小谷野敦のレビュー一覧

  • 禁煙ファシズムと断固戦う!<電子特別版>

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    未成年(もちろん非喫煙者)および嫌煙家ですが、個人の趣向めでもを規制する健康増進法や全面禁煙化には全面的に反対です。なので駅などの公共の場所から喫煙所が消えて行くことに疑問を感じていますし、分煙化を推進すべきだと思っています。

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    2012年01月26日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    こころ』は、いろいろな意見がわかれるところでしょうが、作品に齟齬はあるが、著述の時代を考慮すると名作といって良いのではないでしょうか。親友に対する裏切りや自殺に対するプロットで追うのではなく、江戸と明治の差異で読むと理解できるのではないでしょうか。小谷野 敦『夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男 (中公新書) 』を読むとそのあたりが、すっきりしました。本書はタイトルで『こころ』論とかなとおもっていたが、『バカのための読書術 (ちくま新書) 』の続編ともいえる読書案内ですね。『こころ』については、『夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男 (中公新書) 』のほうが、納得できました。

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    2011年12月09日
  • 悲望

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    雑誌に載ったときに雑誌室で読んだのだが、なんかいてもたってもいられない気分になった。

    あらためて読みなおしてみてやはりひどい。



    まあ小谷野先生はなんというか評論家としての作家としても、「本当のこと」を知りたいし書きたい人なんよなあ。

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    2020年06月15日
  • 禁煙ファシズムと断固戦う!<電子特別版>

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    酒や車の排気ガスはさほど言われないのに、何ゆえタバコだけがこんなに目の敵にされるのか、その矛盾を摘発しつつ著者の「戦い」について記した本。
    あとがきで著者自身が述べているように、一部の文章はネット上のやりとりが元になっていて、お世辞にも美しいとは言えない語り口。それ以外でも過激な表現はけっこう多い。
    でも、主張自体は至極もっともで、歯に衣着せぬ糾弾は小気味良くもある。たしかに、偏った層に対するアンケートや世論調査の結果を振りかざして極端なルールを作るのはいただけないし、喫煙者側の意見が大々的に報じられているのも見たことがない。葬られているとしたらアンフェアである。
    ただ、行政寄りの司法や、スポ

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    2015年01月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    「もてない男」が、この世には厳然と存在するということ、それは決して解決できることではないという事実を受け入れること、あえて綺麗事で逃げ出したく心理を抑えつけて、赤裸々に見つめること。
    直感で誰もが感じているが、言葉に出すのがはばかれる常識を論理の積み重ねで辿り着こうとするインテリぶりには隠されたユーモアが漂っていて、いい人なんだなと思う。
    前書きに冗談書かないようにすると書いてあるが、結構冗談なんだよね。それがわからないと嫌な奴と思ってしまうんだろうな。
    僕自身は3流大出だけど、著者が自分と同じくらいの学歴を女性に求める気持ちは誠実以外の何物でもないし、よくわかる気がする。
    自虐と誠実さが同居

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    2011年07月12日
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集

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    ネタバレ

    彼が買った本です。
    読んでみると財界人や政治家、文豪、学者、舞台役者(歌舞伎や狂言)の系図がずらりと並んでいます。
    どの系図も興味深く読ませていただきましたが特に太宰治、川端康成、明治に存在した牛肉店・「牛肉いろは」、小沢征爾、役者系の系図は面白かったです。
    もっと他の文豪や役者も取り上げて欲しいですね。宮沢賢治とか樋口一葉とか…。

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    2011年06月22日
  • 童貞放浪記

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    本作の著者を西村賢太と並べて「新私小説派」と呼ぶ人もいるそうだけど、同じ私小説でも作風は全く違う。西村賢太は社会の底辺のダメ人間を描くが、小野谷敦が描く主人公はエリート。ダメ人間がさらけだすより、エリートがさらけだす方が失うものがある分リスクが大きい。今後もつながっていく重要な人間関係がない人が、もうええわ書いたれ~と思って書くのとは全然違う。西村賢太も好きだけど、この人も好きだな。

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    2011年03月07日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    [ 内容 ]
    歌謡曲やトレンディドラマは、恋愛するのは当たり前のように騒ぎ立て、町には手を絡めた恋人たちが闊歩する。
    こういう時代に「もてない」ということは恥ずべきことなのだろうか?
    本書では「もてない男」の視点から、文学作品や漫画の言説を手がかりに、童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のあり方に至るまでをみつめなおす。
    これまでの恋愛論がたどり着けなかった新境地を見事に展開した渾身の一冊。

    [ 目次 ]
    第1回 童貞であることの不安―童貞論
    第2回 「おかず」は必要か?―自慰論
    第3回 女は押しの一手?―恋愛論
    第4回 てめえらばっかりいい思いしやがって!―嫉妬・孤独論
    第5回 妾の存在意義―愛人論

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    2014年10月27日
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集

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    ざっと眺めただけだけど、この系図のおもしろさの半分もわかっていないと思うけど、かなりの労作であり、書籍にするに相応しい内容だとは思う。

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    2010年03月06日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    100円で買ってきたものとしては最高級に満足。もてないフェミニスト小谷野の、僻み(ルサンチマン?)の篭った恋愛論。童貞についても触れ、そこだけで『童貞としての宮沢賢治』の数十倍濃い内容。一読で吸収しきったとは言えないので、また読まねばなるまい。

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    2012年01月09日
  • 美人好きは罪悪か?

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    この人のこ〜いう作品はホントに好きです(笑)

    ただ、後半部分
    「あまり面白くないかな〜?」(思ってたのと違うかな?)
    って感じだったのだが”後記”まで読んで、まあ納得(^^;)

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    2009年10月04日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    小谷野先生はほんとうに正直でよい。



    でも判断基準が感覚的すぎてよくわからんよな。同感だと思う部分も多いのだが、なんでそうなるのかを分析してくれないとなあ。



    まあ私にフィクション読む時間がどれくらい残されているのかなあとか考えたり。



    2010/12/11 再読。やはりおもしろいなあ。小谷野先生はおそらく自分が直接に実感できる「人間の本当のこと」が知りたいんだと思う。それって文学なんかな。そうなんだろうな。きっちり共感できるもの以外をありがたがる必要はない、ということなんだろう。OK。

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    2020年06月15日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    もてない男も もてない女も

    いや

    もてる男も もてる女も 苦悩するのね。


    童貞喪失、処女喪失みたいな議論がおもしろかった。

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    2009年10月04日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    つまりもてなくたっていいってことだ。
    べ、別にもてたくなんてないんだからね!こんなの読んで自分を慰めてるわけじゃないんだから!

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    2009年10月04日
  • 評論家入門

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    授業で読んだ本、その?。

    以上、その?〜?までは半期の授業で教科書として毎週読んでいた本です。
    テーマが定まっていないけれどそれもこの授業のひとつの特徴。
    一体、どこに向かっていくのやら…

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    2009年10月04日
  • バカのための読書術

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    歴史から手をつけることの有意性はわかる。しかし、歴史は物語であるという知識を私は捨てきれない。正しさの問題にもかかわる。

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    2009年10月04日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    小谷野氏による恋愛論。サブタイトルに「恋愛論を超えて」とあるけどやっぱり恋愛論。下ネタ満載。笑える。しかし自分のオナニー体験まで書いてしまうなんて「さすがプロ根性!」と言うべきなのでしょうか。引用される文献の数は相変わらず圧巻。

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    2009年10月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    恋愛は才能である、だから才能の無いヤツは諦めろ。コレはかなり極端な物言いではあるし、外見もダメ、スポーツもダメ、だから学歴に最後の望みを賭けたのにそれもダメで…。(著者は東大卒)と、私憤が多分に含まれているが、それはそれでイイじゃないの。まぁ、もてる男女には不要の書かもしれないですね。もてない男のルサンチマンという切り口で、つまらない男女論に一石を投じたという意味では読むに値すると思いました。それにしても、四民平等などの階層社会の撤廃や男女差別の撤廃によって進められてきた平等主義や、自由恋愛の浸透によって誰でも等しく恋愛できる世の中になってきた事が却って恋愛や結婚において不平等を生み出す結果と

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    2009年10月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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     前作の『もてない男』は言いたいことも不明で(多分著者も考えがまとまってなかったのだと思う)、「モテない男が自分について書いた文章という形の小説」としてしか読めなかった。
     ところが、去年出たこの本は趣旨も非常に分かりやすくて、とても面白かったです。立場が似ているのか、僕の言いたいこともほとんど同じです。
     「女性にどんなに酷い目に遭っても、俺は女が好きだ」という結論は素晴らしいなと思いました。上野千鶴子批判は、よくぞ書いてくれたという感じ。
     「もてない男のために社会を改革しろなどと、私は言ったことがないし言うつもりもない。だが、そういう男女がいるということを、人びとに忘れさせないようにした

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    2009年10月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    著者によれば「サルサ」は今時のモテ男の武器なんだと。あまりに部屋にこもって書物にばかり親しむとこうなっちゃう。サルサ場に来ても「俺にはできない」ってすぐギブアップするタイプだな。

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    2009年10月04日