小谷野敦のレビュー一覧

  • 日本人のための世界史入門

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    世界史入門というよりは、世界史を枕にしたエッセイみたいなもの。
    歴史的事実の記述よりも、吉本隆明がこけおどしだとかバイユーがへたくそだとか、脱線した話が面白い。

    ま、僕のようにこういう「小谷野節」を楽しめるのなら良書だろうけど、ほんとに世界史(の概要)を知りたい人には不満だろうな。

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    2013年12月04日
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる

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    タイトルと内容が一致していないので、騙された気になる。
    (著者がつけたわけではないようだが)

    小谷野敦のファンなら、彼の情報整理法とともに彼の読んできた本や考えてきたことが見れて楽しいと思う。

    言いたい放題に書いているので(ちゃんと説明はしているが)、「へーそうなんだ」とか「私は違う風に考えてたな」とか著者と話をするように読める。
    ところどころ勢いに押されそうになるが…

    読む人を選ぶと思うが、私は楽しめた。
    勉強法は参考にならないと思う。

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    2013年11月12日
  • バカのための読書術

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    たいがいこうして、「自分はバカだから」として語る人って狙ったようにトーダイなのがもううんざりなのだが、この人もごたぶんに漏れず、である。はいはい。日本の最高学府出身者はどうしてこう、いやらしい卑屈さを持っているのかぶつぶつ。なんて文句を言いつつもこの人の文章、割と面白いという噂なので仕方ない。しぶしぶ読むわけである。

    ところどころバカを忘れるのはもうすでに、ご愛嬌を通り越してしまっている。編集者の人ともども途中で、「バカ」を忘れたないしは放棄したのではないかと思ってしまう。
    あるいは忘れた筆者をさておいて、タイトルいいね!と、編集がこれをラッキー!と進めてしまったのか・・

    だって、しょはな

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    2013年10月31日
  • 私小説のすすめ

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    「私の本が売れないのはどう考えてもお前たちが悪い」ということ?次々に標的となるフェミニストがかわいそう。

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    2013年10月24日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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     海外文学には興味があるので、博覧強記の小谷野先生の案内は非常にためになる。
     小谷野先生の偉そうな物言いは、ファンの私には心地いいものですらあるのだが、一つだけ、さすがに「許せない」と思うことがある。それは181頁3~8行の記述だ。こんな失礼千万なことを、しかも推測で書くとは、どういう良識を持ってるんだ。

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    2014年03月18日
  • 日本人のための世界史入門

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    酷評が多いのは不思議。面白かった。
    歴史を舞台にした映画や歴史小説をたくさん紹介してくれているのもいい。これらは取っ掛かりとしてはとても役に立つし面白い。

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    2013年09月08日
  • 日本人のための世界史入門

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    「だいたいでええんや」後書きにあるように、割と大体に書かれています。読み始めはだから「いいかげんな本だな」と感じました。しかしながら、世界史をきちっと勉強しようと思ったら、大変だし挫折してしまう方も多いのだと思います。そんな世界史嫌いになってしまった方には、今一度興味を持ってもらうことのできる面白さを持っています。豆知識も結構あって面白い。あくまで「だいたいで」読んでいただく分には良いと思います。

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    2013年09月01日
  • 日本人のための世界史入門

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    国際ニュースを理解する上でも、旅行や仕事で現地に行った場合でも、その国の歴史を知らないというのは、恥ずかしいことだなあと痛感しています。
    なので「世界史」に関する書籍も定期的に読むようにしています。
    この本は、日本人向けに、世界史をわかりやすく紹介した入門書。
    「皇帝とは?王とは?」から始まり、「中世」「ルネッサンス」「フランス革命」「日本の台頭と二度の大戦」「現代」と、歴史の流れにそって、日本人として知っておくべき世界史のポイントを紹介しています。
    視点を絞って歴史の流れを整理するというよりは、その時代のトピックスを紹介する、という形になっています。
    自分の中では、中世以降のヨーロッパの歴史

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    2013年08月25日
  • 日本恋愛思想史 記紀万葉から現代まで

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    フェミニズム、江戸時代礼賛の傾向に辛辣な批判、だけでなく文豪や有名な学者を次々にバッサリ。人のケンカは見ていて楽しい。むむっ「源氏物語」より「めぞん一刻」への言及のほうが多いぞ。アッパレ。

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    2013年08月07日
  • バカのための読書術

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     著者のウィキペディアが、散々な書かれっぷりだったので覚悟して読みました。オレ様話全開で、他の批判ばっかりしてるのか、と思いきや、まったくそういうことはなく、褒めるところはしっかり褒めていて、とても参考になりました。

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    2013年07月14日
  • 日本人のための世界史入門

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    とりあえず序文が面白い。あとがきの歴史は大体で良いっていうのも良い。
    まあ世界史を新書で効率よく学ぼうなんて横着な考え方なのである。

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    2013年07月13日
  • 日本人のための世界史入門

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    どうだろう・・・
    この本で世界史に、歴史に興味がない人が興味を持てるだろうか?
    それはちょっと疑問だけど・・・
    でも著者の小谷野 敦には興味が持てた・・・
    すっげービンビンな知識量・・・
    豊富ですね・・・
    あと・・・
    序言にもある通り、歴史は偶然の産物である、とか・・・
    法則性はない、とか・・・
    そういう見方も好き・・・
    フツーに暮らす分には歴史の知識はとりあえず『だいたい』でいい、というものイイ・・・
    と思うけど・・・
    この本自体はどうですかね?
    固有名詞多すぎるし・・・
    これ読んでゲンナリしないかしら?
    既に興味がある人が読むのならイイと思うけど・・・
    そし

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    2013年06月18日
  • 日本人のための世界史入門

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    入門とはあるが、一通り世界史を勉強した「世界史好き」の人でなければ、おそらく内容が理解できないだろう。
    いわゆる一般的に言う初歩的な「入門書」ではないので、これから勉強しようという人向けではないと思う。
    ただ、世界史好きにとっては、薀蓄も含め、教科書通りの「世界史」ではない解説は結構楽しく読めるのではないだろうか。個人的には、苦手だった近代というか現代のややこしい国名や国そのものの成り立ちが、この本のおかげで納得できた感もある。
    さらに、自説のみではなく参考書籍としてあげられている本の数だけでも大変な量で、著者の知識の豊富さには驚かされたのも事実である。

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    2013年06月18日
  • 日本人のための世界史入門

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    序章で、著者の世界史観を語っているんですが、ちょっとうざったかったです。
    また、「世界史(歴史)の役割は単に史実を記述すること」とあるわりには、独特のこだわりが随所に見られた気がします。
    さらには、著者の好き嫌いが、かなり内容に反映されている気がします。

    もうちょっと面白いものを期待していたのですが、表面的に流れをさらっただけで、しかも固有名詞連発だったので、自分しては物足りない本でした。

    ただ、著者の膨大な知識量と語学力は、尊敬に値すると思います。

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    2013年05月28日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    本屋で平積みになって辛酸なめ子のコメント「恋愛教の洗脳が解けました。これからは心穏やかに生きていけそうです」という帯がついてたから、てっきり新刊かと思って買っちゃったら、10年以上前の本だった。
    内容はエッセイだった。読みやすくてサクサク読んじゃったけど、帯のあおり文句とはちょっと違うんじゃないかな~?
    よく確かめずに買った私が悪かったんだけど。

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    2013年05月06日
  • バカのための読書術

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    「難しい本」が分からない「バカ」のための読書術。筆者自身も難しい本が分からない「バカ」であると告白している。そんな「バカ」のために、難解な本、つまり読むべきでない本を載せてくれている。 

    早い話、「難解な本と文学は無理に読むな」である。 日本の書評は基本絶賛系しか書かないので信用すべきではない。 知り合い、友人、師から薦められたものを読むか、自分が興味をもった本の中で触れられている本を読むことが良い。

    著者が薦めてている本があるが、はっきりいって、それも難解な本だろ?と思う自分は何のか。 いらっとすることはなかったが、切なくなった。

    「教養主義」が終焉を迎えようとしていた1980年初期に

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    2013年04月28日
  • 日本恋愛思想史 記紀万葉から現代まで

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    文献の紹介が豊富ですね。でも、「恋愛思想」においては脱近代化なんて起こってないんだよってことしかわからなかった。え~と、結局恋愛輸入品説はどう間違っていたのでしょうか・・・。

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    2013年02月02日
  • 友達がいないということ

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    あまり論考という感じはせず、友達の有無やらなんやらについてのエッセイ集って感じ。
    僕は結構著者の本が好きで、『バカのための読書術』なんか名著だと思っているのだけど、本書に関してはちょっと食い足りない感があったかな。
    まあプリマー新書なので当たり前と言えば当たり前なのだけど。
    (いやしかし、高校生あたりが読むにはレベルが高すぎるようには感じた)

    僕の「食い足りない感」は、もうちょっと「ほう。そんな発想もあるのか」という新発見が少なかったことに起因する。
    でもこれは単に、友達についての感性が著者と似ているからのような気がする。
    「(友達との)つながり至上主義」にどっぷり浸かっている人にとっては、

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    2013年01月31日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    いろんな時代の文豪たちを作者の目線で評価している。自信をもって、漱石をこきおろしているが、ある意味、それだけ読み込んでいることの裏返しであるし、漱石以外にもこれだけの作品を書評できること自体がものすごいことだなと思う。

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    2012年12月24日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    前回読んだ著者のほかの作品。
    個人的には第四回の嫉妬・孤独論が面白かった。
    章ごとに文献リストを載せていることもなんだか嬉しい。

    そしてまた思うことなのだが、著者の知識量は並大抵のものではない。

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    2012年10月24日