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Posted by ブクログ 2024年04月03日
著者がこれまで読んできた、名作と呼ばれる小説を選定した本。冒頭で、文学には普遍的な価値基準は存在しない、と前置きしたうえで、名作本をいくつかの段階に分ける。著者の見解として、紫式部『源氏物語』、シェイクスピア作品、ホメロス『イリアス』、『オデッセイア』、そしてギリシャ悲劇(ちなみにギリシャ喜劇のほ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月30日
おもしろかった。突飛な意見もあるが、私には著者の意見は的を射てゐると思った。高校の時に買はされ、教科書で読まされたこゝろはつまらなかった。昔私は、自身にとってつまらなかったり理解できなかったりしても良い作品はあると思ってゐた。いま考へると自己欺瞞だったのだらう。書き方がいやといふ他人の感想も解るが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月21日
名作とされている文学作品に対し、自分の感じたまま、良い悪いを断じるのが痛快。
無理矢理なところもあるけど、面白く読めるのは、小谷野敦の知識と技術によるものかなと思う。
小谷野敦は基本的に「もてない男」目線で読んでいる。
「もてない女」である私から見たら共感できる部分もあったし、感覚が決定的に違うと...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月02日
片っ端からぶった切ってる感が何とも痛快でした。名作案内、書評のはずなのに何故か痛快で面白い。容赦ないこき下ろしっぷりがまた笑える。
普遍的ではない書評、と言うのがまたいい。決して万人受けする内容ではないが、だからこそに著者の好みや価値観が顕著に出ていて楽しめる。
案内本としてはいまいちだが、一般的な...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月26日
小谷野敦さんのボヤきのような小谷野節、かなり好きです。
白眉は三島由紀夫の『金閣寺』のこき下ろし方。こじつけもいいところ。金閣寺と聞いたら多くの日本人は「キンカクシ」を連想してしまう…って、そんなこともないでしょう!(笑
おそらく、全く受け付けない人も多いことと思いますが、私はハマってしまいました。...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月19日
いま、ちまたでは女性お笑い芸人が占い師に洗脳された、という話題が持ちきりである。占いってのは、「こちらがわからない手段によって、こちらのことを知る」技法のことであり、事前調査とかコールドリーディングとか視線の動きをみるとか、かまをかけて反応をみる、とか誰にでも当たるこという、とか様々な技法がある。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月09日
こころ』は、いろいろな意見がわかれるところでしょうが、作品に齟齬はあるが、著述の時代を考慮すると名作といって良いのではないでしょうか。親友に対する裏切りや自殺に対するプロットで追うのではなく、江戸と明治の差異で読むと理解できるのではないでしょうか。小谷野 敦『夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月15日
小谷野先生はほんとうに正直でよい。
でも判断基準が感覚的すぎてよくわからんよな。同感だと思う部分も多いのだが、なんでそうなるのかを分析してくれないとなあ。
まあ私にフィクション読む時間がどれくらい残されているのかなあとか考えたり。
2010/12/11 再読。やはりおもしろいなあ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月02日
東西の古典文学の「だいたいは読み終えた」という著者が、おもしろかおもしろくないかを大胆に判定を下した読書案内です。
本書は作品自体のおもしろさを中心に評価しているのですが、それ以外にもたとえば白樺派の作家たちがトルストイをどのように受け入れたのかといった、受容史的な観点からのおもしろさというものも...続きを読む
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