アレクサンドル・デュマのレビュー一覧

  • モンテ・クリスト伯 2

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    ネタバレ

    2も面白くって、一気読み。
    ハラハラとかムカムカとか同情とか心配とか、いろんな感情を揺さぶってくるデュマ、うまい。現代の脚本家とか、きっとこの辺りも勉強しているに違いない。父子の情、女との関係、襲いかかってくるピンチの数々、絶体絶命からどうやって切り抜ける、導いてくれる師の存在、豪華絢爛シーン、ハイのシーン、場面転換、キャラの投入…元ネタの宝庫。

    イタリア編とも言うべきフランツとアルベールですが、この2人はこの後どういう意味を持ってくるんだろうか。

    そして、いよっ!なんてカッコいい登場なんだ。

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    2022年06月14日
  • 千霊一霊物語

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    アレクサンドル・デュマによる怪奇ロマン中編。

    ===
    27歳の作家アレクサンドル・デュマは、狩猟のためにフォントネを訪れていた。
    狩りも一段落ついたところでデュマは血塗れの男を目撃する。
    男は石切夫のジャックマンと名乗り、市長の家の玄関先で告白する。「俺は自分の女房を殺した。捕まえてくれ」
    市長のルドリュは警察官たちと共に現場検証に向かうが、ジャックマンは現場に戻ることを激しく拒絶する。
    どうにか現場であるジャックマンの自宅についた一行は、血塗れの地下室で首を切られた女房の遺体を見る。
    ただでさえ凄惨な事件だが、殺人犯ジャックマンはさらに恐るべきことを告げる。「斬り落とした女房の首が俺に向か

    1
    2022年05月28日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    ネタバレ

    ダンテスさんが脱獄し、巨万の富を得て恩義のあるひとを助け、人脈を増やし、復讐へと向かっていくはじまり。アルベールがよく言えば無邪気、アホの子でフランツがお守り大変そうですね。やっと再会を果たしましたがどう展開していくのか楽しみです。

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    2022年04月23日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    今回のレビューであるが…
    前半は最終巻である7巻のレビュー
    後半は全編のまとめとする
    もし「モンテ・クリスト伯」を未読だが興味のある方は後半部分を参照いただけると良いかもしれない

    泣いても笑ってもとうとう最終巻

    毒を盛られながらも生き延びたヴァランティーヌ
    体調不良の中、幽霊に遭う(笑)
    正体はマクシミリヤンからの助けるに応えることにしたまさかのモンテ・クリスト伯
    もちろんモンテ・クリスト伯はやることなす事が完璧なため、ヴァランティーヌすなわちヴィルフォールの屋敷の隣の空家を借り、徹底的に見守るのだ
    モンテ・クリスト伯からヴァランティーヌはサン・メラン夫妻と自分を殺そうとする犯人を知り、シ

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    2022年02月21日
  • モンテ・クリスト伯爵

    購入済み

    素晴らしいコミカライズ

    美麗な作画と読み応え抜群な構成で、大満足の一言です。
    原作小説は未読ですが、とにかく丁寧にストーリーが練り上げられていて終始飽きず、テンポも良いです。単なる勧善懲悪とだけではなく、ちょっとしたロマンスや思想、宗教、歴史、様々な要素があり、思わず涙してしまうシーンもありました。なにより作画力も高く、細かい小物や衣装、背景など時代考証や検証などかなり手が込んでいると感じました。購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、声を大にしておすすめしたいです。後悔しません!

    2
    2021年03月28日
  • モンテ・クリスト伯 上

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    ストーリーが巧妙に構成されていて、作者の頭の良さに驚いた。当時のパリの社交会の様子も面白かった。必読の価値あり。

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    2021年03月04日
  • モンテ・クリスト伯爵

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    モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス)

    岩窟王ことエドモンダンテスの復讐譚。
    原作?は小学生の頃に子供向けの本で読んだ記憶が?悪い奴を騙す復讐劇くらいの印象かな(笑)

    あれだけの物量の物語を良くコミックス一冊に纏めたなあ♪と感じます。

    前段の、裏切り、別れ、圧倒的、徹底的な絶望から、復讐の鬼となるダンテスの描写は、読んでて引くくらい!
    しかし、予想していなかったメルセデスとの再会、それからのダンテスが取り戻す人間らしい葛藤が表情に現れる。

    ラストのエデの想いが、復讐に魂を売ったダンテスを人に戻すシーンは鳥肌モノ。

    ラストシーンでダンテスが言う
    「きわめて大きな不幸を経験した者の

    3
    2021年02月23日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    ネタバレ

    『あなたに想像できるだろうか?結婚式の途中に、無実の罪で逮捕され、10年以上獄中で生活をすることを。いな、できるはずがない!』。19歳のダンテスは船長を拝命し、妻と幸せな家庭を作るはずだったが、年上の同僚と一方的に妻を愛する従兄から妬まれ、僅かな歯車の掛け違いで獄中生活を強いられる。この悲劇はナポレオンが活躍したブルボン朝、王政復古の時代背景が絡む。獄中で出会ったファリア司祭から高度な知識を授かり、また財宝の在処を聞く。遂にダンテスの復讐の暁闇、一気に攻め込み、これまでの鬱憤を晴らしてしまおうか。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    『もうあんな毒素はたくさんだ。あれを胸いっぱいに吸い込まされては、解毒剤でも飲まなければ。』ヴィルフォールと直接対決した時のモンテ・クリスト伯のフラストレーションは最大級になった。このストレスは彼の復讐劇をお膳立てして、一気にドミノ倒しを引き起こすだろう。3巻は過去の伏線を1つづつ回収するのではなく、更に慇懃に緻密に仕込んでゆく過程である。アルベール、メルセデス、ヴィルフォール、エロイーズ etcの今後の崩れ方が気になってきた。2巻での私の死刑執行仮説は大きな間違いだったが、ドミノ倒しの伏線か!

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    ネタバレ

    『1つの部屋が何故かわかりませんが、とても様子ありげに思われました。自然に悲しくなってくる』ここまでくるとモンテクリスト伯は復讐映画のプロデューサーであり、以降どのように人間崩壊を目の当たりにできるのか!以前殺人が行われたオートィユの旧サン・メラン邸で、モンテクリスト伯の復讐が始まった!ヴィルフォール夫妻、ダングラール夫妻、カルヴァカンティ父子、マクシミリヤン、シャトー・ルノー、ドブレーが一堂に会し、不倫、殺人、詐欺、借金。登場人物が抱える問題をモンテクリスト伯により無言・意図的に暴露していく。

    0
    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ネタバレ

    『全てがモンテ・クリスト伯の計算通りに進み、彼の周りで不幸が連鎖しだす。彼の無言の復讐劇に恐怖のみならず、グロテスクさをも感じる』。今回多くの伏線が回収される。特にマクシミリヤンとヴァランティーヌの恋。彼らを見ていると在りし日のダンテスとメルセデスのような若い情熱を感じる。モンテ・クリスト伯とメルセデスが再開し過去の追憶にふけるが、モンテ・クリスト伯はメルセデスと別れざるを得なかったあの日を思い、再び悔悟をかみしめたに違いない。今、そのエネルギーが嵌めた奴らを一掃する。後戻りする必要は微塵もない。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    ネタバレ

    『エドモンさん、主人、私に復讐なさるのは結構です。息子に復讐なさることはおやめください!』かつて、妻として迎え入れるはずだったメルセデスに言われたモンテ・クリスト伯は計画を変更する。モンテ・クリスト伯の復讐という名の人生を諒解する航海は佳局を迎えた。彼の蛮勇な行いの後の達成感はどれほどのものだったろうか。満足感の他にはエデを思う強い愛情、もしかしたら寂寥感をも抱くに至ったのではないか。しかし、彼を嵌めた奴らの破滅っぷりは悲惨極まりなかった。メルセデスとの別れ、彼が愛する者への思いが最終幕を迎える。

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    ネタバレ

    「この世には幸福もあり、不幸もあり、ただ在るものは、一つの状態と他の状態の比較に過ぎないことだ。」そうなんだよ、自分も含め人は幸・不幸は誰かと比べて評価するが、その比較こそが不幸や格差を生むんだ。モンテ・クリスト伯を取り巻く憎悪はまさしくこれだった。デュマさん、降参だ!あなたはとても素晴らしいことを私に教えてくれたよ。今自分が愛するものは何か?今したいことは何か?これは他人と比較して決めるということはしてはいけないんだ。何故ならば、唯一無二の自分の人生なのだから。全7巻、今日からの活力になったよ!

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    2020年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    「それが怖いんですよ。」と、ダンテスが言った。「人間というものは、そんなにやすやすと幸福になれるものではないらしいんですから!幸福は、竜が戸口を固めているという魔法の島の宮殿のようなものなんです。幸福を得ようと思ったら戦わなくてはなりません。

    一巻で一番参考になったセリフと箇所。
    ある年齢にならないと人生の幸福や不幸を語ることはできない。またどんなに考えても経験の裏づけのないセリフや展開はチープなものに過ぎない。

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    2020年07月24日
  • 三銃士

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    国王を守る銃士になることを夢見てパリにやってきた...。

    ダルタニャンがパリにやってきて銃士になるには修行が必要だったが強い人を倒して修行なしで(三銃士のところじゃないけど)入って...。

    僕はてっきり三銃士が主人公で、活躍するのかと思っていたのですが、ダルタニャンが主人公で活躍していたのでびっくりしました。
    三銃士は車のCMのやつとは全然違うとは思っていましたが予想以上に違いましたw

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    2020年07月14日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    全七巻にわたる19世紀フランスの復讐劇。
    圧倒的なモンテクリスト伯の人物像と、散りばめられた復讐の種、伏線が少しずつ芽吹いていく様子は極上のエンターテイメント。

    他方、復讐もまた希望の一つであるとしても、それが果たして正しいことなのか、幸福をもたらすものなのか、問いは突き付けられる。

    “待て しかして希望せよ!”
    最後に送られた言葉がモンテクリスト伯、そしてデュマの答えでしょうか。

    読み終えてしまって悲しい。

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    2020年06月28日
  • モンテ・クリスト伯爵

    購入済み

    一気に読めた

    一気に読めました。宗教、思想色々と絡む物語ですが、さっと簡潔にとても読み易く映画を見終わった感じでした。楽しかった。

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    2020年06月02日
  • 千霊一霊物語

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    19世紀ヨーロッパ、主人公である作者は旅先で不可思議な事件に関わり、その縁で集まった人々がそれぞれの不可思議な体験を語る。
    はじめに事件が起き、集まった人々がそれについて語り合っているところなど何となく推理小説のような状況だが、人々の話はHowdunitではなく、怪奇な事象に対して否定的な唯物論者に対しての百物語へと発展していく。
    語られる幻想的な短編はそれぞれ魅力的で、夢中になって一冊読んでしまった。訳も大変読みやすい。
    全体を通して、とくに王侯貴族の描かれ方などに他の時代物作品と通じるデュマらしさがある。なんと多彩な作家なのだろう。もっと幻想文学作品を読んでみたいものだ。

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    2020年05月22日
  • モンテ・クリスト伯爵

    購入済み

    面白い!

    原作を読まずに、このマンガで内容を知りました。もとはすごく長い話みたいですが、たった一冊でぎゅっと見所がつまっていて、とてもよかったです。

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    2020年04月17日
  • モンテ・クリスト伯爵

    購入済み

    復讐劇…

    原作を読んでいないのですが、絵が綺麗で話も分かりやすく凄く面白かったです。まず原作が7冊もあると知り、本当によく1冊でこんなに話の流れを上手く描く事が出来るもんだなぁと。
    1ページ1ページを大切に読ませていただきました。

    #ドロドロ #感動する #切ない

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    2021年10月14日