桜木紫乃のレビュー一覧
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「ホテルローヤル」「ラブレス」に連なる、作者の家族を描いた作品。
作者の父親がモデルだという主人公の猛夫。卑屈で身勝手で、怒りに任せて女子供に手を挙げる、どこまでも自分本位で身勝手で、山気があって、堪え性がない。
読んでいて本当に不快になるけれど、こういう親父昭和初期生まれにはザラにいたな〜とも思う。
「男だもん仕方ないんだ」と我慢し、受け入れ、甘やかせてきた女がこういう男たちを育ててきた時代だったと思う。
カツ、駒子、里見といった女たちは皆、強かでたくましい。そして作者自身投影した春生も。
「親を肯定することは自己肯定に直結する」という作者が、この小説を書いて親の生き方を肯定できたと言 -
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表紙の青色に惹かれて手にとった。
絵本は、子どもの頃読んでもらって幸せな想いや楽しい思い出があったり。
大人になり、読み聞かせしての思い出が出来たり。
子どもの頃に受けた印象と大人になり読んだ後とでは、感想などが違ったり。
絵本といえば、子どもが対象のような感じも受けますが、大人も十分楽しめると思う。
5編からなる話の中で、私が良かったなと思ったのは、“鍵key”と“青い絵本”。
青い絵本の中の作品『あお』、実際手に取って読んでみたいと思った。読んでいて、色々なあおを想像した。
表紙は、美弥子と好子が見た支笏湖の碧なのでは??と思った。
皆さんがみた “あお”は、どんなあおですか?
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桜木紫乃さんの五編の短編集。
表題作の「青い絵本」では、一時期親子だった2人の来し方行く末が描かれていました。
絵本作家と漫画の背景を描くアシスタントの2人の合作の絵本は、どんな青色で表現されたのか、とても興味深くて見てみたいなと思わせてくれました。言わなくてもわかってしまった悲しい事実と向き合って懸命に作られた絵本。親子として過ごす時間は少なかった2人だけれど、この絵本がずっと2人の繋がりを残してくれることになったのが、とても印象的でした。
もうひとつ印象的だった短編は「卒婚旅行」です。定年後の夫婦の生活は、お互いの思いがすれ違うとよく聞きます。この短編もまさしくそのとおりでした。
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核家族などと言われて久しいけれど、もはや核家族どころかおひとり様世帯の時代と言っても過言ではない。
「ママがね、ボケちゃったみたいなのよ。」
長女である智代の元へ届いた、妹乃理からの一本の電話。
身勝手でワンマンな父について行けず、実家とは疎遠となった智代に「これはお姉ちゃんにも関係あることなの!親は親でしょ。」と妹の言葉が重くのしかかる。
28歳バツイチの陽紅は、農協の窓口業務について間もなく、3日に1回は訪れる80歳過ぎのおばあちゃんから「ウチの嫁にきてくれ」と迫られていた。
55歳未婚。
結婚離婚を5回も繰り返した母は、悩む娘に「ありだね」と言った。
とうとうテレビも映らなくなって -
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絵本に纏わる5つの短編集。
さまざまな形で絵本に関わる人々が、絵本を通じて過去と対話し再生する姿を描いている。
絵本は、短いことばでいちばん伝えたいことを表現していると思う。
その1行に込められた思いが、今の自分の心に届いたときに感動し何度も読み返す一冊となる。
そんな絵本を誰もが持っているのだろう。
卒婚旅行〜大人のための絵本読み聞かせに出会ってから絵本セラピストの資格を取得していた妻に読んでもらったのは『ほら、みて』。
なにもない一日〜やや子が朗読する短編小説の話から義母が昔、夫に読んであげた記憶があった絵本が『だいすき だいすき』。
鍵key〜小説家の夫を亡くし、閉店するまで