山本博文のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス 新渡戸稲造 武士道

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    「日本には宗教教育がない。どうやって道徳を教えるのですか?」という質問に対して、クリスチャンの新渡戸稲造がどう答えたか知りたくて読んだ本。ちくまの「武士道」を直接読もうと思っても、なかなか読み砕くことができなくて助けてもらった。

    「武士とは死ぬことと見たり」の言葉の意味がわかった。
    名誉や恩をなによりも大切にして、それを支えるものがあって日本人の道徳観はあったんだよ、と教えてもらった感じ。
    なかでも「切腹」の話は面白かった。
    そもそも切腹は、真心を他人に確認してもらう最終手段だったんだ。腹を割いて証明する、東洋の考え方だよなぁと感じる。

    じゃあこの「武士道」をどう現代風に解釈して生かすか、というのはまだわたしには掴めてない。

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    2018年05月29日
  • 歴史の勉強法 確かな教養を手に入れる

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    <目次>
    プロローグ  歴史感覚の身につけ方・磨き方
    初級編    基礎知識を学ぶ
    中級編    歴史の現場を歩く
    上級編    調べる・古文書を読む

    <内容>
    高校生で大学史学科を目指している人、史学科の1年生、そして大人だけど、きちんと歴史を学びたい人向けの入門書である。著者は東大史料編纂所教授である山本先生。これはお買い得である。旧国名、官職について(これは律令制期から江戸期まで)、江戸時代の物価、暦や時間の話、最後にデータベースの使い方から基本的な文献(安く手に入るものに統一しているところがいい)まで、なかなか痒い所に手が届く流れである。現地を歩く部分はちょっと観光要素を排してあるところもよい(奈良が抜けているところが疑問だが…)。

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    2017年12月30日
  • まんが人物伝 徳川家康

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    絵…☆4.0
    絵柄は悪くないのだが、人間関係が難しくて自分が理解するには何回か読まなければ理解できないようだ。

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    2017年10月24日
  • 格差と序列の日本史

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    権力者が変わっても格差と序列は不変というところの着眼点が面白い本。大臣とかいう名称も相当息が長い。大蔵省といい日本人は名前を大事にしてきた民族である事が伺える。
    基本的な組織や官僚は変わらないとはいえパラダイムをもたらした色で官位を定めた聖徳太子、京都とは別に政権作った源頼朝、網の目のような身分制度を作り上げた徳川家康はやはり偉人。

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    2017年08月12日
  • 格差と序列の日本史

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    この本は権力者=官僚組織の変遷を描く。
    学校で習う日本史とは、結局政治制度史だという山本さんの言葉通り、日本史の授業の復習をした感覚になる。
    (学校で習う歴史は、政治制度史と経済史だという話も聞いたことあったなあ。)
    細かい事項を覚えようとせず、流れを掴め、という言葉もあったけれど、やはりそれぞれの制度がどういうものであったかに関心があるし、それぞれをくべつする「名前」を覚えることにも注意が向いてしまう。

    実質的には武士が統治していたけれども、律令制の官職名、位階はずっと後まで残っていくという。
    たしかに、筆者が言う格差がこれまでになくフラットになった太平洋戦争後にも、「大蔵省」「文部省」は残っていたわけだし…。

    それにしても、二年ほど前のあの格差論争はどうなってしまったのだろう?
    ピケティも、あれほど騒がれたのに、その後ぴったりとマスコミでとりあげられなくなったし。

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    2017年07月11日
  • 日本の歴史(1) 日本のはじまり 旧石器~縄文・弥生~古墳時代

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    日本史が苦手な人も、もう一度基礎から学びたい人にもオススメな本です!とっても分かりやすく、絵もあり、解説もありなので視覚的に学習しやすいです。

    1巻に関しては、磐井の乱など最後まで具体的に書かれていたので分かりやすかったです。

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    2017年06月15日
  • 日本の歴史(2) 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代

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    1巻の絵が微妙だったので、2巻以降読むの止めようかと思ってたんですが、漫画家さんが変わって綺麗な絵になってる!
    読みやすい!絵って大事だな…(笑)

    初めて歴史面白いと思いました。
    子供の頃に読んでいれば、授業も楽しかっただろう(笑)

    山上憶良とか、百人一首の歌とか、文学的な小ネタも挟まっててよい。
    「天の原 ふりさけみれば~」はこんな状況で詠んだのかー。そしてこの人、あの李白とマブダチだったのか~。

    さらっと書いてあるけど、中大兄皇子の嫁は弟の元カノなのか~。そして兄弟同士自分の娘を送りあって妃にしているという。。
    俄然興味沸いてきますね(笑)

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    2017年04月28日
  • 日本の歴史(15) 戦争、そして現代へ 昭和時代~平成

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    表紙がジブリの方が描いていてとてもいい◎

    第二次世界大戦〜終戦〜戦後の復興〜平成〜東日本大震災までを描いている。
    歴史の表面的な事象を書くのではなく、主人公がいて、そこからの視点で書かれている点が良いと思った。

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    2017年03月01日
  • 現代語訳 武士道

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    日本人として生まれ育ったが、現代において日本人として自国の伝統、価値観は他者へ説明できない事に気付きこの本を読んでみた。
    これまでの日本の発展を支えたのは、まさに武士道の精神が流れていた「人の力」だと思う。グローバル化が進む今こそ、この本を手に取り日本人としての価値観を考えるべきだと思う。

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    2017年01月08日
  • 日本の歴史(4) 武士の目覚め 平安時代後期

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     読み直しの2回目です。前回、記録を書き忘れてしまいました。

     摂関政治から院政、院政から平家の世の中へと時代は移り変わっていきます。権力を握った者ばかり注目される中、当然、権力を握れなかった人たちも大勢いるわけです。その人たちの感情が、少し書かれているのが良いですね。崇徳上皇などは実に可哀想です。

     また、奥州藤原氏もしっかり取り上げられています。都から離れていたため表舞台に出てくることは少ないものの、一時代を築いた大きな存在です。義経ファンの私としては、特別な親近感があります。

     本筋とは離れますが、徳子のキャラが美しいです。実際はどうだったのでしょうか。ネットで見る限り、建礼門院の姿の方が多く残っているようです。気になります。

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    2016年09月27日
  • 歴史をつかむ技法

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    歴史用語がなぜ分かりづらいのかが分かった。皇統の考え方、血筋がいかに重要視されたかなどの解説もあり勉強になることが沢山。また、歴史研究は細かい証拠を積み上げて検証される地味~~~なものであるということもよく分かった。一方歴史小説というものは歴史研究や歴史的発見に基づいて想像力を膨らませ描かれるので面白い。歴史を楽しむためには歴史小説がとっても大切なんだと再認識。

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    2016年09月13日
  • 日本の歴史(2) 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代

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    ネタバレ

     私はこの時代があまり得意ではありませんが、読んでみると、権力争いと仏教の関係がなかなか面白いですね。女性の天皇が多いのも事情がよく分かりました。

     さすがに聖徳太子は実在しなかったのではないかという過激な説は採用されていません。このあとの時代でさえ歴史観がどんどん変わってきていますので、この時代の真実にどこまで迫れているのか、それが気になります。

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    2016年09月26日
  • 格差と序列の日本史

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    東京大学史料編纂所教授の山本博文(1957-)による、日本の官制を中心とした位階・身分制度の概説。

    【構成】
    序章 時代をあらわす「格差」と「序列」
    第1章 部族的社会から官僚制へ-古代
     1 大王家と豪族
     2 「律令国家」とは何か
     3 摂関政治の官僚たち
    第2章 血筋から実力の世へ-中世
     1 院政と私的主従関係
     2 鎌倉武士たちの官僚制
     3 朝廷権威の失墜と室町幕府
    第3章 武家の論理と政治の安定-近世
     1 織田・豊臣の中央集権
     2 江戸幕府の政治組織
     3 旗本、御家人の出世
     4 幕府制度の近代化
    終章 格差解消の時代-近代・現代

    本書が扱うのは、各時代の政務・行政を担う貴族、武士たちがどう格付けされ、それがどのように固定化・流動化していったのかという点である。

    律令国家の官制、摂関政治下での成功、売位売官などは高校レベルでもそれなりに時間を割いて授業を受けることもあるが、五位以上の貴族=殿上人の中での合議制や六位以下の専門官僚の形成などは、大学レベルに踏み込まないと聞かない話だろう。
    『源氏物語』『枕草子』などメジャーな作品に登場する場面などを引き合いにだしているところは、読者の理解を助ける著者の工夫だろう。

    本書は、比較的制度がよく知られている前半よりも,後半の方が価値が高い。室町幕府における取次となる有力守護大名と遠隔地の大名との関係、管領の位置づけなども面白い記述。
    そして、やはり著者の専門である江戸時代は、武士の中でも細かく序列が規定され、格差が固定化した時期ということもあり、記述の濃度がぐっと増す。江戸期の研究では常識なのかもしれないが、有力大名が目指す老中へのコース、旗本が目指す目付から遠国奉行を目指すコースなど出世街道の典型が示されているのは面白い。特に老中、若年寄の目につきやすい目付での働きがその後の出世を左右するという記述などは、幕府機構の行政官(サラリーマン)としての旗本の立ち位置がよくわかる。
    御家人と旗本の格差は、時代劇でもお馴染みのものであるが、御家人の中でも御目見得を獲得する可能性のある家柄もあったというのは、本書で初めて知った。

    総じて、政治が安定した時代には格差序列が細分化・固定化されていき、乱れた時代はそこが流動的になるという当たり前と言えば当たり前の。だが、それが具体的にどのような秩序を形成していたのかということは、日本史を勉強する際に基礎知識として必要だろう。

    本書は、受験で日本史を選択する予定の高校生、大学1・2年の教養課程の学生が読むと、これから獲得する知識がより有機的につながっていくのではないだろうか。

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    2016年07月07日
  • 格差と序列の日本史

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    <目次>
    はじめに
    第1章  部族的社会から官僚制へ~古代
    第2章  血筋から実力の世へ~中世
    第3章  武家の論理と政治の安定~近世
    終章   格差解消の時代~近代・現代

    <内容>
    官僚制を中心に世の中の仕組みを解説した日本史の本。タイトルの感じよりも、古代の官僚制や中、近世の政治の仕組み(官僚制や統治機構)がわかりやすく書かれていて、中・高の社会科(日本史)教員が読むといいと思う。

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    2016年05月28日
  • 大江戸御家相続 家を続けることはなぜ難しいか

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    政変の陰に相続問題あり!徳川将軍家から御三家、諸大名家まで、骨肉相食む内紛劇の真相を読む。古来より、戦乱や政権崩壊の原因となってきた家督の相続問題。徳川治世下の江戸時代もまたしかり。将軍家や大名家の中では、熾烈な後継者争いが繰り広げられていた。子どもが生まれない、父親が家督を譲らない、正室対側室の争い。「御家断絶」の一大危機を、武士たちはいかに乗り越えたか?(2016年刊)
    ・はじめに
    ・序  章 徳川家康はなぜ天下を取れたのか
    ・第一章 徳川将軍十五代の血脈ー徳川宗家の御家相続 
    ・第二章 将軍家存続のために創られた家ー御三家・御三卿の御家相続
    ・第三章 幕府に翻弄された「家門」松平家ー徳川一門の御家相続
    ・第四章 御家騒動はなぜ起こったかー諸藩の御家相続事情
    ・おわりに

    徳川ファミリーの御家相続をメインに取り上げられている。御三家には、連枝も含まれている。家康には11人の息子がいたが、最終的に残ったのは、5人(秀忠、越前家(秀康)、御三家)に過ぎない。宗家は7代で絶え、8代将軍は、紀州家の吉宗が相続する。吉宗(と家重)は御三卿を創設するが、14代将軍家茂は、紀州家から迎えることになる。11代家斉、12代家慶は子だくさんであったが、相続問題に苦しめられる。医療技術が未発達とは言え、奇異なことである。(家斉の子は、一門大名に養子に出され、家慶の子は、大半が夭折したという違いはあるが)
    御三家、連枝、御三卿、御家門も同様の傾向にあり、家系の存続に苦慮している様がよく分かる。

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    2016年05月07日
  • 日本の歴史(8) 天下統一の戦い 安土桃山時代

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    信長・秀吉の安土桃山時代です。
    キリシタンに関する秀吉の対応って、コロコロ変わったように見えますが、それなりに年数は過ぎてるんですよね。マンガだとそこを見落としてしまいそうな気がしました。

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    2016年02月16日
  • 日本の歴史(5) いざ、鎌倉 鎌倉時代

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    引き続き読んでる。
    戦いのダイナミクスよりも、一保護者としては、
    壇之浦の戦いで安徳天皇を抱き二位尼(清盛の妻・平時子)が「都は海の中にもありまする」といって身を投げるシーン、
    義経と静御前の子どもが誕生と同時に殺されてしまうところとかがやるせなさすぎる。

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    2016年01月27日
  • 歴史をつかむ技法

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    著者の山本博文氏は、日本近世史を専門とする歴史学者。1992年に「江戸お留守居役の日記」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞し、その後も江戸時代の大名や武士を取り上げた作品を多数発表している。
    本書は、「歴史学」と「日本通史」という大きなテーマ二つを取り上げている。
    前段では、歴史学は何を目指しているのか、歴史学とはどういう学問なのかに加えて、歴史学にはどのような技法があるのか、即ち、歴史を学ぶ上で必要な「考え方」や「見方」が紹介されている。
    そして後段では、前段の「歴史学とは何か」を踏まえて、幕末までの日本の通史を、“著者の解釈”に基づいて展開している。それは、日本の幕末までの歴史を、鎌倉幕府の成立を境に「古代」と「中世・近世」に分けた上で、「古代」については、天皇の血筋がいかに継続したのかという視点、「中世・近世」については、鎌倉・室町・江戸という三つの武家政権がいかに移行したのかという視点から見たものである。
    また、「聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか?」、「鎌倉時代に幕府はなかったのはないか?」、「江戸時代には藩も鎖国もなかったのではないか?」など、著者の独自の視点からの、興味ある分析も提示されている。
    歴史学と、その一つの例としての日本通史がまとめられた一冊。
    (2014年4月了)

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    2016年11月23日
  • 日本の歴史(1) 日本のはじまり 旧石器~縄文・弥生~古墳時代

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    新しい歴史学習マンガ。すごくドラマチック。なぜ人は狩猟から稲作へ移行したのか、平和な集落での暮らしが他の集落と争うようになり国作りへ進んでいったかわかりやすく描かれている。
    中学生の娘も夢中で読みふけっていました。

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    2015年10月18日
  • シリーズ江戸学 旗本たちの昇進競争 鬼平と出世

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    庶民に愛された長谷川平蔵がなぜ町奉行になれなかったのか?松平定信の真意、ライバルたちの暗闘を寛政期の史料から読み解く。(2002年刊、2007年文庫化)
    ・プロローグ 「よしの冊子」が明かす寛政期の旗本たち
    ・第一部 「鬼平」長谷川平蔵と好敵手たち
    ・中休み 「好色将軍」家斉と乳母問題
    ・第二部 森山孝盛と武士の出世
    ・エピローグ 平蔵とその好敵手たちの「その後」
    ・あとがき

    2015年新書版を再読。(目次を見ると、一部分修正されているようである。挿絵も削られている。)

    本書は週刊現代の連載をまとめたものであり、大変、読みやすい内容となっている。文庫化にあわせてタイトルが修正され、名は体を表すものとなっている。
    副題は「鬼平と出世」。全体の構成をみると、鬼平はページの半分位であり、残りの大半は同時代の旗本森山孝盛を扱っている。森山の記録により、立身出世のための猟官活動の実態を知ることが出来るのが面白い。
    初鹿野河内守、松平左金吾、池田筑後守など、歴史に埋もれた名奉行(等)達の業績を知ることが出来る。
    雑誌連載という性質上、参考文献の記載が無いのが残念。

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    2015年10月04日