「時代の改革者」「革命児」の異名をとる日本史上の傑物といえば、織田信長をおいて他にいない。しかし天下統一の夢半ばの天正十年、本能寺の変に斃れ、49年の生涯を閉じる。その遺志は、秀吉、そして家康に受け継がれた。彼らが天下取りへの錦の御旗に掲げたものは何だったか? 稀代の改革者の血は、どこへ流れたのか? 日本エッセイスト・クラブ賞受賞者で東大教授の山本博文氏が、戦国時代の権力継承の仕組みを解き明かし、信長一族や末裔が辿った運命を克明に描く。
Posted by ブクログ 2019年07月07日
天下統一目前で逝った織田信長。その一族や血統の運命は如何に?
第一章 信長の達成・・・織田政権の全国統一への道程。
第二章 織田政権の崩壊と再建・・・本能寺の変~清須会議。
第三章 織田信孝の「謀叛」・・・秀吉&信雄VS勝家&信孝。
第四章 織田信雄の「逆意」・・・秀吉VS家康&信雄
第五章 羽柴政...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月06日
女性優位のスポーツ界において、私が知る限りで男性も活躍したスポーツの1つにフィギィアスケートがありますが、数年前に織田家の血を引くと言われる織田信成氏がいることを知りました。「信」という諱に興味が引かれて、お顔を拝見したら信長の面影が残っていたので驚いたことを覚えています。
その後に、次男信雄の子...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月24日
タイトルから想像する信長の子孫とか一族とかの話はあまり本題ではないようです。帯には「その血を握る者のみが支配者であった」とあるし、いわゆる織田政権継承の正統性がどのように意識されていたのか、が本題でしょう。なるほど、と思う部分も多々ありますが、いかんせん秀吉の事績が幅をとっています。「江戸時代の織田...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月19日
戦国動乱の世、その「血」を握る者のみが支配者であった。
本能寺の変で斃れた信長、あとを襲った秀吉、家康。
全国統一の支配権力は、こうして生まれた。
時代を超えた「革命児」の意志と、末裔たちの盛衰を描く。
天正十年六月二日、織田信長は本能寺の変で斃れ、49年の
生涯を閉じた。見果てぬ夢となった天下統一...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月05日
秋になるとむしょうに読みたくなる歴史もの。
しかもピンポイントなものがいいですね。
今回の新書も信長の子どもや孫に焦点をあてた本です。
信長在命時、そして信長の死後豊臣政権下及び江戸時代に入ってから
信長の血縁者たちがどのような運命をたどったかが
す...続きを読む