山本博文のレビュー一覧

  • 東大流 よみなおし日本史講義

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    第一章の原始・古代の講義
    が非常に面白い。
    (中世もそうだが、)天皇の後継ぎ争いによって歴史が動いていると論じており、この時代はそれを軸に理解が進められる。

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    2015年05月30日
  • 歴史をつかむ技法

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    歴史学の視点から史実と様々な説について、きちんと整理しているのはありがたい。古代から中世、中世から近世の転換期について丁寧に説明しているのも、歴史の流れをつかむのに役立った。

    さきたま古墳群から出土した鉄剣に書かれた「ワカタケル大王」は、熊本県の江田船山古墳から出土した鉄剣に書かれた名前も同じと考えられており、五世紀に九州から関東に及ぶ政権があったことが判明している。宋書の倭人伝に書かれている「倭の五王」の武が、日本書紀に大泊瀬幼武(ワカタケル大王)と書かれた雄略大王とされている。

    かつての1万円冊に使われた聖徳太子の肖像が持っている笏は、奈良時代の遣唐使によってもたらされたもので、聖徳太

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    2018年10月31日
  • 歴史をつかむ技法

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    タイトルと内容はちょっとずれてますね。
    山川の教科書を大人向けに書き直した(と言いつつ、ほぼそのまま)の例のシリーズが売れていることに焦りを感じて、変な汗をかいてしまってる。

    内容としては、歴史研究を仕事としている人たちは、どうやって歴史を紐解いているのか。教科書に淡々と書かれた史実は、何を起源にどうやって事実と認められてきたのか、という歴史研究の裏舞台を語ることが本編。
    その題材として、魏志倭人伝を拠り所にした古代、正史を持つ平安時代、私的な記録も多い戦国時代などを扱っている感じ。

    一応、歴の流れというか、普遍的な何かを知りたい、という(山川本を意識した想定上の)読者の問には答えようとは

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    2014年11月18日
  • 歴史をつかむ技法

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    歴史学が科学であることを丁寧に示している。

    分かっているけれども、過去の歴史を舞台にしたフィクションを私たちは本当だと思ってしまいがちだ。SFは想像力の産物だと分かっているのに、歴史物になるとそこが変わってくるから摩訶不思議な生き物だ、人間は。

    また、私は中高時代、歴史が嫌いだった。著者が言うように年号と事実の無味乾燥な暗記科目の思えたからだ。しかし、科学であると気づいた日から腑に落ちるものがあった。そのことが本書の肝だろう。

    ・古来のものと思われている神道も鎌倉時代に形成された
    ・近世以前、政治と文化は密接だった
    ・歴史的思考力とは、現代を見るときに歴史的な視野で考えられること

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    2014年05月13日
  • 歴史をつかむ技法

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    おすすめの一冊です!最近、歴史の教科書で鎌倉幕府の成立の年が変わった…という話題がマスコミで取り上げられることがあるが、それがどういうことのか理解できるようになります。

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    2014年05月13日
  • 歴史をつかむ技法

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    歴史をどう捉え、とう考えるのか大まかに把握するには参考になった。また、歴史という学問の現状、研究についても触れることができ、そんな世界を知らない自分にとって新鮮だった。
    一番、参考になったのは、歴史的思考力というもの。
    これは、現代に起こる事象を孤立したものではなく、「歴史的な視野の中で育てていく」ということ。
    物事を複眼的に見れるように、人生を豊かにする共用となるように、もっともっと歴史というものに触れていきたいと思うようになった。

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    2014年03月11日
  • 歴史をつかむ技法

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    歴史を学ぶとはどういうことか述べた本。
    歴史小説と歴史学の違いや史観などを簡潔にとりあげてわかりやすく説明されている。

    知識を増やすということに異論は全くないが、「歴史すなわち暗記科目」という認識を変えたいと常々思っている身としてはこういう本に凄く共感する。
    知識をもとにした考える歴史の授業目指して日々精進したいと思う。

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    2014年02月19日
  • NHK「100分de名著」ブックス 新渡戸稲造 武士道

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    おすすめ度:80点

    あらめて自分は日本人であることを自覚する。
    「武士道」は「日本人の魂」という副題が示すとおり、日本人の拠って立つ道徳意識や思考方法というものを、つまりは日本の文化というものを、さまざまな事例をあげながら明らかにした本である。
    元国連事務次長明石康氏は、カンボジアで亡くなった中田さんのご両親が示した態度、東日本大震災での被害にあわれた方々の行動が、「静かなる威厳」であると海外からも評価されている点は、武士道の克己が今もっても日本人に脈々と受け継がれていると指摘している。
    「武士道は日本の標章である桜の花にまさるとも劣らない、わが国土に根ざした花である。」(「武士道」より)

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    2014年02月03日
  • 歴史をつかむ技法

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    「歴史学」のおもしろさを感じるのに素晴らしい一冊。大学・大学院で学んだ日本史学を思い出し、あらためて歴史学の魅力を再確認できる。もう一度歴史研究したくなる。単に知識を身に付けるだけの歴史ではない、歴史的思考力を鍛え上げるための思考法がわかりやすく記されている。
     前半は歴史学の方法や考え方を、後半は日本通史の中で「歴史のつかみ方」を解説しており、どちらも興味深い。歴史に対するある程度の知識は必要ではあるが、歴史という学問の入門・概説書としておすすめ。

    ・過去の歴史的時代には「時代の観念」がある。(P52)
    ・歴史研究で決定的に重要なのは史料批判(P71)
    ・歴史を知ることは、安易に法則性を見

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    2022年12月01日
  • 日本史の一級史料

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    東京大学史料編纂所の教授で著書も多数ある著者さまの、史学入門書というか、史学の心得を説いた本。
    史学とは何ぞやという初心者の方にも分かりやすく「です・ます調」で書いてあるので読みやすい。これから史学を学びたい学生さんは勿論、すでに学んでいる方々にも初心を思い出すのに良いと思う。

    ウィキペディアやネットでの知識で「私歴史詳しいんだから!」とか言っている方々にも是非読んでいただきたい一冊。

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    2014年01月19日
  • 歴史をつかむ技法

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    TVでベストセラーだとか紹介されていたのでちょっと読んでみたら意外と良著だった。

    本作で描かれているのは、歴史の概要というよりは、タイトルの通り「歴史(学)」の捉え方について。歴史の研究とはどのように進められているか、または教科書で学ぶ歴史の立ち位置(一文一文注意して作られていることが判る!)に、フィクションとしての歴史(司馬史観など)についても触れ、あとはそれを捉えるための基礎知識として「☓☓時代」とかいうカテゴライズは一体どういうものなのか?については実際の日本史を追いながら書かれています。逆に言えば、それをさっと説明するだけでページは尽きてしまうわけですw

    スポット的にしか覚えていな

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    2014年01月11日
  • 殉教~日本人は何を信仰したか~

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    フォトリーディング。著者はノンクリ。なかなか良さそうな本。
    高速リーディング後、高速を交えて熟読。

    著者はカトリックの信仰とプロテスタントの信仰が違う事を全く述べていなかったので、ひょっとしたらクリスチャンをカトリックの色眼鏡で見ているのかもしれない。その意味で、江戸初期の殉教者たちの死骸を聖なるものとして取り合う切支丹を「信仰者としては当たり前かもしれないが、それ以外の日本人には奇異にみえた」というような事を述べている。プロテスタントの私としてはちょっと著者の記述に教義への不理解が見えた。
    しかしながらそのようなことが為政者にとってキリスト教を邪教と思わせる要因となったことは大いに納得でき

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    2013年12月30日
  • シリーズ江戸学 旗本たちの昇進競争 鬼平と出世

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    旗本は昇進する度に、上司を招いて接待をする慣例があったなど、知られざる歴史の裏側を、わかり易く解説しています。羊羹ひとつで大問題に発展するなど、面白いエピソードもあります。そんな羊羹、食べてみたい。

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    2013年07月16日
  • 現代語訳 福澤諭吉幕末・維新論集

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    勝海舟や榎本武揚を批判した痩せ我慢の説など収録。ちゃんと批判した相手に文章を送っているあたりが現代人のブログと異なり正々堂々としている。
    内容の正誤は兎も古びない描写は流石。

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    2013年06月22日
  • 武士と世間 なぜ死に急ぐのか

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    武士が世間の評価を常に気にかけそしてよい死に場所、よい死に方を常に考えていたことが強烈に伝わってきた。
    なんでここまでと思うところもあるけど、世間体を気にする文化は今にも引き継がれてるよなぁ。

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    2013年03月17日
  • 「忠臣蔵」の決算書

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    討ち入り費用総額「700両」
    一級史料で読み解く、歴史的大事件の深層
    経済的側面から見た討ち入り計画の実像
    大石内蔵助は軍資金をいかに使ったか

    またまた忠臣蔵かと思わないでもなかったですが購入。
    あとがきを読むと本書のエッセンスは2008年から
    温めていたそうです。
    「預置候金銀請払帳」は以前から知られていた史料だ
    そうですがまだまだ研究の余地があるそうです。

    まず、藩の取り潰しの過程が経済的側面からわかった
    のが面白かったです。
    藩札をどの様に精算するのか。
    藩の財産処分はどうするのか。
    よくドラマでは、城付きの武具を引き渡すシーンが
    出てくるが、城付きの武具

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    2012年12月09日
  • 切腹~日本人の責任の取り方~

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    切腹の処され方を、一級史料から事例を上げ説いた本。武士の世の「君主絶対論」を根底として上げているが、現代(発行の2003年当時)との結びつけ方はいささか乱暴かな。それでも面白かった。

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    2012年05月27日
  • これが本当の「忠臣蔵」 赤穂浪士討ち入り事件の真相(小学館101新書)

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    副題は、赤穂浪士討ち入り事件の真相。
    新史料発見。刃傷事件が忠臣蔵になるまで。もっとも「正確」な赤穂事件。
    歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」により、日本人の心性に深く根を下ろす赤穂浪士討ち入り事件。しかし、物語ではない、史実としての詳細は、意外に知られていない。新発見史料「茅野和助遺書」をはじめ、残された調書や手紙・日記などを徹底的につきあわせていくことで浮かび上がる、事件の真相。わかりやすく、正確に解き明かす。

    山本氏の著作は、わかりやすく面白い。本書でも、松の廊下から討ち入り、切腹まで、時系列を追って解説している。浪士たちの一枚岩というわけではなかった。吉良を討つという手段は同じでも、武士

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    2012年05月16日
  • 現代語訳 福澤諭吉幕末・維新論集

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    「福翁自伝」や「学問のすすめ」では分からない福澤諭吉の一面が強烈に分かる本。勝・榎本を一蹴し、西郷を守るための論陣をはる。武士として大切な「やせ我慢」の大切さを説き、官僚偏重ではなく民の重要性を説く。破天荒な福澤らしい主張が小気味よくまとまっている。

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    2012年05月01日
  • 日本史の一級史料

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    史学科に入学する大学生に読んでもらいたい本って感じだった。
    でも、史料について見直す部分もあったので、勉強になった。

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    2012年04月03日