アレクサンドル・デュマのレビュー一覧

  • モンテ・クリスト伯 6

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    復讐劇場幕開け。メルセデスとエドモン・ダンテスとしての会話は、苦しさの根源でもあるから生死を賭すものになる。これからはモンテ・クリスト伯として男の幸せもつかんでほしい。カドルッス、フェルナン、カヴァルカンティが片付いた。どの復讐も各人の断末魔の叫びが聞こえる強烈な一撃だった! もうあと1巻で終わってしまうと思うと長いようで短く感じる。

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    2022年09月24日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ネタバレ

    バランティーヌとフランツ、エデとアルベール、ユージェニーとカドルッス。復讐は次世代を巻き込み進んでいくがまだまだ復讐の準備段階。これからモンテクリスト伯はどうするんだろうか? ジャニナ文書の調査結果も非常に気になる。次巻はいよいよ復讐が明るみに出ていくのだろうか?楽しみ。

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    2022年09月11日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    ネタバレ

    盛り沢山。モレル家を訪れ穏やかな気持ちから始まりつつ、復讐劇は多面的に始動。復讐に対するお金の使い方に執念の深さが現れている。ところでファリア司祭はこのお金の使い方で喜んでいるだろうかね?と思えるほど。『晩餐』でのダングラール夫人の恐れようったら……女性だろうが容赦しないね。

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    2022年08月27日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    復讐劇場開幕。カドルッスも幸せにはなれず、ヴィルフォールへのジャブはプライドの崩壊。ダンテスの恨み深淵はここまでであったか!と改めて感じる第3巻。ダンテスの召使たちも善人ではないが完璧な仕事振り。復讐マシーンと化しているダンテスに怖いもの無しの様相。この先の復讐劇、ちょっと怖くなってきた。

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    2022年08月11日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    ネタバレ

    読み終わって最初に戻ってパラパラ見返したらまだファリア司祭が生きててビックリ。壮絶な展開の2巻目。ダンテスが自由になった。もう捕まった当時とは人相だけでなく知識・知恵・考え方が別次元に深く広く強い人間になった。一通りの恩返しを終え、さてこれから復讐に向かうのかな?先が楽しみ。それにしてもモレル氏の「商売道には友人はいないのです。あるのは取引だけ」の言葉にはしびれた!!

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    2022年07月31日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    まさに不条理な主人公ダンテスの人生。
    とても素直で実直な青年だが、世の中に妬みや
    欲望がはびこっている事を知らず
    幸せの最中突然、無実の罪で裁判もされず
    投獄されてしまう。
    人間の愚かな妬み、欲望が世間を知らない
    若者にはそれが見えず判事代理のヴィルホール
    の企みまんまと陥れられてしまう。
    牢獄で思慮深い投獄されてる司祭と出会い
    ダンテスの見えなかった物や真実を知る事になる。
    やはり、経験や教養は凄く大事で後々役にたつ
    という事が、この一巻からよく分かる。

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    2022年06月15日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    クライマックスに近づきつつある6巻
    緊迫感とスピード感がさらに加速し、さらには予想外の意外なストーリーが展開していく
    (ハイ、興奮しております)

    モンテ・クリスト伯ことダンテスの隣人であったカドルッス
    軽率で浅はかな隣人であったが、当初はそこまで悪党ではなかったはずだ
    それでもダンテスを裏切ったことには間違いない
    モンテ・クリスト伯はブゾーニ司祭になりすまし何度かカドルッスに情けをかけチャンスを与えるが、欲深さが増していきとうとうホンモノの悪党に
    そのカドルッスの最期
    モンテ・クリスト伯は自分の正体を明かす
    モンテ・クリスト伯の憎しみと情けと哀しみが溢れる
    彼は言う「これで一人」
    そうまずは

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    2022年02月14日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    さて相変わらず強欲なダングラール
    モンテ・クリスト伯の策略で財産が減りつつあることにビヒり出し、新たに知り合ったイタリア人貴族カヴァルカンティの息子アンドレア(実はベネデット)とモルセールの息子アルベールを娘の婿にと天秤にかけ始める
    (まぁ恐ろしい!ベネデットと結婚させたいあんたの娘はベネデットの異父兄弟よ!)

    不倫の末、子供(ベネデット)まで出来てしまった宿敵ヴィルフォールとダングラール夫人
    ヴィルフォールから子供が生きている事実を知らされ、またしても倒れそうになるダングラール夫人
    しかしこの秘密をどうやらモンテ・クリスト伯が掴んでいると睨んでいるヴィルフォールは、ダングラール夫人にモンテ

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    2022年02月11日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    船主のモレルは臨終の際、自分達を助けたのは、「あれはダンテスだ」
    息子のマクシミリヤンから聞いたモンテ・クリスト伯は体中の血潮が逆流し言葉を失う
    モレル家でのやりとりはモンテ・クリスト伯にとって心安らぐ幸せなひと時なのだ
    そして心の中のダンテスが見え隠れする数少ない場面だ

    ここから登場人物がグッと増えていくのだが、皆繋がっていくこのスリリングな面白さ!
    この繋がる感じと明らかになる人間関係を頭の整理がてら備忘録していくことにする

    宿敵ヴィルフォールが最初に結婚したルネ・ド・サン・メラン(既に死亡)
    この一人娘はヴァランティーヌ
    その後ヴィルフォールはエロイーズと再婚し、こちらは完全にスポイ

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    2022年02月06日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    もはやダンテスは居ない
    長年の投獄生活と人生を陥れられた復讐心からダンテスは死に、モンテ・クリスト伯へ変貌を遂げたのだ
    復讐の対象は3人の男たち
    彼らにどう近づき、何を仕掛けるのか…

    まずはそのうちの一人、ダンテスの婚約者であったメルセデスと結婚し、地位も金もある地位に成り上がったモルセール伯爵(元フェルナン)
    その息子アルベールに近づきさんざん恩を売るモンテ・クリスト伯
    単純なアルベールはモンテ・クリスト伯に感謝とさらには立ち振る舞いに魅せられ尊敬を以って自宅へ招待するのだ
    とうとうフェルナンとメルセデスとの再会を果たす
    メルセデスは顔色を変え病に侵されたかのような虚ろな状態に(気付いたの

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    2022年01月26日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    頼みのファリア司祭が亡くなり、見事でスリリングな脱獄劇から始まる2巻
    密輸船に助けられ、船乗りの力量を発揮し順調なスタートを切るダンデス
    結局彼は14年もの間牢獄生活を送ったことになる
    20歳だったダンテスは34歳である
    14年ぶりに見る自分の姿の変貌ぶりに「誰一人自分と気づかないだろう」と満足げに微笑む
    この辺りがもうダンテスの完全なる精神変化が窺い知れ、こちらも不敵な笑みを浮かべ読み進める
    もう以前のダンテスではない
    精神を研ぎ澄ませ、知恵を活かし、とうとう宝の在り方であるモンテクリスト島へ
    そして…
    いやー実にドキドキするスリリングな展開である
    まぁ出来すぎた内容でもある本書らしく、紆余

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    2022年01月14日
  • モンテ・クリスト伯 上

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    ロビンソン・クルーソー読んだ時並にわくわくした
    もっと早く読めばよかった
    作中"日本の陶器"って出てきたのがなんか嬉しかった
    続きも早く読みたい

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    2022年01月11日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    全7巻の作品
    こういう長編作品はなかなか再読が難しいであろうから備忘録としてレビューしたい
    そのため一部ネタバレあり

    フランス革命後の激動の時代
    ナポレオンが失脚しエルバ島へ流刑され、ルイ18世が王権を取り戻した頃…
    世間ではナポレオンを支持するボナパルト派とルイ18世を擁立する王党派がにらみ合っていた

    何とも純朴な好青年という印象の主人公ダンテス
    「父」と「婚約者」と「船乗り(一等運転士)の仕事」という狭い世界で十分満ち足り、人を疑うことも知らず幸せに生きていた
    もうすぐ結婚を控え、仕事においては船長に昇格か⁉︎というまさに幸せ絶頂ともいえる矢先
    船乗り仲間のひがみ、ダンテスの婚約者メ

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    2021年12月31日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    連続する復讐劇。発狂、死をもたらし、なお飢えと死の恐怖を味わわせ、終結をみる。のマクシミリアンに自死の直前まで真実を打ち明けず、不幸のどん底を体験させる必要はあったのだろうか。興奮した復讐者が我に返って、茫然と去っていく。そんなラストシーンだった。2021.8.28

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    2021年08月28日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    シャトー・ディフからの脱出。奇抜な着想。『巌窟王』を読んでいまだ印象に残るシーン。脱獄して世に地保を固める活動に入る。2021.5.28

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    2021年05月28日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    幼少期に「巌窟王」で読んだ原作。シリーズで読もうとすると随分長い。第一巻は陰謀により囚われ、シャトー・ディフという監獄に幽閉され、そこで出逢ったファリア司祭から様々な教えと秘密を授かるまで。ここが一番記憶に残っている場面。2021.5.16

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    2021年05月28日
  • モンテ・クリスト伯 上

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    数十年前から一度は読んで見たかった小説。当初は巌窟王を読んでみたが戦前に翻訳された書物の為全く意味が理解出来ず、こちらの児童書に変更しました。まさに復讐劇‼️無実の罪を背負った1人の人間の怒り、憎しみ、失ったものの数々…それらを復讐心に変え、主人公は何を得ようとしているのか…モンテ・クリスト伯が最後に見た景色が気になります。

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    2021年03月01日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    ネタバレ

    ヴァランティーヌは死んでいないってマクシミリヤンに早く教えてあげればいいのに、ってハラハラした。
    一度死ぬほど絶望してこそ人生に希望が持てるってか。
    そもそもこの話、一番悪いのはダングラールで、メルセデスに横恋慕したフェルナンや、自分や父の立場の保身に走ったヴィルフォールは小者感あったけど、フェルナンやヴィルフォールへの復讐が激しい割にダングラールに甘くない?
    ルイジヴァンパやペピーノの登場が久しぶりすぎて、誰だか忘れた。
    6巻でメルセデスにアルベールの命乞いをされるまで、非の打ち所がない、隙のないモンテクリスト伯だったのが、どんどん人間らしい迷いとか苦悩とか、これでよかったのかっていう悔恨と

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    2020年12月26日
  • 千霊一霊物語

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    怪奇幻想譚好きは絶対読んだ方が良い。流石「三銃士」を書いたデュマだけあって面白い!
    ギロチンで切断された後も喋る生首、幽霊、呪い、吸血鬼……辺りのキーワードが好きな人にはオススメです。
    ただの怪奇幻想譚ではなく、人体実験やメスメリズムなど、当時の『科学』の視点も組み入れつつ、18世紀~19世紀辺りのフランスの歴史も絡めて物語を描いてるのがこれまた手が込んでる。(実際に歴史上存在する人を登場人物にしているあたり、山風にも通ずる感じの面白さ…)

    タイトルの「千霊一霊」は「千夜一夜」リスペクトから来てるらしいですが、市長の家に招待された客が順番に自分たちが体験した不思議な怪奇幻想譚を語るという体裁

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    2020年12月07日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    パリへ行ったモンテ・クリスト伯が、立身出世した怨敵たちに会ってはやりこめていく。家令のベルツッチオがヴィルフォールを殺したと言っていたけど、普通に出てくるヴィルフォール…ベルツッチオが殺したのは人違いだったということ⁇たしかにベルツッチオはヴィルフォールだと確認はしていないが…⁇モンテ・クリスト伯の人間嫌いというか、人間を蛇のように狡猾で信の置けないものと思っている冷たさが根底に感じられる。

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    2020年08月23日