大きい。
どちらかというと子供向けの本なのかな?と思いながらスラスラと読んだ。
子供向けとは言え、稲盛イズムのコンセプトは全く変わらない。
「能力<熱意≦考え方」であったり、仕事へのバイタリティも目を見張るものがある。
やっぱり、仕
...続きを読む事には真摯に、そして楽しんで立ち向かうことが大切だろう。
稲盛氏ほどは到底難しいが・・・やはり真摯に行なった仕事から得られるメリットや喜びは大層であると思う。
「誰にも負けない努力をしているか?」
「本当に全て出し尽くしたのか?」
このあたりは普段からしっかりと見据えて仕事を行なおう。
マクロな視点を持ちつつも、目先の頑張りもしっかりと!
それにしても稲盛氏のバイタリティは決して真似できませんわ。
ホトケやないか。いや、阿修羅や。
【この本から何を実践する?】
・どんな仕事や試練も好きになる、楽しんで立ち向かう
・好調におごらず、不遇にくじけない。
・素直な心を持って人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめること
【内容まとめ】
1.「人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力」これは稲盛和夫全作品の共通項目
2.逆境の中でも「仕事を好きになる」事ができれば、そこから良い循環が生み出される。「継続は力なり」というが、人生で大切なことは「継続」。
3.どんな環境であれ、必死で生きていない動植物は息絶えてしまう。一生懸命努力するからこそ生き残っていける。
人間も生きるために必死で努力することは当たり前のこと!!
4.「好調におごらず、不遇にくじけない」
→若い時に成功しても決して驕らず、また災難や大きな挫折があっても挫けてはいけない。
大切なことは、失敗にしろ挫折にしろ、どういうふうに自分が受け取るかということ。
試練を真正面から受け止めて、それをバネに更に努力を重ねていくこと。
5.本当に「誰にも負けない努力」をしているか?
6.本当に伸びる人は、素直な心を持って人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる人。
7.「禍福はあざなえる縄のごとし」
→よいことと悪いことが織り成されていくのが人生というもの。
良いにつけ悪いにつけ、どちらの物事にも感謝の気持ちを持って生きる事が大切。
【引用】
人間には「利己の心」と「利他の心」があります。
「自分だけ良ければいい」という利己の心と、他人を慈しみ愛する利他の心が同居しています。
p16
・人生を決める3つの要素
人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力
熱意…人生を生きて行くために、どのくらい熱意を持って生きて行くかが、とても大きな要素。
「誰にも負けないような努力を、本当にしているかどうか」その熱意の強さが非常に大事!
その中で、「考え方」が人生を変える。
マイナス100からプラス100まであるから、悪い考え方を持っていれば、能力や熱意があればあるだけ、人生や仕事の結果は大きなマイナスとなる!
・良い考え方
前向きで建設的であること。
みんなと一緒に歩もうという協調性。
善意に満ちていること。
思いやりがあって、優しい心を持っていること。
正直で真面目で努力を惜しまないこと。
利己的でなく、強欲でないこと。
そして、感謝の気持ちを持っていること。
p46
・仕事を好きになれば、すべてが変わる
やっと鹿児島から出て来て働きだしたのに、ボロ会社にいたせいでますます惨めになっていった。
しかし、その逆境の中でも「仕事を好きになる」事ができれば、そこから良い循環が生み出される。
また、コツコツと仕事をやっていくというひたむきな努力こそが、やがて偉大なことを成すのではないかと思えるようになる。
「継続は力なり」というが、人生で大切なことは「継続」。
つまり同じ事を真面目に続けていく事。
p84
・一生懸命生きる事が当然
野良猫だって、雑草だって、毎日必死に生きないと生き残れない。
どんな環境であれ、必死で生きていない動植物は、みな息絶えてしまう。
一生懸命努力するからこそ、生き残っていける。
だから人間も生きるために必死で努力することは当たり前のこと!!
必死で努力しても、うまくいかないことはある。
これ以上やれないというくらい一生懸命に努力したのであれば諦める事もできるが、もしそれが中途半端に取り組んだ結果であれば、後で悔やむし落ち込んでしまう。
どんなに不利な状況であっても、つねに精一杯努力をすることが、私たちがこの世の中で生きていくための前提である!!
p90
・アメーバ経営
会社を「アメーバ」と呼ばれる小さな集団に分け、それぞれのリーダーが責任を持って経営を行うというもの。
その小集団は固定したものではなく、ひとつひとつが環境の変化に適応して、形を変えたり増えたりしていくために、アメーバと名付けられた。
p107
「動機善なりや、私心なかりしか」
新しい事業である第二電電を興したいと考えた際、半年間、夜寝る前にこのような自問自答を繰り返した。
p127??
・好調におごらず、不遇にくじけない
苦しいことや辛いことがあれば、その状況から脱出したいと思うのが人間です。
でも、現実から逃げようとしても逃げられないことの方が多いです。
不運でも、不遇であろうとも、それに耐えて明るく前向きに努力を続けるのが人生で、それをすることで私の人生は夢が実現していきました。
ベンチャー企業の経営者には、若くして成功を収め、億万長者になった人もいます。
しかしその成功もその人にとっては試練の一つで、いずれそのツケがまわってきます。
成功しても、せっかく得た地位を失い、かえって悲惨な運命を辿る可能性もあります。
若い時に成功しても決して驕らず、また災難や大きな挫折があっても挫けてはいけません。
大切なことは、失敗にしろ挫折にしろ、どういうふうに自分が受け取るかということです。
試練を真正面から受け止めて、それをバネに更に努力を重ねていくことが、自分を作っていくことだと思います。
p145
・京セラフィロソフィ
1.心をベースとして経営する
2.原理原則に従う
3.ベクトルを合わせる
4.感謝の気持ちを持つ
5.利他の心を判断基準にする
6.人間の無限の可能性を追求する
p161
・経営とは?
従業員みんなと、その家族の生活を守ることがmust
また、社会的にも大きな使命を持っているという意識が必要。
・本当に「誰にも負けない努力」をしているか?
周りを見てみると、自分が寝ている時もまだ起きて一生懸命がんばっている人がいる。
自分も負けずに努力すること。
寝る間も惜しんで頑張らないと、仕事というものはうまくいくものではない!
p167
・素直な心
必要なのは「野蛮な勇気」ではなく「真の勇気」。
また、天狗にならずに「これでいいのか?」と自戒しながら努力し続けること。
能力のある人や気性の荒い人、我の強い人は往々にして人の意見を聞かず、たとえ聞いても反発するもの。
しかし本当に伸びる人は、素直な心を持って人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる人。
素直な心がなければ、人間は成長も進歩もしない!
p174
人間が本当に心から喜びを得られる対象というものは、仕事の中にこそある。
働くことで得られる喜びは趣味や娯楽と比べても格別であり、決して代替できない。
真面目に一生懸命に仕事に打ち込み、辛さや苦しさを超えて成し遂げた時の達成感。
それに代わる喜びはない!
p181
・どんなときも明るく感謝の気持ちを
「禍福はあざなえる縄のごとし」
よいことと悪いことが織り成されていくのが人生というもの。
良いにつけ悪いにつけ、どちらの物事にも感謝の気持ちを持って生きる事が大切。