【感想・ネタバレ】モンテ・クリスト伯 2のレビュー

あらすじ

二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。全7冊のうち第2冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2も面白くって、一気読み。
ハラハラとかムカムカとか同情とか心配とか、いろんな感情を揺さぶってくるデュマ、うまい。現代の脚本家とか、きっとこの辺りも勉強しているに違いない。父子の情、女との関係、襲いかかってくるピンチの数々、絶体絶命からどうやって切り抜ける、導いてくれる師の存在、豪華絢爛シーン、ハイのシーン、場面転換、キャラの投入…元ネタの宝庫。

イタリア編とも言うべきフランツとアルベールですが、この2人はこの後どういう意味を持ってくるんだろうか。

そして、いよっ!なんてカッコいい登場なんだ。

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2022年06月14日

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ネタバレ

ダンテスさんが脱獄し、巨万の富を得て恩義のあるひとを助け、人脈を増やし、復讐へと向かっていくはじまり。アルベールがよく言えば無邪気、アホの子でフランツがお守り大変そうですね。やっと再会を果たしましたがどう展開していくのか楽しみです。

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2022年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全7巻を読んだうえでの感想です。

ファリア司祭との別れ、シャトー・ディフからの脱獄、モンテ・クリスト等に眠っていた財宝の発見、カドルッスとの再会、モレル商会の救済、物語後半のキーパーソンとなるアルベールとの出会い、そしてルイジ・ヴァンパによる誘拐と救出と、物語は怒涛の展開をみせます。
その中でも私が印象深かったのはカドルッスとの再会でした。
てっきり最初の復讐の対象になるのかと思っていたら、まさかダイヤモンドを渡しておさらばとは。
物語終盤に復讐の鬼と化すダンテスですが、この情にほだされる場面は後になって思い出すことになります。
そしてカドルッスも・・・。

モレル商会を救済するシーンもいいですね。
全てが上手くいきすぎるきらいもありますが、第30章のラストは爽快な気持ちになれること請け合いです。

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2018年03月25日

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ネタバレ

ファリア司祭の死を無駄にすることなく、モンテ・クリスト伯が誕生した。鮮やかな七変化。正しき者には金に糸目をつけずに救う。モレル氏救出はあっぱれ。しかし残酷さも垣間見えた。
新たに登場したフランツとは、今後どのように絡んでくるのか。気になる所で、いざ3巻へ。

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2024年05月16日

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無実の罪で決して脱走などできないシャトー・ディフの監獄に囚われたダンテスは、ファリア司祭から語学や化学などの実学を学び、コツコツと脱獄の準備を進めていた。
しかし、ファリア司祭はついに3回目の発作を起こし、亡くなった。
この機にダンテスは脱獄を実行する。
そして船乗りの経験を活かして、密輸業者の船に乗り込み、機会を見つけてモンテ・クリスト島に隠された宝を見つけ、姿を消したのだった。

とはいえ、ダンテスが変装をしたところで読者にはわかる。
まず最初に姿を現わしたのは、ダンテスのかつての雇用主のモレル氏のところ。
モレル氏は最後までダンテスの無実を信じ、何度も関係者に掛け合ったけれども、ナポレオン派と王室派の権力争いの中でその行動は自ら災難に巻き込まれようとしているようなものだった。
そのうえ、所有していた船が沈没したり行方不明になったりして、モレル氏は今や破産寸前なのだった。

もちろんダンテスがその莫大な財産の中の一部を使って、かつての雇用主であり恩人でもあるモレル氏の窮状を救うのだけど。
結構モレル氏が自殺しようとする直前なんだよね、助けるタイミングが。
もっと早くなんとかして差し上げても良かったのではなくって?
しかもモレル氏の娘に「船乗りシンドバッドより」なんて手紙渡してさ、もってまわったやり方で助けるのよ。
恩人に対する態度とは思えん。
でも、これがダンテスの最後の善行で、これからは復讐あるのみ。

まず最初はフェルナンの息子、フランツ。
この青年、悪い人ではないというか、多分善人だとは思うけれど、金持ちの家に生まれたことによる無自覚の嫌なやつ臭がする。
『レ・ミゼラブル』のマリウスのような感じ。
苦労をしらないから、頭の中の倫理観で行動するけれど、無自覚に庶民を踏みつける。
彼と、友人のアルベールがローマの謝肉祭に出かけた先で、ダンテスが姿を現わすところで次へ続く。

莫大な財宝を手に入れたのはわかるのだけど、お金の使い方がえげつないダンテス。
たとえ復讐のためとはいえ、不必要な出費はなるべく抑えるが肝要かと思いますが。

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2022年11月01日

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読み終わって最初に戻ってパラパラ見返したらまだファリア司祭が生きててビックリ。壮絶な展開の2巻目。ダンテスが自由になった。もう捕まった当時とは人相だけでなく知識・知恵・考え方が別次元に深く広く強い人間になった。一通りの恩返しを終え、さてこれから復讐に向かうのかな?先が楽しみ。それにしてもモレル氏の「商売道には友人はいないのです。あるのは取引だけ」の言葉にはしびれた!!

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2022年07月31日

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ネタバレ

復讐譚2巻目。
薄々思っていたし、1巻の末に訳者が書いていたが、シェイクスピアらしさをとても感じた。自分からするとすごく親しみやすくて良い。

前半はエドモンの脱獄と、恩返しまで。後半は視点がフランツに移り、外から見た正体不明の船乗りシンドバッドことモンテ・クリスト伯の描写が続く。
ここら辺、エンタメ小説っぽい。

復讐を開始した彼はもうエドモン・ダンテスではなくなってしまったのだなと思う。しかし未だにどのような復讐を企てているのかさっぱりわからない。

それとイタリア女性は好きな殿方以外の男性が目に入らなくなるそうで、うはあ、かわいいと思いました。

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2018年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2巻は復讐への序章。
ファリア司祭の死、そしてすり替わってのシャトー・ディフ監獄からの脱走。
ダンテスのあの博識は、監獄でのファリア司祭から受け継いだ知識。
脱走後、ダンテスはモンテ・クリスト島へ行き、見事に財宝を見つける。
それから自分の恋人、家族、そして自分を陥れたもの達が現在どうしているからを調べる。
自分の家族は不幸にもこの世を去っており、恋人は恋敵にとられ、恋敵を含め、自分を陥れたものたちは皆、富と権力を手に入れていた。
ダンテスの復讐心は高まったに違いない。

そして、物語の後半、フランツとアルベールが登場。
巌窟王をみていたとき、これはエドモン・ダンテスの復讐の物語であると同時に、フランツとアルベールの友情の話でもあると感じた。
紳士的なフランツと感情的行動的なアルベールのふたりが、原作でこれからどのようなに絡んでくるかが楽しみだ。
最終で偶然にも、ふたりはダンテスこと、モンテ・クリスト伯に会うことになる。しかし、これは偶然などではなく、モンテ・クリスト伯が仕込んだ復讐への一歩なんだろうな。

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2012年06月25日

Posted by ブクログ

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誠実な好青年の船乗り、ダンテス。
老いた父の孝行をし、美しい婚約者も居て、船乗り仲間にも信頼されている 絵に描いたような善人だった。
しかし、船長の就任が決まり、愛しい婚約者との結婚式当日
彼はナポレオンに加担したと密告を受け逮捕されてしまう。

それは仕組まれたものだった。
ダンテスは何も知らないままに、刑の重い罪人が収容される監獄へと送られる。死ぬまで出してもらえない罪を背負ったダンテスは
偶然にも大金と共に真実を知る機会を得る。

全てを知ったその時、善人であるダンテスの頭に浮かんだのは復讐の文字だった。



2巻は脱獄から最後の善事、息子らの接触まで。
3巻からいよいよ、というところだろうか。楽しみ。
古い割には読みやすい訳で満足。

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2011年08月21日

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