さくらももこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「実力のあるエッセイ漫画家は文章力にも秀でている」
長いことマンガを読んでいてそんな傾向があるなと考えてはいたのですが、さくらももこさん、才能があり過ぎるにも程があるでしょう。
かつて「まる子」だった子供が成長して「さくらももこ」として「あの家族たち」と自分のその後を文章で書く。しかも『ちびまる子ちゃん』特有のユーモアと毒はそのままに。読者の多くはあらかじめ予備知識がありイメージしやすいというアドバンテージはありますが、それこそが作者の才能と努力で勝ち取ってきたもの。賞賛こそあれ文句などあるわけがない。
ここ数週間、病院の待ち時間対策として本書を再読していたのですが、これがまあ危険極まりな -
Posted by ブクログ
なんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔するほど面白かったです。
小中の周りと自分との違いに悩む思春期に大変共感し、女子校の生意気でぐうたらな日常においおい!と笑い、ラストの夢を叶えるために全ての時間と労力を捧げる姿に感動しました。
夢があるならそれに向かって全力疾走するのはとても大切で、どこかで絶対にやらなければいけないことだけど、ずっと走り続けることが正解でもない。そこまで焦る必要もないんだと思いました。さくらももこの、のんびりとした学生生活があるからこそ、あのふにゃふにゃ(?)とした考え方ができて自分の漫画スタイルを確立できたのかなあと思いました。
遠回りは近道だ、ということをこのエ -
Posted by ブクログ
ネタバレ<備忘録・ネタバレあり>
ふとした言い回しが可笑しくて、随所でクスりと笑える。
学生時代や日常の出来事を、よくもこんな事細かに覚えているなぁと感心する。
祖父友蔵が死んだときのことをかいた『メルヘン翁』は、不謹慎極まりないのに悪気なく悪意なく愉快で、さくらももこの手腕というかんじがする。
“ズルくてイジワルで怠け者で、嫁イビリはするし、母も自分も姉も散々な目に遭った”という祖父の死を笑いに変換できるのは、心が憎しみに支配されていないからだなぁと思う。事実を受け取るだけで、感情がシンプルなところがとても魅力に感じる。
『その後の話』でも「私や姉や母に対して愛情がなかったことは事実である。だか -
Posted by ブクログ
・てきや・夏休みの宿題・七五三の思い出・大洪水の思い出・マラソン大会・賞状をもらう話・家庭訪問の思い出・道に迷ったときのこと・物をなくす
上記の話は自分にも同じようなことあったなあと思い出の共有ができて嬉しい。
尿関係の話は特に共感する。子供の頃ってなんであんなにおしっこを我慢してしまったんだろう。
我慢しすぎて膀胱炎になった経験があるほど。
物をなくす話も、学校の提出物をなくしてしまった時の絶望感ときたら、子供にとってはこの世の終わり。
大概母親が捨ててしまっているので、怒りをどこにぶつけてよいか分からなかったなあ。と思い出に浸ってしまった。
さくらさんのブラックジョークが冴え渡るエッ -
Posted by ブクログ
子供の塾の課題図書だったので、一緒に読みました。
ちゃんと読んだのは初めてだったかもしれない。
さくら先生が繰り出す言葉の数々がたまらなく、
楽しく読みました。
静岡でバイトをしていた頃の話「健康食品三昧」と、
高2の時に友蔵じいさんが亡くなった「メルヘン翁」のお話が好き。
でも、小学6年生の課題図書にこの本選ぶってどうなの、と親としては思うのですが
たまの知久さんと週刊誌沙汰になった話と
アメリカでタクシー運転手にコカインを勧められる話など...親の考えすぎなのか、子供からは特に質問を受けていないので、まあ、いいか。
時間が経っても色褪せないさくら節にたっぷり笑わせてもらいました。