小谷野敦のレビュー一覧

  • 悲望

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    悲望:うーん。恋のパワーだ。中心軸のところは興味深かった。
    なんとなく、リベラル:日本のアカデミズムの小さいこと。

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    2013年01月18日
  • バカのための読書術

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    題名から結構オブラートかけない話ぶりを期待して購入。チマタに跋扈する万人受け内容をよそ目に独自意見をつっこみ気にせずガンガン出してくる豪放磊落な内容は、読んでいて結構スガスガしかったです。著者の考えで共感したところやオススメ本は自分も実勢/読破してみたいなと。

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    2012年12月08日
  • 友達がいないということ

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    いじけて開き直った小谷野が好きである。
    本人も最後に書いてる通り、この本は迷走している。文学上の思いと自分の思いとが錯綜しているが、友達がいない、ということの重みそのものが伝わりおもしろいデキとなっている。
    著名人の友達関係などみると、人間は本当に複雑かつ単純に感じる。

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    2012年05月19日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    いま、ちまたでは女性お笑い芸人が占い師に洗脳された、という話題が持ちきりである。占いってのは、「こちらがわからない手段によって、こちらのことを知る」技法のことであり、事前調査とかコールドリーディングとか視線の動きをみるとか、かまをかけて反応をみる、とか誰にでも当たるこという、とか様々な技法がある。

    で、つまりは、それって、「人間を知る」方法なのであり、そのやり方をしらない人にとっては、「魔術師のように」みえる効果がある。

    小谷野氏のこの本は、ある意味そういう「魔術師のように人間を知る」本であり、読んだほうがいい本であろう。

    どういうことかといえば、「相手が好む本で相手がわかる」ってことで、たとえば「漱石が好き」という人は「母に愛されなかった」人であり、小林秀雄が好きって人は「母に愛された人」。

    じゃあ、両方好きな人は「自己欺瞞に陥っているか嘘つきかどちらか」ってことで、これを知っただけでもこの本を読んだ価値があった。

    志賀直哉好きはお坊ちゃん。

    ワイルドが好きなひとは同性愛者。

    ドストエフ好きーはキリスト教好き。

    こういうの知っていると、占い師よろしく、相手の生活環境で好きな本がわかるようになるかも。

    まあ、まあ、そもそも読書好きにしか通用しない占いだけどね。

    人の生まれ育ちが読書の好みを左右するから、普遍的に面白い本なんてないという、まあ、よく考えると当たり前だが、そんなことをいうと評論家は飯が食えなくなってしまうから誰も言わなかったことをいったから「正直者の名作案内」というわけである。

    だから、小谷野も、ここに上げた名作が普遍的な価値をもっているといっているわけでなく、あくまで好みだ、としているから正直だ。これによって、小谷野自身の人間がバレてしまうからだ。

    結局のところ、自分をどの程度さらけ出したか、が小説の価値に大きく影響する。
    で、「そんなとこまで見せちゃうひとっていままでいなかった」ってのが歴史的名作であり、でも、みんながみせちゃうと、いずれ読まれなくなるかもしれない、から、価値は普遍的ではありえないってことです。

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    2012年03月19日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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     いやあ面白いね。ここまで著者の怨恨やコンプレックスが噴出している新書も珍しい。著者は文学研究者でもあるので、性をめぐる文学のネタも豊富。この本を読むと、文学と性というのは極めて密接なんだなと思う。
     僕もモテないから、この本のタイトルは強烈だった。やっぱタイトルって大事だよねえ。タイトルに惹かれて手に取ったりするもんねえ。

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    2012年03月09日
  • 禁煙ファシズムと断固戦う!<電子特別版>

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    未成年(もちろん非喫煙者)および嫌煙家ですが、個人の趣向めでもを規制する健康増進法や全面禁煙化には全面的に反対です。なので駅などの公共の場所から喫煙所が消えて行くことに疑問を感じていますし、分煙化を推進すべきだと思っています。

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    2012年01月26日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    こころ』は、いろいろな意見がわかれるところでしょうが、作品に齟齬はあるが、著述の時代を考慮すると名作といって良いのではないでしょうか。親友に対する裏切りや自殺に対するプロットで追うのではなく、江戸と明治の差異で読むと理解できるのではないでしょうか。小谷野 敦『夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男 (中公新書) 』を読むとそのあたりが、すっきりしました。本書はタイトルで『こころ』論とかなとおもっていたが、『バカのための読書術 (ちくま新書) 』の続編ともいえる読書案内ですね。『こころ』については、『夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男 (中公新書) 』のほうが、納得できました。

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    2011年12月09日
  • 悲望

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    雑誌に載ったときに雑誌室で読んだのだが、なんかいてもたってもいられない気分になった。

    あらためて読みなおしてみてやはりひどい。



    まあ小谷野先生はなんというか評論家としての作家としても、「本当のこと」を知りたいし書きたい人なんよなあ。

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    2020年06月15日
  • 禁煙ファシズムと断固戦う!<電子特別版>

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    酒や車の排気ガスはさほど言われないのに、何ゆえタバコだけがこんなに目の敵にされるのか、その矛盾を摘発しつつ著者の「戦い」について記した本。
    あとがきで著者自身が述べているように、一部の文章はネット上のやりとりが元になっていて、お世辞にも美しいとは言えない語り口。それ以外でも過激な表現はけっこう多い。
    でも、主張自体は至極もっともで、歯に衣着せぬ糾弾は小気味良くもある。たしかに、偏った層に対するアンケートや世論調査の結果を振りかざして極端なルールを作るのはいただけないし、喫煙者側の意見が大々的に報じられているのも見たことがない。葬られているとしたらアンフェアである。
    ただ、行政寄りの司法や、スポンサー寄りの報道は何もタバコに限ったことではない。ここ数ヶ月は特に、TVや新聞の偏った表現を痛感する機会が多かった。
    何でもかんでも一律にマニュアルを作って、1か0か、極端な選択を迫る短絡的な風潮もしかり。「お互いに嫌な思いをしない」ための、個々の想像力と判断力があれば不要なはずのルールが、ここ最近は増える一方であるように思う。そのうち、「ここはルールがないから何でもアリ」と逆手に取る者が出てきたりするので、また、そこにルールを作って、、、と悪循環。
    結局、市民もメディアも行政も、自分の頭で理解せずに時勢に合わせることばかり考えるからこんな風になるのか・・・
    と、ここまで考えたら、タイトルの「ファシズム」が改めて重みを増した。

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    2015年01月04日
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて

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    「もてない男」が、この世には厳然と存在するということ、それは決して解決できることではないという事実を受け入れること、あえて綺麗事で逃げ出したく心理を抑えつけて、赤裸々に見つめること。
    直感で誰もが感じているが、言葉に出すのがはばかれる常識を論理の積み重ねで辿り着こうとするインテリぶりには隠されたユーモアが漂っていて、いい人なんだなと思う。
    前書きに冗談書かないようにすると書いてあるが、結構冗談なんだよね。それがわからないと嫌な奴と思ってしまうんだろうな。
    僕自身は3流大出だけど、著者が自分と同じくらいの学歴を女性に求める気持ちは誠実以外の何物でもないし、よくわかる気がする。
    自虐と誠実さが同居しているんだよね。

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    2011年07月12日
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集

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    ネタバレ

    彼が買った本です。
    読んでみると財界人や政治家、文豪、学者、舞台役者(歌舞伎や狂言)の系図がずらりと並んでいます。
    どの系図も興味深く読ませていただきましたが特に太宰治、川端康成、明治に存在した牛肉店・「牛肉いろは」、小沢征爾、役者系の系図は面白かったです。
    もっと他の文豪や役者も取り上げて欲しいですね。宮沢賢治とか樋口一葉とか…。

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    2011年06月22日
  • 童貞放浪記

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    本作の著者を西村賢太と並べて「新私小説派」と呼ぶ人もいるそうだけど、同じ私小説でも作風は全く違う。西村賢太は社会の底辺のダメ人間を描くが、小野谷敦が描く主人公はエリート。ダメ人間がさらけだすより、エリートがさらけだす方が失うものがある分リスクが大きい。今後もつながっていく重要な人間関係がない人が、もうええわ書いたれ~と思って書くのとは全然違う。西村賢太も好きだけど、この人も好きだな。

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    2011年03月07日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    [ 内容 ]
    歌謡曲やトレンディドラマは、恋愛するのは当たり前のように騒ぎ立て、町には手を絡めた恋人たちが闊歩する。
    こういう時代に「もてない」ということは恥ずべきことなのだろうか?
    本書では「もてない男」の視点から、文学作品や漫画の言説を手がかりに、童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のあり方に至るまでをみつめなおす。
    これまでの恋愛論がたどり着けなかった新境地を見事に展開した渾身の一冊。

    [ 目次 ]
    第1回 童貞であることの不安―童貞論
    第2回 「おかず」は必要か?―自慰論
    第3回 女は押しの一手?―恋愛論
    第4回 てめえらばっかりいい思いしやがって!―嫉妬・孤独論
    第5回 妾の存在意義―愛人論
    第6回 強姦する男、誘惑する女―強姦・誘惑論
    最終回 恋愛なんかやめておけ?―反恋愛論

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月27日
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集

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    ざっと眺めただけだけど、この系図のおもしろさの半分もわかっていないと思うけど、かなりの労作であり、書籍にするに相応しい内容だとは思う。

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    2010年03月06日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    100円で買ってきたものとしては最高級に満足。もてないフェミニスト小谷野の、僻み(ルサンチマン?)の篭った恋愛論。童貞についても触れ、そこだけで『童貞としての宮沢賢治』の数十倍濃い内容。一読で吸収しきったとは言えないので、また読まねばなるまい。

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    2012年01月09日
  • 美人好きは罪悪か?

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    この人のこ〜いう作品はホントに好きです(笑)

    ただ、後半部分
    「あまり面白くないかな〜?」(思ってたのと違うかな?)
    って感じだったのだが”後記”まで読んで、まあ納得(^^;)

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    2009年10月04日
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―

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    小谷野先生はほんとうに正直でよい。



    でも判断基準が感覚的すぎてよくわからんよな。同感だと思う部分も多いのだが、なんでそうなるのかを分析してくれないとなあ。



    まあ私にフィクション読む時間がどれくらい残されているのかなあとか考えたり。



    2010/12/11 再読。やはりおもしろいなあ。小谷野先生はおそらく自分が直接に実感できる「人間の本当のこと」が知りたいんだと思う。それって文学なんかな。そうなんだろうな。きっちり共感できるもの以外をありがたがる必要はない、ということなんだろう。OK。

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    2020年06月15日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    もてない男も もてない女も

    いや

    もてる男も もてる女も 苦悩するのね。


    童貞喪失、処女喪失みたいな議論がおもしろかった。

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    2009年10月04日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    つまりもてなくたっていいってことだ。
    べ、別にもてたくなんてないんだからね!こんなの読んで自分を慰めてるわけじゃないんだから!

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    2009年10月04日
  • 評論家入門

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    授業で読んだ本、その?。

    以上、その?〜?までは半期の授業で教科書として毎週読んでいた本です。
    テーマが定まっていないけれどそれもこの授業のひとつの特徴。
    一体、どこに向かっていくのやら…

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    2009年10月04日