アレクサンドル・デュマのレビュー一覧

  • モンテ・クリスト伯 5

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    この巻でまた伯爵の変装が見られました。ヴィルフォールも部下に成り済まして伯爵とご対面(笑)
    たかだか15年位の歳月会わなくても友人知人ならわかるのではないか?というのが3巻から続く疑問。ヴィルフォールやフェルナンはダンテスとそれほど深い関わりはなかったけど、ダングラールは同僚だから普通わかるのでは?と思っていた。
    しかし、現代は写真や動画で会えなくなった人を何度も頭に刷り込むことができるけど、この時代はそんなものはない。あっても肖像画。日々の暮らしに追われていたら10年以上前の記憶はあやふやになってしまうかもしれない。

    ギリシャでの辛い思い出を敢えてアルベールの前でエデに語らせたり、ヴィルフ

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    2018年08月19日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    復讐譚3巻目。
    モンテ・クリスト伯の復讐も本格的に始まっていく。
    モンテ・クリスト島の財宝を手に入れた時点で、そのまま以前の自分を忘れて楽しく散財しながら生きていく、という選択肢もあったと思うのだが、それより伯爵を復讐に進ませたのは何だったのだろう。優雅な生活が最高の復讐ではないのか。
    言ってしまえば、復讐してやる!という感情を抱いているのは非常に人間臭い。
    人間離れした描写をされているモンテ・クリスト伯は、復讐をするという一点のみにおいて人間らしいのかもしれない。

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    2018年08月07日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    ずっと前に岩波少年文庫で読んだ事がある。子ども向けの本にしては長かったけど、当然はしょられてる部分がある。今回そういった細かいデティールに触れられて楽しめた。

    自由の身になったダンテスは過去の事実を探るべく、関係者達に変装して近づく。ある時は司祭、ある時はイギリスの商人、そしてある時はイタリアの船乗りシンドバッド!
    海賊や山賊も出てきて、エンタメ色も濃くて面白かった。

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    2018年07月19日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    ネタバレ

    復讐譚2巻目。
    薄々思っていたし、1巻の末に訳者が書いていたが、シェイクスピアらしさをとても感じた。自分からするとすごく親しみやすくて良い。

    前半はエドモンの脱獄と、恩返しまで。後半は視点がフランツに移り、外から見た正体不明の船乗りシンドバッドことモンテ・クリスト伯の描写が続く。
    ここら辺、エンタメ小説っぽい。

    復讐を開始した彼はもうエドモン・ダンテスではなくなってしまったのだなと思う。しかし未だにどのような復讐を企てているのかさっぱりわからない。

    それとイタリア女性は好きな殿方以外の男性が目に入らなくなるそうで、うはあ、かわいいと思いました。

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    2018年06月27日
  • モンテ・クリスト伯 6

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    ドラマには出てこなかったユージェニーとダルミイーが結構登場した。アンドレアは実の母と結ばれるのではなく、ユージェニーと結婚しそうになるが、直前に前科を暴露されて破談となり、ユージェニーとダルミイーは二人で自由を求めて逃亡するという流れ。
    フェルナンは自殺して本当に死んだ。
    ヴァランティーヌは毒を飲んだが、祖父の薬を少しずつ飲んでいたため一命をとりとめた。

    やっぱり訳が古いのが嫌だ。

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    2018年10月18日
  • モンテ・クリスト伯爵

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    原作を読みたいと思っていたが、7巻という大作だったため、評価の良かった本作を読んだ。
    一冊にかなりの情報が詰め込まれているという印象ではある。展開が早く、登場人物も多いので人間関係の把握で少し戸惑った。

    原作未読のため、原作に忠実かどうかという点は不明。ただ、復讐劇という題材からドロドロした展開を想像してたけど、読後は意外と爽快。悪いことをした人はそれなりの罰を受けるんだという勧善懲悪的な印象が強かった。それが世代を超えて読み続けられる理由かなと思った。

    いつかは原作翻訳版も読みたい。

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    2018年06月19日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    いや、面白い❗️
    時代背景が王政復古の頃なので、現実にこういった冤罪はあったのだろうつと思われる。

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    2018年06月09日
  • モンテ・クリスト伯爵

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    岩波文庫で7巻もある話を漫画1巻に上手いこと削ってまとめ上げている。
    巌窟王入門として最適の一冊ではないかと思う。
    惜しむらくは駆け足のため人物関係の把握にやや苦労するところ。

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    2018年06月03日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    復讐の花が開花し始める第五巻!
    ヴィルフォール家での連続毒殺事件、モルセール伯の過去、
    ダングラール男爵とアンドレア・・・モンテ・クリスト伯の
    蒔いた復讐の種は芽吹き、開花を始める。
    メルセデス、マクシミリアンとヴァランティーヌ、
    そしてエデ。
    彼らもまた行動するが、それがどうモンテ・クリスト伯に
    関わってくるのだろうか?
    老僕のバロワ、ダヴリニー医師、ユージェニー、
    ダルミイー嬢が登場、エデの過去もわかり、
    新たな運命の糸が加わりました。
    そして、なんといっても金・地位・名誉という欲望は、
    如何に人を醜悪にするか。
    ヴィルフォール然り、ダングラール然り、
    そして毒殺者・・・。
    エデの過去語り

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    2018年05月16日
  • モンテ・クリスト伯爵

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    「モンテ・クリスト伯」のコミカライズ版。
    よくぞあの大作を1冊に纏めたものだと、感心しました。
    ダンテス主体の視線で、うまく省略し、うまく繋げている。
    読みこなしていればこそ、原作の良さを殺がない流れ。
    ポイントとなるセリフもきっちりと入れている。
    青年誌への意識、多少の時代考証の不足、
    人物描写・・・例えば、エデは漆黒の髪に黒い瞳では?
    ・・・等々、若干の不満はありますが、
    構成力と絵の良さがそれを補っています。

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    2018年05月14日
  • モンテ・クリスト伯 上

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    ドラマが始まったので先が知りたくて読み始めました。岩波文庫の方は全7巻あるので、読みやすそうな岩波少年文庫版の方にしました。
    三銃士の作者と同じことを初めて知りました。

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    2018年04月30日
  • モンテ・クリスト伯 5

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    ネタバレ

    全7巻を読んだうえでの感想です。

    ヴィルフォール家での連続怪死事件、エデの告白、ジャニナ通信によるフェルナンの告発などの不穏な展開をみせますが、まだ前振り段階というか、来るべきラストに向けての助走段階に入ったような印象です。嵐の前の静けさのといった感じで。

    うーん、この巻に関してはこれといった感想は無いですね。

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    2018年03月25日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    ネタバレ

    全7巻を読んだうえでの感想です。

    第4巻ではモンテ・クリスト伯とヴィルフォール夫人の毒物に関するやり取り、カヴァルカンティ少佐とアンドレアの登場、マクシミリアンとヴァランティーヌの秘めた恋、そしてオーティユの晩餐での出来事など、徐々にターゲットたちがダンテスの術中に嵌っていく様が描かれていますが、一番面白いのは信号機のくだりではないでしょうか。
    当時はまだ電話が無い時代なので、情報の伝達に手旗信号のようなシステム(腕木通信というらしい)が採用されていたんですね。大がかりな伝言ゲームをやっているようなイメージでしょうか。
    本書ではこれを「信号機」と呼んでいるのですね。これに目を付けたのはなかな

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    2018年03月25日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    ネタバレ

    全7巻を読んだうえでの感想です。

    この巻ではモンテ・クリスト伯がパリの社交界にデビューすると同時に、かつて自身を陥れた人物たちとの再開を果たしていく過程を中心に物語が進行していきます。
    他にもヴィルフォールが過去に犯した別の過ち、執事ベルトゥッチオの屈託、そしてまさかのカドルッスと、物語後半に向けての重要な伏線がいくつも登場します。
    一方でダンテスによる直接の復讐は次巻以降となることもあってか、1巻から2巻にかけての怒涛の展開はいったん落ち着き、読み手によってはやや冗長に感じられるかもしれません。

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    2018年03月25日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    この巻ではいろいろなことが起きた。
    エデのエピソード。マクシミリアンとヴァランティーヌの恋。ヴィルフォール夫人と息子を救って一家に取り入る。ヴィルフォール夫人へ毒薬を教える。エデがフェルナンを目撃。ダングラール夫人に株をやらせる。カヴァルカンティ親子を作り出す。ヴィルフォール老人の遺言。ヴィルフォールとダングラール夫人を昔子供を産み捨てた別荘へ招待。

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    2018年10月18日
  • モンテ・クリスト伯 4

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    登場人物たちの絡み合った因縁が表に現れ出始める巻。この絡み合い方は歌舞伎みたいだ。巻の終わり近く、男爵夫妻の罵り合いは人の醜さの見本のよう。恐ろしい。

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    2018年01月02日
  • モンテ・クリスト伯 7

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    エドモン・ダンテスの復讐劇完結。
    新聞の連載小説だけあって読者の興味を失わせないための工夫がされていて大変な長編だが最後まで夢中で読み通すことができる。
    しかし、今ではさすがに翻訳が古すぎると感じる。
    残虐な場面や差別的表現などをどう翻訳するか難しい課題が多いが、新訳ができれば再度のブームになると思うのだが。

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    2017年10月28日
  • モンテ・クリスト伯 2

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    牢獄を脱出し、モンテ・クリスト島にたどり着いて宝を手に入れ、困窮の極みにあるモレル氏を助ける。
    その後、ダンテスはは表舞台に姿を表さず、影のようにそこここに現れる。
    そして最後に、フランツとアルベールの前に登場する。

    フランツとアルベールが一体誰なのかよくわからないし、この二人のくだりが長すぎはしないか。
    でもともかくこれでダンテスがはっきりと登場したので、これから活躍するのだろう。

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    2018年11月04日
  • モンテ・クリスト伯 3

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    パリでの活動開始。メルセデスとの再会。果たしてメルセデスは気付いたのか…?家令のベルツッチォにもヴィルフォールとの意外な因縁が。一通り、復讐すべき相手は出そろった。

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    2017年01月11日
  • モンテ・クリスト伯 1

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    ダンテスの身に降りかかった不幸。ファリア司祭に出会えたことで希望の光が見えてくるものの…彼が失った時間と自由と愛のことを考えると胸がしめつけられる。
    ファリア司祭の言葉には名言を感じる。「人智のなかにかくれているふしぎな鉱脈を掘るためには、不幸というものが必要なのだ。」「世の中には、物識りと学者とのふた色があってな。物識りをつくるものは記憶であり、学者をつくるものは哲学なのだ。」

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    2017年01月08日