稲盛和夫のレビュー一覧
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「稲盛和夫の経営塾―Q&A高収益企業のつくり方」も面白かったが、本書も面白かった。経営者が稲盛氏にぶつけるさまざまな悩みや質問に、稲盛氏が鋭く答えるというもの。あいまいな答えが一切なく、気持ちいい。
色々と示唆に富むものが多かった中、最後のQAが感動的だった。
名経営者の条件は?の答え。
京セラの子会社で組合組織が強くて赤字が続いた子会社に、経営幹部を二人送っても再建に失敗したが、その後、会社の中でも頭角を現しているというわけではなく、たたき上げで、ごく小さな部門の長になった人を送ったとのこと。彼が行った後、黒字化しただけでなく、不況になっても黒字を続けたという。彼は、会社への不信感で -
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アメーバ経営の解説書。改めて思うが、アメーバ経営は管理会計の極み。
・アメーバ経営の目的は、「全員参加経営の実現」「経営者意識を持つ人材の育成」「市場に直結した部門別採算制度の確立」
・会社の運営機能を「営業」「製造」「研究開発」「管理」に分ける。
・アメーバと呼ばれる独立採算の小集団に分ける。「売上最大、経費最小」の原理原則に基づき行動する。
→小集団に分けるポイントは、独立採算のとれる単位であること、ビジネスとして完結する単位であること、会社全体の目的や方針を遂行できる単位であること
※独立採算ということは、機能別組織ではない??
・成果を全て金額と時間に落とし込み、時間当たり採算表で同じ -
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ネタバレ「稲盛さん」とは、宗教である。彼は仏教を心に持っている。どちらの宗教にせよ、人生の訓えを知っており実行している人は、芯がしっかり通っている。やはり普通の人とは違う。 私が彼を知ったきっかけは、お気に入りの本の一つである「沈まぬ太陽」からであった。御巣鷹山事故を起こしたNAL(実際はJAL)再建に白羽の矢が立ったのが、何を隠そう稲盛和夫氏なのだ。私はこの人物に興味を持ち、偶然本書を見かけて読むことになった。稲盛氏は京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者であり、数々の慈善事業にも積極的に参加している。 彼は「前世の業が垢としてへばりついている」「生まれた時よりも、魂を少しでも崇高なレベルにして死ん
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【感想】
この本は漢字にフリ仮名が打っていて、文字のフォントもやや大きい。
どちらかというと子供向けの本なのかな?と思いながらスラスラと読んだ。
子供向けとは言え、稲盛イズムのコンセプトは全く変わらない。
「能力<熱意≦考え方」であったり、仕事へのバイタリティも目を見張るものがある。
やっぱり、仕事には真摯に、そして楽しんで立ち向かうことが大切だろう。
稲盛氏ほどは到底難しいが・・・やはり真摯に行なった仕事から得られるメリットや喜びは大層であると思う。
「誰にも負けない努力をしているか?」
「本当に全て出し尽くしたのか?」
このあたりは普段からしっかりと見据えて仕事を行なおう。
マクロな視点 -
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「人は何のために生きるのか?」と問いかけることが、
哲学のテーマのひとつだろうね。
「人はなぜ生きるか?」という問いかけは、
生きちゃっているから、その質問がしにくいのだろうね。
「人はどのように生きるのか?」というのは、
ハウツゥーのような 安易なものであり、
自分勝手に、好きなように生きればいいのだから、
何のために生きるのか?と言うのは、
自分のために生きればいいのだが、
他人のために生きているとしたら、
何らかの理由がいるのだろうね。
豊かになる為に、お金持ちになるために、家族のために、
家を建てるために、美味しいものを食べるために、
というのは、ちょっと、こまいことなんだろう。
その -
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「盛和塾」の塾生(だいたいは社長さん)から発せられた質問に、稲盛さんが答えているところを見られます。
これ、自分だったらどうしたらいいかな、と悩みます。でも、塾長からの答えは明確です。ほんとにスゴイのヒトコトです。
こんなに明確に答えてくれるなら、塾生がどんどん広がってくるのも当然のことだと納得させられます。
人のうえに立つと、悩み、孤独を感じる分、ずばっと本質を言い切ってくれる存在を求めたくなります。
それが雲の上、当代随一の経営者からのものであればなおさらありがたく、素直に受け止められるのかもしれません。
それが目上とか目下とか関係なく、本質を素直に受け入れられる人でありたいと感