アレクサンドル・デュマのレビュー一覧
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この巻でまた伯爵の変装が見られました。ヴィルフォールも部下に成り済まして伯爵とご対面(笑)
たかだか15年位の歳月会わなくても友人知人ならわかるのではないか?というのが3巻から続く疑問。ヴィルフォールやフェルナンはダンテスとそれほど深い関わりはなかったけど、ダングラールは同僚だから普通わかるのでは?と思っていた。
しかし、現代は写真や動画で会えなくなった人を何度も頭に刷り込むことができるけど、この時代はそんなものはない。あっても肖像画。日々の暮らしに追われていたら10年以上前の記憶はあやふやになってしまうかもしれない。
ギリシャでの辛い思い出を敢えてアルベールの前でエデに語らせたり、ヴィルフ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ復讐譚2巻目。
薄々思っていたし、1巻の末に訳者が書いていたが、シェイクスピアらしさをとても感じた。自分からするとすごく親しみやすくて良い。
前半はエドモンの脱獄と、恩返しまで。後半は視点がフランツに移り、外から見た正体不明の船乗りシンドバッドことモンテ・クリスト伯の描写が続く。
ここら辺、エンタメ小説っぽい。
復讐を開始した彼はもうエドモン・ダンテスではなくなってしまったのだなと思う。しかし未だにどのような復讐を企てているのかさっぱりわからない。
それとイタリア女性は好きな殿方以外の男性が目に入らなくなるそうで、うはあ、かわいいと思いました。 -
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Posted by ブクログ
復讐の花が開花し始める第五巻!
ヴィルフォール家での連続毒殺事件、モルセール伯の過去、
ダングラール男爵とアンドレア・・・モンテ・クリスト伯の
蒔いた復讐の種は芽吹き、開花を始める。
メルセデス、マクシミリアンとヴァランティーヌ、
そしてエデ。
彼らもまた行動するが、それがどうモンテ・クリスト伯に
関わってくるのだろうか?
老僕のバロワ、ダヴリニー医師、ユージェニー、
ダルミイー嬢が登場、エデの過去もわかり、
新たな運命の糸が加わりました。
そして、なんといっても金・地位・名誉という欲望は、
如何に人を醜悪にするか。
ヴィルフォール然り、ダングラール然り、
そして毒殺者・・・。
エデの過去語り -
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Posted by ブクログ
ネタバレ全7巻を読んだうえでの感想です。
第4巻ではモンテ・クリスト伯とヴィルフォール夫人の毒物に関するやり取り、カヴァルカンティ少佐とアンドレアの登場、マクシミリアンとヴァランティーヌの秘めた恋、そしてオーティユの晩餐での出来事など、徐々にターゲットたちがダンテスの術中に嵌っていく様が描かれていますが、一番面白いのは信号機のくだりではないでしょうか。
当時はまだ電話が無い時代なので、情報の伝達に手旗信号のようなシステム(腕木通信というらしい)が採用されていたんですね。大がかりな伝言ゲームをやっているようなイメージでしょうか。
本書ではこれを「信号機」と呼んでいるのですね。これに目を付けたのはなかな -
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