山本博文のレビュー一覧
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天下統一目前で逝った織田信長。その一族や血統の運命は如何に?
第一章 信長の達成・・・織田政権の全国統一への道程。
第二章 織田政権の崩壊と再建・・・本能寺の変~清須会議。
第三章 織田信孝の「謀叛」・・・秀吉&信雄VS勝家&信孝。
第四章 織田信雄の「逆意」・・・秀吉VS家康&信雄
第五章 羽柴政権の誕生と織田体制の継承・・・秀吉の考える織田体制。
第六章 織田家の血統・・・関ヶ原以後~江戸時代の織田一族の運命。
主要参考文献一覧有り。
織田政権。信長の天下統一の夢、それを継承しようとした秀吉。
朝廷の思惑。そして、家康の徳川政権への道程。
それらに翻弄され、或いは生き延びてきた織田一族。
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改元に際して、読んでみました。
角川のマンガ『日本の歴史』を監修している山本氏の著書なので、平安時代などはマンガと連動させた読み方が出来つつ、太上天皇が「上皇」、摂政と関白の違いなど天皇制度にかかわる様々な事を学ぶことができました。
神代~古墳・飛鳥時代~奈良~平安初期時代までは天皇が統治者であり執政権力者であったものが、平安中期から摂関政治が始まり執政権力者としての絶対性が崩れ、鎌倉~室町時代は執政権力は武士に移り、戦国~安土・桃山時代にはむしろ守られる「象徴」となり存在感が大分薄れてきて、江戸時代になるとさらに存在感が薄くなっていく変遷が、確かに自分の中の”存在感”と一致していると感じら -
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原始から現代まで分かりやすく著述。題名に「流れをつかむ」とあるように、序章で原始・古代、中世、近世、近代・現代を6ページで著述。時間が無ければこの6ページで大きな流れが分かる。
続く本文でその大きな区切りに基づき、ヤマト政権の成立、飛鳥・奈良時代、平安前期・中期、平安後期、鎌倉時代、南北朝・室町時代、戦国時代、安土・桃山時代、江戸時代、幕末、明治、大正、昭和前期、と13に分け最初に黒い縁取りの印刷面の中に各2~3ページで大まかな流れを解説。これがまた分かりやすい。この黒枠を読み本文に行く、という流れ。
受験生などこの本を読むとより分かりやすいのではなどと思った。また時代劇や大河ドラマなど見 -
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ネタバレ<目次>
はじめに
序章 日本史の流れ
第1部 原始・古代
第1章 ヤマト政権の成立~旧石器・縄文・弥生・古墳時代
第2章 飛鳥の朝廷と平城京~飛鳥・奈良時代
第3章 王朝国家の成立と摂関政治~平安時代前期・中期
第2部 中世
第1章 院政と平氏政権~平安時代後期
第2章 最初の武家政権~鎌倉時代
第3章 南北朝と室町幕府~南北朝・室町時代
第4章 戦国時代
第3部 近世
第1章 織豊政権~安土・桃山時代
第2章 天下泰平の時代~江戸時代
第3章 幕末の動乱
第4部 近代
第1章 近代国家の成立~明治時代
第2章 大正デモクラシー~大 -
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「日本には宗教教育がない。どうやって道徳を教えるのですか?」という質問に対して、クリスチャンの新渡戸稲造がどう答えたか知りたくて読んだ本。ちくまの「武士道」を直接読もうと思っても、なかなか読み砕くことができなくて助けてもらった。
「武士とは死ぬことと見たり」の言葉の意味がわかった。
名誉や恩をなによりも大切にして、それを支えるものがあって日本人の道徳観はあったんだよ、と教えてもらった感じ。
なかでも「切腹」の話は面白かった。
そもそも切腹は、真心を他人に確認してもらう最終手段だったんだ。腹を割いて証明する、東洋の考え方だよなぁと感じる。
じゃあこの「武士道」をどう現代風に解釈して生かすか、 -
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<目次>
プロローグ 歴史感覚の身につけ方・磨き方
初級編 基礎知識を学ぶ
中級編 歴史の現場を歩く
上級編 調べる・古文書を読む
<内容>
高校生で大学史学科を目指している人、史学科の1年生、そして大人だけど、きちんと歴史を学びたい人向けの入門書である。著者は東大史料編纂所教授である山本先生。これはお買い得である。旧国名、官職について(これは律令制期から江戸期まで)、江戸時代の物価、暦や時間の話、最後にデータベースの使い方から基本的な文献(安く手に入るものに統一しているところがいい)まで、なかなか痒い所に手が届く流れである。現地を歩く部分はちょっと観光要素を排してあると -
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この本は権力者=官僚組織の変遷を描く。
学校で習う日本史とは、結局政治制度史だという山本さんの言葉通り、日本史の授業の復習をした感覚になる。
(学校で習う歴史は、政治制度史と経済史だという話も聞いたことあったなあ。)
細かい事項を覚えようとせず、流れを掴め、という言葉もあったけれど、やはりそれぞれの制度がどういうものであったかに関心があるし、それぞれをくべつする「名前」を覚えることにも注意が向いてしまう。
実質的には武士が統治していたけれども、律令制の官職名、位階はずっと後まで残っていくという。
たしかに、筆者が言う格差がこれまでになくフラットになった太平洋戦争後にも、「大蔵省」「文部省」は -
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1巻の絵が微妙だったので、2巻以降読むの止めようかと思ってたんですが、漫画家さんが変わって綺麗な絵になってる!
読みやすい!絵って大事だな…(笑)
初めて歴史面白いと思いました。
子供の頃に読んでいれば、授業も楽しかっただろう(笑)
山上憶良とか、百人一首の歌とか、文学的な小ネタも挟まっててよい。
「天の原 ふりさけみれば~」はこんな状況で詠んだのかー。そしてこの人、あの李白とマブダチだったのか~。
さらっと書いてあるけど、中大兄皇子の嫁は弟の元カノなのか~。そして兄弟同士自分の娘を送りあって妃にしているという。。
俄然興味沸いてきますね(笑)