アレクサンドル・デュマのレビュー一覧

  • モンテ・クリスト伯 下

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    見事復讐を成し遂げたモンテ・クリスト。
    単なる残忍な復讐鬼ではない彼は、慈悲の心を持ち、果たしてこれでよかったのかと後悔しはじめます。
    最後は復讐のためのみに生きる人生から、新しい人生へ旅立っていきます。
    「待つこと、そうして希望を持つこと」
    モンテ・クリストからのメッセージです。

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    2014年01月30日
  • 三銃士 上

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    ネタバレ

    銃士隊に入ろうとフランスの片田舎からパリにやって来た若者、ダルタニャンが、友人となった三銃士と波瀾万丈の生活を送りつつ、やがて銃士隊長になるまでのお話。それ以降の続編は、また別の物語として語られる。

    個人的に今まで読んだ中で一番好きな冒険活劇小説。発生する事件はいちいち突拍子もないのに、最後の最後にはきちんと収まりが付くのが凄い。ダルタニャンと三銃士のアトス、ポルトス、アラミスはそれぞれかなり違うタイプのキャラクターなので、読者にはそれぞれの贔屓が出来そうだが、私は落ち着いた雰囲気のアトスが纏め役と思いきや、単体では相当の無茶をやらかす辺りに惚れた口。

    差し当たって冒険活劇が好きなら、余程

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    2013年11月18日
  • モンテ・クリスト伯 下

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    復讐のために生きながらも、結局ダンテスは復讐鬼にはなり切れない。
    それは彼が生まれついての善人であり、誰よりも優しく、人を愛する心を持ち合わせているからなのだろう。
    そして、マクシミリヤンとヴァランチーヌ、そしてエデという純粋な心をもった三人に巡り合えたからこそ、ダンテスの心も救われたのではないかと思った。
    『待つこと、そして希望をもつこと』。

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    2013年03月16日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    復讐の果てにあったものは何だったのか?
    復讐と赦し。

    なんてのかなあ?
    父親達には復讐を、子供達には手をさしのべてと言うか。
    復讐の相手にかかわ人であっても、そのために人を不幸には出来ないという思いの方が強い人なんだなというか。

    復讐を心に誓って、それだけを目標としつつも、19際の頃のエドモンと本質は変わらず。


    最後に、もう一度、24年前に得られるはずだった幸福を手にすることができた。ってことが、一番かな、と。そうして私が(私?)が幸せになって欲しいと思った人たちが幸せなったから、満足(*´∀`)

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    2013年03月11日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    ぐいぐい読めた。
    残り1巻だけどどこに行き着くのか?
    復讐と言うから、どんな血生臭いことになるのかと思ってたんだけど、理性的と言おうか。
    彼ら全員、ダンテスを陥れただけでなくも痛いところを持っていて。そこを突かれ暴かれといった。

    そんな中、エデの思いに気付いて、詩文もまた幸せになれるのではないかと気付くダンテス。
    てか、幸せにおなりよ!エデも!

    あと1巻。どうなるのか?!

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    2013年03月06日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ダンテスがどうこう、よりも、彼を取り巻く人々の話がメインに。
    とりわけ、二組の婚約者たち。お互いに望まぬ。の話がメイン。
    そのうらに、ヴィルホールとダングラール夫人の隠された過去、アルベールの父、フェルナンがギリシアで犯した罪。
    ここから、ダンテスはどう復讐を果たすのか?

    そんななか、サン・メラン公爵、夫人の立て続けの死があり、フランツと結婚させられそうになっていたヴァランティーヌは、祖父ノワルティエの力で結婚を免れたが、思わぬ疑いがかかり…ってか、公爵夫人の件も、ヴィルホール夫人がやったことかと!助けて伯爵!!と思ってしまう。

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    2013年03月02日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    Best3に入るくらい大好きな小説のひとつ。
    大学生の時に挑戦したけど、とても読みやすい長編小説で、始終楽しみながら読み進めることができたのを覚えている。
    ダンテスを不憫に思う分、その復讐劇は痛快で仕方がない(笑)
    しかも天の裁きであるかのごときその巧妙な手口がマジかっこいい。
    これを読んでる時は自分の中でモンテクリスト伯ごっこ(モンテクリスト伯のように振る舞う)が流行りました(笑)
    そのくらい影響力をもった名作!
    誰かに復讐を考えている方は是非(笑)

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    2013年03月02日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    ダンテスがどこからどう手をつけていくのか・・・
    モンテクリスト伯が何者で、誰に対して害意を持っているのか、が分かっているからこそ、真綿で首を絞められているような・・・

    ただ、アルベールとヴァランティーヌは、親の咎をすり抜けて幸せになって欲しいなぁと思う。

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    2013年02月28日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    ローマからパリにやってきて、やっと因縁のある人々と出会い。ただ、かつてのエどモン・ダンテスではなく、モンテ・クリスト伯として、パリは初めての田舎者として、本当の身元を知られずに、フェルナン・ダングレール・ヴィルホールと会い・・・

    誰一人、伯爵がエドモンであることを見抜けるわけがなく、ただ1人、メルセデスだけは・・・多分、気付いた。

    仇敵との再会と果たすと同時に、大恩あるモレル氏の家族との再会も果たした。

    このパリで、今後、ダンテスはどのように復讐を果たしていくのか?

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    2013年02月26日
  • 三銃士 下

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    全体を通しては、フランス対イギリスの構図だが、なんといってもミラディーの悪女っぷりが凄い。本能に忠実でもあり、策略家でもありそばにこんな人がいたら・・・怖い。
    もう一人の悪役、枢機卿はミラディーとは対照的に異常なほどの好感度アップ。

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    2012年08月15日
  • モンテ・クリスト伯 上

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    新しい船長として将来を期待される青年エドモン・ダンテスは、披露宴の席上で突然逮捕され、投獄される。囚人の神父の導きで教養を身につけたダンテスは、脱獄しモンテ・クリスト伯と名乗り復讐を開始する……。

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    2012年07月28日
  • モンテ・クリスト伯 中

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    パリの社交界にデビューし、たちまち人気の的となるモンテ・クリスト伯。自分に陰謀をはたらいた知人たちの欲望と秘密を掌握しながら、巨万の富と強靭な意志をたよりに、着々と復讐の準備を進めていく。

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    2012年07月28日
  • モンテ・クリスト伯 下

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    人を欺き、名誉と地位を欲しいままにしてきた男たちが迎える結末とは。「待つこと、そして希望を持つこと」 モンテ・クリスト伯の最後の言葉の意味とは。愛と正義に貫かれた人間ドラマのクライマックス。

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    2012年07月28日
  • モンテ・クリスト伯 下

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    モンテ・クリスト伯は「岩窟王」という書名でもその名を広く知られている。岩波少年文庫で読んだので、本来よりコンパクトにまとまっているが、それでもモンテ・クリスト伯の魅力は十分に把握することができる。今までで一番面白い本に出会ってしまったかもしれない。上・中・下巻とあるが、下巻では泣き通しだった。エドモン・ダンテスは友人らにはめられ、婚約披露宴中に逮捕され、14年間の牢獄生活となる。出獄した彼はモンテ・クリスト伯という名で社交界に進出し、次々と友人らに復讐していく。

    14年間の牢獄生活の間に、婚約者は自分をはめた友人と結婚。父は飢え死に。復讐するには十分な理由があった。そして、牢獄での老神父との

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    2012年07月25日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    最後の言葉「待て、しかして希望せよ!」が胸に刺さる。
    素晴らしい作品だった。
    終わってしまうのが嫌でページをめくるのが遅くなっていく程だった。
    しばらくはこの余韻に浸っていようと思う。

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    2018年11月25日
  • モンテ・クリスト伯 7

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     所蔵する文庫が古すぎて、まだカバーも無い頃のもののため、ずっと岩波文庫だとばかり思っていたが、実は角川文庫だった。
     角川版は全6冊。今もまだ文庫に入っているのかもわからないが。

     当作品を通じての楽しみの一つに、主人公の常識はずれの富豪ぶりがある。
     スーパーカーブームの子供の頃、「こち亀」中川の家には色違いのカウンタックが12台もあることをうらやましく思ったことを初めとして、古今東西の作品中のお金持ちたちの行動に、そうではないわが身を照らし合わせながら楽しむ感情はよくよく理解できるものだろう。

     最終巻、魅力あるサブキャラの一人である、山賊ルイジ・ヴァンパが、人質に対して高額の食事代

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    2017年08月16日
  • モンテ・クリスト伯 6

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     復讐には悔恨がつきものなのか。
     復讐の思いを抱き続けるのはどれほどのエネルギーが必要なのだろう。
     
     復讐が遂げられていく度に、薄れていく思い。
     まして、自分の復讐が、予期せぬ不幸をも呼び寄せてしまったとしたら。


     エドモン・ダンテスの復讐も佳境に入り、鉄の意志も揺らぎ始めてきます。
     神の力を代弁しているつもりの伯爵も、やはり神ならぬ身。
     予測を超えた事態も引き起こしてしまいます。

     全てを失い墓場から甦ってきた復讐鬼は、
     復讐を遂げた時、何を得るのか。

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    2017年08月16日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ちょっとモンテクリスト伯自体は登場が控えめだったが、これはいろいろ仕込んでいたものがいよいよ効果を現し始めたから。
    早く次巻が読みたい!

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    2018年11月25日
  • モンテ・クリスト伯 5

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     復讐、もしくは仕返しはその行為の理由を相手に突きつけてこそ。

     例え復讐すべき相手に、首尾よく不幸が訪れても
     その理由、根源を突きつけなければ、気持ちは納得できまい。

     ましてモンテ・クリスト伯は正体を隠しての復習劇。
     その復讐の果たす時、正体を相手に告げる時、高まる気持ち。

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    2017年08月16日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    いよいよ折り返しの巻。
    徐々に復讐の始まり?それとも崩壊の始まり?
    ますます目が離せなくなってきた。

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    2018年11月25日