あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。全7冊のうち第3冊。
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青年二人のイタリー旅後編から家令ベルツッチオの過去編、そしてモンテ・クリスト伯の復讐序章、と続く第三巻。
上手い……話の流れが抜群に上手いんだ……とにかく面白い……デュマ天才じゃね?(語彙力喪失
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復讐の手始めは、こう来たか。山賊のくだりも、パリに行ってからも、ベルツッチオの話も、息も継がせぬ展開。ぬ?ここでつながり始めたか?とかね。どうなるどうなると、やめられません。
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『もうあんな毒素はたくさんだ。あれを胸いっぱいに吸い込まされては、解毒剤でも飲まなければ。』ヴィルフォールと直接対決した時のモンテ・クリスト伯のフラストレーションは最大級になった。このストレスは彼の復讐劇をお膳立てして、一気にドミノ倒しを引き起こすだろう。3巻は過去の伏線を1つづつ回収するのではなく、更に慇懃に緻密に仕込んでゆく過程である。アルベール、メルセデス、ヴィルフォール、エロイーズ etcの今後の崩れ方が気になってきた。2巻での私の死刑執行仮説は大きな間違いだったが、ドミノ倒しの伏線か!
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モンテ・クリスト伯出現!の第三巻。
誘拐されたアルベールを助けたことで、
パリ進出の足掛かりを得たモンテ・クリスト伯。
物語はローマからパリへと移る。
復讐対象の三人は、いまや地位も財産も絶頂に。
だが、モンテ・クリスト伯=ダンテスは、
彼らに復讐の糸を絡めていく。
熱病に浮かされるようなローマの謝肉祭とカタコンブの
情景から、場面はパリの上流社会へ。
モルセール伯=フェルナン、ダングラール男爵、
ヴィルフォール検事総長の登場!
嫌な奴はやっぱり嫌な人格のまま出世していますね~。
その描写の執拗なことw
彼らの家での家族関係、アルベールの友人たち、
再登場のマクシミリアン等、脇役のようで実は
これからの物語の進行に絡んでくる人物が
多数登場しています。フラグもいっぱい♪
そしてベルツッチオの過去の話から、
ヴィルフォールの罪、私生児の生い立ち、
カドルッスの犯罪等、驚愕の判明!
時は、ルイ18世~シャルル10世~7月革命後の、
ルイ・フィリップ1世の頃。産業革命の時代です。
そんな時代背景にも注目しながら読むと、
面白いですよ。
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ようやく来たか!という感じ。
人脈、知恵を携えて帰って来たという感じ。とうとうここに来たか、と思う。
前巻あたりから登場人物が新しく増えてきて、だんだん混乱して「あー、人物一覧なり相関図なり紙に書いておけばよかったな…」と思い始めたけど今更読み返すのもあれなので検索してまとめで確認しました。アルベール、ダングラール、ヴィルフォールは我ながらよくそこまで混乱したものだと思うくらいこの先も疲れてるときに読むとごっちゃになったくらい。
登場人物の多さも気にならないくらいこの巻ではさらに引き込まれていきます。
Posted by ブクログ
ローマからパリにやってきて、やっと因縁のある人々と出会い。ただ、かつてのエどモン・ダンテスではなく、モンテ・クリスト伯として、パリは初めての田舎者として、本当の身元を知られずに、フェルナン・ダングレール・ヴィルホールと会い・・・
誰一人、伯爵がエドモンであることを見抜けるわけがなく、ただ1人、メルセデスだけは・・・多分、気付いた。
仇敵との再会と果たすと同時に、大恩あるモレル氏の家族との再会も果たした。
このパリで、今後、ダンテスはどのように復讐を果たしていくのか?
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いよいよ重要人物との再会が始まった。
どうなるかが楽しみ。
印象的な言葉「人間の発明というやつは、すべて複雑から単純へと進んでいるものですから。そして、単純こそは、常にもっとも完成したところのものですから。」
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たしか「グイン・サーガ」のあとがきだと記憶するが、栗本薫がもっとも面白く、何度も読み返した物語として紹介していたのを思い出す。
それがきっかけで買い揃えたのか、読み返したのか、今となっては記憶は曖昧模糊としてしまっているが、内容とともに忘れられないエピソードとなっている。
ついにパリの社交界に現れた伯爵。幽鬼のような美しき復讐の権化は、なるほど栗本薫好みの人物である。
たくさんの登場人物が揃い、復讐劇への序章が始まる。
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ナポレオン戦争が終わる頃のフランスにおけるモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚。現実の歴史に基づく舞台設定や人物の背景描写が緻密で、作品の世界にどんどん引きずり込まれる。1つ1つの復讐には胸のすく思いがしたが、後には一抹の寂しさが残る。間違いなく名作。
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借本。
続きが気になって、どんどん読んでたら、
あっという間に読み終わってしまった3巻。
復讐の物語にハッピーエンドはないのはわかっているが、
今からラストが気になってしかたない。
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ローマで盗賊に誘拐されたアルベールを救出するモンテクリスト伯。
これを足がかりに、3ヵ月後パリへの社交界に現れる。その類稀なる知性や哲学、莫大な資金等を駆使し、復讐すべき3人に近づく。
フェルナンと合うシーンは、読んでいて緊張しました。(正体は全然ばれていない)
謝肉祭、社交界等、何処か華やかな要素が多い物語の中で、誰にも気付かれず、忍び寄る暗い何か――何処か不吉めいた伯爵の存在が魅力的。
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じわじわと復讐のために根を張り巡らせている感がこちら側ではわかっているのでいつ完遂するのかドキドキします
メルセデスとも再会し、どんな気持ちなんでしょうか。まだやっと半分前なので展開が楽しみです。
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ローマでモンテ・クリスト伯が出会ったふたりの青年、フランツとアルベール。
どちらも良家の青年らしく好奇心のままに行動することに躊躇せず、汗して得た金ではないのに(ないから?)無造作に金を使い、社交の場に顔を出す。
比較的慎重で常識的なフランツは、ローマ以前にも一度モンテ・クリスト伯と会っているので、彼の狙いはてっきりフランツだと思ったのだけど、今巻でモンテ・クリスト伯のターゲットはアルベールだったことがわかる。
アルベールを通してフェルナンとメルセデスの夫婦と知り合うモンテ・クリスト伯。
その後ダングラールとヴィルフォールとも出会うが、彼がエドモン・ダンテスであることに気づいたのはメルセデスだけだった。
いや、もう一人、冤罪を知っていて知らん顔をしたカドルッスもブゾーニ司祭となっていたダンテスには気づかなかった。
獄中の14年+脱獄後の9年はそれほどに彼の容姿を変えたのか。
ブゾーニ司祭(ダンテス)から5万フランの価値のあるダイヤモンドを贈られたカドルッスは、ダイヤモンドを売り払うが、欲に駆られてその宝石商とついでに自分の妻を殺害する。
ダンテスはカドルッスを許したのではなく、復讐したってことなのだろうか。
それともカドルッスの行動にその判定を委ねたのか。
仇と狙うフェルナン、ダングラール、ヴィルフォールたちの家族に取り入るモンテ・クリスト伯。
今のところモンテ・クリスト伯が圧倒的に大物感を出しているのだけど、このままいけるのか?
モレル商会の長男も絡んできそうで、先を読むのが楽しみこの上なし。
Posted by ブクログ
復讐劇場開幕。カドルッスも幸せにはなれず、ヴィルフォールへのジャブはプライドの崩壊。ダンテスの恨み深淵はここまでであったか!と改めて感じる第3巻。ダンテスの召使たちも善人ではないが完璧な仕事振り。復讐マシーンと化しているダンテスに怖いもの無しの様相。この先の復讐劇、ちょっと怖くなってきた。
Posted by ブクログ
もはやダンテスは居ない
長年の投獄生活と人生を陥れられた復讐心からダンテスは死に、モンテ・クリスト伯へ変貌を遂げたのだ
復讐の対象は3人の男たち
彼らにどう近づき、何を仕掛けるのか…
まずはそのうちの一人、ダンテスの婚約者であったメルセデスと結婚し、地位も金もある地位に成り上がったモルセール伯爵(元フェルナン)
その息子アルベールに近づきさんざん恩を売るモンテ・クリスト伯
単純なアルベールはモンテ・クリスト伯に感謝とさらには立ち振る舞いに魅せられ尊敬を以って自宅へ招待するのだ
とうとうフェルナンとメルセデスとの再会を果たす
メルセデスは顔色を変え病に侵されたかのような虚ろな状態に(気付いたのか?昔の想いに馳せ、ダンテスを想っただけなのかは不明)
モンテ・クリスト伯の方はメルセデス肖像画を観た時点で肩と胸とをふるえがかすめる
そしてアルベールは復讐対象男の一人ダングラールの娘が許嫁という出来過ぎな設定が発覚
さてコルシカ出身のベルツッチオ
こちらはモンテ・クリスト伯の下僕の一人である
彼はモンテ・クリスタ伯復讐対象の一人である王党の検事代理ヴィルフォールに恨みをもち、過去にヴィルフォールを刺し(死んでなさそう)、ヴィルフォールが埋めたであろう子供を引き取る
義理姉がその子を育てるのの、とてつもなく悪党のなり、最後は金欲しさに義理姉を火炙りにし、子供は消息を断つ(いつか出てきそうなので覚えておかなくては)
ベルツッチオがヴィルフォールを刺したであろうこの別荘をモンテ・クリスト伯が購入
ここはヴィルフォールの嫁であったサン・メラン侯爵の元邸
ここでベルツッチオの過去が回想される
ベルツッチオは過去にある殺人の濡れ衣で捕まった
なんとダンテスの隣人であったカドルッスが犯した殺人だ(これもモンテ・クリスト伯はカドルッスを許したわけではなかったのか…チャンスは与えたが、彼の心次第では地獄になることを見越して試したのだろう…という出来事あり)
モンテ・クリスト伯の復讐対象者らと何かと絡みが深いベルツッチオは、ここから救出され、モンテ・クリスト伯の下僕となるが、もちろんすべてモンテ・クリスト伯の企みによる
このベルツッチオが掴んでいるヴィルフォールの秘密をモンテ・クリスト伯がどう復讐の道具に使うのか…
さて次に再会する復讐対象者は船乗り仲間かつ会計士であったダングラールである
強欲で人を蹴落としてものし上がるこの男は当然出世しており、今や成功した銀行家である
ここではモンテ・クリスト伯は直接対決を試み、見事ダングラールの鼻をへし折る
恐らく復讐の序の口に過ぎないだろう
お次は最大の敵、王党の検事代理ヴィルフォール
ヴィルフォールの現在の夫人と子供を助ける…という茶番をやってのけ、ヴィルフォールがモンテ・クリスト伯の元へやってくる
この対決もモンテ・クリスト伯も痛快な話術を繰り広げるが、さすがに心の中で憤怒の叫びをあげる場面も…
ようやくここでモンテ・クリスト伯のこころの動きが垣間見れる
そう2巻の途中からモンテ・クリスト伯の心情描写が一切ないため、彼の真意がまったくわからない
謎の空白期間に準備をしたのであろうが、読者には知らされていないため、一体何をどう仕掛けてくるのか…気を引き締めて読まなくてはいけない
そうあちこちに仕掛けが満載なので、ぽけーっと読むとえらく勿体無いことになる
どうやらダンテスが再会する順番は罪の軽い順みたいである
再会の駒は出揃った
伏線もたくさん張られた
緊張感が増す一方である
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パリへ行ったモンテ・クリスト伯が、立身出世した怨敵たちに会ってはやりこめていく。家令のベルツッチオがヴィルフォールを殺したと言っていたけど、普通に出てくるヴィルフォール…ベルツッチオが殺したのは人違いだったということ⁇たしかにベルツッチオはヴィルフォールだと確認はしていないが…⁇モンテ・クリスト伯の人間嫌いというか、人間を蛇のように狡猾で信の置けないものと思っている冷たさが根底に感じられる。
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モンテ・クリスト伯、パリの社交界に登場。
自分を罪に陥れた者たちは立身出世を遂げ、栄華を極めている。
かれらと出会い、徐々に距離を縮めていく。
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復讐譚3巻目。
モンテ・クリスト伯の復讐も本格的に始まっていく。
モンテ・クリスト島の財宝を手に入れた時点で、そのまま以前の自分を忘れて楽しく散財しながら生きていく、という選択肢もあったと思うのだが、それより伯爵を復讐に進ませたのは何だったのだろう。優雅な生活が最高の復讐ではないのか。
言ってしまえば、復讐してやる!という感情を抱いているのは非常に人間臭い。
人間離れした描写をされているモンテ・クリスト伯は、復讐をするという一点のみにおいて人間らしいのかもしれない。
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全7巻を読んだうえでの感想です。
この巻ではモンテ・クリスト伯がパリの社交界にデビューすると同時に、かつて自身を陥れた人物たちとの再開を果たしていく過程を中心に物語が進行していきます。
他にもヴィルフォールが過去に犯した別の過ち、執事ベルトゥッチオの屈託、そしてまさかのカドルッスと、物語後半に向けての重要な伏線がいくつも登場します。
一方でダンテスによる直接の復讐は次巻以降となることもあってか、1巻から2巻にかけての怒涛の展開はいったん落ち着き、読み手によってはやや冗長に感じられるかもしれません。
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パリでの活動開始。メルセデスとの再会。果たしてメルセデスは気付いたのか…?家令のベルツッチォにもヴィルフォールとの意外な因縁が。一通り、復讐すべき相手は出そろった。
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2巻後半から3巻前半にかけて中ダルみというか、「それってそこまでページ数割いて詳細に描く必要ある場面すかね……?」的なシーンが多くてちょっと疲れてたけど、ヴィルフォールやダングラールというクズ中のクズたちと再会を経て、また俄然面白くなってきました! 伯爵の復讐はこれより始まるのだ! 僕も誰かに復讐したいです! コノヤロー!
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モンテ・クリスト伯「ジェバンニが一晩でやってくれました」
アルベールとその仲間達「な、なんだってー!」
的な展開が続いて飽きかけたけど、やっと復讐対象の3人に接触。3人それぞれにキャラを使い分け、相手が気付かない所から絡め取るように、相手にとって一番苦痛となる復讐が始まるかと思うとワクワクする。
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いよいよ本格的なモンテクリスト伯の復讐
の序章が幕を開けた。
ローマからパリに場所を移し、復讐の土台は
整った、これから色々な付箋が回収されて
行くのだろう。
ダングレール、モルセール、ヴォフール、
この悪人達にどんな鉄槌を下すのか
ワクワクする。
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この巻で関係者全員と再開した事になる。3人の中でとりあえず好感度がまずまずなのはフェルナン位、あとの二人、特にダングラールは酷い俗。
それにしてもモンテ・クリスト伯爵の使用人に対する態度が気になる。エデの事をあっさり奴隷と言ってるし、ベルツッチオやアリにも何処か冷酷。
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いよいよダンテスとメルセデスが再会しました。どれだけ時が経っても忘れる事が出来ない、不意に思い出すといったところでしょうか。ダンテスの復讐がどうなっていくのか次が気になります。
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本格的に復讐の準備に取りかかろうとしているのだろうということが分かる第3巻。伏線を広げているのは分かるのだが…なんとなく読まされている感じがいなめない。ハラハラしたり、ワクワクしたりする箇所が少ない。メルセデスやダングラール、ヴィルフォールに出会うシーンもなんとなく淡々と描かれていてドキドキがない。まぁこのあと実はダンテスだと分かって驚くところまでの楽しみか。
あとは登場人物が多くなってきたことや、人間関係が複雑化してきて読んでで訳が分からなくなり何度も頭の中で関係図を思い返してしまった。みんな貴族で、なんらか成功して、子どもいたりなんだりで…
なんとなく読むモチベーションが下がりつつあるが4巻で盛り上がることを期待して。
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モンテ・クリスト伯としてパリに戻ってきたダンテス。フェルナン、ダングラールの令嬢、子息との交友を深めながら徐々に復讐相手に迫ってくる。目が離せない。
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【概要・粗筋】
ローマの謝肉祭見物に訪れたフランツとアルベールは、同じ宿に滞在しているモンテ・クリスト伯と知己になった。ところが、アルベールはルイジ・ヴァンパという山賊に身代金目的のために誘拐されてしまう。身代金を用意できないフランツは、伯爵に助力を求めたところ、ヴァンパに恩人であった伯爵によってすぐさまアルベールは助けられた。伯爵に心酔したアルベールは、パリでの再会を約束する。
【感想】
150年以上前の作品だが、大衆向けの作品だけあってテンポよく話が進んで飽きさせない。それでも、第三巻はエドモンとメルセデス、ダングラールらの再会が読みどころというぐらいで、他は特に印象には残らなかった。この巻はエドモンがパリに到着し、主要な登場人物が簡単に紹介されて終わったという感じで、顔見せの巻と云ったところか。