あらすじ
世に名を成した偉人はみな、たとえば野口英世のように貧しい中から身を起こしたのだと幼な心に信じていた著者。だがのちに野次馬的な興味で血筋をたどって愕然とした。「どいつもこいつもけっこういい家の出ではないか……」家系図マニアで有名人好き、名声にただならぬ執着をもつ著者による、近代日本スター一族の系譜。政治経済、文学、アカデミズム、古典芸能各界の絢爛豪華な縁戚関係が一目でわかり、“近代”の実像が浮かび上がる画期的な書。
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Posted by ブクログ
彼が買った本です。
読んでみると財界人や政治家、文豪、学者、舞台役者(歌舞伎や狂言)の系図がずらりと並んでいます。
どの系図も興味深く読ませていただきましたが特に太宰治、川端康成、明治に存在した牛肉店・「牛肉いろは」、小沢征爾、役者系の系図は面白かったです。
もっと他の文豪や役者も取り上げて欲しいですね。宮沢賢治とか樋口一葉とか…。
Posted by ブクログ
昔広瀬隆氏が欧米の系図を著した時に、なんでも家系に結びつける(特にロスチャイルド家とか)との批判があって不思議に思ったのだが、こうして日本でもエスタブリッシュの関係がまとめられようになって、ようやく”こういう世界”では”陰謀論”とかではなく当たり前の関係だと認識されるのではないだろうか。閨閥関係にあるからいつも密室で決め事されている、と思う方が考えすぎで、もっと”スマート”に関係性が保たれているのだろう。特に何事か成し遂げた人はいかに成果を次に引き継がせるか苦心するものであり、利害が結びついてファミリーが広がっていくのは自然な事だといえよう。
Posted by ブクログ
自分の一族に有名人が一人くらいだったら、「私の親戚あの有名な●●だよ~」と自慢できそうだが、一族中あっちもこっちも有名人だらけだったらプレッシャーが凄そうだ。学者一族の箕作家とか。あと、坪内祐三は坪内逍遥の親戚だと私も思っていたが、柳田國男の親戚でした。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世に名を成した偉人はみな、たとえば野口英世のように貧しい中から身を起こしたのだと幼な心に信じていた著者。
だがのちに野次馬的な興味で血筋をたどって愕然とした。
「どいつもこいつもけっこういい家の出ではないか…」家系図マニアで有名人好き、名声にただならぬ執着をもつ著者による、近代日本スター一族の系譜。
政治経済、文学、アカデミズム、古典芸能各界の絢爛豪華な縁戚関係が一目でわかり、“近代”の実像が浮かび上がる画期的な書。
[ 目次 ]
第1章 政財界の華麗なる血脈
第2章 近代文学の祖を継ぐ者たち
第3章 明治・大正の文学界、光と闇の系譜
第4章 昭和の文学界、激動と変革の系譜
第5章 知られざる学界の血筋
第6章 古典藝能の名家をたどる
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