小谷野敦のレビュー一覧

  • 純文学とは何か

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    「純文学とは何か」(2017.11)、小谷野敦氏の作品ですから難しいとは思いましたが、一読しました。芥川賞と直木賞、三島由紀夫賞と山本周五郎章・・・、純文学と大衆文学、この本を読んでもその境界は不明でした。ただ、最近の芥川賞はつまらない感じがして、芥川龍之介に(私が云うのもなんですがw)申し訳ない気持ちです。純文学という言葉には高尚な響きを抱きますが、私の場合、「読んで楽しいか」「読んでためになるか」「読んで共感を得るか」、そんな気持ちで本と接しています。

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    2019年07月17日
  • 文豪の女遍歴

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    小谷野敦 著「文豪の女遍歴」、2017.9発行。文豪・・・、美男美女、天才秀才が勢揃いですね。幕末生まれから昭和初期生まれまでの文豪62人の愛と恋について、簡潔明瞭にまとめられています。愛と恋のない人生は考えられませんね。男女間の話はともあれw、私は、島崎藤村、芥川龍之介、堀辰雄、三島由紀夫の作品が好きです。

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    2019年06月23日
  • 頭の悪い日本語

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    文章を書いたり、話したりしていると「この言葉の使い方は
    これでいいのか?」と感じることがしばしばある。

    日本語って難しいよね。だって、「日本」と書いても読みが
    「ニホン」だったり「ニッポン」だったりするのだし、『日本
    書紀』は「ニホンショキ」なのに、『続日本紀』になると
    「ショクニホンギ」になって「キ」が濁るんだもの。

    電話オペレーターの仕事をしていた時は「鑑みて」を「考える」
    と同義語で使っている同僚がいてイラっとしたしな。

    言葉の使い方が気になる。だから本書も日本語の誤用例集かと思っ
    たのだが、言葉に関するエッセイ・雑学といった感じかな。

    誤用しやすい言葉もいく

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    2019年04月10日
  • このミステリーがひどい!

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    バシバシ斬りまくるのでドキドキしますが、最初のあたり、あら!私と好み一緒なのね!と、つい嬉しくなったり(笑)
    私も小学生の時、ポブラ文庫のルパンが大好きで繰り返し読んでたんだけど、ホームズと少年探偵団にはピンと来なかったんだよな〜。
    あとヒカルの碁が好きってのも。
    アンナ・カレーニナ好きじゃないのは残念だわ…

    とりあえず、あんま難しいこと考えずにもっと自由に感想言っていいよね、と励まされました。

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    2019年02月02日
  • 芥川賞の偏差値

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    ここまで読んでいる人なら辛辣な物言いでも楽しく感じる。芥川賞にまつわるエピソードを知れるだけでそれなりに楽しめた。

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    2019年01月05日
  • もてない男 ――恋愛論を超えて

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    縲御サョ縺ォ髫懷ョウ蜈舌r謗医°縺」縺ヲ繧ゅ?∽コ御ココ縺ァ縺?▲縺励g縺ォ繧?▲縺ヲ縺?¢繧九h縺?↑螂・縺輔s繧偵b縺ヲ縲阪→縺?≧縺上□繧翫?縲∝?諢溘?ゅ◎縺ョ莉悶?√≠縺セ繧願ェュ縺セ縺ェ縺?ユ繝シ繝槭□縺代↓縲√↑繧翫↓闊亥袖豺ア縺乗万繧∬ェュ縺ソ縺励∪縺励◆縲

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    2018年12月31日
  • 日本人のための世界史入門

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    ・夏殷周秦前漢新後漢三国西晋東晋南北朝隋唐五代北宋南宋元明清中華民国中華人民共和国「かいんしゅうしん、ぜんかんしん、ごかんさんごく、せいしんとうしんなんぼくちょう、ずいとうごだい、ほくそうなんそう、げんみんしん」
    ・イベリア半島はイスラムのウマイヤ朝が支配し、コルドバを首都として栄えたが、十世紀末から、キリスト教徒による領土の奪回の動きが始まる(レコンキスタ)
    ・シェイクスピアは、1564年生まれ、1616年死去「ひとごろしをしていろいろやった」

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    2018年11月04日
  • 日本人のための世界史入門

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    この年になって世界史入門もないのだが、知識がないからこういうとっつきやすいものを読むほかない。言っていることがはっきりしていて(というか著者の好き嫌いで語られていて)、小気味よかった。
    「現在では、西洋中心主義への批判から、東洋の学問・藝術を高く評価しようとする傾向が一般化しているが、私には依然として、文学も美術も、西洋での発達のほどのものを東洋は生み出さなかったとしか思えない。日本もまた、平安朝から中世にかけてに比べると、近世の文藝・美術は程度が低く、日本文化史のうちの不毛の時代だと思う。」等。

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    2021年08月08日
  • 純文学とは何か

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    日本近代文学、文芸とその周辺についての真面目な雑学的知識満載なので、その周辺に関心のある方には面白く読めると思います。
    とはいえ、取り上げられている作家はやはり偏りがあるし、書名の純文学とは何か、について結局著者の結論も見えてこない少々中途半端な本です。

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    2018年09月06日
  • 私小説のすすめ

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    「〆切本」を読んだ時、田山花袋や車谷長吉の文章がかっこよいことに気付いた。

    今まで「私小説ってなんだか露悪的で自己愛が強くてジメジメしてそうで嫌だな」と勝手に想像して、食わず嫌いだったのだが、やはり一流の作家の文章として、光るところが確実にあるのだから、読まないで人生終わるのは、もったいないのではと感じた。

    私小説についてもっと知りたいと思ったので、この本を手にとった次第です。
    読んでみた結果、半分はその目的に答えてもらったし、半分は目的外の内容でした。

    タイトル通りの「私小説のすすめ」としての論旨としては、だいたい以下の通り。

    私小説というジャンルが日本においては異様に確立されており

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    2018年05月19日
  • 忘れられたベストセラー作家

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    先月読んだ「江戸川乱歩と横溝正史」で、作家は「売れたから残る」のではなく「残ったから売れる」のだ、となんとなく気づきました。乱歩は少年探偵団のジュブナイル、横溝は角川映画、にピックアップされたことが、21世紀にもその名を残す原因なのだ、ということです。いわば二次使用されることが、次の二次使用(三次使用?)に繋がり、という新作の連鎖が「売れ続ける」ということ。本書はベストセラーを生み出しても、今では忘れ去られた作家達列伝です。明治・大正・昭和の作家達にとって残る残らないのファーストステップは「全集」に入るか入らないか?次は「文庫」に入るか入らないか?あとは「教科書」とか「舞台」とか「映画」とか、

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    2018年04月22日
  • 忘れられたベストセラー作家

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    同じようにある時期売れていても、長く読み続けられる作家や作品と、忘れられていくものとは何がどう違うのか。今やまず読まれないという点では一緒だが、文学史に名前が残るものと消えていくものとはどう違うのか。言われてみれば不思議である。これだ、という答えがあるわけではないし、特に突っ込んだ考察がされることもないが、視点が面白いと思った。例によって、他ではあまり出てこない文壇ゴシップも楽しい。

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    2018年04月04日
  • 純文学とは何か

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    いまいち純文学って?大衆小説って?となっていたので、購入してみた。
    でも不勉強なので、作家や作品をたくさんあげられても全然分からないあたり、自分にがっかりする。

    そもそも大衆小説が歴史や時代小説をさし、通俗小説とは違うというのは知らなくて、びっくりした。

    時折話題になる、あの界隈でのこの手の区別、この本を読んでみても私にはどうってことのないことだった。好きなものを買って読む、それがどんな小説でもいいいのだから。研究者なら別だけれど。あいにく私は一読者に過ぎない。
    ジャンル分けは便利だけれど、便利さゆえに何か楽しみが一つ消えてしまった感がある。興味のない分野はさほど足を運ばないもの。そこまで

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    2017年12月30日
  • 純文学とは何か

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    タイトルに釣られて買いましたが、他の文化や「純文学でないもの」を取り上げる箇所が多く、純文学の定義も古いとしか言えません。
    私は後半部分しか満足しませんでした。
    それでも柳田さんの話は面白かったです。
    文学フリマってそんなエピソードがあったのですね。
    私は個人的に純文学が死んだなら産みなおすのも楽しいかと思います。

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    2017年11月18日
  • 純文学とは何か

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    ファンだから買う。先生の最近の本のなかでは力が入っている。しかし、斜め読みでは、純文学がジャンルだというのはわかったが、どういうジャンルかわからないような。「大衆」でないのが「純」なのか。

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    2021年01月05日
  • 俺の日本史

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    『日本人のための世界史入門』(新潮新書)と同様、新書一冊で日本の歴史を概観した本です。

    ただ、『日本人のための世界史入門』が、いちおう一通りの世界史の流れをつかむことができるように書かれていたのに比べると、本書はややまとまりに欠けており、NHKの大河ドラマに関する感想などもあって、「日本史よもやま話」といったような印象を受けます。

    とりとめのないけれどもおもしろい著者の話を聞いているような気分で読むことができるという意味では、渡部昇一の日本史に関する著作と似ているように思います。ところどころで左翼的なアカデミズムの歴史学に対する皮肉が差し挟まれているのも渡部の本と同じですが、本書の方は日本

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    2017年09月16日
  • 芥川賞の偏差値

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    芥川賞の本はよくわからない。
    でも、読まないと格好がつかないから、
    一応読んでいる・・・というのが正直な現状。
    面白くなくなってきたのかと思ったら、
    昔から面白くなさそうだったから、
    ちょっと笑える。

    でも、ここまで続いている権威ある賞だから、
    簡単に「なくせばいい」というものでもない。
    なくすのは簡単でも、復活するのは至難の業。
    今年は面白いかもと思いながら、
    読み続けるのもまた一興。

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    2017年08月10日
  • 芥川賞の偏差値

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    昔から芥川賞というものがよく分からなかった。
    まず候補作にいまいち「読んでみよう!」と思わせるようなものが少ないし、いざ読んでみても、「…うん。」となるばかりで、なんというか、…どう考えても面白くないよなあ…しかしこれは私が「ブンガク」というものを理解できていないからなのかなあ、なにかこう、これらの作品を受賞作たらしめる見方、面白さ、美しさみたいなものがあって、きっとわかる人にはわかるんだよなあ…と、芥川賞受賞作を読むたびにもやもやしていたわけですが、…うん、もう芥川賞はつまらないってことでいいかな。結局エンタメが好きだし。
    『コンビニ人間』が芥川賞受賞作のくせにわりと面白かった、というのは私

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    2017年06月25日
  • 本当に偉いのか―あまのじゃく偉人伝―

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    歴史上の偉人が本当に偉いかどうか作者が斬っていくスタイル。上げ底された偉人や誤解の多い偉人、本当に偉い偉人など収録されている人物は多い。
    自分的には「偉い」の定義が提示されていないようなので納得できる人物評もあるが、坂本龍馬のように大河ドラマの話から入りフットワークが軽いだけで偉くないと断じるのには疑問が残った。
    また中島敦は原典が元ネタで他のオリジナルも面白くないとのこと。古典に自分の感性を載せたのだからアレンジャーは偉人になれないということのようだが死後80年くらいたっても読み継がれているのだから十分凄いとは思う。

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    2017年05月20日
  • 芥川賞の偏差値

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    例によって自分の好みを前面に押し出した独断的見解なんだけど、さして不愉快でないのがいつも不思議。挟み込みのコラムには「美人作家路線」なんてのもあって、コラコラそれはイカンよと思いつつ、読んでしまうんだよねこれが。

    偏差値(と言うより「採点」だけど)については、まあある種の趣向だと思って読めばいいのだろう。ほとんどの受賞作家について、他の作品も多く読んだ上で評しているところが立派だと思う。それでも読んでいて一番面白いのは文壇ゴシップ的な話。へぇ~ということがいろいろ書かれていて、結構笑ってしまった。

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    2017年04月22日