小谷野敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ただ単に「こういう男はもてない!」という実例を挙げるみたいな薄っぺらい下世話な内容ではなく、古くは平安時代から平成の現在にいたるまでの恋愛観や結婚観の変遷などを、「源氏物語」や森鴎外の「青年」、高橋留美子の「めぞん一刻」といった小説や漫画などを参考に分かり易く解説している。(当然、「コレコレこうすればもてる!」といった記述は皆無)どういった事柄について解説しているか紹介すると、1.童貞であることの不安〜童貞論 2.「おかず」は必要か?〜自慰論 3.女は押しの一手?〜恋愛論 4.てめえらばっかりいい思いしやがって!〜嫉妬・孤独論 5.妾の存在意義〜愛人論 6.強姦する男、誘惑する女〜強姦・誘惑論
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どうにもこうにも
不出来な小説が売れてる現状に異議申し立てをしてるが、本は商品なのだから、売れなければ出す意味がない。本が売れることで、出版社は潤い、作家は印税で生活が出来る。それの何が悪いのか?売れない本は商品として失格。菊池寛の文章を借りると、読まれない文芸などは、飛べない飛行機と同じものである。
「そして誰もいなくなった」ピーター・コリンソン版の映画をつまらないと評すが、1945年のルネ・クレール版が最初の映画なので、それを観て評価するべし。
正義の味方の方がいいに決まっているとあるが、そんなこと誰が決めたのか?どういう人物に魅力を感じるかは読んだ人の勝手である。
著者がつまらない・バカだと決めつけ