小谷野敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たいがいこうして、「自分はバカだから」として語る人って狙ったようにトーダイなのがもううんざりなのだが、この人もごたぶんに漏れず、である。はいはい。日本の最高学府出身者はどうしてこう、いやらしい卑屈さを持っているのかぶつぶつ。なんて文句を言いつつもこの人の文章、割と面白いという噂なので仕方ない。しぶしぶ読むわけである。
ところどころバカを忘れるのはもうすでに、ご愛嬌を通り越してしまっている。編集者の人ともども途中で、「バカ」を忘れたないしは放棄したのではないかと思ってしまう。
あるいは忘れた筆者をさておいて、タイトルいいね!と、編集がこれをラッキー!と進めてしまったのか・・
だって、しょはな -
Posted by ブクログ
国際ニュースを理解する上でも、旅行や仕事で現地に行った場合でも、その国の歴史を知らないというのは、恥ずかしいことだなあと痛感しています。
なので「世界史」に関する書籍も定期的に読むようにしています。
この本は、日本人向けに、世界史をわかりやすく紹介した入門書。
「皇帝とは?王とは?」から始まり、「中世」「ルネッサンス」「フランス革命」「日本の台頭と二度の大戦」「現代」と、歴史の流れにそって、日本人として知っておくべき世界史のポイントを紹介しています。
視点を絞って歴史の流れを整理するというよりは、その時代のトピックスを紹介する、という形になっています。
自分の中では、中世以降のヨーロッパの歴史 -
Posted by ブクログ
どうだろう・・・
この本で世界史に、歴史に興味がない人が興味を持てるだろうか?
それはちょっと疑問だけど・・・
でも著者の小谷野 敦には興味が持てた・・・
すっげービンビンな知識量・・・
豊富ですね・・・
あと・・・
序言にもある通り、歴史は偶然の産物である、とか・・・
法則性はない、とか・・・
そういう見方も好き・・・
フツーに暮らす分には歴史の知識はとりあえず『だいたい』でいい、というものイイ・・・
と思うけど・・・
この本自体はどうですかね?
固有名詞多すぎるし・・・
これ読んでゲンナリしないかしら?
既に興味がある人が読むのならイイと思うけど・・・
そし -
Posted by ブクログ
入門とはあるが、一通り世界史を勉強した「世界史好き」の人でなければ、おそらく内容が理解できないだろう。
いわゆる一般的に言う初歩的な「入門書」ではないので、これから勉強しようという人向けではないと思う。
ただ、世界史好きにとっては、薀蓄も含め、教科書通りの「世界史」ではない解説は結構楽しく読めるのではないだろうか。個人的には、苦手だった近代というか現代のややこしい国名や国そのものの成り立ちが、この本のおかげで納得できた感もある。
さらに、自説のみではなく参考書籍としてあげられている本の数だけでも大変な量で、著者の知識の豊富さには驚かされたのも事実である。 -
Posted by ブクログ
「難しい本」が分からない「バカ」のための読書術。筆者自身も難しい本が分からない「バカ」であると告白している。そんな「バカ」のために、難解な本、つまり読むべきでない本を載せてくれている。
早い話、「難解な本と文学は無理に読むな」である。 日本の書評は基本絶賛系しか書かないので信用すべきではない。 知り合い、友人、師から薦められたものを読むか、自分が興味をもった本の中で触れられている本を読むことが良い。
著者が薦めてている本があるが、はっきりいって、それも難解な本だろ?と思う自分は何のか。 いらっとすることはなかったが、切なくなった。
「教養主義」が終焉を迎えようとしていた1980年初期に -
Posted by ブクログ
あまり論考という感じはせず、友達の有無やらなんやらについてのエッセイ集って感じ。
僕は結構著者の本が好きで、『バカのための読書術』なんか名著だと思っているのだけど、本書に関してはちょっと食い足りない感があったかな。
まあプリマー新書なので当たり前と言えば当たり前なのだけど。
(いやしかし、高校生あたりが読むにはレベルが高すぎるようには感じた)
僕の「食い足りない感」は、もうちょっと「ほう。そんな発想もあるのか」という新発見が少なかったことに起因する。
でもこれは単に、友達についての感性が著者と似ているからのような気がする。
「(友達との)つながり至上主義」にどっぷり浸かっている人にとっては、