小谷野敦のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
何とまあ正直な人だこと。あちこち怒らせるようなことをかまわず書くのが著者のスタイルではあるけれど、なかなかこうは書けないだろう。ミステリって読者も評論家も多い。傑作・名作と言われるものを読んで面白くなかったら、自分がちゃんと読めてないのかしら?と思って黙っとく。あるいは著者が言うように「私の好みじゃないです」と言っとく。つまらないのをほめている評を見ると、あの程度のを喜ぶなんて低レベルだなーとか思ったりする。ミステリファンって小うるさいものだ。(SFファンほどじゃないか)
そんな思惑などものともせず、自分の主観で、名だたる「名作」や近年のヒット作などを「まったくつまらん」とメッタ斬り。一方で -
Posted by ブクログ
英語の勉強について。外国語を学ぶ才能のない人は、単語と文法を一つずつ地道に覚えるしかない。
そもそも、明治大学の3・4年の英語力は、東大1年の英語力より劣っているにも関わらず、そんな人達が教鞭を取るんだから、推して知るべし。
とまあ、辛辣な書きっぷりでとても楽しく読める。
時間を作るには、何かをしないこと。勉強に力を入れるなら、酒は飲まない、旅行には行かない、とか。そりゃそうだ。
あと、本を読むなら、学歴ロンダリングもあるので、誰が書いたものなのか、年齢は幾つのときの本かを気にして読むとよいとも言ってる。
学問の世界において、大きな仕事をした女性学者には、概ね子供はいないってかかれているように -
Posted by ブクログ
「顧みて他を言う」⇒関係ないことを言って誤魔化す。「泰山鳴動鼠一匹」正しくは大山。古代ローマのホラティウスの警句である。「ぬきんでる」は「擢んでる」と書く。「青田刈り」は正しくは「青田買い」。「根気強い」は「根気よく」と「粘り強く」を混ぜこぜになった言葉。「博打を打つ」は「博奕を打つ」の誤り。「存じ上げない」の対象は人。「破瓜」は処女が破れるのではなく八+八で女性の十六歳。あるいは八×八で男性の64歳のこと。宅急便はヤマト運輸の商標であり一般名詞は宅配便。「田吾作椋十」=「張三李四」。オクラは英語でイクラはロシア語・・・・・・・。おもしろすぎる。