歴史をつかむ技法

歴史をつかむ技法

660円 (税込)

3pt

私たちに欠けているのは、受験などで必要とされた細かな「歴史知識」ではなく、それを活かす「技法」だ。歴史用語の扱い方から歴史学の変遷まで、「歴史的思考力」を磨きあげるための一冊。そもそも「幕府」とは何か? 「天皇」の力の源泉とは? 歴史小説と歴史学との違いとは? 第一線の歴史研究者が、歴史をつかむための入口を最新の研究成果を踏まえて説く。高校生から社会人まで、教養を求めるすべての人へ。

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歴史をつかむ技法 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月19日

    先だって読んだ出口版世界史本が面白かったから、じゃあ日本史についての本新書を、ってことで着手。新聞で池上彰が本書をお勧めしていて、そこで読みたくなり手元に置いてあったもの。うん、これも良い。このくらいの概観を、まずは一通り押さえた上で、詳細に関する学校の勉強を進めていった方が、確実に身につくし、また...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月29日

    日本史を概略で説明している。ただ、それだけではなく、歴史のひかりの当て方を書いている。歴史を学ぶことによって「歴史的思考力」を身につけることができる。歴史を学び、視野が飛躍的に広がる。ものの見方が豊かになる。これは意識的にやる必要がある。もっと歴史を学びたいと思う。

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    Posted by ブクログ 2017年05月07日

    日経新聞の紹介記事を読み、タイトルに惹かれて購入しました。
    技法というとノウハウが思い浮かびますが、その様な内容ではなく、世にある史観・考え方の紹介から始まり、文部科学省の歴史に対する学習指導要領と学校でのアプローチ、歴史学者と歴史小説家の違いなど、歴史を学ぶための構えについて、歴史学者の視点で解説...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月25日

    日本の歴史をまとめた好著だが、随所に最新の研究成果を織り込んだり、的確なツッコミがあって楽しめた.特に、歴史小説との関連を考察しているp56からの記述が良い.幅広い研究成果を簡単に述べているが、非常に精力的な活動の成果だと推察する.この位の密度で大まかな知識を確認しておくことが、歴史を把握するのに重...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月23日

    最近、鎌倉幕府成立の年号は「イイクニ(1192)作ろう」より「イイハコ(1185)作ろう」で覚えるらしい。また、聖徳太子はただのボンクラ御曹司だったらしい。

    学生時代の日本史授業で習ってきた常識が否定されることがよくある。それは新しい史実が発見されたのではなく、歴史の考え方が変わったからだ。つまり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月24日

    歴史をつかむ技法そのものは、史料の価値を見極め、現代の価値観によらず当時の事情に照らして虚心坦懐に読み込むこと。とすると、歴史研究家ではない自分のような対象には余り関係がないことと感じられた。
    一方で、日本史の単なる年号や事件の知識の向こうにある因果の流れや時代背景が概観できたほか、歴史小説の位置づ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月05日

    歴史的思考力とは歴史的文脈を踏まえて現代の事象に対して洞察を得るための力。
    学校では習った覚えのない歴史の見方。
    歴史用語は便宜的なもの、この概念は実はこういう意味だ等のtips的な話も知らなかったのでありがたい。
    天皇号は後世のもの。
    成立年代は解釈によるもの。
    実は摂関政治、院政は皇統存続のため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月01日

     歴史ファンの端くれという自負はあるが、中国史なら「項羽と劉邦」「三国志」、日本史なら戦国時代と幕末だけ詳しいのは如何ともしがたい。
     本書は教科書日本史のよい復習になった。
     皇位継承権をめぐる政争の辺り、読んでいて混乱した。マルクス史観が幅を利かせていた頃、正当な主張も「皇国史観」だと決めつけら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月03日

    日本史に関する教科書を始めとする資料をどう受け止めるべきか、ということに加え、120ページ程でヤマト朝廷から日露戦争まで、著者の視点での日本史の流れが書かれていた。
    新書120ページ程度の分量で日本史の流れが書かれたものを読んだのは初めてで、その全体を一度に読み切ることももちろん初めてで、初めて日本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月13日

    歴史用語がなぜ分かりづらいのかが分かった。皇統の考え方、血筋がいかに重要視されたかなどの解説もあり勉強になることが沢山。また、歴史研究は細かい証拠を積み上げて検証される地味~~~なものであるということもよく分かった。一方歴史小説というものは歴史研究や歴史的発見に基づいて想像力を膨らませ描かれるので面...続きを読む

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