アレクサンドル・デュマのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アレクサンドル・デュマによる怪奇ロマン中編。
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27歳の作家アレクサンドル・デュマは、狩猟のためにフォントネを訪れていた。
狩りも一段落ついたところでデュマは血塗れの男を目撃する。
男は石切夫のジャックマンと名乗り、市長の家の玄関先で告白する。「俺は自分の女房を殺した。捕まえてくれ」
市長のルドリュは警察官たちと共に現場検証に向かうが、ジャックマンは現場に戻ることを激しく拒絶する。
どうにか現場であるジャックマンの自宅についた一行は、血塗れの地下室で首を切られた女房の遺体を見る。
ただでさえ凄惨な事件だが、殺人犯ジャックマンはさらに恐るべきことを告げる。「斬り落とした女房の首が俺に向か -
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Posted by ブクログ
今回のレビューであるが…
前半は最終巻である7巻のレビュー
後半は全編のまとめとする
もし「モンテ・クリスト伯」を未読だが興味のある方は後半部分を参照いただけると良いかもしれない
泣いても笑ってもとうとう最終巻
毒を盛られながらも生き延びたヴァランティーヌ
体調不良の中、幽霊に遭う(笑)
正体はマクシミリヤンからの助けるに応えることにしたまさかのモンテ・クリスト伯
もちろんモンテ・クリスト伯はやることなす事が完璧なため、ヴァランティーヌすなわちヴィルフォールの屋敷の隣の空家を借り、徹底的に見守るのだ
モンテ・クリスト伯からヴァランティーヌはサン・メラン夫妻と自分を殺そうとする犯人を知り、シ -
購入済み
素晴らしいコミカライズ
美麗な作画と読み応え抜群な構成で、大満足の一言です。
原作小説は未読ですが、とにかく丁寧にストーリーが練り上げられていて終始飽きず、テンポも良いです。単なる勧善懲悪とだけではなく、ちょっとしたロマンスや思想、宗教、歴史、様々な要素があり、思わず涙してしまうシーンもありました。なにより作画力も高く、細かい小物や衣装、背景など時代考証や検証などかなり手が込んでいると感じました。購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、声を大にしておすすめしたいです。後悔しません! -
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Posted by ブクログ
モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス)
岩窟王ことエドモンダンテスの復讐譚。
原作?は小学生の頃に子供向けの本で読んだ記憶が?悪い奴を騙す復讐劇くらいの印象かな(笑)
あれだけの物量の物語を良くコミックス一冊に纏めたなあ♪と感じます。
前段の、裏切り、別れ、圧倒的、徹底的な絶望から、復讐の鬼となるダンテスの描写は、読んでて引くくらい!
しかし、予想していなかったメルセデスとの再会、それからのダンテスが取り戻す人間らしい葛藤が表情に現れる。
ラストのエデの想いが、復讐に魂を売ったダンテスを人に戻すシーンは鳥肌モノ。
ラストシーンでダンテスが言う
「きわめて大きな不幸を経験した者の -
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Posted by ブクログ
19世紀ヨーロッパ、主人公である作者は旅先で不可思議な事件に関わり、その縁で集まった人々がそれぞれの不可思議な体験を語る。
はじめに事件が起き、集まった人々がそれについて語り合っているところなど何となく推理小説のような状況だが、人々の話はHowdunitではなく、怪奇な事象に対して否定的な唯物論者に対しての百物語へと発展していく。
語られる幻想的な短編はそれぞれ魅力的で、夢中になって一冊読んでしまった。訳も大変読みやすい。
全体を通して、とくに王侯貴族の描かれ方などに他の時代物作品と通じるデュマらしさがある。なんと多彩な作家なのだろう。もっと幻想文学作品を読んでみたいものだ。 -
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