小谷野敦のレビュー一覧

  • 私小説のすすめ

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    まあ情熱はわかる





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    2014/6/25 一回読んでいるの気づかずに再読してしまった。「黒髪の似合う女」は好きだね。

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    2020年06月15日
  • 日本の歴代権力者

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    紹介されている人物は、聖徳太子から小泉純一郎まで。人数が多いので個々の記述は短いのですが、学術的には無視されている異説・異聞や、その人物を題材にした小説などの題名も紹介されているので、より興味を広げる事ができるかと思います。系図・年表・コラムも充実しているのですが、欲を言えば、官位などの用語の解説もあれば良かったかもしれません。しかしそこは、自分で調べる楽しみを残してくれたと受け止めることにします。まえがきでも触れられている『歴代天皇総覧』(中公新書)と併せて読むと、より深い理解が得られるかと思います。

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    2012年09月17日
  • 「昔はワルだった」と自慢するバカ

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    ちと中島義道先生に用があって小谷野先生のご見解をたまわる。話はまとまりがなくて荒れてる感じ。



    「私はここ数年、何とかして、こういう、権謀術数を弄して権力の座に就く、というような「悪人」になりたいと思ってきた。……温顔と冷酷を使い分け、心にもないことを言い、懐柔と恫喝をもって、のし上がっていく、ああそういう人間に、私はなりたい、なりたいのである……どうすればそういう本当の悪人になれるのであろうか」。無理じゃないっすかね。

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    2021年01月05日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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     面白かったし、「恋愛にも才能が必要」とか何となく納得出来る部分も多かった。この本には、切ない青春時代を送ってきた著者の怨念と哀しみがこもっているような気がする。怨念と悲しみを論理的に分析して、文化人類学と社会学と文学の知識で味付けしてある感じ。でも、読み終わって特に達成感はないな。何かを得たという感じは全くしない。読んでいて面白いから、それはそれで良いんだけれど。

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    2012年07月10日
  • 21世紀の落語入門

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    小谷野節がまたしても炸裂しているので(無ければつまらないけど)、人によっては反感持つ箇所も多数あり。
    ただ自分のような落語初心者には、各人へのずばずばとした指摘もふーん、そうなんだ、と思えるので、これからの人にはある意味、よい指針となるかと思う。

    私は五代目小さんから入ったから、いわゆる当たり障りない(?)口が効きやすくて好きだけどあまり通には人気無いので、そのことを小谷野さんのツイッターで質問したら、毒がないからです、と返答ありました。

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    2012年07月09日
  • 友達がいないということ

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    ・全く「友達がいないということ」について書かれてない本。何故この著者が30過ぎまで童貞だったかについてすら書かれてなくて、ただこんな本を書くならそうでも仕方なかったんだろうなとだけは伝わってくる。
    ・結局友達がいない誰かがこの本を読んでも何にもならない。評論のつもりなのか、どの小説家、思想家には友達がいなかったようだ、否、沢山いたようだ、とウジウジ言い続けるだけ。
    ・唯一見所かと思えるホモソーシャルについても、ホモっ気が無いと友達が作れないのかなどの結論に達する事なく不完全燃焼。
    ・繰り返すけどこんな本書く人間は友達いなくて当然だわ。「この人友達いないんだ…」って思われるリスクを背負ってまで読

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    2013年01月22日
  • 21世紀の落語入門

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    うーむ。小谷野氏の独断場。この本から落語に入っていいのかな?と正直疑問。ただ何を知るにも古典は押さえないと、という点は確かに納得。まあ、こういう考えもあるってことで。

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    2012年06月07日
  • 21世紀の落語入門

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    小谷野先生の書くものは、何故か好きなので、落語も久しぶりに聴きたくなりました。
    何時の頃からか、全く聴きたくなくなってしまったのは、何故でしょうか。

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    2012年06月05日
  • 21世紀の落語入門

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    いわゆる落語評論家とは異なり、自分の思うところを誰に媚びることなく書いている点は好感が持てる。志の輔の評価が低過ぎる気がするが。

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    2012年06月03日
  • 美人好きは罪悪か?

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    抽象的な概念を扱っているので難しいですね。
    ただ、ロリコン史だとか横道にそれたときだとかはままおもしろい場面もありました。

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    2012年06月01日
  • 友達がいないということ

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    ネタバレ

    まずは筆者の経験もまじえて友達がいないというのはどういうことなのかを説明し、次に文学の歴史から友情について語る。昔の日本には友情という概念がなかったとかなんとか。

    結局最後まで、どうしたら友達ができるのかについては語られることなく終わる。結論としては、ひとりぼっちになるのはは自分が悪いわけじゃないってことかな。まあ、ぼっちはいけないこと・格好悪いことっていう認識が変われば、そんな悩みもなくなるような気がする。

    イジメで自殺するなら、いじめっ子を殺してから死ねばいい。人をいじめる奴は死んでも構わないんだからっていうのが衝撃的だった。

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    2012年02月23日
  • バカのための読書術

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    教養に目が行きながらも何から手を付けていいかわからず眩暈を起こす…
    そんな人向けです。

    私自身は「教養のある人」ではなく
    今日日の若者の中ではどちらかというと読書量は多い方
    に属する人間ですが社会人になってある程度読書を積んで
    よかったと思うことがあります。

    読書の指針の一つとして取り入れられればいいと思います。
    多少のチクリチクリとした言葉や表現も「バカ」には愉しく読みやすい。

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    2012年02月19日
  • 「昔はワルだった」と自慢するバカ

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    作者ががっつり文学者で、飲み屋で一杯やりながら教えてくれる感じ。

    はっきり意見を言う人で、嫌われそうだけど、好かれそう。

    どうしても作者に目がいっちゃう。

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    2011年12月20日
  • バカのための読書術

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    難しい言葉、文字が多くてバカのボクではあまり内容が把握できなかった。
    しかし、バカはこの本から入ると良いみたいな指南書でもあると思う。
    実際読んでて面白いのかそうでないかと言うと微妙であるが、勉強になると思うし著者が薦める様に、歴史を勉強したくなった。

    歴史ものの漫画でも読んでみようかな。
    誰かお勧めないですか

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    2011年10月10日
  • 久米正雄伝 微苦笑の人

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    著者は「洋行は時に空疎であり、苦痛でもある。…(中略)久米は漱石のように孤独と苦痛に苦しむこともなく、…(中略)碌に報告すべきこともないままに帰国したのであってみれば、これは日本近代文学史上、最も空疎な文学者の洋行として特筆されるべきものかもしれない。」とか「しかしスティーブンソンの書簡集は、英国で出ているのである。二度も英国へ渡った久米が、その程度のことも分からなくなっているのである。芥川賞史上、最も間の抜けた選評であると言っても過言ではない。」などと扱下ろしているのだ。風変わりな評伝であった。

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    2011年10月04日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    童貞についてのエッセイだが、ほとんど研究書で、情報量から言っても新書の域を超えている。それに読み物として面白い。あとがきにこうある。「最近の私は研究とか評論とかの、しかつめらしく客観性を装って『私』の出てこない文章というのが嫌で・・・」。自分の主観性から逃げないのがこの著者の強み。

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    2014年09月20日
  • 私小説のすすめ

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    「小説を書きあぐねたら、まず私小説を書け!」というアドヴァイスはなかば開き直りだが、一番実践的で嘘がないかもしれない。ただ、著者が言う「私小説」とは「自己暴露型」のもので、要するに“なさばな”要素がなければダメらしい。この手の著者のこだわりはちょっと共有しかねる。私小説フェチ。

    ちなみに著者は同性愛を恋愛のうちに数えていない。ホモフォビアというか、男嫌い(=抑圧されたホモ)?

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    2014年09月20日
  • 私小説のすすめ

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    [ 内容 ]
    才能がなくても書ける。
    それが私小説。
    その魅力を説き、「書きたい人」に勧める、挑発的文学論。

    [ 目次 ]
    第1章 私小説とは何か(「小説の書き方」は百年前から;さまざまな「自分のことを書いたもの」 ほか)
    第2章 私小説作家の精神(私小説家、私小説を語る;「自分で納得しないものは出せない」 ほか)
    第3章 私小説批判について―中村光夫、田山花袋に敗れたり(戦後本格化した私小説批判;中村光夫の私小説への両義的姿勢 ほか)
    第4章 現代の私小説批判―大塚英志の場合(私小説は迫害されていない?;「小説の書き方」は役に立たない ほか)
    第5章 私小説を書く覚悟(文学的才能がなくても

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    2011年05月28日
  • 評論家入門

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    [ 内容 ]
    ものを書く仕事がしたいという人が増えている。
    しかし、物書きは儲からない。
    本を出したって、売れやしない。
    批判されれば胃が痛み、論争をすれば神経がすり減る。
    それでも「書いて生きていきたい」と言うのなら、本書を読んで、活字の世界に浮上せよ!
    評論とは何か、その読み方、評論を書くにあたっての基本的な事柄を示し、物書きという仕事の苦しみと愉しみを説く。
    “有名評論採点”付き。

    [ 目次 ]
    第1章 評論とは何か―「学問」との違い
    第2章 基本的な事柄とよくある過ち
    第3章 評論をどう読むか
    第4章 『日本近代文学の起源』を読む
    第5章 評論家修行
    第6章 論争の愉しみと苦しみ

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    2011年05月26日
  • 友達がいないということ

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    先生の作品としてはちょっと。いいフレーズはけっこうあるのだが、「もてない」系の身も蓋もない感じが足りない。たしかに「もてない」より「友だちがいない」方が情けないよな。小谷野先生にはぜひ「モテるためには」「ナンパ」本をリサーチして評論してほしい。

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    2021年01月05日