小谷野敦のレビュー一覧

  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる

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    著者の読書エッセイに近い内容で、必ずしも勉強法の本とは言えない。本書で提示されている「リスト化」「記号化」「年表化」という方法論自体は、自分の勉強法と通じるものがあったので共感はできたが、著者のそれは自分よりかなりアナログで非効率的なもの。古典的名著は内容をザッと把握していれば実際に読まなくてもいい、と明言しているのは気持ちいい。全体的に著者の偏屈な人間性が満ち溢れているので、それが気になる人には読めない本だろう。

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    2014年04月28日
  • 頭の悪い日本語

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    小谷野敦さんの新著ということで衝動買い。しかし、小谷野節は弱めか。
    なかなか雑学的・ウンチク的参考にはなった。

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    2014年04月23日
  • 評論家入門

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    「入門」なんて書いてありますが、あんまり実用的な役には立ちません。つーか、小谷野敦ですから。まともに「どうやったら評論家になれますか」なんてこと書いてあると期待するほうが間違いでしょ。『もてない男』のあふれるルサンチマンがここでもちゃんと炸裂してるので、あの鬱屈芸が楽しめる人にとっては買い。
     評論家というのは、どうにもあんまりおいしい仕事じゃないらしい、ってことはわかります。「清貧でもいいからもの書きになりたい人に」とか「儲からなくても、論争で神経が参っても、『書いて生きていきたい』人へ!」とか、本書の帯にもエクスキューズがいっぱいです。それは小谷野さん、あなたのことですね、とズバリ指摘しても、その通りですと開き直られてしまうのでやめましょう。言い訳多い人生を、楽しむための「ひねくれ方」を学ぶべきです。
     ファンにとっては、気持ちの良い一冊です。

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    2014年03月30日
  • 日本人のための世界史入門

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    作者が自分の歴史知識を羅列したような本で、中身の濃淡がひどい。
    作者も歴史はだいたいでいいと言ってて、それはそうだと思う。
    ただ、こんな内容で本にしちゃうのはどうかと思う。

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    2014年03月20日
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる

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    つらつらと書き流したような本。
    東大教養学部比較文学の様子や著者のライフヒストリーが面白かったです。

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    2014年02月11日
  • 性と愛の日本語講座

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    恋愛にまつわるさまざまな言葉の歴史をたどることで、性と愛に関する人びとの意識の変遷を浮き彫りにする試みです。というと、言説史のような手法を連想するかもしれませんが、著者の立場は構築主義的というよりはむしろ実証主義的と言っていいように思います。とくに、第5節「愛の告白」は、著者の抑制的なスタンスに、ちょっと歯がゆさを感じてしまいました。もっとも、こうした地道な研究こそが大切だということはわかるのですが。

    主として、日本の近現代の大衆文学、ときにはマンガもとりあげて、人びとの平均的な性愛観を追及しています。博覧強記というか、ここまでくわしく調べあげる執念に驚きました。

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    2019年12月01日
  • 評論家入門

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    評論家になるためのマニュアル本というスタイルで、著者の評論理解が語られています。

    歴史的実証的なアカデミズムの手法によるところが8割、そこからはみ出したひらめきによる部分が2割というバランスが、評論のあるべき姿だと著者は考えています。つまり、学術論文としては実証性や厳密性に欠けるところがあるけれども、著者の洞察によって論理的に展開される書き方がなされており、学問的・実証的に明らかに間違っているような議論を排除していればよいとのことです。

    そのほか、有名評論家の本の採点をおこなったり、柄谷行人の代表作である『日本近代文学の起源』の評論としての出来映えを著者自身の基準によって検証したり、また評論家として一人立ちするまでの著者の苦労が語られていたりと、おもしろく読める内容になっています。

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    2014年02月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    『もてない男』(ちくま新書)の続編。前著は、文学作品の中から題材を引っ張ってきて議論を組み立てるという方法で書かれていましたが、今度はより直截に著者自身の考えが語られています。同時に、前著に対して寄せられた批判への応答もなされています。

    そのほか、かつてテレクラに電話を掛けたエピソードを告白したり、出会い系サイトや結婚紹介所に出かけたりといった、おもしろいエピソードもあります。前著のような文学談義を求める読者には、不必要なエピソードで水増ししただけに思えるかもしれませんが、個人的には、著者の「完全に分かった上でやってる」のに、あえて呆けて見せるスタイルが楽しめました。

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    2014年02月06日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    西欧文学や近代日本文学に関する薀蓄を傾けながら、モテない男の立場から、恋愛するのが当たり前のような風潮の現代を生きる苦しさを論じた本です。

    各章の末尾に詳しいブックガイドが付されていますが、基本的にはエッセイであり、著者自身が述べているように「義憤」ではなく「私怨」で書かれた本です。「そりゃ、大学教師で本を出してればそれなりに「ファン」はいる。しかし、そういう付加価値がなくて一番切実に異性に飢えていた学生時代にはほんとうにもてなかったのである。その怨恨だけは忘れられないし、これからだってどうなるかわかりはしない」なんて、何だか分かりませんがカッコいいセリフのような気がしてしまいます。

    本書の大ヒット以降、多くの類書が出回ることになったという事情もあって、今読むといま一つインパクトが弱いようにも感じました。「恋愛」が近代の産物だという議論から、より自由な男女の関係を称揚する一部のフェミニストに実証的な見地から反論しながら、それに代わる(モテない男のための)具体案を提出できないでいるところに、何となく歯切れの悪さを感じてしまったからかもしれません。

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    2014年02月06日
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる

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    小谷野節やや低調。物足りなさが残ります。
    それと、書名から連想する中味とはかなり違い、単なる小谷野さんの「私はこうやって勉強してきた」という遍歴のような内容。「脳」の話とは関係ない。(これは出版社が勝手につけた書名らしく、出版社が悪い)

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    2013年12月26日
  • 日本人のための世界史入門

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    世界史入門というよりは、世界史を枕にしたエッセイみたいなもの。
    歴史的事実の記述よりも、吉本隆明がこけおどしだとかバイユーがへたくそだとか、脱線した話が面白い。

    ま、僕のようにこういう「小谷野節」を楽しめるのなら良書だろうけど、ほんとに世界史(の概要)を知りたい人には不満だろうな。

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    2013年12月04日
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる

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    タイトルと内容が一致していないので、騙された気になる。
    (著者がつけたわけではないようだが)

    小谷野敦のファンなら、彼の情報整理法とともに彼の読んできた本や考えてきたことが見れて楽しいと思う。

    言いたい放題に書いているので(ちゃんと説明はしているが)、「へーそうなんだ」とか「私は違う風に考えてたな」とか著者と話をするように読める。
    ところどころ勢いに押されそうになるが…

    読む人を選ぶと思うが、私は楽しめた。
    勉強法は参考にならないと思う。

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    2013年11月12日
  • バカのための読書術

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    たいがいこうして、「自分はバカだから」として語る人って狙ったようにトーダイなのがもううんざりなのだが、この人もごたぶんに漏れず、である。はいはい。日本の最高学府出身者はどうしてこう、いやらしい卑屈さを持っているのかぶつぶつ。なんて文句を言いつつもこの人の文章、割と面白いという噂なので仕方ない。しぶしぶ読むわけである。

    ところどころバカを忘れるのはもうすでに、ご愛嬌を通り越してしまっている。編集者の人ともども途中で、「バカ」を忘れたないしは放棄したのではないかと思ってしまう。
    あるいは忘れた筆者をさておいて、タイトルいいね!と、編集がこれをラッキー!と進めてしまったのか・・

    だって、しょはなからこうだもの。

    『今はともかく、ちょっと前まで、デリダやフーコーは、米国のアカデミズムでは非常に人気があった。では、仮に米国の大学院生が、フーコーやデリダのような論文の書き方をして認められるかと言うと、ちょっと疑問である。(中略)しかし、クリステヴァを引用したり援用することは、別に問題ではない』

    本当のバカは「フーコーのような」文章がなんたるか、それと「クリステヴァ」のなんたるかさえわからないんだって~~もちろんあたしも!

    その点むしろ、私のほうが「バカ」度の観点ではこの本を書く資格があるということか・・なんてくだらないことを考えつつ。
    まぁ仕方ない、テーマが哲学で、ほんとうにバカを装っていたら話が進まないものね。
    すでに20ページ強で化けの皮ならぬ「バカの皮(あれば)」のはがれたところで、とどめに25ページ、

    『もしあなたが、ヘーゲルやフロイトに、あるいはラカンに興味がある、ドゥルーズにも関心がある、というのなら、読めばいい。ただ、ドゥルーズやアドルノを読んでもなんだかわからないけど、読まなければいけないような気がする、と思っているなら、読まないことをお勧めする。そういう人は、ほかにもっと読むべきものがあるからで、読んでもわからないものをむりやり読むのは、時間の無駄である。』

    ええええええええ~~~~!!!!
    すいません、この読者、バカなんですよ?
    じゃ、この本を読めない時点でアウトじゃん。

    その、「ほかにもっと読むべきもの」を、教えて欲しいな~

    しかもこの章で最後の締めが、
    『話を戻す。まず、「事実」に就くこと。「バカ」はそこから始めるべきだし、頭が悪くても知識があれば、頭のいい相手を論破することもできるのだ』

    ・・・そうか。
    この人の言うバカとは、頭のいい相手を論破するために知識を仕入れようとしているバカ、すなわち、頭のいい人のソサエティに踊りこみ、居場所を確保したい=頭がよくないなりになんとか頭のいい人とわたり合いたい、野望とガッツがあって向上心のある人のことね。これだったのかこの人の言う「バカ」は。ははは。あたしの思うバカとは、遠いわ。

    そうしてさらに読み進めると、バカをもうすっかり放棄してしまったのかこの人は、もはややりたい放題である。イスパニア語の知識を披露し、返す刀で「かたはらいたい」は「傍ら痛い」であって「片腹痛い」ではないとか作家を揶揄し、「サリカ法典」を知っていた自分を褒める・・といった、知識のお披露目会になっている。

    まんなかへんで「バカは読んではいけない」本に、あたしの大好きな「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」をそれぞれ、『西洋コンプレックスに囚われた日本人が感心しているだけ』『この程度のことを言うのに、長すぎる』『だからなんなんだ』と言い切られてすっかりむくれたので、後半はほとんど読まなくていいと言う結論に達した。


    ・・・さっそく「事実に就いて」、先の3冊を読まなくていい理由をちゃんと説明してほしい。あれは娯楽作品であって別に、ここで紹介している文学作品でも哲学でもないじゃん。
    影響力があるくせにない振りして、まったく違うエリアの作品を理由なく攻撃しなくたっていいだろうに。あれがインテリ必読の書だなんて、それこそ、どこに論拠があってのことなのさ。

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    2013年10月31日
  • 私小説のすすめ

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    「私の本が売れないのはどう考えてもお前たちが悪い」ということ?次々に標的となるフェミニストがかわいそう。

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    2013年10月24日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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     海外文学には興味があるので、博覧強記の小谷野先生の案内は非常にためになる。
     小谷野先生の偉そうな物言いは、ファンの私には心地いいものですらあるのだが、一つだけ、さすがに「許せない」と思うことがある。それは181頁3~8行の記述だ。こんな失礼千万なことを、しかも推測で書くとは、どういう良識を持ってるんだ。

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    2014年03月18日
  • 日本人のための世界史入門

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    酷評が多いのは不思議。面白かった。
    歴史を舞台にした映画や歴史小説をたくさん紹介してくれているのもいい。これらは取っ掛かりとしてはとても役に立つし面白い。

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    2013年09月08日
  • 日本人のための世界史入門

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    「だいたいでええんや」後書きにあるように、割と大体に書かれています。読み始めはだから「いいかげんな本だな」と感じました。しかしながら、世界史をきちっと勉強しようと思ったら、大変だし挫折してしまう方も多いのだと思います。そんな世界史嫌いになってしまった方には、今一度興味を持ってもらうことのできる面白さを持っています。豆知識も結構あって面白い。あくまで「だいたいで」読んでいただく分には良いと思います。

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    2013年09月01日
  • 日本人のための世界史入門

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    国際ニュースを理解する上でも、旅行や仕事で現地に行った場合でも、その国の歴史を知らないというのは、恥ずかしいことだなあと痛感しています。
    なので「世界史」に関する書籍も定期的に読むようにしています。
    この本は、日本人向けに、世界史をわかりやすく紹介した入門書。
    「皇帝とは?王とは?」から始まり、「中世」「ルネッサンス」「フランス革命」「日本の台頭と二度の大戦」「現代」と、歴史の流れにそって、日本人として知っておくべき世界史のポイントを紹介しています。
    視点を絞って歴史の流れを整理するというよりは、その時代のトピックスを紹介する、という形になっています。
    自分の中では、中世以降のヨーロッパの歴史を中心に、理解できていない部分が多々あるので、今後も継続して、世界史に関する書籍を読んでいきたいと思います。

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    2013年08月25日
  • 日本恋愛思想史 記紀万葉から現代まで

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    フェミニズム、江戸時代礼賛の傾向に辛辣な批判、だけでなく文豪や有名な学者を次々にバッサリ。人のケンカは見ていて楽しい。むむっ「源氏物語」より「めぞん一刻」への言及のほうが多いぞ。アッパレ。

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    2013年08月07日
  • バカのための読書術

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     著者のウィキペディアが、散々な書かれっぷりだったので覚悟して読みました。オレ様話全開で、他の批判ばっかりしてるのか、と思いきや、まったくそういうことはなく、褒めるところはしっかり褒めていて、とても参考になりました。

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    2013年07月14日