アレクサンドル・デュマのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いよいよダンテスの復讐の幕が
切って落とされた!
14年と言う長い年月と共にダンテスは
34歳になり、顔つきも昔のふっくらとした
無垢な青年とは思えない程顔は青白く精悍
な見目になって彼を知っていた者が見ても
誰か分からない程、変貌していた。
彼を貶めた人々を探しその者達が、今は金持ちに
なってこの世の春を満喫していると言う。
逆に彼を助けようとした者達は、苦境に陥っていた。
それら人々を陰から助け、モンテクリスト島
に隠れ住み謎のシンドバッドとして
あらゆる場所に出向いていた。
ある時モンテクリスト島で出会った若者フランツ
その友人アルベールにローマで、モンテクリスト伯
として姿を現すが、これからこの復讐撃が
どうなって行くのか先が読めないところが
このモンテクリスト伯の醍醐味だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオリジナルは1844−46年。新聞連載。
子供のころ、親世代の本で読んだ「巌窟王」。
再読しようとまずは岩波少年文庫で手に取った。
いずれはオリジナルを読みたい。
(ちなみに、子供のころ、ほぼ同時期に同シリーズで「鉄仮面」を読んだ。こちらはデュマではなく、ボアゴベ→黒岩涙香原案バージョンだったようだが、未来ある青年が全てを奪われて投獄される、青年には婚約者がいた、という点で、巌窟王と鉄仮面は似たイメージがあった。実際は舞台となった時代にけっこう開きがあり、鉄仮面はルイ14世で17世紀、一方のこちらはナポレオン以後で19世紀の物語だった。)
さて。
巌窟王の物語は前半のドラマが凄まじくて、私の印象もほぼそれで終わっていた。
しかも今回これが実話ベースだったことを知り、非常に驚いた。
モンテクリスト伯が蘇ったとき、どんな復讐をしていくのだろう、とワクワクしながら中巻下巻を読んだ。
中巻はちょっと中だるみを感じた。
アンドレア・カヴァルカンチとか、ルイジ・ヴァンパとか、話を伸ばしてるだけじゃない〜?と思ったが、下巻に入り、子供世代の物語が複雑に絡み合うと面白くなってきた。
アンドレアも非常に得難いキャラで、退場間際の言動が清々しいほどだった。
モンテクリスト伯の復讐について
フェルナン→ダンテスへの悪意はそんなに強くない。自身のジャニナ時代の悪事をバラされて名声を失い自殺。
ヴィルフォール→ダンテスへの悪意はないが、自身の父との政治的立場の違いから保身のためにダンテスを見殺しにした。家族を失い、アンドレア(ベネデット)の存在をバラされて発狂。
カドルス→アンドレアに刺されたチンケな死に方。
ダングラール→最もダンテスに悪意をもち、彼をおとしめた人物。にもかかわらず、成敗が最後だったためか、モンテクリスト伯が虚無モードに入ったおかげで、洞窟でボッタクリに遭っただけで助かった奴。本当にそれでいいのか、復讐しまくるべき相手はこいつではないのか??
というかんじで、ちょっと霧の中。
東南アジアの物語だったら、きっと親の因果が子に報い的な流れで、子供世代も一緒に片付けてられていると思うが、この作品では子供世代はちゃんとしており、親の悪事の精算を真摯に受け止めて再出発している。
モンテクリスト伯も、ちゃんとそれを助けている。いい奴。
最後に個々の人物について
・ノワルチエ氏…キャラたちすぎ。きっと生き残ると思ってた。フランツとの婚約破棄シーン、かっこよいではないですか。
・ヴァランチーヌ 影薄い。ヒロイン。
・ウジェニーとダルミー嬢
百合の逃避行シーン、良かったと思う。スピンオフとか書いて欲しいよ。彼女らの価値観は新しいもの、ということかな??
・子供世代の男キャラが多すぎて何がなんだか、ですが、フランツが一番好きだなあ。
・エデ
いい。養女としてではなく、モンテクリスト伯を愛しているんだなあ。
物悲しい褐色肌美女(美少女)を連れている、あまり食事をとらない白い肌の金と教養と人脈のある謎の男、って絵になるわ。
エデと旅立つという終わり方もすごくいいと思う。
メルセデスは可哀想だけど、これはこれでいいんだよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレドラマを観て気になって読んだ。
原作を読んでいない浅い知識の私が簡単に説明するなら
無実の罪を着せられ、人生を台無しにされ、復讐に命を懸ける男の恐ろしく、哀しい物語
というところでしょうか。
いや、こんな簡単にまとめちゃいけない壮絶な物語なんだけれど。
復讐される側の苦しみは因果応報と言ってしまえばそれまでだけれど、スカッとするタイプの復讐劇ではない。
ドラマとコミックでしか味わっていない身だけれど、どちらも楽しめた。
主人公には復讐なんてしないで、ただ幸せになってほしいと願ってしまう。
とても辛いことが続く、苦しみも。
復讐を続ける先に幸せはあるのか。
色んなものを踏み越える、痛みも得ながら。
それでも、ちゃんと、最後には希望が残っているんだと。
そういう力強いメッセージが込められている。
無謀ながら原作も読んでみたいけれど、手を出しやすいドラマとコミックから入ってしまったのでハードルが上がっている気がする…。 -
Posted by ブクログ
ドラマや児童書では省かれてる人物、例えばダングラールの娘ユージェニーとかメルセデスの息子アルベールなどのキャラはなかなか面白い。
原作ではヴィルフォール夫人に毒薬の作り方を教えたのは他ならぬモンテ・クリスト伯爵❗️
偽のカヴァルカンティ親子を仕組んだり、信号技師を買収したり、直接関係ない人達の運命も翻弄している。金に物を言わせて人を動かす伯爵のやり方は、どうも感心しない。
偽のカヴァルカンティ親子を仕組んだあと仕組んだ伯爵本人が厭な奴は憎い奴以上にむかむかすると言っていたが、まさにあの二人の出てくるシーンはむかむかした。
とはいえ、続きが楽しみなのは間違いない。