小谷野敦のレビュー一覧

  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    小谷野敦さんのボヤきのような小谷野節、かなり好きです。
    白眉は三島由紀夫の『金閣寺』のこき下ろし方。こじつけもいいところ。金閣寺と聞いたら多くの日本人は「キンカクシ」を連想してしまう…って、そんなこともないでしょう!(笑
    おそらく、全く受け付けない人も多いことと思いますが、私はハマってしまいました。読みながら1人でニヤニヤした箇所多数。

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    2013年12月26日
  • 日本人のための世界史入門

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    すごい勢いで世界史を描く新書。
    作者の書きたい放題の文章と見解が面白い。
    世界史は大学入試以来離れている、個人的には結構な課題分野であり、課題を思い出すには充分な内容であったものの如何せんすごい勢いと書きたい放題の文章のものであるから、これだけでは全く蓄積にはならない。
    もうちょっと体系的な本を読まないといけないな。
    とはいえ面白いことには間違いなし。

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    2013年11月11日
  • 日本人のための世界史入門

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    だいたいの説明でありながら、横道にどんどん逸れて行きつつ、戻ってくる一見気ままに見えながら配慮のある論述がすばらしい。当方と同じにおいを感じる。減点分はまとまりのなさ故。

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    2013年09月26日
  • 日本人のための世界史入門

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    一般人が歴史を学ぶのは、現代を生きることをより意味のあるものにするためだと思うが、いま思うと学校で学んだ歴史は、そういう視点からいうと必ずしも痒い所に手が届くものではなかったと思う。
    系統立てた歴史入門書ということではないが、そういう痒いところに手が届くという意味でまことにためになり、興味深い本であった。今後何度か読み返すことになるだろう。

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    2013年09月13日
  • 日本人のための世界史入門

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    世界史の流れを著者独自の観点から述べている。教科書には書かれていないようなことや、著者の考えやら。でも歴史の大筋は変わらないので、歴史をまずは一冊で読みたい人におすすめ。

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    2013年09月06日
  • 日本人のための世界史入門

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    ローマ帝国よりもギリシャの文明が優れているなど、筆者の私見を交えながら世界史について、語っています。確かに、ただ事実をありのまま述べるよりも、その背景にある歴史などが分かった方が面白いし、学生時代の歴史の授業も楽しいものになっただろうなとおもいました。

    人類の歴史は常に、強者によって都合よく作られてきた歴史なのだなと思いました。ルネッサンス以降の西洋の隆盛や、宋や明などの東アジアの変遷など、楽しく読むことができました。

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    2013年08月08日
  • ウルトラマンがいた時代

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    著者は私と同い年。「帰ってきたウルトラマン」をリアルタイムで観ていたのも全く同じ。従って、共感できるところが山のようにあった。

    一か所だけ気になったところ。「帰ってきたウルトラマン」の主題歌は主役の団次郎が歌っていたが、「ウルトラマンレオ」の最初の主題歌も主役の真夏竜が歌っていたはず。

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    2013年06月23日
  • バカのための読書術

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    本を読まない生徒対策になるだろうかと思ったら、自分向けの内容でした。
    一部の人文科学が不必要に難化している現実と、教養がないばっかりにその現実についていけない、しかしインテリたちにバカと思われたくない人々。どうやって本を読めばいいのかという話。
    難しいと思えば読まなければいい、と言われてほっとした。これが読めなきゃ…って強迫観念を持ってるのは私だけじゃなかったんだなぁ。
    私自身「不純な動機の読書家」ってのはよくやるから、それでいいのかーって。
    まずは、「事実につく」。自分で学ぶときにも、生徒に教えるときにも、忘れないようにしなきゃ。

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    2013年06月08日
  • 日本人のための世界史入門

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    著者が知識をひけらかしている感もあるが、歴史の面白い視点を沢山提示してくれる。思わず歴史年表を購入してしまった。

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    2013年05月27日
  • 21世紀の落語入門

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    現代の、しかも落語初心者のための落語入門書。
    少し前から落語をよく聞くようになった。けども、田舎住まいで寄席に行く機会はなかなかないので、YouTubeでいろいろ見て楽しんでいる。先日は立川談志のひとり会のDVDをゴッソリ借りたりなんかして・・・という僕にはちょうどよい本だった。

    小難しい落語評論ではなくて、業界のしがらみの無い著者の落語の楽しみ方をわかりやすく紹介されている。
    ところどころの脱線話が結構な知識になるので楽しめた。

    いままで読んだものの中で、あんまり話題に乗らなかった立川志らくが褒められていて、なんだか嬉しかったな。
    この本で出てくる中では、立川談志や志らく、古今亭志ん朝な

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    2013年04月29日
  • バカのための読書術

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    ここで言う「バカ」とは「ポストモダン」が理解できない人のこと。「バカ」な人はひたすら歴史を勉強すべし、というアドバイスは乱暴だけど説得力がある。

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    2013年04月10日
  • 21世紀の落語入門

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    何冊か落語入門書を読んだが、
    本書が一番私の気持ちに沿う。共感できる点がとても多かったからだ。
    初心者には良い1冊だと思う。

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    2013年03月22日
  • 友達がいないということ

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    この本には、友達がいない人が具体的にどうすれば友達が出来るかということは書いていない。けれど、とてもおもしろい。著者も言っているが、友達がいないということを言うのは辛い。彼女がいないことよりもよっぽど辛い。この本のなかで答えにたどり着くことはない。けれど友達がいないことに悩んでいる人は読んでみてもいいかもしれない。少なくとも私は励みになった。それと、小谷野敦のときどきでるナイーブな感じは結構好きだ。

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    2013年03月21日
  • バカのための読書術

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    いつもどおり小谷野節を楽しめる。分野別に基本となる本を解説。文学作品の年代別・性別(といっても25歳上下と男女)ブックガイドは面白い。

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    2013年02月14日
  • 日本恋愛思想史 記紀万葉から現代まで

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    ネタバレ

    著者さんの文章の中心となる主張

    ・「性の解放(公言された学術用語ではないですが「乱れ」「活発化」「自由化」とも)」による
    脱近代化・ポストモダン化は起こっていない、なぜなら、
    今もなお近代から続く恋愛結婚は、国内の大部分を占める人たちによって
    最重要視されており、また巷では実際に恋愛格差なるものが存在しているから。

    ・「恋愛」は近代以降の輸入品ではない、
    なぜなら近世より前の中世、古代には、
    時代によって、さらに身分の階級区分によって
    形のちがう恋が存在していたとかんがえられるから。

    ・性の問題.遊女神聖化の否定.
    売春禁止法以降,性のはけ口としての
    強姦,少女買春(援交など)をはじめ性

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    2013年03月05日
  • 悲望

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    悲望:うーん。恋のパワーだ。中心軸のところは興味深かった。
    なんとなく、リベラル:日本のアカデミズムの小さいこと。

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    2013年01月18日
  • バカのための読書術

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    題名から結構オブラートかけない話ぶりを期待して購入。チマタに跋扈する万人受け内容をよそ目に独自意見をつっこみ気にせずガンガン出してくる豪放磊落な内容は、読んでいて結構スガスガしかったです。著者の考えで共感したところやオススメ本は自分も実勢/読破してみたいなと。

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    2012年12月08日
  • 友達がいないということ

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    いじけて開き直った小谷野が好きである。
    本人も最後に書いてる通り、この本は迷走している。文学上の思いと自分の思いとが錯綜しているが、友達がいない、ということの重みそのものが伝わりおもしろいデキとなっている。
    著名人の友達関係などみると、人間は本当に複雑かつ単純に感じる。

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    2012年05月19日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    いま、ちまたでは女性お笑い芸人が占い師に洗脳された、という話題が持ちきりである。占いってのは、「こちらがわからない手段によって、こちらのことを知る」技法のことであり、事前調査とかコールドリーディングとか視線の動きをみるとか、かまをかけて反応をみる、とか誰にでも当たるこという、とか様々な技法がある。

    で、つまりは、それって、「人間を知る」方法なのであり、そのやり方をしらない人にとっては、「魔術師のように」みえる効果がある。

    小谷野氏のこの本は、ある意味そういう「魔術師のように人間を知る」本であり、読んだほうがいい本であろう。

    どういうことかといえば、「相手が好む本で相手がわかる」ってことで

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    2012年03月19日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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     いやあ面白いね。ここまで著者の怨恨やコンプレックスが噴出している新書も珍しい。著者は文学研究者でもあるので、性をめぐる文学のネタも豊富。この本を読むと、文学と性というのは極めて密接なんだなと思う。
     僕もモテないから、この本のタイトルは強烈だった。やっぱタイトルって大事だよねえ。タイトルに惹かれて手に取ったりするもんねえ。

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    2012年03月09日