【感想・ネタバレ】モンテ・クリスト伯 6のレビュー

あらすじ

二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。全7冊のうち第6冊。

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ネタバレ

欲深い者は地に落ちる。周到に練られた計画に沿って復讐していくモンテ・クリスト伯。フェルナンがここまで悪党だとは思いもよらなかった。ダングラールへの復讐はこれで終わりか?もう少し懲らしめてほしい所だが。そして残るはヴィルフォールか。目が離せない。

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2024年08月16日

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いよいよ復讐劇の幕開けとなる六巻。
何を書いてもネタバレになるからとりあえず感想だけ。

めちゃくちゃおもしろい。

以上です。

詳しい感想は次巻まとめて。

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2024年03月12日

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「これで一人!」冷徹に、着々と進めていく復讐劇。

しかしアルベールくん、そりゃ確かに父が侮辱を受けたかもしれないが、それをやっていたことは事実なんだから、少々逆恨みでは。

エデの弁舌がキレキレでカッコいい法廷劇。
ユージェニー、なかなか豪快でいいぞー!
実はカッコいい女性たちが何人か登場してますよね。

そしてまた変装劇も続くのであった。

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2022年06月23日

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ネタバレ

『エドモンさん、主人、私に復讐なさるのは結構です。息子に復讐なさることはおやめください!』かつて、妻として迎え入れるはずだったメルセデスに言われたモンテ・クリスト伯は計画を変更する。モンテ・クリスト伯の復讐という名の人生を諒解する航海は佳局を迎えた。彼の蛮勇な行いの後の達成感はどれほどのものだったろうか。満足感の他にはエデを思う強い愛情、もしかしたら寂寥感をも抱くに至ったのではないか。しかし、彼を嵌めた奴らの破滅っぷりは悲惨極まりなかった。メルセデスとの別れ、彼が愛する者への思いが最終幕を迎える。

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2020年08月11日

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復讐の第六巻!
カドルッス、フェルナンに復讐の槌が振り下ろされる。
メルセデスとアルベールの選択は?
ヴィルフォール家の毒殺の手がヴァランティーヌに。
苦悩するマクシミリアンのとった行動は?
そして、ダングラール家にも・・・。
破滅の道を転げ落ちたカドルッスの憐れさ。
その死すら復讐の手駒の一つになってしまうとは。
フェルナンは・・・ずっとエドモンの影に脅かされて
いたのじゃないかな?それが現実に現れたことの恐怖、
妻と息子に去られた絶望。これまた憐れです。
また、この巻では、メルセデスの言動と行動、
マクシミリアンの告白、エデの愛に心乱される
モンテ・クリスト伯の姿が印象的でした。
終盤は、ダングラール家が舞台に。
第一巻のエドモンの婚約披露での出来事が彷彿されます。

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2018年05月25日

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ネタバレ

全7巻を読んだうえでの感想です。

いよいよダンテスによる復讐が本格化します。
最初の犠牲者はカドルッスでした。といっても、ダンテスが直接手を下したわけではなく、味方だったはずのアンドレアに殺されるんですよね。何とも皮肉なもんです。
殺人や押し込みをやらかしてはいるものの、カドルッスって根っからの悪人ではないと思うんですよ。
でも、怠惰で小心なところが災いして、しょうもない悪事を働き、結局坂道を転げ落ちるように堕落していく様は、人間誰しもが持つ歪な部分をデフォルメしているようにもに思え、読んでいて哀れになりました。
個人的にこのカドルッス、全話を通して一番印象に残っています。

次の標的はフェルナン。
既に新聞紙上でギリシャでの非道を告発されていましたが、今度は議会でエデにそれを証明され、父親の名誉を守るためにモンテ・クリスト伯に決闘を申し込んだアルベールは結局決闘を辞退するに至り、自身で決闘を挑もうとするもモンテ・クリスト伯の正体を聞かされて衝撃を受け、母子に逃げられた挙句、失意の中自殺するという結末を迎えます。
このあたりの展開は俄然スリリングで、とても楽しめました。

この後、ダングラールとヴィルフォールに対してもダンテスの策略が発動しますが、まだこの巻の段階では序の口です。具体的には読んでからのお楽しみということで。

また、アルベールとの決闘前夜のダンテスの苦悩の独白は、当時の社会における神と人間との距離感を表しているように思え、実に興味深かったです。

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2018年03月25日

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ネタバレ

ついに来たか、いままでの伏線がこんなにもかと。
エデの描写は本当に力強くて美しい。

カドルッスに比べてフェルナンはあっけないものだった。でもあの後どう生きていくにも…ね。一番楽な選択かもしれない。
そしてメルセデスはアルベールに話したのね。復讐をしても正当である、権利がある、そう考えるのは割と時代とか国とか関係あるんだろうか?
まあ今の時代でもエドモンの人生を振り返ると第三者とかまったく関係ない人からしたらエドモンが復讐をしても正当な感じがしてしまうかもしれない。何より直接手を下してはいないし、過去の告発だからある意味自滅だしなあ…
カドルッスに関しても…うん。きっかけがあったとはいえ自滅か…

父の罪が子に問われる時代じゃない…うーん、今の時代はどうだろうか…と刺さった言葉もあった。

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2017年09月24日

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ネタバレ

ついに決定的な復讐が行われた。フェルナンは全てを失って自殺。私も溜飲を下げた。
メルセデスはエドモンが現れた最初のときから気づいていたんだねえ。けなげな。しかしすでに母となってエドモンとは違う道を歩んできた彼女にとっては、嬉しいやら、苦しいやら、だっただろう。

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2017年01月20日

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ぐいぐい読めた。
残り1巻だけどどこに行き着くのか?
復讐と言うから、どんな血生臭いことになるのかと思ってたんだけど、理性的と言おうか。
彼ら全員、ダンテスを陥れただけでなくも痛いところを持っていて。そこを突かれ暴かれといった。

そんな中、エデの思いに気付いて、詩文もまた幸せになれるのではないかと気付くダンテス。
てか、幸せにおなりよ!エデも!

あと1巻。どうなるのか?!

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2013年03月06日

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 復讐には悔恨がつきものなのか。
 復讐の思いを抱き続けるのはどれほどのエネルギーが必要なのだろう。
 
 復讐が遂げられていく度に、薄れていく思い。
 まして、自分の復讐が、予期せぬ不幸をも呼び寄せてしまったとしたら。


 エドモン・ダンテスの復讐も佳境に入り、鉄の意志も揺らぎ始めてきます。
 神の力を代弁しているつもりの伯爵も、やはり神ならぬ身。
 予測を超えた事態も引き起こしてしまいます。

 全てを失い墓場から甦ってきた復讐鬼は、
 復讐を遂げた時、何を得るのか。

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2017年08月16日

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ナポレオン戦争が終わる頃のフランスにおけるモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚。現実の歴史に基づく舞台設定や人物の背景描写が緻密で、作品の世界にどんどん引きずり込まれる。1つ1つの復讐には胸のすく思いがしたが、後には一抹の寂しさが残る。間違いなく名作。

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2011年11月06日

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フェルナンの罪を暴くエデ。
伯爵とアルベールとの決闘、その前のメルセデスとの会話は読んでいて印象的でした。メルセデスの気品のある態度に魅かれます。
死を覚悟する伯爵。しかし…
フェルナンの最期がドラマティックです。一番哀れな人ではないかと。
復讐は人を仕合せにするのか――物語は佳境です。

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2009年10月04日

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 ラストに向けて話が加速していきます。あぁ・・・面白い。
 冒頭、前巻から不穏な動きを見せていたカドルッス。彼のその欲深さを持って、アンドレアから今以上の金を吸いだそうと目論む。そして、アンドレアの現在の立場を知り謀略を計るが、伯爵の方が一枚上手であった為にその目的が果たされる事は無かった。一方アンドレアの方も、ただカドルッスに良い様に付き纏われるのが思わしくない為、カドルッスがほうほうの体で伯爵の屋敷から出る所を見計らい、この機に乗じてカドルッスに対して刃を向けた。
 重傷を負ったカドルッスは、伯爵の館に運ばれる。カドルッスを襲ったのがアンドレアであると知った伯爵はアンドレアの告発書を書くようにカドルッスを炊きつけ、事が終わった後、最後の最後にモンテ・クリスト伯爵がエドモン・ダンテスである事を当人に明かし、絶望と恐怖の内にカドルッスは息を引き取る。これで一人・・。決して事を予見していた訳ではないのに、その洞察力から突然の事態をも自分の道具として扱う、怖い人だ・・・。
 次の対象はフェルナン。彼に対するゴシップ(告発記事?)が流れていたが、それはいよいよ深刻な物となる。議会にたたされるモルセール伯爵、そこに現れるエデ。(彼女が現れる場面を映像にするときっと美しい事だろうと思う)そして、エデがフェルナンに貶められた過去を暴露することにより、モルセール伯爵は窮地に陥る。旅先から戻ったアルベールはそれを知り激怒し、発端となった記事の出所を洗おうとするが、結果それはモンテ・クリスト伯爵へと繋がっていた。
 この後、てっきり決闘によりアルベールが死ぬ、もしくは伯爵が怪我を負いながらも物語が続くものと思っていた。しかし、読み手の予想に反して、突如伯爵の屋敷に現れるメルセデス。彼女はモンテ・クリスト伯爵がエドモン・ダンテスである事を見抜いていた。かつて愛した人、貴方が復讐を行う気持ちは分かる。しかしそれでも息子だけは殺さないで欲しい。そう懇願するメルセデス。しかしそれは、伯爵に対して死ねと言っている様なものだった。
 メルセデスの行動はどうなんだろうか。もうこの時点で、読み手としてはモンテ・クリスト伯爵に感情を移入しているが、エドモン・ダンテスがメルセデスを愛した気持ちの強さは判らない。だから、メルセデスの行動は凄く卑怯に思えて落胆を憶える。しかし、決闘の朝になってきっと、読み手はメルセデスの覚悟を知る。
 夜を徹して息子(アルベール)に対して事の真相、エドモン・ダンテスが貶められた過去と真実をアルベールに打ち明ける事により、アルベールは伯爵との決闘を思いとどまり、恥を覚悟の上で決闘の場で謝罪を行う。(アルベール、なんて男らしい奴だ。やっぱり、まっすぐで良い奴だった。)そして、アルベールは母親メルセデスを連れ、モルセール家を出る決意をする。この時、モンテ・クリスト伯爵がメルセデス達に対して示す気持ちは切なくも暖かいものだった。
 本筋の話としては、その様な感じだったが、一つ書いておかなければならないのがエデの行動だ。メルセデスがモンテ・クリスト伯爵の館に現れた後、伯爵が死を覚悟し遺書をしたためる間、不穏な気配を感じたが部屋の中に入る事が出来ずドアの前でずっと待っていたエデ。けれども伯爵が部屋からでて気付く頃には、疲れ果て寝落ちてしまったエデ。なんとも健気で愛おしさを憶える。要するに可愛い。
 さて、フェルナンとの因縁に片がついた後は、ヴィルフォール家とダングラール家だ。それぞれ毒殺の疑惑と、偽公爵との結婚騒動。結末に向け進展を見せているが、どのように落ちるのか、楽しみだ。

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2009年10月04日

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ネタバレ

ヴィルフォールの恐怖は計り知れないでしょうね。ばたばたとまわりが死んでいき娘までも倒れるという恐ろしい事態。予想外のことは起きるものの復讐計画は着々と回収されていきます。とうとう次でフィナーレ。復讐はどうなるのか、モンテさんは幸せになれるのか、気になります。

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2023年02月25日

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ネタバレ

モンテ・クリスト伯があちこちに蒔いた罠が、いよいよ仇敵たちを追いつめる。

まず最初に舞台から去ったのはカドルッス。
彼はエドモンが陥れられるのを知っていて知らんふりをしていただけなので、他の人たちに対するよりも憎しみは少なかったのだろうか。
最初は落ちぶれていたカドルッス夫妻に大きなダイヤモンドをプレゼントしたりした。
けれどもそれが引き金になって、小悪党だったカドルッスは人殺しの犯罪者になったのだから、やはり復讐するつもりだったのか、それともカドルッスにチャンスを与えたのか。

カドルッスはエドモンの手によってベネデットとともに監獄から抜け出すことに成功したが、その後もやはり人目を避けてのその日暮らしのカドルッスに対して、ベネデットはエドモンの手引きでイタリアの貴族となる。
それを知ったカドルッスがベネデットをゆすり、結果…。
最後まで小悪党だなあと思っていたら、最後の最後に正体を明かしたエドモンの前で、カドルッスは悔い改める。

「これで一人」とは、カドルッスを看取ったエドモンのセリフ。
やはり最初から殺すつもりだったのか?

フェルナンは過去の悪事を暴かれ、それがモンテ・クリスト伯の仕業と知ったフェルナンの息子アルベールはエドモンに決闘を申し込む。
もちろんエドモンはアルベールを殺す気満々なのだ。
フェルナンの血を引いた者をこの世に残しておくつもりはない。
あんなに目をかけてかわいがっていたように見えたのに、それはフェルナンへのつなぎのためではなく、最初から頃好きだったんだ…。

全てを理解したメルセデスが、「エドモン」と呼びかけ、エドモンを死んだと思ってフェルナンと結婚した自身の罪を詫び、息子の命乞いをすることで、エドモンは己の心にまだ人の心が残っていたことを知る。
それにしても、ただメルセデスを愛していただけの田舎の漁師だったフェルナンが、過去にあんな残虐なことを行っていたというのはちょっと唐突過ぎる気もする。
そんな欲まみれの悪党だったとしたら、いくらエドモンの死で心が弱っていたからといってメルセデスがフェルナンと結婚するだろうか。
過去の自分の行いのせいで妻子に去られ、社交界に居場所を失くしたフェルナンは自殺する。

そしてエドモンのせいで財産をことごとく失うことになったダングラールは、財産目当てで、エドモンがでっち上げたイタリア貴族のカヴァルカンティことベネデットと娘の結婚を画策する。
社交界の歴々が集まった婚約披露のその場で、カドルッスを殺した罪でベネデットは警察に追われる。
結婚自体を嫌がり家から逃げ出すダングラールの娘とベネデットの逃走経路がおんなじで、笑っちゃったわ。

さて、次々に家族が死に見舞われたヴィルフォールは、ついに娘も薬を盛られていたことに気づく。
そしてヴァランティーヌを愛するマクシミリヤンもそれに気づき、なんとかモンテ・クリスト伯に助けてもらおうとする。
しかし彼はすべてを知っていながら、助けを差し伸べようとしない。
ヴィルフォールの娘の命なんて、かんけーない。

ところが、エドモンの恩人であるモレル氏の一人息子・マクシミリヤンが仇敵であるヴィルフォールの娘を愛していることを知り、エドモンは、またも運命の皮肉を、または神の摂理を知り、絶望の声をあげながらもヴァランティーヌの命を奪わない決断をする。

で、メルセデスとの会話で若かりし頃の愛情と絶望を思い出したエドモンだが、フェルナンに父を殺されたエデと今後恋愛関係になりそうな予感。
そこまでしなくてもいいのに、サービス精神の旺盛な文豪です。
新聞小説だったというからというのもあるのかな。

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2022年12月10日

Posted by ブクログ

復讐劇場幕開け。メルセデスとエドモン・ダンテスとしての会話は、苦しさの根源でもあるから生死を賭すものになる。これからはモンテ・クリスト伯として男の幸せもつかんでほしい。カドルッス、フェルナン、カヴァルカンティが片付いた。どの復讐も各人の断末魔の叫びが聞こえる強烈な一撃だった! もうあと1巻で終わってしまうと思うと長いようで短く感じる。

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

クライマックスに近づきつつある6巻
緊迫感とスピード感がさらに加速し、さらには予想外の意外なストーリーが展開していく
(ハイ、興奮しております)

モンテ・クリスト伯ことダンテスの隣人であったカドルッス
軽率で浅はかな隣人であったが、当初はそこまで悪党ではなかったはずだ
それでもダンテスを裏切ったことには間違いない
モンテ・クリスト伯はブゾーニ司祭になりすまし何度かカドルッスに情けをかけチャンスを与えるが、欲深さが増していきとうとうホンモノの悪党に
そのカドルッスの最期
モンテ・クリスト伯は自分の正体を明かす
モンテ・クリスト伯の憎しみと情けと哀しみが溢れる
彼は言う「これで一人」
そうまずは一人目の目的を達したのだ

アルベールの父であるフランツことモルセール伯爵
エデの父アリ・テブランを裏切ったことにより、地位と財産までを手に入れたことが、ある者の告発により新聞に投稿される
すっとぼけようとするモルセール伯爵の前にエデが登場し、力強く真実を語る
ショックを受けるアルベールは気が動転しながらも、この経緯に至ったのは誰の差し金か探り、とうとうモンテ・クリスト伯にたどり着く
あれほどに慕っていたモンテ・クリスト伯に決闘を挑む
これを影で見ていた母メルセデスはモンテ・クリスト伯の元へ
そしてはじめからエドモン・ダンテスであることがわかっていたという!(えーそうだったの⁉︎)
そして息子の命を助けてほしいとひざまづいて哀願するのだが…
動揺しまくるモンテ・クリスト伯
二人の過去からの苦しみが溢れ出す中、メルセデスの心からの説得が続き、とうとう打ち負かされる
今までモンテ・クリスト伯と化してから、描かれなかった彼の心情が滝の如く溢れ出す
〜あれほどの時をかけて準備した計画、あれほどの苦労と心づかいで築き上げた計画がわずか一言、わずか一息で、一挙にして、崩れ去ってしまおうとは!………〜
語られることがなかっただけに、このほとばしる心の叫びが読者の胸を貫く
モンテ・クリスト伯はアルベールを助けるということは自分の死を意味すると覚悟し、遺言状の作成にかかる
しかしここで死を覚悟した彼はエデに対する愛情に気づく
「おれはまだ幸福になれたのに!」
(ううっ、よかったねよかったね!)

いよいよ決闘の時
アルベールは彼の友人らの前で母メルセデスから聞いた父親のモンテ・クリスト伯に対する裏切りの真実を語り出す
そして彼は謝罪し決闘を取りやめる
そうメルセデスの高貴な心により息子を納得させたのだ
アルベールは自分の家の秘密をさらけ出し、父親を思う心を殺し、メルセデスは決闘を回避させどちらかが落としたであろう命を救ったのだ
モンテ・クリスト伯は「神の摂理だ!自分は神から遣わされた」と確信を持つ
そしてメルセデスとアルベール親子は父との訣別を決意し地位と財産を放棄し家を出る
フェルナンの最後もモンテ・クリスト伯がダンテスだと知り、さらに妻と息子から見放されたことを知り、絶望から自ら命を絶つ

一方ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌ
どうも体に異変が起きている
どうやらサン・メラン侯爵夫妻と同じく毒薬に侵されつつあるのだ
しかしそれを察していた祖父ノワルティエ
密かにヴァランティーヌ体に毒の免疫を施しておくのだ

ヴァランティーヌの容体に不安を隠せなくなったマクシミリヤン
モンテ・クリスト伯にヴァランティーヌを愛していることを告白し、助けを懇願
モンテ・クリスト伯はショックを隠しきれない
自分の最大の宿敵の娘と最高の恩人である父親の息子が愛し合っているとは
しかしここでモンテ・クリスト伯はマクシミリヤンへの息子にも似た愛情が打ち勝つことに

ダングラールの娘ユージャニーとアンドレアに扮したベネデットの婚約契約書署名の日
アンドレアの罪が暴露され、警官が乗り込んでくる
ベネデットは逃亡
(あら?結婚までさせてどうにもならないところに行くのかと思いきや…)
このどさくさに紛れユージャニーと彼女の女音楽教師は二人で家を出る
この2人とベネデットが皮肉にも再会
ベネデットは捕まり、ユージャニーらはまた逃げる

ここにきて大きな局面を迎え物語が急速に動き出す
意外な展開に驚いたが、メルセデスの深い愛情、モンテ・クリスト伯の心の叫び、エデに対する愛の気付き
なかなか感動的な場面が多い
モンテ・クリスト伯に扮してからダンテスはもういない…さらに彼の心は硬く閉ざされ、読者にさえ見る隙間与えなかったのだが…
クライマックスが近づき、ダンテスの心から血潮のように溢れる感情が激しく伝わる
この効果的な見事な演出にアッパレである
そしてまんまとやられておりますワタクシ(笑)

残すところ最後の1巻
モンテ・クリスト伯の最後なんて知りたくないなぁ…
なんかバットマンみたいな感じになってきた…

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2022年02月14日

Posted by ブクログ

次々と復讐が遂げられていく。
残り1巻。

ちなみに、第1巻目を読んで、その3日後に二、三巻目を読んで、その2日後に四、五、六、七巻目を一挙に読んでいます。
読み始めたら止まりません。

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2020年07月12日

Posted by ブクログ

ついにフェルゼンことモリエール伯に裁きが下される中、復讐鬼は良心を呼び起こされる。

アルベールよダンテスよ、それでもなお戦うべきだったんじゃないのかい?

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2020年06月27日

Posted by ブクログ

アルベールの友達が大臣秘書官、元軍人、新聞記者などの職業に就いていた事がこの場に来て様々な役にたっている。現代人からすると体面とか決闘は回りくどく馬鹿げて見えるけど、それもまたこの物語の面白い所でもある。
未亡人になった元婚約者よりも、近くにいる若い娘に気持ちが動いてしまうのは‥‥モンテ・クリスト伯爵もやっぱり男なんですねぇ。

ユージェニーとダルミィ嬢の逃避行、アンドレアの大捕物、絵巻物のような面白さ。しかしユージェニー、ますますいいキャラだと感じた。

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2018年08月21日

Posted by ブクログ

ドラマには出てこなかったユージェニーとダルミイーが結構登場した。アンドレアは実の母と結ばれるのではなく、ユージェニーと結婚しそうになるが、直前に前科を暴露されて破談となり、ユージェニーとダルミイーは二人で自由を求めて逃亡するという流れ。
フェルナンは自殺して本当に死んだ。
ヴァランティーヌは毒を飲んだが、祖父の薬を少しずつ飲んでいたため一命をとりとめた。

やっぱり訳が古いのが嫌だ。

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2018年10月18日

Posted by ブクログ

全七巻の六巻目。いよいよモンテクリスト伯による復讐の最後の仕上げは始まった。これまで築き上げてきた財産、地位などを脅かす、モンテクリスト伯の復讐に、ここまで読んできたかいがあったというもの。長かったモンテクリスト伯、エドモント=ダンテスの物語もいよいよ残すところ、あと一巻。

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2013年10月04日

Posted by ブクログ

ついに終盤戦のはじまり。エドモン・ダンテスであることが何人かにはわかりはじめ、モンテ・クリスト伯の復讐は少しずつ達成されていく。機械のように復讐を成し遂げていくかと思いきや、かつての恋人の一言に心を動かされてしまったり。モンテ・クリスト伯が最終巻でどのような結末を選択するのか、期待は高まる。

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2010年03月26日

Posted by ブクログ

借本。
読んでいて、メルセデス、酷い!と思ったりもしたが、
エデが可愛くてたまらない。
伯爵とエデがなんとかなったら〜と淡い期待を持って、
次巻の最終巻を楽しみに。

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2012年12月29日

Posted by ブクログ

モンテクリスト伯の復讐が次々となされ
て行く様がスリリングで面白い。
アルベールとの決闘事件はどうなる事かと
思ったが、元恋人のメルセデスの計らいで
事なきを得た。
フェルナンの悪事の発覚からの自殺、ダングラールの娘の出奔。
モンテクリスト伯の復讐は隙のない完璧な
復讐だ。
いよいよ最終話、ヴォフールへの最後の復讐は
どの様に成されるのかハラハラする。

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

復讐劇は続くが、正体がばれてるメルセデスに懇願され、アルベールに討たれてることを決意、また恩人の息子マクシミリアンに恋する相手が復讐ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌであったことに衝撃を受けるも甘受していく。愛なのか良心の為す技か。ストーリーにアクセントがつけられ、ますます虜になる。2021.8.12

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2021年08月12日

Posted by ブクログ

遂に復讐が実行される。カドルッスはカヴァルカンティと名を変えた脱獄囚に殺害され、フェルナンは自らの保身のため国と上官を裏切りモルセールとなったことが暴露される。ダングラールは破産へと追い込まれる。

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2013年05月29日

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