あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。全7冊のうち第5冊。
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Posted by ブクログ
モンテ・クリスト伯が他人に化けたり懐かしの人と再会したり、ヴァランティーヌ周りが騒がしくなったりエデの過去が明らかになったり、アルベールが怒り散らかしたりとなかなか派手な動きが多い五巻。→
復讐の種が育っているゾクゾク感。多すぎると感じた登場人物が繋がっているという衝撃。ここまで読んだからこその驚きがあるし、アレクサンドル・デュマはほんとにすごい。登場人物の相関図が欲しいぐらいこんがらがるけど、相関図そのものがネタバレになるんよなぁ(笑)
あと二冊!走り切るッ!
Posted by ブクログ
ヴァランティーヌは望まぬ結婚を回避して好きな人と一緒になれるのか?!
ええーっ、ノワルティエおじいさん、そうだったの?!
エデの話は悲しく、ちょっと重苦しい空気漂う5巻。相変わらず怒涛のてんこ盛りで目が離せない。
伯爵とメルセデスは。。。やあ、まだまだ先がわからない。どうなるどうなる。
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『全てがモンテ・クリスト伯の計算通りに進み、彼の周りで不幸が連鎖しだす。彼の無言の復讐劇に恐怖のみならず、グロテスクさをも感じる』。今回多くの伏線が回収される。特にマクシミリヤンとヴァランティーヌの恋。彼らを見ていると在りし日のダンテスとメルセデスのような若い情熱を感じる。モンテ・クリスト伯とメルセデスが再開し過去の追憶にふけるが、モンテ・クリスト伯はメルセデスと別れざるを得なかったあの日を思い、再び悔悟をかみしめたに違いない。今、そのエネルギーが嵌めた奴らを一掃する。後戻りする必要は微塵もない。
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4巻から3連休で7巻まで突っ切りました。それくらいここからは止まれない。先が気になってしょうがない。
事件の連続、小さな事件と大きな事件がありますが、意外な人物の名前がちらっと見えてフフッとなってしまう。
なによりエデ、エデが好きだからというのもありますがエデの話はドキドキしてしまいますし、ヴァランティーヌさんもとても良い娘さんでなぜあの父から…と思いつつお母様…とも思ってしまいます。
利己主義のところ、とてもわかる。
Posted by ブクログ
ダンテスがどうこう、よりも、彼を取り巻く人々の話がメインに。
とりわけ、二組の婚約者たち。お互いに望まぬ。の話がメイン。
そのうらに、ヴィルホールとダングラール夫人の隠された過去、アルベールの父、フェルナンがギリシアで犯した罪。
ここから、ダンテスはどう復讐を果たすのか?
そんななか、サン・メラン公爵、夫人の立て続けの死があり、フランツと結婚させられそうになっていたヴァランティーヌは、祖父ノワルティエの力で結婚を免れたが、思わぬ疑いがかかり…ってか、公爵夫人の件も、ヴィルホール夫人がやったことかと!助けて伯爵!!と思ってしまう。
Posted by ブクログ
復讐、もしくは仕返しはその行為の理由を相手に突きつけてこそ。
例え復讐すべき相手に、首尾よく不幸が訪れても
その理由、根源を突きつけなければ、気持ちは納得できまい。
ましてモンテ・クリスト伯は正体を隠しての復習劇。
その復讐の果たす時、正体を相手に告げる時、高まる気持ち。
Posted by ブクログ
ナポレオン戦争が終わる頃のフランスにおけるモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚。現実の歴史に基づく舞台設定や人物の背景描写が緻密で、作品の世界にどんどん引きずり込まれる。1つ1つの復讐には胸のすく思いがしたが、後には一抹の寂しさが残る。間違いなく名作。
Posted by ブクログ
復讐の歯車が遂に動き出す…
フェルナンのジャニナでの事件が明るみになり、ヴィルフォール家では連続毒殺事件が起こる。株取引で損失を出しているダングラールはカバルカンティ公爵の財産を狙うが…
各人にそれぞれの仕方で“復讐”する伯爵。しかし、直接手を下す事は無いその華麗なまでの方法に、読んでいて惹かれます。
復讐の対象者の栄光の裏にある暗い影が暴露され、伯爵が側に置いた人物達との接点があることに驚愕する。
その中で伯爵とメルセデスの会話が感動的でした。
Posted by ブクログ
この巻は盛り沢山。色々と事態が急転してゆく。面白いね!
伯爵が探し出したダングラール夫人とヴィルフォールの間の隠し子は、カヴァルカンティ公爵として仕立て上げられ彼らと近づきになっていたが、まずダングラールが彼に興味を持つ。株取引により多大な損失を蒙った後も失敗が続くダングラールは、カヴァルカンティ公爵の資産を手にする事を目論んでか、自身の娘ユージェニーとカバルカンティ公をくっつけさせようとする。しかし、元々ユージェニーはアルベールの婚約者であった為それは両家の間に亀裂を生む切欠となる。モルセール伯爵を疎ましく思ったダングラールは、フェルナンが過去に行った事件の真相を表沙汰にしようとする。物語の始まり、エドモン・ダンテスを罠に嵌める所でもそうだが、それを自身の名で行わないところ辺りが彼の卑怯な所だ。しかし、それにより今後彼は取り返しのつかない方向に進むのだろう。
一方、前巻で自分たちしか知らない筈の赤子の話を面前で披露されたヴィルフォールとダングラール夫人は、モンテ・クリスト伯に大して疑念を抱き、伯爵に対する調査を行う事とした。その結果、モンテ・クリスト伯爵を知る2人の人物が明らかになり彼らに対する聞き取り調査ぽい物を行った。しかし、それすらもモンテ・クリスト伯爵の手の内で踊っていたに過ぎず、何一つとして本当のこと(伯爵にとって知られると問題があること)が出てくる事は無かった。調べられる事も伯爵が仕向けた事だろう、一度問題ないと結果が出たものを再度疑う事は難しいだろうから。
その他にも、エデの過去とモルセール伯爵の関係が明らかになる場所なんかは読み応えがあるだろうし、ヴァランティーヌの結婚騒動の顛末にも目が離せない。ヴァランティーヌとの約束の通り、フランツとの結婚を解消させる事となるが、その経過でなぜノワルティエ老がフランツとの結婚に反対していたのかが明らかになったりする。力強い爺さんだ。しかし、マクシミリアンて若いよな、31歳という設定だが10歳は若いような恋の仕方をしている。
そして最後にはヴィルフォール家で起こる毒殺の疑惑。モンテ・クリスト伯が撒いた種がヴィルフォール家を壊してゆく。
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ヴァランティーヌの運命がゆらゆら揺れていたが、祖父ノワルティエが大爆弾を落として孫娘を救う。しかしヴィルフォール家で急死が続き不穏。
そして、モンテ・クリスト伯に救われたエデの辛い過去の原因が明らかに。
ますます目が離せない展開に。
Posted by ブクログ
じわじわ復讐の計画が思惑通り進んでいますが、とっととヴァランティーヌさんとマクシミリヤンくんがくっついておじいちゃんと幸せに暮らしてほしい気持ちです
Posted by ブクログ
いよいよ復讐が佳境に入る。
ダングラールはことごとく株で失敗し、体裁を取り繕う余裕もない。
ダングラール夫人とヴィルフォールの過去の子殺しについては、モンテ・クリスト伯がその事実を知っているのかいないのか判断がつかないまま宙ぶらりん。
ヴィルフォールの家では彼の義理の父母と、父の召使が立て続けに死亡。
かかりつけの医師はこれを連続殺人であり、犯人は娘のヴァランティーヌであると見なす。
検事総長の家族が連続殺人犯である、と。
フェルナンは過去の悪行が新聞に掲載されるが、今のところフェルナンがモルセール伯であることは知られていないので、アルベールが父の名誉を守ろうと動くことが却って事実を顕にしそうな予感。
モンテ・クリスト伯の仇はこの3人なわけだが、このままではヴィルフォールの娘まで無実の罪で破滅してしまう。
それは彼の望みであるのか?
そして、彼が大切に思っているマクシミリアンは、ヴァランティーヌと恋仲なのだ。
もしヴァランティーヌが冤罪のために死ぬことになったら、マクシミリアンも多分生きてはいない…かどうかはわからないが、不幸になることは明らかだ。
もんて。クリスト伯が身近に置いているエデという奴隷。
彼女の父の仇がフェルナンであるということが読者には明らかになったが、当事者同士はまだ知らないままというのも、今後もう一波乱がありそうで怖い。
全てがモンテ・クリスト伯の計画通りなのだろうけれど、子ども世代に罪はないと思うのだけど。
メルセデスに対しても、多少恨みがましいことは言ったけど、憎んでないでしょ?
やり過ぎると自分も不幸になる気がするなあ。
Posted by ブクログ
バランティーヌとフランツ、エデとアルベール、ユージェニーとカドルッス。復讐は次世代を巻き込み進んでいくがまだまだ復讐の準備段階。これからモンテクリスト伯はどうするんだろうか? ジャニナ文書の調査結果も非常に気になる。次巻はいよいよ復讐が明るみに出ていくのだろうか?楽しみ。
Posted by ブクログ
さて相変わらず強欲なダングラール
モンテ・クリスト伯の策略で財産が減りつつあることにビヒり出し、新たに知り合ったイタリア人貴族カヴァルカンティの息子アンドレア(実はベネデット)とモルセールの息子アルベールを娘の婿にと天秤にかけ始める
(まぁ恐ろしい!ベネデットと結婚させたいあんたの娘はベネデットの異父兄弟よ!)
不倫の末、子供(ベネデット)まで出来てしまった宿敵ヴィルフォールとダングラール夫人
ヴィルフォールから子供が生きている事実を知らされ、またしても倒れそうになるダングラール夫人
しかしこの秘密をどうやらモンテ・クリスト伯が掴んでいると睨んでいるヴィルフォールは、ダングラール夫人にモンテ・クリスト伯に気を許さないよう注意を促す
さらにはヴィルフォールはモンテ・クリスト伯の周辺を探り始め、お互いの騙し合いが始まる
(今のところモンテ・クリスト伯が優位)
さてヴィルフォールが最初に結婚したルネ・ド・サン・メラン(既に死亡)の一人娘、ヴァランティーヌ
いよいよフランツとの結婚が差し迫る
それに「ちょっと待った」をかけるマクシミリヤン
身分違いの二人の恋なのだ
ヴァランティーヌの祖父であるサン・メラン侯爵が亡くなり、さらにはその妻サン・メラン侯爵夫人までもが立て続けに亡くなる
夫妻の死は不審死だと医者がヴィルフォールに伝え何だかミステリーへと展開し始める
兎にも角にもこのおかげ(?)でヴァランティーヌはフランツとの結婚ギリギリセーフ免れる
マクシミリヤンまさかのチャンス到来であるが、未熟で味方のいない若い2人はなす術がない
そこへまさかの最強?の味方が…
全身付随のヴァランティーヌの祖父であるノワルティエ
自分が二人を結婚に導いてやる…
その方法はフランツの父とノワルティエにまつわる過去を暴露し、実に効果的で揺るぎのない過去の出来事を伝える
ノワルティエは全身付随であってもやると決めたことは何が何でも徹底的にやり尽くす凄腕なのだ
続いてエデの話し
エデの辛い過去をモンテ・クリスト伯はアルベールに話すよう促す
ギリシャの王女がなぜ奴隷になり下がったのか
そこにあった裏切り、悲しく辛い運命
そして父の最期、母の最期
奴隷商人に売られて、転々とし最後にモンテ・クリスト伯に買われる
アルベールはそんな話を恐怖と好奇を持って聞いていたが、まさか自分の父モルセールが関係するとはまだ夢にも思っていない
この関係性を使ってモンテ・クリスト伯はどうするつもりなのか…
最後はヴィルフォール家
ノワルティエの老僕が突然死
サン・メラン侯爵夫人と同じ毒殺だと言い切る医者
さぁ誰が得をするのだ
疑われているのはヴァランティーヌ
真犯人は…(もうわかるけど)
そしてその目的は…(もうわかるけど)
デュマの計算つくされた仕掛けの数々
まさかこれほど話を展開させ膨らませていくとは…驚きを隠せない
時間を相当かけ構成を練ったのがうかがえる
それを痛快な心持ちで読む私たち…
後世に読み伝えられ、続いていく理由なのだろう
しかしモンテ・クリスト伯の復讐方法は緻密だ
家族とその周辺から徹底的に過去を探り、弱みを見つけ巧妙に潰しにかかる
金と知恵がモノを言う
ここまでくると最後が気になる…
果たして彼はどこまでやるのだろうか…
彼にとっての復讐はなんなのだろうか
復讐をやり遂げ、最後に彼は何を思うのか?
残すところあと2巻である
Posted by ブクログ
復讐譚も5巻目。
モンテ・クリスト伯はどこへ?というくらいに出番がない。
しかし背後で色々と動いているのではないかと感じる。
伯爵がたまに見せる人懐こい感じに戸惑う。どれが本当の顔なのか、全ては復讐のための演技でしかないのか。
Posted by ブクログ
この巻でまた伯爵の変装が見られました。ヴィルフォールも部下に成り済まして伯爵とご対面(笑)
たかだか15年位の歳月会わなくても友人知人ならわかるのではないか?というのが3巻から続く疑問。ヴィルフォールやフェルナンはダンテスとそれほど深い関わりはなかったけど、ダングラールは同僚だから普通わかるのでは?と思っていた。
しかし、現代は写真や動画で会えなくなった人を何度も頭に刷り込むことができるけど、この時代はそんなものはない。あっても肖像画。日々の暮らしに追われていたら10年以上前の記憶はあやふやになってしまうかもしれない。
ギリシャでの辛い思い出を敢えてアルベールの前でエデに語らせたり、ヴィルフォール家の連続毒殺事件を医者が仄めかしたり、続きが気になるように作られた構成はよく出来てると思う。
Posted by ブクログ
復讐の花が開花し始める第五巻!
ヴィルフォール家での連続毒殺事件、モルセール伯の過去、
ダングラール男爵とアンドレア・・・モンテ・クリスト伯の
蒔いた復讐の種は芽吹き、開花を始める。
メルセデス、マクシミリアンとヴァランティーヌ、
そしてエデ。
彼らもまた行動するが、それがどうモンテ・クリスト伯に
関わってくるのだろうか?
老僕のバロワ、ダヴリニー医師、ユージェニー、
ダルミイー嬢が登場、エデの過去もわかり、
新たな運命の糸が加わりました。
そして、なんといっても金・地位・名誉という欲望は、
如何に人を醜悪にするか。
ヴィルフォール然り、ダングラール然り、
そして毒殺者・・・。
エデの過去語りの中のフランス士官だって・・・ね。
なお、アリ・パシャは実在の人物がモデル。
調べてみると、なかなか興味深い歴史有り(^^♪
Posted by ブクログ
全7巻を読んだうえでの感想です。
ヴィルフォール家での連続怪死事件、エデの告白、ジャニナ通信によるフェルナンの告発などの不穏な展開をみせますが、まだ前振り段階というか、来るべきラストに向けての助走段階に入ったような印象です。嵐の前の静けさのといった感じで。
うーん、この巻に関してはこれといった感想は無いですね。
Posted by ブクログ
いよいよ五巻目が終了。
人間関係も4巻目あたりでだいぶ明らかになり、いよいよそれぞれの首が絞まってきた感じの5巻。どこまでがモンテクリスト伯の策略なのか、全てならばその背景まで知りたい。
そしてどこで自らがダンテスだと明かすのか。さぁあと2巻、復讐のフィナーレを楽しみにしたい。
Posted by ブクログ
【概要・粗筋】
ダングラール男爵は、アンドレ・カヴァルカンティの金に目がくらみ、娘・ユージェニーの婚約者であるアルベールを疎んじ始める。他方、ダングラール夫人との過去の秘密をモンテクリスト伯に知られてしまったヴィルフォールは、伯爵の身辺調査を開始する。その娘・ヴァランティーヌは母方の祖母のたっての願いにより、婚約者フランツがパリに戻ったらすぐに婚姻契約書に署名することになってしまう。それを知った恋人・マクシミリアンはヴァランティーヌを説得し、駆け落ちすることを約束させた。モンテクリスト伯の復讐計画が着実に動き始める。
【感想】
見所のひとつは、モルセール家での舞踏会におけるモンテクリスト伯とモルセール夫人メルセデスの邂逅のシーン(70話「舞踏会」と71話「パンと塩」)。確信は持てないまでも薄々伯爵がエドモンであることに気づいているメルセデスと、内面を隠し切ることのできない伯爵のやり取りがもどかしくも切ない。
読書の時間が取れなくて五巻を読むまでにだいぶ間が空いてしまった。それでも、一度読み始めるとすぐに読み終わってしまう。
Posted by ブクログ
物語はいよいよ後半に入り、次々に展開を始めている。1800年代に書かれた物語だとはとても思えない面白さだ。現代にも十分に通用する。この本で映画を作ったら面白いのではないかと思うのだが。さて、ラスト2巻、どんな展開が待っているのだろうか。
Posted by ブクログ
モンテクリスト伯の手の中で繰り広げ
られる復讐の連鎖が本格的に始まり
美しいエデの過去、ダングラールの資金繰り
の悪化の影、マクシミリアンとヴァランティーヌ
の秘めた恋が祖父ノワルティエの
秘密の告白によって成就したかと思ったら
次々とヴィルボール家の家族が毒殺され
その犯人がヴァランテーヌだと濡れ着を着せられ
これからどうなる?
と言う所で幕を閉じ、モンテクリスト伯が
この現状をどうして行くのか次回の展開が
待ちどうしい!
Posted by ブクログ
モンテクリスト伯爵が密かに配してきた復讐のドミノが倒れ始めた。ヴィルフォール夫人への毒薬の手ほどき。エデを介したアルベールへの干渉。ダングラールの経済的損失とカヴァルカンディ偽伯爵への傾倒。でも、モンテクリスト伯も、若干良心がとがめていそうな・・・?