山本博文のレビュー一覧
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流れ重視のコメディタッチで読みやすく、且つ歴史的事件のみならずオマケ的逸話もしっかり物語中に抑えてあって、年代問わずこの時代の入門編に最適かと。
以下キモオタの戯れ言です。
絵柄も話の中身も「あ゙〜生きてる……(歴史上の人物)生きてるよぉ〜……」……このように肉感生命感を感じられて最高でした。ありがとうございます。ありがとうございます。藤原不比等のウザさと孝謙天皇のよくいる女っぷりが好きです。あと中大兄皇子(天智天皇)が見た目も考えもじわじわ歳取ってくの感謝しかありません。人生感じる。私今天智天皇の人生感じてる。ありがとうございます。ありがとうございます。 -
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表紙見て、「もう那須与一?」と思ったら違った。
この巻は「前九年の役」「後三年の役」「保元の乱」「平治の乱」に特化したみたいな感じです。平家が「平氏でなければ人でない」なんて調子こいた時代のところで終わってました。源平合戦は次の巻のお楽しみ。
でもやっぱり、「巧みな流れで学ばせる」姿勢はほかの巻とも同じです。武士がどうやって力を持つようになったのかがマンガでよくわかる。ギリシャでもローマでもそうだったけど、古代中世ではやはり戦うものが力を持つんですね。でもこのあと、軍事に長けているだけでは上に立てないということがわかるようになるんですけど。。
よく考えたら「前九年の役」「後三年の役」をじっくりマンガで読んだのって初めてかもしれない。 -
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江戸時代、裕福な町人とは対照的に、武士たちは現代のサラリーマン以上のローンを抱えていた。当時の金融業者の取り立ては苛烈で、自藩の借金のため自害に追い込まれた武士や家計のために夜鷹になる妻が出ている。お金にまつわる衝撃の事件から、意外と高額所得者だった大奥勤めの女性たちのお財布事情まで、江戸学研究の第一人者が、当時の史料をもとにわかりやすく解説。江戸時代がもっと身近でおもしろくなる入門の一冊。(親本は2001年刊、2006年改題のうえ文庫化)
・はじめに
・第一部 武士の掟
・中休み 将軍家の墓をめぐって
・第二部 女たちの江戸時代
・あとがき
週刊現代の連載をまとめたもの。その性質上、読みやすいものとなっており、内容に意外性もある。老中と若年寄の関係や言葉遣いp17・p21など面白い。武士の官位についても分かりやすく解説しているp33。
江戸時代を知るとっかかりとして、オススメの1冊である。 -
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[辛酸か、法悦か]豊臣、徳川初期時代の上からの弾圧により、苦しみの中で殉教を遂げたと「教科書的」には説明されるキリシタンの殉教。そんな定式化した見方に異議を唱えつつ、日本人の死生観の一端を明らかにしようと試みた作品です。著者は、一次史料から丁寧に日本近世を浮かび上がらせることで評価が高い山本博文。
このテーマの着眼点はお見事だと思います。読めば読むほど、「え、そうだったの!?」と思わされることばかりで、刺激に満ちた読書となりました。また、殉教に対するイメージがいかに現代的な理解に基づいて組み立てられているかが、本書中で明かされる史料の数々で明らかにされており、原資料に当たることの大切さを教えてくれる作品でもありました。
キリスト教の説く殉教と、武士の死生観が意図せずしてクロスすることを指摘する箇所も非常に読み応えがあります。また、それと対比しながら庶民のキリスト教に対する姿勢の変化もしっかりと捉えられており、当時の人々が持つ生死に対する姿勢を考える上で非常に有益だと思います。
〜信仰の強さによる殉教、キリスト教の教えを棄てさえすれば許されるのに、わざわざ信仰を告白して殉教する日本人信者の姿は、世界に類を見ないものだと言ってよい。〜
常識だと思っていたものがひっくり返る気持ち良さが味わえます☆5つ -
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最近、鎌倉幕府成立の年号は「イイクニ(1192)作ろう」より「イイハコ(1185)作ろう」で覚えるらしい。また、聖徳太子はただのボンクラ御曹司だったらしい。
学生時代の日本史授業で習ってきた常識が否定されることがよくある。それは新しい史実が発見されたのではなく、歴史の考え方が変わったからだ。つまり、「歴史学」が発展したから。
では、「歴史学」とは何か。今そこにある史実をコツコツと分析、研究することで、新たな歴史の見方を発見することだ。世紀の大発見によって新たな歴史を掘り出すというドラマチックさはない。
しかし、「イイクニ」を「イイハコ」に変えたことは、かなりのインパクトだ。改めて、歴史のおもしろさに注目が集まっているこのご時世、「歴史」ではなく、「歴史学」にスポットを当てた歴史学入門書。 -
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江戸時代に“朝鮮通信使”というものが来日していたということは少しは知られているかもしれないが…それに関連する実務で奔走した人達の活動はそれ程知られているとも思えない…そうした意味で本書は貴重である。また“対朝鮮関係”の考え方、位置付けの変遷、宗家が関与していた交易の変遷、江戸時代を通じて起こっていた社会の変化等、興味尽きないテーマがぎっしり詰まっている。
“朝鮮通信使”は非常に永い間に亘って続いた隣国間の友好的使節という意味で、なかなかに貴重なモノなのだが…両国の“ニュアンス”の違いの“隙間”の「微妙なバランス」の上で営々と続いてきたものでもあると、本書を読んで考えた… -
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127両 (18.4%) 仏事費
65両 ( 9.4%) 御家再興工作費
70両 (10/1%) 江戸屋敷購入費
248両 (35.6%) 旅費・江戸逗留費
11両 ( 1.6%) 通信・会議費
132両 (19.0%) 生活補助費
12両 ( 1.7%) 装備費
30両 ( 4.2%) その他
695両 (100%) 総額
さて上記の金額、約700百両(現在の金に換算して約83百万円)を使った一大プロジェクトとは何であろうか?そう、あの有名な吉良邸討入に掛った費用の総額と内訳なのである。松の廊下の刃傷沙汰が元禄14年(1701年)3月14日で、赤穂城の引渡が4月中旬。ここから浪人生活、雌伏生活が始まり討入を行ったのが翌元禄15年12月14日であるから城引渡から約一年半強の日数を要しており、その間に掛った費用の総額が700両余。討入に最終的に参加したのは四十七士だから一人当たりにすれば僅かに176万円だ。そして700両の出所であるが、これは赤穂城の引渡のときの余剰金が約400両そして亡君浅野内匠頭の正室の運用金から預かった300両である
赤穂浪士と言えば年末の風物詩。そして演劇を始めとして沢山の関連書物も出ており今更の感もないのだが、その背景には主君の仇打ちという当時の武士の義侠心を刺激する内容もさることながら意外や豊富な関係資料が存在することから元禄の時代の研究対象としても貴重な出来事だとも言われているが、関連書類の中でも実は討入に臨むに当り掛った費用の決算書が存在しているというのだからこれはまた驚きだ。しかもあの大石内蔵助が自ら作成していたというのだから全くもってビックリだ。
そもそも何故にして大石内蔵助はこうした決算書を作成していたのであろうか?赤穂藩の筆頭家老である大石内蔵助は藩の財産は浅野内匠頭のお金と認識していたようであり、その藩財産の処分から生じた残余金であろうと、御家再興の為に使って良いという話があったのかもしれない正室の運用金の一部もまた浅野家の金と認識していたようだ。それゆえに、それらの金を仇打ちに使うに際しても私的に流用しては居ないということを証明するべく使途目録を作成し正室に報告していたようだ。
良く、大石が京都潜伏中に先斗町で遊蕩に耽っていたとの話もあるし、事実あちこちにそうし行動を非難する文書いもあるようだが、実はそうした事実はあったにせよこの決算書にはそうした支出は記載されてはいない。同時に京都から江戸までの旅費も大石の分は記載されていないところから、これらは私的懐から出した、即ち自腹であったようだ。また討入が最終的に12月14日とすることを決めた後に、四十七士が其々に住んでいた長屋の店賃も踏み倒すことなく事前に全て清算させているのだから律儀としか言いようが無い。また討入の為の刀や槍の購入費用も余りにも少なく、これも大石の私的費用だったのかもしれない。
こうした決算書を眺めていると大石内蔵助の亡君に対するあくまでも忠義を尽くし、尚且つ仇打ちに際して後を濁さないように全てを綺麗に処理していくという倫理観の強さが表れていると言える。なんか赤穂浪士の話も、そして大石内蔵助にますます惹かれてくる思いだ。 -
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ネタバレ[ 内容 ]
「武士道」という言葉は、現代のわれわれにとっても高い倫理性や無私の精神を感じさせる。
ではなぜ、武士たちはそのような厳しい倫理観を身につけたのか。
その行動と判断は何に拠っていたのか。
本書は、武士にこそ、世間が最も大きな重圧としてのしかかり、その道徳的基準となっていたことを多くの史料から実証し、絶えず死を覚悟して事にあたらねばならなかったサムライたちの切実な姿を浮かび上がらせる。
[ 目次 ]
第1章 死を望む武士たち
第2章 赤穂事件と世間
第3章 武士の名誉心と外聞
第4章 細川ガラシャと恥の感覚
第5章 殉死と世間の目
第6章 世間の思惑
第7章 武士と世間
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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過去から現在に至るまでのコーヒーに関する歴史や文脈には、多彩なストーリーが凝縮されていることを知り、普段コーヒーを呑む度に読後感が甦ります!
また、環境問題、生産者と消費者のギャップ、様々な視点を見ることで、コーヒーに付随する知識が広がり、コーヒーが経済に与えている影響を実感できました!
コーヒーは沢山の人達の支えで成立していて、いわゆるサプライチェーンにより、自分が美味しい一杯にありつけていること、それにより豊かな人生を送れていることを改めて再認識しました!
産地ごとの違いの紹介では、その国の風土や各生産者のコーヒーに対する解釈の違いがあり、どれも歴史に由来するもので、海外旅行に行ったかのような感覚で面白かったです!
そして、コーヒーの未来について、生産者と消費者が手を取り合い、
よりコーヒーの文脈を強固にすること
さらには、
生産者のストーリーを付加価値とする考え方
によって、今後のコーヒーの飛躍もとても楽しみだと思いました!
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忠臣蔵といえば血気盛んな侍たちの義挙というイメージでしたが、「いくらかかるのか?」という視点で描かれるだけで、物語の温度が一気に変わって見えるのが面白かったです。
勘定方が汗だくで算盤を弾き、内蔵助が討ち入りより出費に頭を抱える姿には思わず笑ってしまいました。
英雄譚のはずなのに、武士の理想と現実のギャップが数字で突きつけられると、妙に現代的で他人事に思えなくなるところもあります。
一方で、数字の羅列が続く箇所では感情の高まりが削がれる場面もあり、もう少し人物の内面に肉付けがあればと思う瞬間もありました。
それでも「忠臣蔵をこんな角度で見るのか」という新鮮さが勝り、歴史ものを読み慣れた読者にも十分刺激的な一冊だと感じました。