【感想・ネタバレ】これが本当の「忠臣蔵」 赤穂浪士討ち入り事件の真相(小学館101新書)のレビュー

あらすじ

現在最新の史料で実証する赤穂事件の真相

歌舞伎界では『仮名手本忠臣蔵』は「独参湯」(効果絶大とされた気付薬の名)と呼ばれ、打てば必ず当たる興業とされてきた。小説やドラマ・映画などでも、いまだに毎年必ずといってよいほど、さまざまな視点で描かれた作品が発表されている。しかし、それらは後世脚色された物語としての赤穂事件である。
本書では、赤穂浪士討ち入り事件の発端となった浅野内匠頭による江戸城松の廊下での刃傷から、討ち入り事件後の浪士たちの切腹の顛末、さらには事件の後日談までを、ひとつひとつ原史料にあたりながら、歴史事実として検証していく。
吉良上野介は内匠頭に賄賂を要求したのか? 内匠頭の辞世とされる和歌は本物か? 大石内蔵助は祇園で遊興にふけっていたのか? 上野介を討ちとったのは誰か? 浪士たちの切腹のありさまはどうだったのか……。
2011年末、著者自身が鑑定した新発見の史料「茅野和助遺書」をまじえ、わかりやすく「正確に」、赤穂事件のすべてを解き明かす。江戸文化歴史検定関連図書、「江戸検新書」シリーズの第3弾。

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Posted by ブクログ

「忠臣蔵」って、実は詳細知らなかった。。。そして、今さら聞けねぇ!と思っていたらぴったりの一冊。笑

これ読んでから映画「最後の忠臣蔵」観るとしっくりきた。(この映画はフィクションですが。)

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2019年09月16日

Posted by ブクログ

副題は、赤穂浪士討ち入り事件の真相。
新史料発見。刃傷事件が忠臣蔵になるまで。もっとも「正確」な赤穂事件。
歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」により、日本人の心性に深く根を下ろす赤穂浪士討ち入り事件。しかし、物語ではない、史実としての詳細は、意外に知られていない。新発見史料「茅野和助遺書」をはじめ、残された調書や手紙・日記などを徹底的につきあわせていくことで浮かび上がる、事件の真相。わかりやすく、正確に解き明かす。

山本氏の著作は、わかりやすく面白い。本書でも、松の廊下から討ち入り、切腹まで、時系列を追って解説している。浪士たちの一枚岩というわけではなかった。吉良を討つという手段は同じでも、武士の一分を守るためか、主君の仇を討つためか、家の名誉を守るためか。身分によって、価値観が大いに異なることがわかって面白い。
忠臣蔵の理解を深めるためにお勧めの本である。

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2012年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本はいわゆる「忠臣蔵」ではなく、赤穂事件について時系列で詳細を書いています。何が本当で何が史実と違うのかがよくわかる。

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2019年06月02日

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