小谷野敦のレビュー一覧

  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    [ 内容 ]
    文学に普遍的な基準はありません。
    面白いと思うかどうかは、読者の年齢や経験、趣味嗜好に左右されます。
    「もてない男」に恋愛小説が、そのケのない人に同性愛的文学がわからなくても、仕方のないこと。
    世評高い漱石の『こころ』やドストエフスキーは、本当に面白いのでしょうか?
    読むべきは『源氏物語』か『金閣寺』か?
    世界の古典を「大体読み終えた」著者が、ダメならダメと判定を下す、世界一正直な名作案内。

    [ 目次 ]
    第1章 文学作品のよしあしに普遍的基準はない(「もてない男」に結婚生活の不幸を描いた小説がわかるのか 日本人とキリスト教 同性愛感覚 ほか)
    第2章 日本人必読の名作たち(最

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    2011年05月22日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    ネタバレ

    モテるとかモテないとか、結局は好きな人に好かれるか好かれないか。そのほうが大事だよなー、と納得。以前から疑問だった「モテる」だのの定義が少し解消された。男性も大変なんだな、と同情・・・。

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    2011年05月01日
  • バカのための読書術

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    ネタバレ

    難しい本が読めないバカのための読書案内本。なので、テクニックを期待すると肩透かしを食らう。おもしろそうで、読めそうな本を探すのにはこの本が便利。

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    2011年04月13日
  • バカのための読書術

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    読みやすかった。難解本は放っておいて可には救われる。もう人生折り返しなので無駄な時間は使いたくないから。

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    2018年10月20日
  • 美人好きは罪悪か?

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    [ 内容 ]
    男同士の美人談義は、なぜか熱くなりやすい。
    「雨夜の品定め」の時代からミスコンテスト反対論議のあった時代を経て、男が何人か集まれば、今も行われる会話である。
    では、果たして美人好きは罪悪なのか?
    小説のヒロイン、ロリコンや萌え、髪型やヌード、歴史上の美人などさまざまな観点から、新しい「美人論」を展開する。

    [ 目次 ]
    序論 司馬遼太郎の美人論
    第1章 美人好きは罪悪か?
    第2章 ロリコンは罪悪か?
    第3章 髪型とヌードの関係
    第4章 谷崎潤一郎の描く美人
    第5章 美人の人生
    第6章 ヌードとモデル
    第7章 歴史のなかの美人
    終章 去勢された男たち

    [ POP ]


    [ お

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    2014年10月27日
  • バカのための読書術

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    [ 内容 ]
    現在、「知」は混迷状態に陥っている。
    インテリたちはかつてないほど熱心に西洋の新理論の輸入に血道をあげ、難解な言葉と言い回しに身をやつしている。
    その一方で、有名大学の学生がフランス革命の存在を知らなかったりする。
    では、この両極の中間に位置する人は、何をどう読めばよいのか。
    学校は出たけれどもっと勉強したい人、抽象的な議論がどうも苦手だという人。
    そういう「バカ」たちのために、本書はひたすら「事実」に就くことを指針とし、インチキ現代思想やオカルト学問、一時の流行に惑わされず、本を読み勉強するための羅針盤となるべき一冊である。
    本邦初「読んではいけない」リスト付き。

    [ 目次 

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    2014年10月27日
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集

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    [ 内容 ]
    世に名を成した偉人はみな、たとえば野口英世のように貧しい中から身を起こしたのだと幼な心に信じていた著者。
    だがのちに野次馬的な興味で血筋をたどって愕然とした。
    「どいつもこいつもけっこういい家の出ではないか…」家系図マニアで有名人好き、名声にただならぬ執着をもつ著者による、近代日本スター一族の系譜。
    政治経済、文学、アカデミズム、古典芸能各界の絢爛豪華な縁戚関係が一目でわかり、“近代”の実像が浮かび上がる画期的な書。

    [ 目次 ]
    第1章 政財界の華麗なる血脈
    第2章 近代文学の祖を継ぐ者たち
    第3章 明治・大正の文学界、光と闇の系譜
    第4章 昭和の文学界、激動と変革の系譜

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    2010年07月03日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    [ 内容 ]
    ついに、あの男が帰ってきた!
    一度は結婚し、裏切り者呼ばわりもされたが、今また、独り身になり、より弱気になって帰ってきた。
    二十一世紀を数年経過した現在における「もてない男」、とくに今度は「男のセカンドヴァージン」「三十代美人どもの高飛車ぶり」などの観点から、恋愛、結婚、負け犬、出会い系サイト、女性嫌悪、等々の男女関連諸問題を斬ってゆく。
    痛快無比な真剣勝負。

    [ 目次 ]
    第1章 恋愛は才能である―戦後民主主義の欺瞞
    第2章 スポーツマン至上主義の時代
    第3章 『もてない男』批判への反駁と弁明
    第4章 結婚の愉楽と憂鬱―男のセカンドヴァージン
    第5章 犬の腐乱死体は遠吠えもで

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    2014年10月27日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    僕は漱石の面白さがよくわからないのだけど、それは実は漱石は面白くないからなのだ…と公言してもよいということがよくわかった。いくら名作の誉れ高くても面白くないと思ったら途中で読むのをやめてよし。人生の残り時間は有限だ。

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    2010年05月11日
  • 禁煙ファシズムと断固戦う!<電子特別版>

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    喫煙は身体に悪い。そんなことはよくわかっているし、禁煙とされている場所で無理に喫わせろと言うつもりもない。しかし、どこぞの自治体のように公共の場所を全面禁煙にするというのはさすがに納得出来ない。喫煙者のモラルの低さも問題ではあるのだが…。

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    2010年04月26日
  • 童貞放浪記

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    あんまり私小説というジャンルの本を読んだことがなかったから、
    ぐだぐだと、よくわからん人たちのフルネームとか出てきて、
    うじうじした様子を読んでみるのは、興味深かった。
    というか、どうしてあんな風になっちゃうのか、
    自分の私小説風とか書いてみるとあんなになっちゃうのか、
    何とも不思議。

    2つ目の作品は、確か「黒髪の匂う女」とかいうようなタイトルの話で、
    よくよく読んでみるとさりげなく、
    ちゃんと髪の毛を洗ったのか的な質問を主人公がしていて、
    いや、そこかい!と…。
    しかも、薫ってるんじゃないんだと思うと、
    何とも私小説、恐ろしいと思った。
    この人のほかの作品を読んでみると何かわかりそうな気も

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    2010年04月17日
  • バカのための読書術

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    ちょっとオタクっぽい文章で、軽いタッチなのだが、なかなか言いことを言っている部分も多く、一気に読んだ。事実をねじまげず、事実にたって意見を言う。事実と意見を取り違えてはいけない。作者の言葉ではなく、紹介として掲載されていた渡部昇一のまずは書いてみると読まなければいけない本が見えてくるというのはなるほどと思った。なお、ここで紹介されている本にはも少し挑戦してみようと思う。

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    2010年03月26日
  • 禁煙ファシズムと断固戦う!<電子特別版>

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    ちなみに自分は喫煙者です。
    まぁ、新聞の投書欄とかにも結構ひどい喫煙差別的なことが掲載される今日この頃…。

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    2009年10月27日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    久しぶりに『もてない男』著者の本を購入。
    文学とは対極にいるボブだが、無謀にも手を出してしまった(T^T)

    名前だけは聞いたことがある作家について、著者なりの価値判断で綴った「名作案内」。
    「文学作品に普遍的基準は存在しない」(p.12)を持論に展開されている。
    小説等を読まないに等しいボブには「空中戦」を見ているようで、次元の違いに四苦八苦した次第。
    でも、不思議とシコリが残らないのも不思議。
    「漱石は人生論的に、ドストは宗教的に読まれているのだろう」(p.222)
    だから評価されている(ように見える)のか…

    本書で勧められた小説を読んでみようと思ったボブなのでした( ̄ー ̄)

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    2009年10月04日
  • 評論家入門

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    辛口批評を交えた「評論」論と、著者自身の体験談を基にした評論家の実態・裏側についての文章とがメイン。柄谷行人批判に一章費やしているのは、少々ダルく感じる。
    タイトルの付け方には若干問題があるかもしれない。これ高校生とかが手にとっちゃったらどうするんだろうなぁと思う。


    100円。

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    2009年10月04日
  • バカのための読書術

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    勉強法とかのハウツー本ではなくて、どっちかというとブックガイド的な本。バカといっても少なくともガチで大学受験した程度の教養はないと、全く役に立たない上に何言ってるか分からないはず。
    まぁ小谷野ファン向けの一冊ですかね。


    100円。

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    2009年10月04日
  • バカのための読書術

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    読みたい本と読まなきゃいけない本の膨大さを前にして萎縮、というのはあらゆる学問の初学者が経験する、一種の通過儀礼だと思うのだけれど、「媚びぬ、退かぬ、省みぬ」の小谷野敦の(省みはするか)、辛辣の極みにある文体で「ドゥルーズやアドルノを読んでもなんだかわからないけれど、読まなければいけないような気がする、と思っているなら、読まないことをお勧めする」「読まないでいい本を決める」などと啓蒙されれば、曙光に等しい救いを得られるように思う。一般的ないわゆる必読書や読書術に代わって小谷野が提示する方法論がすべて正しい、というわけでは決してなく。

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    2009年10月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    12/23 一つの固有物を選ぶとき、人は自ずから、他のものを排除している。
       もし人をモノ化するのが罪ならば、恋愛や結婚といった形で、一人の他人と排他的に親密な関係を結ぶこと自体が、罪なのである。
       これはずっと昔に、お釈迦さまが発見したことだ。(P.73)

        私は、人間嫌いの寂しがりや、という世間にままあるタイプで、実にたちが悪い。(P.134)
       

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    2009年10月04日
  • バカのための読書術

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    呉智英にも影響受けたらしき著者による読書論。文章が長い。比喩や余談が無作為に混入される。論点が不明瞭。内容平易なのに、読みづらい。見下す論調や、引用を権威主義的に扱う文章には首肯しかねるが、いくつか読んでみたい本を見つけたので良しとする。しかし著者は、文章表現や構成までは呉智英の影響を受けてなさそうだ。

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    2009年10月04日
  • 性と愛の日本語講座

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    性とか愛とかに関する言葉使いの変遷をたどったりたまに茶々入れたりする本。面白かったけど、文学的素養のある人が読んだほうがより楽しめると思う。
    素人からすると、辞典をも何冊も引っ張り出してくるようなこの引用っぷりは凄いとしか言いようがないんだけど、文学部の人って皆こんなに勉強しなきゃいけないもんなの??


    100円。

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    2009年10月04日