さくらももこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さくらももこさんのエッセイを初めて読んだ。ドライな語り口で、俯瞰から冷静に状況を考察し、少し毒のある所感を述べる様は、まさに私のよく知るまる子ちゃんで、エピソード自体もどんどん読み進めたくなるほどとても面白かった。日常の短編の総集エッセイということもあり、とても読みやすい。
父や祖父などの描写も、ちびまる子ちゃんに登場するおなじみのキャラクラーの声や映像で頭の中に再生され、文字情報を読み取る感覚を超えた楽しみを味わうことを出来た。
やっぱりまる子ちゃんの人生は面白いことがたくさん起きているんだなと感心したし、それを拾うことの出来るさくらももこさんの洞察力も賞賛に値するものだと思う。 -
Posted by ブクログ
自分が生まれる前に出版されたエッセイって読むことないな、どんな感じがするんだろう、と思ったけど、ライターのブログを見ているような感覚で共感しながらスイスイ読める。さくらももこが今いたらnoteで殿堂入り記事を連発してるだろうな。
庶民的な生活と時々出てくるVIPな人たち、昭和の熱や親近感の沸くやらかし話のギャップがおもしろい。
序盤の
痔、ポールマッカートニー、遠藤周作、インド旅行計画などが好きだった。
いさお君がいた日々は、キュンとなった。
飲尿の話はびっくり、そんな民間療法が流行ってたなんて。
特に必要のないものを愛でたり、トホホな出来事をおもしろく語れる、おもしろいことの吸収もアウ -
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Posted by ブクログ
インドでの写真から始まる。
面白いだけではない。文章構成が最高だ。
〝さるのこしかけ〟の題材は、旦那さんからさるみたい、色気がないと言われたエピソードからついた様子。
痔の疑いがある尻
痔の痛さの比喩がもうさくらももこの世界観だ。壇ノ浦の戦いや農民の一揆、第一次世界大戦
さくらももこさんのエッセイに学ぶ、
水虫はお茶っ葉、痔はドクダミの葉
遠藤周作先生
の作品を読んでみたいと思った。
ちびまる子ちゃんにいそうな人柄だなぁ。とこのエッセイ読んでて思った。
台風台湾
この話はラジオでもしてたなぁ。
インド旅行計画、インド駆けめぐり記
面白い旅エッセイだった。
ガイドの大麻 豊(おおあ -
Posted by ブクログ
私にとって、初めて読むさくらももこさんの自伝エッセイ。
アニメのイメージしかなかったから、驚いた。それも、こんな繊細な心情、それもどちらかというとマイナスの。歯痒さ悔しさ、自分に対する劣等感や不甲斐なさ。
ほんと、なかなか言葉にできない気持ちを言語化するのがとても上手い。
私の子どもの時に同じようなことがあった。子どもの時にはうまく言葉に言い表せない気持ちを、本にして表現されてるので、子どもの私が救われたような、「あなただけじゃない」と言ってくれてるような、そんな気持ち。
あたたかい気持ちにさせてくれる、というよりは、さくらももこさんの人生の一部分を勝手にのぞき見させてもらっている気分。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさくらももこさんのエッセイ。初読み。
子供の頃、日曜6時に必ずちびまる子ちゃん見ていました。だからか?エッセイも脳内で勝手にアニメの声で再生される。お得な気分。
初っ端の痔の話で爆笑しました。エッセイもこんなに面白いの?書き方も上手いわ〜。凄い!
30年以上前に書かれた物なので時代を感じる描写もある。夫を主人呼びしている所とか、遠藤周作先生の所とか。一番読んでいて辛かったのは、お見合い騒動。お姉ちゃんが無理矢理お見合いさせられる話なのだが、とにかくお姉ちゃんが可哀想で読むのが辛かった。当時は多分笑い話として掲載されたのだろう。時代の流れを凄く感じました。
とはいえ面白い話の方が多くて楽 -
購入済み
泣けるらしい
ちびまるこちゃん初の映画の漫画版。二人の友情物語。とにかく泣けるらしい。TV版ではひょっこりずっと出ていて、涙返せよと思った。あと思ったより二人ともヤンキーみたいだった
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Posted by ブクログ
なんかこう、全力でくだらないこと(おもしろいうこと)をやっているところが好き。誰でも大人になると多少分別がついて抑止力がはたらくものだけれど、それはももこさんにはない。どちらかというと加速する。
「記念品と記念バッチも作ってしまった」
これが真面目なものだったら、それはどうかと思うだけれど、上質なももこ品質なのでいうことはない。
冒頭のほうから賀来千香子さんがでてくる。
こうしたごたごたに千香子さんとして、微笑みながらお付き合いしているのだろう。
こちらも幸せになれます。
何がそんなにおもしろいのかというと。
解釈が秀逸で、
それでいて上から目線なのかも(だめだといっていません。そうではな