稲盛和夫のレビュー一覧
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前回読んだミリオネアマインドと言う本から一転、経営の本を読むことになったのは、会社の社長とお昼を一緒に食べたことがきっかけでした。
僕は競争が少ない市場に目をつけていつか独立したいというような話を暗に社長の前でしたんですが、そのとき社長はこの稲盛さんの経営哲学が詰まった本を薦めてくださいました。社長自身も稲盛さんの経営哲学に共感することが多いらしく、会社の経営でアメーバ経営に近いことを取り入れられています。
この本から僕が学んだことは、中小企業は大企業の下請けでなんら恥じることはないということ。下請けであってもそういう中小企業がなかったら大企業は経営が成り立たないんだから。また中小企業は大 -
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「人生に迷ったとき、ぜひこの本を読んで下さい」と書かれてあったので、読んでみることにした。
今や大企業となった京セラ、KDDIをつくりあげた稲盛和夫さんが、成功するまでの失敗や挫折を描いている。
中学入試の失敗、大学受験の失敗、就職試験など数々の挫折を経験した著者だからこそ、その言葉や内容にはとても説得力がある。
人生では思い通りにならないことが多々ある。
むしろ、思い通りにいくことの方が少ないのかもしれない。
そんなときに、悲観的に考えてしまうのか、反対に物事を前向きに考えて努力し続けるのかで人生は変わってくると書かれてある。
・「不運であろうとも、不遇であろうとも、それに耐えて明るく -
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京セラ創業者の稲盛 和夫氏が主催する盛和塾における、若手実業家の塾生と稲盛氏の対話形式の本。
塾生が直面している実際の問題を題材に、稲盛氏がどのように対応したらよいか、考えが述べられている。
稲盛氏によると、経営者は人の為(利他的)に行動する、財務に関しての理解を深める、酒の席を通して社員に自分の信念を叩き込むことが大切であるようである。
私が感銘を受けた点として、利益を生まない新規事業は世の中にはないということ。利益がでないのは、始める前の入念なシミュレーションができていないことに尽きる。まずは明確な目標を定めること、そして目標に到達するための具体的な方法論に落とし込むという流れが定石 -
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宗教染みているとか批判しようはあるかもしれないけれど、ひとの心として、単純に、
非常に救われた。
松下幸之助氏に次ぐ哲学的経営者ではないでしょうか?
泥臭くがんばるって、こどものときはできるのに、おとなになるとなかなかできないのね、とここ数年で思っていた。
でも、おとなでも泥臭くがんばることができれば、何かが変わるのかもしれない。
努力も相対コストかもしれないなと思う。
有名な一説を引用します。
☆「人生・仕事の結果 = 考え方×熱意×能力」
「能力」とは、才能や知能といった「先天的な資質」
「熱意」とは、情熱や努力する心といった「後天的な努力」。
「考え方」とは、哲学や思 -
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「情けは人のためならず」との言葉通り、世のため、人のために新しいことにチャレンジし続けた稲盛氏の生い立ちから現在までの軌跡。
松風工業時代、セラミックで新たな活路を見出して独立以来、従業員を大切にしながら、京セラを現在の地位に築き上げた。
人の生活を支える企業で働く以上、この想いを持ち続けたい。
気に入った言葉
「ただ一度しかない人生だ。一日一日を無駄にすることなく力いっぱい生きていこう。」(P.62)
「生活は苦しかったが、みんなとの一体感に気持は高揚し、少しもつらいとは思わなかった。」(P.63)
「今日一日一生懸命に生きれば、明日は自然に見えてくる。明日を一生懸命に生きれば、一週間が -
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京セラの名誉会長である稲森和夫さんが西郷隆盛の遺訓を引きながら、経営者として、さらには人としてのあるべき姿を説いています。
大河ドラマ『篤姫』を1年間見た後で、西郷という人の生き方そのものに非常に興味があるこのタイミングでこの本に出会えたのはよかった。
印象的なのは、
「経営でも、政治でも、学問の世界でも、成功した事が偉いのではありません。成功に驕らず、謙虚に、自分を律する強い克己心を持ち続けられることが、人間としての偉さなのです。」(第三章「利他」より)
読み進めていくほど、ごくごく当たり前のことしか書かれていない。
だけど、
「一般には、人間のあるべき姿などは一度学べば十分だと思って