あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。全7冊のうち第2冊。
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あらすじ書くとネタバレになるかもなんで感想のみ。
前半は怒涛の展開で、泣いたり息を止めたりで忙しい(私が)
後半は新キャラが登場して、これから彼らがどう絡むのかが楽しみな展開。
とにかく面白い!
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2も面白くって、一気読み。
ハラハラとかムカムカとか同情とか心配とか、いろんな感情を揺さぶってくるデュマ、うまい。現代の脚本家とか、きっとこの辺りも勉強しているに違いない。父子の情、女との関係、襲いかかってくるピンチの数々、絶体絶命からどうやって切り抜ける、導いてくれる師の存在、豪華絢爛シーン、ハイのシーン、場面転換、キャラの投入…元ネタの宝庫。
イタリア編とも言うべきフランツとアルベールですが、この2人はこの後どういう意味を持ってくるんだろうか。
そして、いよっ!なんてカッコいい登場なんだ。
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ダンテスさんが脱獄し、巨万の富を得て恩義のあるひとを助け、人脈を増やし、復讐へと向かっていくはじまり。アルベールがよく言えば無邪気、アホの子でフランツがお守り大変そうですね。やっと再会を果たしましたがどう展開していくのか楽しみです。
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波乱万丈の第二巻!
ファリア司祭の死。
ハラハラドキドキの脱獄とお宝発見!
カドルッスとの再会とモレル家への救済。
カドルッスから聞き出した主要人物の経歴と現在の姿は、
ダンテスの今後の指標となったことであろう。
そして9年後・・・フランツとの出会いと、アルベール登場。
第三巻への展開の予感もはらんでいる。
山賊の挿話とか、エピソード風のものでも読み流せません。
実は、あちこちにフラグが立っていますからね~。
マクシミリアン、フランツ、ルイジ・ヴァンパ、アリ、
ペピーノ等々、キーパーソンになる人物も登場してますし、
イギリス人、司祭、船乗りシンドバッド、
そしてモンテ・クリスト伯!ダンテスの変装と偽名も
今後の物語の展開に大いに関わってきます。
多くの細い糸が縒り合され一本の物語に紡がれていく、
デュマの創造をかくと味わうべし!
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全7巻を読んだうえでの感想です。
ファリア司祭との別れ、シャトー・ディフからの脱獄、モンテ・クリスト等に眠っていた財宝の発見、カドルッスとの再会、モレル商会の救済、物語後半のキーパーソンとなるアルベールとの出会い、そしてルイジ・ヴァンパによる誘拐と救出と、物語は怒涛の展開をみせます。
その中でも私が印象深かったのはカドルッスとの再会でした。
てっきり最初の復讐の対象になるのかと思っていたら、まさかダイヤモンドを渡しておさらばとは。
物語終盤に復讐の鬼と化すダンテスですが、この情にほだされる場面は後になって思い出すことになります。
そしてカドルッスも・・・。
モレル商会を救済するシーンもいいですね。
全てが上手くいきすぎるきらいもありますが、第30章のラストは爽快な気持ちになれること請け合いです。
Posted by ブクログ
ドラマチックな脱獄劇。そこから宝を探しに行かなくてはいけないが、そこは船乗りとしての能力で見事につないでいく。いろいろな人の話に移り、あれ?誰の話だっけ?と思わせながら、さあ、いよいよ復讐につながっていくらしい!
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今後の彼に大きく影響を与えることになった偉大な神父、シャトーディフからどう抜け出すのか、序盤からワクワクが止まりません。
自分が監獄にいる間に周囲はどうなっていったのか。
ファリア神父も偉大ですが、モレルさんは今後の巻でも思い返すたび好きなのですが、エドモンの父が住んでいたはずの部屋にいた若い夫婦も正しき人というようで好きです。
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宝を得て、過去の自分へ好意を寄せてくれた人へは恩返しを、敵意を向けた人へは復讐を画策するダンテス。フェルナンとメルセデスの息子アルベールとの出会い。
2巻では善行の部分だったが、これから復讐劇になっていくんだろうか。
読む速度はスノーボール。
Posted by ブクログ
2巻に挟まれているのはとある書店が出したこの本の請求書。
140円。
1冊きりの請求書というのは、配達を、しかも掛売りで行っていたということか。
古き良き時代。
深く、強い思いを込めた復讐が始まる前の序章。
神の手になるかのような慈悲の話がひとつ。
山賊たちのエピソードが挿し込まれ、
とうとう復讐の舞台へ伯爵が登場する。
青白き仮面をつけて。
これから面白くなっていきます。
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ナポレオン戦争が終わる頃のフランスにおけるモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚。現実の歴史に基づく舞台設定や人物の背景描写が緻密で、作品の世界にどんどん引きずり込まれる。1つ1つの復讐には胸のすく思いがしたが、後には一抹の寂しさが残る。間違いなく名作。
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まるで近代のアラビアンナイトのようだ。ドン・キホーテはただの空想だったがこれは現実だったのだ。箱物語りがあり、視点が変わり謎の人物、モンテクリスト伯爵が登場する。用意周到に準備をし、復讐するのはジャック・ヴァンスの魔王子シリーズを彷彿とさせる。逆にヴァンスがモンテクリスト伯を下敷きにしたのだろうか。
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本筋に関係なさそうなエピソードがダラダラ続くことがあるんだけど、作者が当時の社会や情勢に関連して伝えたい何かが散りばめられているのかなとも思う。
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ファリア司祭の死を無駄にすることなく、モンテ・クリスト伯が誕生した。鮮やかな七変化。正しき者には金に糸目をつけずに救う。モレル氏救出はあっぱれ。しかし残酷さも垣間見えた。
新たに登場したフランツとは、今後どのように絡んでくるのか。気になる所で、いざ3巻へ。
Posted by ブクログ
無実の罪で決して脱走などできないシャトー・ディフの監獄に囚われたダンテスは、ファリア司祭から語学や化学などの実学を学び、コツコツと脱獄の準備を進めていた。
しかし、ファリア司祭はついに3回目の発作を起こし、亡くなった。
この機にダンテスは脱獄を実行する。
そして船乗りの経験を活かして、密輸業者の船に乗り込み、機会を見つけてモンテ・クリスト島に隠された宝を見つけ、姿を消したのだった。
とはいえ、ダンテスが変装をしたところで読者にはわかる。
まず最初に姿を現わしたのは、ダンテスのかつての雇用主のモレル氏のところ。
モレル氏は最後までダンテスの無実を信じ、何度も関係者に掛け合ったけれども、ナポレオン派と王室派の権力争いの中でその行動は自ら災難に巻き込まれようとしているようなものだった。
そのうえ、所有していた船が沈没したり行方不明になったりして、モレル氏は今や破産寸前なのだった。
もちろんダンテスがその莫大な財産の中の一部を使って、かつての雇用主であり恩人でもあるモレル氏の窮状を救うのだけど。
結構モレル氏が自殺しようとする直前なんだよね、助けるタイミングが。
もっと早くなんとかして差し上げても良かったのではなくって?
しかもモレル氏の娘に「船乗りシンドバッドより」なんて手紙渡してさ、もってまわったやり方で助けるのよ。
恩人に対する態度とは思えん。
でも、これがダンテスの最後の善行で、これからは復讐あるのみ。
まず最初はフェルナンの息子、フランツ。
この青年、悪い人ではないというか、多分善人だとは思うけれど、金持ちの家に生まれたことによる無自覚の嫌なやつ臭がする。
『レ・ミゼラブル』のマリウスのような感じ。
苦労をしらないから、頭の中の倫理観で行動するけれど、無自覚に庶民を踏みつける。
彼と、友人のアルベールがローマの謝肉祭に出かけた先で、ダンテスが姿を現わすところで次へ続く。
莫大な財宝を手に入れたのはわかるのだけど、お金の使い方がえげつないダンテス。
たとえ復讐のためとはいえ、不必要な出費はなるべく抑えるが肝要かと思いますが。
Posted by ブクログ
読み終わって最初に戻ってパラパラ見返したらまだファリア司祭が生きててビックリ。壮絶な展開の2巻目。ダンテスが自由になった。もう捕まった当時とは人相だけでなく知識・知恵・考え方が別次元に深く広く強い人間になった。一通りの恩返しを終え、さてこれから復讐に向かうのかな?先が楽しみ。それにしてもモレル氏の「商売道には友人はいないのです。あるのは取引だけ」の言葉にはしびれた!!
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頼みのファリア司祭が亡くなり、見事でスリリングな脱獄劇から始まる2巻
密輸船に助けられ、船乗りの力量を発揮し順調なスタートを切るダンデス
結局彼は14年もの間牢獄生活を送ったことになる
20歳だったダンテスは34歳である
14年ぶりに見る自分の姿の変貌ぶりに「誰一人自分と気づかないだろう」と満足げに微笑む
この辺りがもうダンテスの完全なる精神変化が窺い知れ、こちらも不敵な笑みを浮かべ読み進める
もう以前のダンテスではない
精神を研ぎ澄ませ、知恵を活かし、とうとう宝の在り方であるモンテクリスト島へ
そして…
いやー実にドキドキするスリリングな展開である
まぁ出来すぎた内容でもある本書らしく、紆余曲折はあるものの、無事お宝ゲット!
いよいよここからダンテスは過去の人物らとの再会を図る
父の最期を知り、大いに嘆く
そして野心のためにダンテスを陥れたダングラール(元船乗りの仲間の会計士)とダンテスの婚約者メルセデス欲しさにダンテスを陥れたフェルナンも黒幕であることを再確認
しかも二人は大層出世した模様
さらにはフェルナンは愛するメルセデスと結婚したというではないか!
ダンテスの復讐の炎がジリジリと音を立てて燃えているのが想像できる
さらには船主であったモレル氏が破産に追い込まれていることを知り、身元を明かさず助ける
(もうダンテスと再会してもダンテスだと気づく者はもう居ない)
そしてストーリーは展開する
1838年イタリア
登場するのはパリの上流階級に属する青年二人
アルベールとその友人フランツである
(じつはアルベールというのが、フェルナンとメルセデスの息子であるが、それは前半にたった一度名前が出てくるだけなので見逃す人多発であろう…こういうのもデュマの演出なのかしらん?)
ここでダンテスは「船乗りシンドバッド」と名乗り二人に近づくのだが……
モンテクリスト島で宝を手にし、縁ある人達に再会する辺りから、ダンテス側からストーリーが進まないため、各所のダンテスの心情描写は一切ない
そしてこの青年二人へも少しずつ近づいているのだが、どんな展開になるのかまったく読めない
青年側からの描写でストーリーが進んでいくため、ダンテスが何を企み何を企てているのか読み手にもまったくわからないのだ
こういった構成の見せ方に読み手は完全に虜にされてしまう
うーんさすが名作!
ところどころにアラビアンナイト、ギリシャ神話、神曲のエピソードが散りばめられており、時間軸も空間も全く異なるのに同じ書に触れた作家の作品を読む喜びを味わうこともできる
続きが待ち遠しい
久しぶりのワクワク感♪
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脱獄に成功。
ファリア神父の残した財宝を手にいれる。
船乗りシンドバッドとしてモレル商会を救済。
モンテ・クリスト伯の復讐がいよいよ始まりそうだが、どう展開するのか見当もつかない。
Posted by ブクログ
ずっと前に岩波少年文庫で読んだ事がある。子ども向けの本にしては長かったけど、当然はしょられてる部分がある。今回そういった細かいデティールに触れられて楽しめた。
自由の身になったダンテスは過去の事実を探るべく、関係者達に変装して近づく。ある時は司祭、ある時はイギリスの商人、そしてある時はイタリアの船乗りシンドバッド!
海賊や山賊も出てきて、エンタメ色も濃くて面白かった。
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復讐譚2巻目。
薄々思っていたし、1巻の末に訳者が書いていたが、シェイクスピアらしさをとても感じた。自分からするとすごく親しみやすくて良い。
前半はエドモンの脱獄と、恩返しまで。後半は視点がフランツに移り、外から見た正体不明の船乗りシンドバッドことモンテ・クリスト伯の描写が続く。
ここら辺、エンタメ小説っぽい。
復讐を開始した彼はもうエドモン・ダンテスではなくなってしまったのだなと思う。しかし未だにどのような復讐を企てているのかさっぱりわからない。
それとイタリア女性は好きな殿方以外の男性が目に入らなくなるそうで、うはあ、かわいいと思いました。
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牢獄を脱出し、モンテ・クリスト島にたどり着いて宝を手に入れ、困窮の極みにあるモレル氏を助ける。
その後、ダンテスはは表舞台に姿を表さず、影のようにそこここに現れる。
そして最後に、フランツとアルベールの前に登場する。
フランツとアルベールが一体誰なのかよくわからないし、この二人のくだりが長すぎはしないか。
でもともかくこれでダンテスがはっきりと登場したので、これから活躍するのだろう。
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いよいよ脱獄し自由の身となったダンテス。モンテ・クリスト島で財産も得て、さぁいよいよ復習劇かという内容。
復習の鬼となる前にモレル商会などへの恩返し(?)の内容まではほほえましく読むことが出来た。後半はきっと今後への伏線なのか、フランツという人物を軸に様々な出来事が絡み合ってきた。きっとこれから先に何か関連があるんだろうが、結構後半は読みにくい感じだった。山賊の話はどこにどうつながっていくのか。さぁあと五巻です。
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ファリア司祭の身代わり?となり、脱獄に成功するエドモン。密輸入を生業とする船に助けられ、司祭が言っていた、モンテクリスト島を探索する機会を待ってい、ついにそこで取引を行う機会に巡り会った。
人知れず宝を探すため、一計を案じ見事宝を手に入れる。
そうして、彼がまずしたことは、故郷に戻り、家族と恋人の消息を尋ねることだった。
同時に、復習を果たすべき相手が、今どこで何してるかを知るためでもあった。
その後、エドモンは“船乗りシンドバッド”と名乗り、地中海の海を行く密輸入者や山賊と深く親交を結んでいた。
そんな折り、フランス貴族のフランツを島の隠れ家に招くこととなり、フランツはこの謎の人物が何者なのか気にするようになる。
ローマで謝肉祭を友人と過ごそうとしていた、フランツの目の前に、再び“船乗りシンドバッド”が姿をあらわした。
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14年の長きに渡り幽閉されていた、エドモンがやっと自由のみになり、ここから長い復讐劇が始まるのかと思いきや、まだエドモンの優しく誠実な面がかかれていて。
この先どうしようというのか、恐ろしく不安に思う面と、ならいっそこのまま、もう自由にいて欲しいと思う気持ちと。
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ダンテスのモレルさんへの恩返しは、回りくどくて演技が過ぎるなと思ったけど、これを最後に人間らしい感情を捨てて復讐鬼になるならしょうがないかなという気もした。
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2巻は復讐への序章。
ファリア司祭の死、そしてすり替わってのシャトー・ディフ監獄からの脱走。
ダンテスのあの博識は、監獄でのファリア司祭から受け継いだ知識。
脱走後、ダンテスはモンテ・クリスト島へ行き、見事に財宝を見つける。
それから自分の恋人、家族、そして自分を陥れたもの達が現在どうしているからを調べる。
自分の家族は不幸にもこの世を去っており、恋人は恋敵にとられ、恋敵を含め、自分を陥れたものたちは皆、富と権力を手に入れていた。
ダンテスの復讐心は高まったに違いない。
そして、物語の後半、フランツとアルベールが登場。
巌窟王をみていたとき、これはエドモン・ダンテスの復讐の物語であると同時に、フランツとアルベールの友情の話でもあると感じた。
紳士的なフランツと感情的行動的なアルベールのふたりが、原作でこれからどのようなに絡んでくるかが楽しみだ。
最終で偶然にも、ふたりはダンテスこと、モンテ・クリスト伯に会うことになる。しかし、これは偶然などではなく、モンテ・クリスト伯が仕込んだ復讐への一歩なんだろうな。
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いよいよダンテスの復讐の幕が
切って落とされた!
14年と言う長い年月と共にダンテスは
34歳になり、顔つきも昔のふっくらとした
無垢な青年とは思えない程顔は青白く精悍
な見目になって彼を知っていた者が見ても
誰か分からない程、変貌していた。
彼を貶めた人々を探しその者達が、今は金持ちに
なってこの世の春を満喫していると言う。
逆に彼を助けようとした者達は、苦境に陥っていた。
それら人々を陰から助け、モンテクリスト島
に隠れ住み謎のシンドバッドとして
あらゆる場所に出向いていた。
ある時モンテクリスト島で出会った若者フランツ
その友人アルベールにローマで、モンテクリスト伯
として姿を現すが、これからこの復讐撃が
どうなって行くのか先が読めないところが
このモンテクリスト伯の醍醐味だ。
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牢獄から脱出してモンテクリスト島にわたり、司祭の残した財宝を発見したダンテスは無実で幽閉された真実を知りいよいよ復讐へと向かう。もう、先が気になって止まりません。
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誠実な好青年の船乗り、ダンテス。
老いた父の孝行をし、美しい婚約者も居て、船乗り仲間にも信頼されている 絵に描いたような善人だった。
しかし、船長の就任が決まり、愛しい婚約者との結婚式当日
彼はナポレオンに加担したと密告を受け逮捕されてしまう。
それは仕組まれたものだった。
ダンテスは何も知らないままに、刑の重い罪人が収容される監獄へと送られる。死ぬまで出してもらえない罪を背負ったダンテスは
偶然にも大金と共に真実を知る機会を得る。
全てを知ったその時、善人であるダンテスの頭に浮かんだのは復讐の文字だった。
2巻は脱獄から最後の善事、息子らの接触まで。
3巻からいよいよ、というところだろうか。楽しみ。
古い割には読みやすい訳で満足。