さくらももこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
さくらももこの世界観が好き。
『あのころ』は、大人になってから子どもだった頃を振り返って、面白くなおかつ虚しく(?)語っているエッセイである。
決して楽しくて良い思い出ではないが、一癖あるこういうことが最も記憶に残るんじゃないかなとも思う。
大人になってからは、一つ一つの出来事をビッグに捉えることはもはや不可能とさえ言えるのかもしれないが、何事も間に受ける姿勢を持ちたいと思う。
特にヒロシの無神経さと母の「アンタ」呼びが私のお気に入りで、『きょうだいゲンカの話』はケンカの仲裁に全く役に立たないヒロシとケンカに加え、さらにイラだつ母の模様が面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこちらのシリーズの方が刺さりそう。
共感と、面白い考え方と、表現にやられる。
ご両親は本作を読んで、子供時代こう思っていたのか、とかどういう感想を抱いたのだろう??
・てきや
『…変わらずに怒られるのである。それなら欲しいものを手に入れてから怒られた方が、怒られがいがあるというものだ。』
『人は経験により学習していくものである。あの時…買っていなかったら、私は大人になってもまだ…信じ続け、大恥の人生を送っていたかもしれない。』
・夏休みの宿題
『夏休みに宿題があるというのは…つまり休むのはあくまでも学校であり、子供が休むのではない。』
『どんなに母が怒っても、決して口答えしてはいけない。黙って下を向いておとなしく怒られているふりをするのだ。いつかはこの説教も必ず終わる時が来る。朝が来ない夜はない。』
・遠足ぎらい
『何のために私より先に生まれて「姉」などという呼び名を与えられているのか。意味のない女である。』
『遠足の前日のお菓子屋は…算数の学習が活用されている。』
昔は缶をそのまま凍らせたけど、今って問題視されそう。。先生への言葉の選び方への静かな恐怖感(笑)
・七五三の思い出
『自分が大人になってみると、毎年七五三の時期によその子供が着物を着ている姿は実に微笑ましいものである。』
・大洪水の思い出
『どんなにがんばったところでドシャドシャというくらいなモンであろうに、ドカドカという音が聞こえてくるとはこれいかに。』
ヒロシ氏のすげーな、があのアニメの声で再生される。
・マラソン大会
『大げさに言っているのではなく、マラソン大会の存在は、そんなにも私にとって負担だったのである。…大人になった今でも、思い出すと苦しい気分になってくる。』
本当、速くても辛いので、どんなに足が遅くても短距離の方が絶対マシだと思っていたなぁ。。
・ツチノコ騒動
今のSNSだと情報多すぎてすぐに埋もれそうだけれど、Z情報源が限定的なのにも関わらず当時の全国レベルで全員知っている、というあの感覚が懐かしい。
・賞状をもらう話
社会人になって好きな時に飲んで、食べて、トイレに行けるの有難すぎる。
・家庭教師のお兄さん
本当に教師となっていたら、さぞ素敵な先生だろうな。。
・自転車の練習
『姉の時はヒロシがつきっきりでコーチとなって指導したのに…所詮次女なんて…手塩にかけて育ててもらえる姉がうらやましかった。』
・きょうだいゲンカの話
おかあさんのあのセリフがアニメの声で再現される。
本編、こうも丁寧に心情を説明されると面白い。
・目覚まし時計を買った話
その子が望む言葉をかける って どうだろう、自分気づいてすらいないかも。。反省。
・家庭訪問の思い出
当時と今だとだいぶやり方も違うだろうから、新鮮に感じる若者も多いかも。 自分は懐かしい感覚。
・道に迷ったときのこと
先生、本当ハラハラしながら待っていただろうな。。
電車と違ってバスの路線の調べ方、もっとシンプルにならないだろうか。。
・物をなくす
読んでいるだけで心臓がキュッとする。。
生きているうちから形見のことで喧嘩するんじゃないと怒ったお母さんに笑う。
「私がいきているうちから、形見のことでケンカするんじゃないよっ 失礼だねっ あんたたちみたいなバカには、どっちにもコレはやんないよっ 私の棺桶の中に一緒に入れて燃やしてやるっ」 -
Posted by ブクログ
おもしろすぎて一気読みの一冊。朝井リョウさんのエッセイがスキな方は絶対に好きです。なぜなら、雰囲気が近いから。それもそのはず、朝井リョウさんは子供の頃にさくらももこさんのエッセイに衝撃を受け、読み漁ったそう。子供の頃の記憶をどうしてこんなに鮮明に覚えているんだろう。さくらさんの子供時代を追体験しているような感覚を覚えました。他の作品も絶対に読みたいです。
●尿意ネタ
「今!今行けるっ!!」と心の中でトイレ行きを応援したエピソードが複数個あります。特に遠足のときのトイレエピソードは辛かったです。昔は遠足に行った先でトイレがないって・・。何かの罰ゲームですか?行きたくなくなる気持ちがめちゃくちゃわかりました。野外活動のときのトイレが汚いことで萎えていたら怒られますね。ちなみに・・朝井リョウさんのエッセイでは「便意」ネタが登場します。笑
●ちいさい「っ」!
ちびまる子ちゃんの漫画を読んだことのある方は共感できるかもしれませんが、あの漫画には小さい「つ」が多用されているのです。例:あんたなんか知らないよっ
なので、この作品でも話し言葉に小さい「つ」が多用されていて、あぁちびまる子ちゃんの世界だ・・と感激しました。
●あっ と気がつくような感じがしてエピソードが終わるところがいい
この感じが伝わるといいのですが、、マラソン大会のエピソードでは、散々笑わせたあとに、その年度だけ?賞状の枚数を減らされるのですが、それに対して「(賞状をもらえるはずだったのにもらえなかった)60人の生徒とその家族から笑顔を奪う/p84」という表現をしており、「鋭い!」と感心させられます。が、そのあとに『今となっては(賞状が)「あぁそうですか」というくらいの価値しかない』という表現に、「確かにそれもそうだな」と気が付かされました。というように、最後に「あっ」と思わされるのです。気付かされるけど、話は終わるからそっと心が動く感じ。ちびまる子ちゃんにも最後に少しだけホロリとする部分ありますよね?そんな感じです。
●表紙がすごいのよ
これ・・さくらももこさんが作ったんだそう。温泉たまご食べて作った、、って作れるのかーい!!センス、才能しか感じなかった。また、口は枝ではありません。ではなにか?それはオマケページにて。