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度重なる挫折にもめげず、人一倍の情熱と強い信念を持って京セラを世界的企業に育てた硬骨の経営者、稲盛和夫の自伝。「経営は利他の心で」「心を高める経営」という独特な哲学、そして忘れがたき数々のエピソードを熱く語る。
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Posted by ブクログ
もっともっと器を大きくしたい そう思った 自分なんでまだ努力が足りない もっとやれる …そんなエネルギーをもらえた一冊
京セラの稲盛和夫ということくらいしか前知識は無く、「私の履歴書」シリーズだからと思って手に取りました。 前半の幼少期から起業する話、後半のM&Aの話、そして稲盛フィロソフィー とても感銘を受けました。
前半、特に会社を興して成長させる過程が特に心にくる。 こんなに熱く仕事が出来たらと感じ、涙するところもある。
京セラとKDDIを創りJALを再生させた立志伝中の人物ですが,幼少期から京セラ設立までは挫折と出会いの人生。つくづく人の縁を感じる自叙伝でした。鹿児島大学出身ということはなんとなく知っていましたが,鹿児島での幼少期については本書で初めて触れました。あまり鹿児島人ってイメージはなかったのですが,意外...続きを読むと影響しているのかもしれないと思いました。
名前こそよく聞くこの方がこんなに熱い人だったとは!血判状をもって会社を興したという話がすごいなと。 以下、メモ -------------------- 稲盛 和夫は、日本の実業家。京セラ・第二電電創業者。公益財団法人 稲盛財団理事長。日本航空名誉会長。 ウィキペディア 生年月日: 1932年1月...続きを読む30日 (84歳) 生まれ: 鹿児島県 鹿児島市 学歴: 鹿児島大学 ♡我々の心のうちにそれを引き寄せる磁石があって、周囲から剣でもピストルでも災難でも病気でも失業でも引き寄せるのであります(成長の家) ♡心の様相が大切。心が呼ばないものが自分に近づいてくることはない。 ・有機化学専攻 ・卒論:入来年度の物理的諸性質 1955 S30 京都の松風工業、ニューセラミックス>高周波絶縁性が高いフォルステライト磁気、松下電子工業からブラウン管の電子銃に使う絶縁用セラミック部品への注文増、特殊磁器焼成用の電気トンネル炉も考案 ・泊まり込みの日々、机の上におかずがいっぱい入ったお弁当 ・上司が、稲盛に上をつけるな、自由にさせろと。 「男が男に惚れたのですから、私はかまいませんよ」 ・血の気の多い一同で血判状 ・アメーバ:全体を工程別。製品群別にいくつかの小さな組織に分け、それぞれがひとつの中小企業のように独立採算で自主的に運営する。アメーバのように自己増殖していく。 1966: IBM社向けの集積回路基板、仕様が桁違いに厳しい アメリカAMI社が電卓用ICのパッケージを100万個発注 1978年 セラミックス製インプラント:バイオセラム オイルショック後、代替エネルギーの必要性→シリコンの単結晶のリボンによる太陽電池。現在、京セラの太陽電池の生産規模は年間60メガワット、世界でトップクラス。 再結晶宝石(人工エメラルド):クレサンベール(鉱物結晶領域=得意分野) 1977年 セラミックスのプラント輸出、ソ連へ 1979年 サイバネック工業(トランシーバー製造)買収 三田コピー 買収 +京セラのプリンタ技術 1982年 国際的にみて日本の通信料が非常に高い、正義感で下げたくなった、第2電電に名乗り。リスクが桁違いに大きい ♡動機善なりや、私心なかりしか 京都:ワコール、堀場製作所、オムロン、日本電産、任天堂、ローム、村田製作所 ・盛和塾:トップが持つ哲学、理念によって大きく左右される。経営哲学を教えたい。 ♡人間として正しいことをすれば宇宙は答えてくれる ♡心を高める、経営を伸ばす ♡良きことを思い、良きことを実践すれば、良き結果を招く
情けは人のためならず、という言葉を実際に解釈するとしたら、この人の生き方は一つの答えになるだろう。そして、自分の行く道を信じることが成功につながる、というある種経営者など成功者の典型的な生き方の、わかりやすい例になる。
稲森さんの本はもう数冊目なので起業時のエピソードなどは何度も目にしていましたが、「私の履歴書」をベースにした一冊であることもあり、より体系だってまとめられているというのと、社会貢献的な話に比重の多くが割かれているのが特徴的と言えます。ちょっと見、上手く行きすぎている感があるわけですが、実際にはけっこ...続きを読むうドロドロした話も多いのでしょう。そのあたりはこの書籍では垣間見ることは出来ませんし、きっとする必要もないということで。
時代を感じますが、稲盛さんのあのバイタリティーの根幹は何だったんだろうか。とても興味深いし、信念を持って柔軟性ある行動力を経営者や政治家の方々はいつの時代も持っていていただきたい。
「情けは人のためならず」との言葉通り、世のため、人のために新しいことにチャレンジし続けた稲盛氏の生い立ちから現在までの軌跡。 松風工業時代、セラミックで新たな活路を見出して独立以来、従業員を大切にしながら、京セラを現在の地位に築き上げた。 人の生活を支える企業で働く以上、この想いを持ち続けたい。 ...続きを読む 気に入った言葉 「ただ一度しかない人生だ。一日一日を無駄にすることなく力いっぱい生きていこう。」(P.62) 「生活は苦しかったが、みんなとの一体感に気持は高揚し、少しもつらいとは思わなかった。」(P.63) 「今日一日一生懸命に生きれば、明日は自然に見えてくる。明日を一生懸命に生きれば、一週間が見えてくる。今月一生懸命に生きれば、来月が見えてくる。今年一生懸命に生きれば来年が見えてくる。その瞬間瞬間を全力で生きることが大切なんだ。」(P.78) 「焼成する時に、どうかうまく焼成できますようにと神に祈ったか」 「神に祈るしかないほど、最後の最後まで努力を傾けたか」(P.105) 「アメリカ流も日本流もない、人間流で行けばいいのだ」(P.113) 「人のため世のために尽くすことが人間としての最高の行為」(P.117) 「波乱万丈の人生、どんな苦難や逆境に遭遇しようと、恨まず、嘆かず、腐らず、明るくポジティブに人生を受け止め、素直に努力をすればよい。どんな運命に対しても、感謝の念を持ち、前向きに生きていくなら、道は必ず開けていくものだ。古希を迎えた今、そのことを実感している。」(P.261)
Kodama's review 稲盛和夫さんの凄さをあらためて感じることの出来る1冊です。ほとんど神の域に達してます。常に「公」に生きる、その姿勢に頭が下がります。 (07.8.20) お勧め度 ★★★★☆
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