あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。全7冊のうち第4冊。
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エデの話から始まりモレル家、カヴァルカンティ親子、ヴィルフォール家、ダングラール家と続きオートィユでの晩餐で終わる四巻。
人間関係が複雑ッ!笑
復讐の種を蒔いているところでこれがどう実るのか。
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じわじわと復讐が。
えーっ、ヴィルフォールのあれは◯◯◯◯ー◯夫人だったのー?!えーっ、アンドレア・カヴァルカンティって、◯◯◯◯◯なの?!など、いろいろ繋がってくる。それにしても◯○○○ー○夫人、曲者だなあ。どんと露呈してくる曲者ぶり。どうなるどうなる。
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『1つの部屋が何故かわかりませんが、とても様子ありげに思われました。自然に悲しくなってくる』ここまでくるとモンテクリスト伯は復讐映画のプロデューサーであり、以降どのように人間崩壊を目の当たりにできるのか!以前殺人が行われたオートィユの旧サン・メラン邸で、モンテクリスト伯の復讐が始まった!ヴィルフォール夫妻、ダングラール夫妻、カルヴァカンティ父子、マクシミリヤン、シャトー・ルノー、ドブレーが一堂に会し、不倫、殺人、詐欺、借金。登場人物が抱える問題をモンテクリスト伯により無言・意図的に暴露していく。
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主要人物総登場の第四巻!
アンドレアとカドルッスの謎めいた関係。
ヴァランティーヌとマクシミリアンの恋愛関係。
ヴィルフォールとノワルティエの父子関係。
これらもモンテ・クリスト伯の今後の行動に
影響を与えそうで、先行きが楽しみです。
そして、復讐の糸・・・ヴィルフォール夫人に数年前から
絡めていたとは!感化された夫人はどうなるのか?
信号機の話も時代を反映していて面白い。
第三巻の重苦しい雰囲気からオートィユでの晩餐までの
おどろおどろしい展開の合間に、
エデやモレル一家の話を挿入するところは、
新聞小説の連載の読者を飽きさせない工夫でしょう。
また、モレル家にコクレスやペヌロンがいること、
なんかほっこりさせられました(#^.^#)
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またそれぞれの人物のことが新しくわかります。
モレル一家がとても良い。彼らが出てくると何度も読み返してしまう。
エデの描写も毎回美しさが際立ち、ヴァランティーヌさんもとても良い子。
エデとヴァランティーヌ、とても好き。
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ダンテスがどこからどう手をつけていくのか・・・
モンテクリスト伯が何者で、誰に対して害意を持っているのか、が分かっているからこそ、真綿で首を絞められているような・・・
ただ、アルベールとヴァランティーヌは、親の咎をすり抜けて幸せになって欲しいなぁと思う。
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現代日本人にとって復讐は、法律上許されないこと。
だが、時としてそれを望む気持ちがある。
人は自らの身に起こった災難・不幸などを自分以外の誰か・何かのせいにしたくなる。そしてその誰か・何かに仕返ししたくなる時がある。
高潔な心ではない。建設的でないのかもしれない。
しかし人は時として、つまづいた石に当り散らす存在なのだ。その石に悪意などなく、よく足元を見る、と反省した方が、その後の人生にとって有用だとしてもだ。
まして、人が人に対し、悪意を持って行った行為について復讐は自然と湧き上がる思いなのだ。
人として許されない行為をした者が、そしらぬ顔で人生を楽しんでいる。
それに対し、まったく素朴な人間が、幸せの絶頂から暗い穴に落とされる。
悪事を行って、ふさわしくない立場を得ている悪人たちを懲らしめていくのは痛快なこと。それがこの作品の面白さの一つなのだろう。
主人公はお金持ちになったんだから、自分の人の良さを反省して、復讐なんて考えずに生きればいいじゃないか、と思う方は読まないでください。
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ナポレオン戦争が終わる頃のフランスにおけるモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚。現実の歴史に基づく舞台設定や人物の背景描写が緻密で、作品の世界にどんどん引きずり込まれる。1つ1つの復讐には胸のすく思いがしたが、後には一抹の寂しさが残る。間違いなく名作。
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とりあえず第4巻をピック・アップ!私的にはなんといってもノワルティエ!第1巻の暗躍していた当時の彼もかっこいいですが、身体の自由を奪われた後の彼も素敵!まじめに恋愛対象(!)です。展開もドキドキしっぱなしで脳内で「ワー」とか「ヒー」とかの奇声がぐるぐる回ってました。
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とうとうモンテ・クリスト伯の復讐が始まった。まずはダングラールを落とし入れる。ヴィルフォールを震え上がらせたが、まさかこの程度では済むまい。
忘れた頃にカドルッスが現れたが、まだストーリーに絡んでくるのだろうか。
役者は揃い、先が気になる。
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いよいよモンテ・クリスト伯の復讐の罠が、仇たちに投げかけられる。
ダングラールには高裁で大損をさせ、ヴィルフォールとダングラール夫人の昔の罪がいよいよ暴かれようとする。
そしていったん物語から姿を消したカドルッスが落ちぶれて復活。
人を殺してまで手に入れた宝石と大金はどうなったん?
とにかくモレル家の長男マクシミリヤンのことが大好きなモンテ・クリスト伯。
ところが彼は、モンテ…めんどくさいな、エドモン・ダンテスの敵であるヴィルフォールの娘と恋仲なのである。
意に染まぬ男と結婚させられそうな娘・ヴァランティーヌを救うため、モンテ・クリスト伯に助けをもとめようとするマクシミリヤンにヴァランティーヌは「私はそんなにいい人とは思わない」と言う。
そのわけは、「人の何倍も大金持ちなだけで両親に愛されていない孤独な私をかわいそうに思って下さらないから」
ええと…すっげえ鼻持ちならんやつだなあと思ってしまったのは貧乏人の僻みなのでしょうか。
もう少し謙虚ということを覚えた方がいいと思うわ。
しかし、彼女の持つ莫大な財産を狙う義理の母は、やけに毒物に興味津々で、それをまたダンテスが煽るものだから、これは死人も出そうな勢い。
ああ、怖い、怖い。
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盛り沢山。モレル家を訪れ穏やかな気持ちから始まりつつ、復讐劇は多面的に始動。復讐に対するお金の使い方に執念の深さが現れている。ところでファリア司祭はこのお金の使い方で喜んでいるだろうかね?と思えるほど。『晩餐』でのダングラール夫人の恐れようったら……女性だろうが容赦しないね。
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船主のモレルは臨終の際、自分達を助けたのは、「あれはダンテスだ」
息子のマクシミリヤンから聞いたモンテ・クリスト伯は体中の血潮が逆流し言葉を失う
モレル家でのやりとりはモンテ・クリスト伯にとって心安らぐ幸せなひと時なのだ
そして心の中のダンテスが見え隠れする数少ない場面だ
ここから登場人物がグッと増えていくのだが、皆繋がっていくこのスリリングな面白さ!
この繋がる感じと明らかになる人間関係を頭の整理がてら備忘録していくことにする
宿敵ヴィルフォールが最初に結婚したルネ・ド・サン・メラン(既に死亡)
この一人娘はヴァランティーヌ
その後ヴィルフォールはエロイーズと再婚し、こちらは完全にスポイルされたいけすかない息子エドゥワールがいる
金銭問題もあって、ヴァランティーヌは孤立しているが祖父であるノワルティエだけが味方
しかしこのノワルティエは既に全身付随
過去はポナパルト党員で精力的に政治活動に参加していた(1巻でノワルティエの鮮やかな活躍ぶりが少し紹介されるがなかなかのキレ者でカッコいい)
サン・メランの娘であるヴァランティーヌの許嫁はアルベルトの友人であるフランツ・デピネー
彼の父は将軍でありボナパルト党に暗殺された模様
つまり祖父時代は敵同士の間柄であったが、孫の時代には結婚させ丸く収めようとヴィルフォールが企てる
これに祖父とヴァランティーヌは大反対
ヴァランティーヌの想い人は、マクシミリヤン・モレルなのだ
さて突如登場するのがイタリア人であるカヴァルカンティ元少佐
彼は大昔に生き別れになった息子アンドレアがいる
その息子に会わせてあげようとするモンテ・クリスト伯
もちろん訳ありだ
その息子役になったのがあのヴィルフォールが生き埋めにし、下僕のベルツッチオの義理姉が育てとんでもない悪党になったベネデットである
役者が揃ったので次は舞台を揃えるモンテ・クリスト伯
そう舞台はサン・メランの屋敷
こちらをポンと買い取り、関係者一同をご招待
そうこの舞台は例のヴィルフォールが愛人の子供を生き埋めにした場所である
ここでヴィルフォールの愛人がダングラール夫人であったことが判明(マジか⁉︎)
モンテ・クリスト伯はここで二人の過去を妄想した話を聞かせ、ダングラール夫人は殺到してしまう
ここではまだヴィルフォールとダングラール夫人の息子ベネデットに関して、顔を合わせていながらも、3人とも気づいてない模様(生き埋めにしたと思ってるから当たり前だけど)
さらにはダンテスの隣人であったカドルッスが再登場
そうベネデットと悪巧み仲間として繋がっていた
(カドルッスはだいぶ悪に染まり、落ちぶれている模様)
最後はダングラール家
株の偽情報で損失を出したダングラール
そこからダングラール夫人の素行が露わに
ダングラール夫人の最初の夫は、ヴィルフォールとの不倫(出産も?)を知り自殺
さらに今はアルベルトの友人の一人内務大臣秘書官のドブレーが愛人
元々家庭不和だったようで、ダングラールは全て把握していた
しかし今回の株の偽情報はドブレーが絡んでいたため激昂
ダングラール夫人は追い詰められるのだが…
モンテ・クリスト伯の仕掛けが止まらない!
計算づくで知恵と金をこれでもかと使いまくり、とことん敵を半端なく追い詰め出す
しかし出来過ぎなストーリーですなぁ…
まぁ痛快復讐劇だからいいけど…
実際しっかり楽しんでるさ…
最後どう仕留めるのか楽しみだしさ…
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多様な登場人物が入り乱れ、復讐劇がじわじわと進む。
ところで、物語の舞台となっているのは、ナポレオンの100日天下後の王政復古の時代。
当時の大きな政治的変動が、主人公の運命にも大きな影響を与えている。(もともと彼が投獄されたのも、ナポレオンの秘密文書が原因だった)
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ダンテス(モンテ・クリスト伯)の、執拗で、徹底した復讐が一つ一つ実行される。その凄惨さに、伯の中でも迷いが生ずるがもはや引き返すことはないし、かつての牢獄を見直して確信を取り戻す。復讐劇なので読後感はあまり爽やかではないが、文中に散りばめられている哲学者や史実には興味をそそられる。知識人というか良い意味での貴族というのはこういう知識を持ち合わせていた人だったのだろう。
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復讐譚4巻目。
未だ伯爵の復讐全容は見えない。本当に彼はあのエドモン・ダンテスなんだろうか。
ただ、エデや家令の背景とダンテスの背景に重なるところが出てきているので、何となくこれが全て繋がってくるんだろうな。どこまでが伯爵の手の内なのか。全てだとしたら、彼はもはや人間ではなく復讐の神としか思えなくなってくる。
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全7巻を読んだうえでの感想です。
第4巻ではモンテ・クリスト伯とヴィルフォール夫人の毒物に関するやり取り、カヴァルカンティ少佐とアンドレアの登場、マクシミリアンとヴァランティーヌの秘めた恋、そしてオーティユの晩餐での出来事など、徐々にターゲットたちがダンテスの術中に嵌っていく様が描かれていますが、一番面白いのは信号機のくだりではないでしょうか。
当時はまだ電話が無い時代なので、情報の伝達に手旗信号のようなシステム(腕木通信というらしい)が採用されていたんですね。大がかりな伝言ゲームをやっているようなイメージでしょうか。
本書ではこれを「信号機」と呼んでいるのですね。これに目を付けたのはなかなか面白いと思いました。
本巻最終章のダングラールの怒りと夫人のヒステリーはまるで掛け合いのコントを見ているようで笑えました。
個人的にこういうノリは大好きです。
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この巻ではいろいろなことが起きた。
エデのエピソード。マクシミリアンとヴァランティーヌの恋。ヴィルフォール夫人と息子を救って一家に取り入る。ヴィルフォール夫人へ毒薬を教える。エデがフェルナンを目撃。ダングラール夫人に株をやらせる。カヴァルカンティ親子を作り出す。ヴィルフォール老人の遺言。ヴィルフォールとダングラール夫人を昔子供を産み捨てた別荘へ招待。
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登場人物たちの絡み合った因縁が表に現れ出始める巻。この絡み合い方は歌舞伎みたいだ。巻の終わり近く、男爵夫妻の罵り合いは人の醜さの見本のよう。恐ろしい。
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全七巻の半分以上を読み終えた。
なんだか4巻はあっという間だったように思える。3巻では何がどのように繋がるのか分からなかったものが繋がってきて面白くなってきた。少しずつモンテクリスト伯の包囲網(?)が狭まってきて、少しずつダメージが出てきて、いよいよ復讐への舞台が全部揃うかなという感じがしてきた。5巻目で舞台は整い、残り2巻で一気に壮絶な復讐を期待して。
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借本。
登場人物を覚えるのが大変アヤシイ感じになってきた4巻。
マクシミリアンとヴァランティーヌの行く末が気になる。
あと3巻で待ちにまったラストかと思うと、読むペースが尋常じゃない(笑)
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モンテクリスト伯の復讐の不線が次々と
物語に登場し、ダンテス=モンテクリスト伯に
関わったありとあらゆる人物達が勢揃いして
これから起こるであろう不穏な予兆。
誰が誰だったかちょっと分かりづらいが
モンテクリスト伯の緻密な復讐劇の成り行き
が次巻でどうなって行くのか楽しみだ。
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ドラマや児童書では省かれてる人物、例えばダングラールの娘ユージェニーとかメルセデスの息子アルベールなどのキャラはなかなか面白い。
原作ではヴィルフォール夫人に毒薬の作り方を教えたのは他ならぬモンテ・クリスト伯爵❗️
偽のカヴァルカンティ親子を仕組んだり、信号技師を買収したり、直接関係ない人達の運命も翻弄している。金に物を言わせて人を動かす伯爵のやり方は、どうも感心しない。
偽のカヴァルカンティ親子を仕組んだあと仕組んだ伯爵本人が厭な奴は憎い奴以上にむかむかすると言っていたが、まさにあの二人の出てくるシーンはむかむかした。
とはいえ、続きが楽しみなのは間違いない。
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4巻目。
相変わらず面白いのだが登場人物が増えてきて、その相関関係がわからなくなってきた。
こんなことなら登場人物一覧を作っておけば良かったが、後の祭り。
ネットで検索したら同じような理由で相関関係図を作ったサイトがあったので、有り難く利用させてもらうこととした。
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【概要・粗筋】
モンテ・クリスト伯を愛する美しいギリシャ女性・エデはオペラでアルベールの父・フェルナンを一目見て、自分の父を裏切った男であることに気づく。また、伯爵はヴィルフォールとダングラール夫人との間の子・ベネッドをパリに呼び寄せて、アンドレ・カヴァルカンティ子爵に仕立て上げる。このように伯爵の復讐の準備を着実に進めていく。
【感想】
物語も折り返し地点を過ぎて、ほとんど登場人物がパリに集まった。様々な思惑を抱いた登場人物がたくさん出てきて、錯綜し始めた。復讐を独力で成し遂げようとしている伯爵は、うまく制御できるのだろうか。
アニメとは違って原作はアルベールとユージェニィーが幼馴染みでも何でもなくて、婚約者なのに互いに嫌っているとわかり、少々残念。音楽を愛する美人という設定は同じだけど、髪の色が金髪ではなく黒髪だし。若者の爽やかな恋愛は、マクシミリアンとヴァランティーヌが担っているようだ。