小谷野敦のレビュー一覧
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[ 内容 ]
才能がなくても書ける。
それが私小説。
その魅力を説き、「書きたい人」に勧める、挑発的文学論。
[ 目次 ]
第1章 私小説とは何か(「小説の書き方」は百年前から;さまざまな「自分のことを書いたもの」 ほか)
第2章 私小説作家の精神(私小説家、私小説を語る;「自分で納得しないものは出せない」 ほか)
第3章 私小説批判について―中村光夫、田山花袋に敗れたり(戦後本格化した私小説批判;中村光夫の私小説への両義的姿勢 ほか)
第4章 現代の私小説批判―大塚英志の場合(私小説は迫害されていない?;「小説の書き方」は役に立たない ほか)
第5章 私小説を書く覚悟(文学的才能がなくても -
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[ 内容 ]
ものを書く仕事がしたいという人が増えている。
しかし、物書きは儲からない。
本を出したって、売れやしない。
批判されれば胃が痛み、論争をすれば神経がすり減る。
それでも「書いて生きていきたい」と言うのなら、本書を読んで、活字の世界に浮上せよ!
評論とは何か、その読み方、評論を書くにあたっての基本的な事柄を示し、物書きという仕事の苦しみと愉しみを説く。
“有名評論採点”付き。
[ 目次 ]
第1章 評論とは何か―「学問」との違い
第2章 基本的な事柄とよくある過ち
第3章 評論をどう読むか
第4章 『日本近代文学の起源』を読む
第5章 評論家修行
第6章 論争の愉しみと苦しみ
第 -
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[ 内容 ]
文学に普遍的な基準はありません。
面白いと思うかどうかは、読者の年齢や経験、趣味嗜好に左右されます。
「もてない男」に恋愛小説が、そのケのない人に同性愛的文学がわからなくても、仕方のないこと。
世評高い漱石の『こころ』やドストエフスキーは、本当に面白いのでしょうか?
読むべきは『源氏物語』か『金閣寺』か?
世界の古典を「大体読み終えた」著者が、ダメならダメと判定を下す、世界一正直な名作案内。
[ 目次 ]
第1章 文学作品のよしあしに普遍的基準はない(「もてない男」に結婚生活の不幸を描いた小説がわかるのか 日本人とキリスト教 同性愛感覚 ほか)
第2章 日本人必読の名作たち(最 -
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[ 内容 ]
男同士の美人談義は、なぜか熱くなりやすい。
「雨夜の品定め」の時代からミスコンテスト反対論議のあった時代を経て、男が何人か集まれば、今も行われる会話である。
では、果たして美人好きは罪悪なのか?
小説のヒロイン、ロリコンや萌え、髪型やヌード、歴史上の美人などさまざまな観点から、新しい「美人論」を展開する。
[ 目次 ]
序論 司馬遼太郎の美人論
第1章 美人好きは罪悪か?
第2章 ロリコンは罪悪か?
第3章 髪型とヌードの関係
第4章 谷崎潤一郎の描く美人
第5章 美人の人生
第6章 ヌードとモデル
第7章 歴史のなかの美人
終章 去勢された男たち
[ POP ]
[ お -
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[ 内容 ]
現在、「知」は混迷状態に陥っている。
インテリたちはかつてないほど熱心に西洋の新理論の輸入に血道をあげ、難解な言葉と言い回しに身をやつしている。
その一方で、有名大学の学生がフランス革命の存在を知らなかったりする。
では、この両極の中間に位置する人は、何をどう読めばよいのか。
学校は出たけれどもっと勉強したい人、抽象的な議論がどうも苦手だという人。
そういう「バカ」たちのために、本書はひたすら「事実」に就くことを指針とし、インチキ現代思想やオカルト学問、一時の流行に惑わされず、本を読み勉強するための羅針盤となるべき一冊である。
本邦初「読んではいけない」リスト付き。
[ 目次 -
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[ 内容 ]
世に名を成した偉人はみな、たとえば野口英世のように貧しい中から身を起こしたのだと幼な心に信じていた著者。
だがのちに野次馬的な興味で血筋をたどって愕然とした。
「どいつもこいつもけっこういい家の出ではないか…」家系図マニアで有名人好き、名声にただならぬ執着をもつ著者による、近代日本スター一族の系譜。
政治経済、文学、アカデミズム、古典芸能各界の絢爛豪華な縁戚関係が一目でわかり、“近代”の実像が浮かび上がる画期的な書。
[ 目次 ]
第1章 政財界の華麗なる血脈
第2章 近代文学の祖を継ぐ者たち
第3章 明治・大正の文学界、光と闇の系譜
第4章 昭和の文学界、激動と変革の系譜
第 -
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[ 内容 ]
ついに、あの男が帰ってきた!
一度は結婚し、裏切り者呼ばわりもされたが、今また、独り身になり、より弱気になって帰ってきた。
二十一世紀を数年経過した現在における「もてない男」、とくに今度は「男のセカンドヴァージン」「三十代美人どもの高飛車ぶり」などの観点から、恋愛、結婚、負け犬、出会い系サイト、女性嫌悪、等々の男女関連諸問題を斬ってゆく。
痛快無比な真剣勝負。
[ 目次 ]
第1章 恋愛は才能である―戦後民主主義の欺瞞
第2章 スポーツマン至上主義の時代
第3章 『もてない男』批判への反駁と弁明
第4章 結婚の愉楽と憂鬱―男のセカンドヴァージン
第5章 犬の腐乱死体は遠吠えもで -
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あんまり私小説というジャンルの本を読んだことがなかったから、
ぐだぐだと、よくわからん人たちのフルネームとか出てきて、
うじうじした様子を読んでみるのは、興味深かった。
というか、どうしてあんな風になっちゃうのか、
自分の私小説風とか書いてみるとあんなになっちゃうのか、
何とも不思議。
2つ目の作品は、確か「黒髪の匂う女」とかいうようなタイトルの話で、
よくよく読んでみるとさりげなく、
ちゃんと髪の毛を洗ったのか的な質問を主人公がしていて、
いや、そこかい!と…。
しかも、薫ってるんじゃないんだと思うと、
何とも私小説、恐ろしいと思った。
この人のほかの作品を読んでみると何かわかりそうな気も -
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久しぶりに『もてない男』著者の本を購入。
文学とは対極にいるボブだが、無謀にも手を出してしまった(T^T)
名前だけは聞いたことがある作家について、著者なりの価値判断で綴った「名作案内」。
「文学作品に普遍的基準は存在しない」(p.12)を持論に展開されている。
小説等を読まないに等しいボブには「空中戦」を見ているようで、次元の違いに四苦八苦した次第。
でも、不思議とシコリが残らないのも不思議。
「漱石は人生論的に、ドストは宗教的に読まれているのだろう」(p.222)
だから評価されている(ように見える)のか…
本書で勧められた小説を読んでみようと思ったボブなのでした( ̄ー ̄)