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芥川賞はまことに奇妙な文学賞である。
『火花』は? 『太陽の季節』は? 最高偏差値は?
第1回から最新回まで164作をランク付け! 掟破りの日本文学史
お前の判断基準は何なのだ、と問われるかもしれない。かねて言っている通り、文学にせよ音楽、美術、演劇にせよ、普遍的で科学的なよしあしの判断というのはできない。ただ多くの古典的なものや批評を自分で読んだりして、自己の責任で判断するものだ。もちろんその際に、さまざまな批評用語(これは「批評理論」のことではない)を用いて弁論するのは当然のことだ。しかし、ここで必要なのは「対話的精神」である。自分がよくないと思った作品でも、他人がいいと言ったら、その言に耳を傾ける必要がある。
(本書「まえがき」より)
Posted by ブクログ 2023年06月16日
筆者は学者だったけど今は作家で、やはり実践者・作る側の人だけに説得力がある。そのかわりに随分と偏っている。そこを楽しむ本。
その作家でもある作者が自ら「文学」は終わりに近づいているという。単なる個人の感想だが、文化・
芸術の中で、絵画や音楽、演劇でさえもまだ国民から尊重されているように思えている。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月10日
芥川賞の本はよくわからない。
でも、読まないと格好がつかないから、
一応読んでいる・・・というのが正直な現状。
面白くなくなってきたのかと思ったら、
昔から面白くなさそうだったから、
ちょっと笑える。
でも、ここまで続いている権威ある賞だから、
簡単に「なくせばいい」というものでもない。
なくすの...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月25日
昔から芥川賞というものがよく分からなかった。
まず候補作にいまいち「読んでみよう!」と思わせるようなものが少ないし、いざ読んでみても、「…うん。」となるばかりで、なんというか、…どう考えても面白くないよなあ…しかしこれは私が「ブンガク」というものを理解できていないからなのかなあ、なにかこう、これらの...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月22日
例によって自分の好みを前面に押し出した独断的見解なんだけど、さして不愉快でないのがいつも不思議。挟み込みのコラムには「美人作家路線」なんてのもあって、コラコラそれはイカンよと思いつつ、読んでしまうんだよねこれが。
偏差値(と言うより「採点」だけど)については、まあある種の趣向だと思って読めばいいの...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月27日
単に各作品の偏差値をつけているだけでなく、芥川賞が創設された時のことや文学界についての話が入っているのがとても面白かった。
紹介されている作品の中で、いくつか読んだ作品もあり、芥川賞受賞作以外にも高い偏差値をつけてある作品も含めて
これから読んでみたいと思う作品もある。
本を読むことがますます楽...続きを読む
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