【感想・ネタバレ】性と愛の日本語講座のレビュー

あらすじ

「恋愛」という言葉が近代になってつくられたことはよく知られている。では「恋人」はどうか。徳川時代には「情夫・情婦」というのがあったが、それはどういう意味で使われたのか? 「情欲」や「不倫」はいつ頃生まれたのか? また「逢い引き」は? 本書では、『太陽の季節』『チャタレイ夫人の恋人』等の文学作品、各時代に流行った歌謡曲やマンガ等を材料に、時に外国語との比較を交えながら、性と愛にまつわる日本語の意味の由来や変遷をたどり、日本語の面白さを発見していく。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

使う言葉は時代風俗を表し時代精神をも作り出すので、こういう調査は大切だ。
読み物として面白くするために資料という面は少し弱い。

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2016年07月15日

Posted by ブクログ

恋愛にまつわるさまざまな言葉の歴史をたどることで、性と愛に関する人びとの意識の変遷を浮き彫りにする試みです。というと、言説史のような手法を連想するかもしれませんが、著者の立場は構築主義的というよりはむしろ実証主義的と言っていいように思います。とくに、第5節「愛の告白」は、著者の抑制的なスタンスに、ちょっと歯がゆさを感じてしまいました。もっとも、こうした地道な研究こそが大切だということはわかるのですが。

主として、日本の近現代の大衆文学、ときにはマンガもとりあげて、人びとの平均的な性愛観を追及しています。博覧強記というか、ここまでくわしく調べあげる執念に驚きました。

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2019年12月01日

Posted by ブクログ

性とか愛とかに関する言葉使いの変遷をたどったりたまに茶々入れたりする本。面白かったけど、文学的素養のある人が読んだほうがより楽しめると思う。
素人からすると、辞典をも何冊も引っ張り出してくるようなこの引用っぷりは凄いとしか言いようがないんだけど、文学部の人って皆こんなに勉強しなきゃいけないもんなの?


100円。

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2009年10月04日

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