吉村昭のレビュー一覧

  • 羆嵐

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    2015年に初めて読んだが、いまだにその時の衝撃と恐怖が忘れられない。
    熊の本はいろいろ読んでるが、吉村昭さんの文章は迫力と臨場感が違う。
    熊をより深く知るために、全ての人に読んでもらいたい一冊。

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    2026年01月16日
  • 羆嵐

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    本当に背筋が凍る描写が続く、、人間の里に羆が出たのではなく、羆の巣に人間が放り込まれた感覚、人間が羆を狩にいくところから、羆の餌になった瞬間が克明に描写され、静けさが逆に恐ろしさを増幅する、そんな恐怖を味わえる

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    2026年01月14日
  • 羆嵐

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    令和現在、クマ被害が深刻な社会問題になっている。東北に住む身としては切迫した危機で、マジでまったく人ごとではない。ネット上では「日本三大Wikipedia文学」の題材の一つとしても有名な、大正時代に実際にあった熊害事件「三毛別羆事件」を扱う本書を手に取る。

    語り口は小説というよりもドキュメンタリーに近く、過度に恐怖を煽る演出やパニックホラー的な脚色がない。淡々と事実を積み重ねていく構成により恐怖や緊張感、残酷さがより際立ち、引き込まれる。弱く愚かな人間に立ちはだかる大自然へ畏敬の念を抱く。

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    2026年01月13日
  • 漂流

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    語り口が淡々としていることで、却って長平の心境を想像してしまう。彼が島で過ごした月日を思うと呆然とする。

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    2026年01月11日
  • 漂流

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    ポインティがおすすめしていたため拝読
    最初は厳しいかもと思っていたが、島に漂着してからはおもしろく読み進められた。

    長平の自分を律する心とリーダーシップすごい
    諦めない気持ちは大事だと学ぶ一方で、自分は自殺しちゃうんだろうなとも思う。

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    2026年01月10日
  • 新装版 海も暮れきる

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    尾崎放哉の俳句に関心を持つうちに、吉村昭が伝記的小説を書いていると知り、読んでみた。
    あまり調べずに読んだので、てっきり人生が書かれているのだろうと思っていたら、死ぬまで過ごした小豆島での8か月間の記録であった。
    「死に際文学」とでも呼ぼうか。そういえば、あまりそういうものを読んだことがなかった。「イワン・イリッチの死」とか、少し毛色が違うかもしれないが「ラーゲリから来た遺書」くらいだろうか。
    アラフォーなので、そろそろ、こういうのを読んでいくのも必要なのかなと思った。

    放哉は、アルコール依存症だったのかと思った。惜しい才能をなくした。亡くなったとき、わずか41歳であった。私より少し年上なだ

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    2026年01月10日
  • 星への旅

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    死にまつわる短編集。登場人物が皆一癖ある人ばかりだし、死体の話や死ぬ直前までの話が並んでいて、救いがない。それに吉村氏の描写がとても美しいがため頭の中で勝手に映像化されてしまって、読んでいてさらに鬱々としてしまった。
    でも、小説だからこそこんなブルーになる話を世に生み出せるんだろうなあ。星への旅、という美しいタイトルで勘違いして手に取る人も居そう…
    死の空虚さをひたすら感じた作品。あまり再読したくないけど、こういう話を一度読んでおいて良かったと思う。しかしホントに読みながら鬱々したので、星5を付けたくない。4にしとこ…

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    2026年01月05日
  • 漂流

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    ネタバレ

    実話だと知っていて読んだが、それでも驚いた。
    ただ脱出を目指すだけでない、みんなで酒を造るなどの生活感あふれる描写が良かった。
    この作者さんのほかの作品も…と思わせてくれる1冊。

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    2026年01月02日
  • 彰義隊

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    破獄や羆嵐等で有名な吉村昭の本。彰義隊というタイトルではあるが、上野戦争で隊士が籠った寛永寺の山主であった輪王寺親王にフォーカスした小説である。幕末もので皇族にフォーカスしたものは少なく、新たな視点を得ることができた。今後、彰義隊そのものにフォーカスした小説があれば合わせて読んでみたい。

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    2025年12月31日
  • 羆嵐

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    熊による被害が多く猟師によって射殺する、熊が可哀想、などと言う人がいる。これを読んでもそんな事が言えますか。人を喰う熊は害でしかないでしょう。人間を守るためには殺すしかないでしょう。闇雲に撃つ訳ではなく、熊の賢さ、強さへの敬意は忘れてはいけない。

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    2025年12月31日
  • 逃亡

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    面白くて一気に読んでしまいました。
    主人公の後ろめたさに感情移入して、私も何かから逃亡しているような心地がしました。下腹部がゾワゾワするような感覚がいまも残っています。

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    2025年12月30日
  • 桜田門外ノ変(下)

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    教科書上の事件としか知らなかったので立体的に知ることができて面白かった。一方でじけんごの動きについては気持ちがだれてしまって流し読みになってしまった。

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    2025年12月16日
  • 関東大震災

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    この本を書くのに、相当な量の資料を読み込まれたと思う。とても丁寧に書かれており、大震災の凄まじさが心に響きました。

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    2025年12月11日
  • 羆嵐

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    ネタバレ

    熊の恐怖感が凄いな~。そして銃を持っている集団でもその恐怖には勝てないんですね。前半は熊にやられっぱなしの村人。被害者の描写が辛い。妊婦さんとか辛い。後半銀四郎の登場から雰囲気が変わって迫力が増した気がする。熊を撃つ場面は良かったな。明治、大正やそれ以前の時代は自然は今より身近で怖い存在だったんだな~。昔みた『リメインズ』って映画はこれがモデルだったのかな。

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    2025年12月06日
  • 羆嵐

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    ゴールデンカムイを観てからだと銀四郎のほうが羆に対しての恐怖やリスペクトをよっぽど持っているなと感じた。そういうものへの無知な村の人への対応は銀四郎にも問題はあるが、分からなくもないとは思った。未開の地を切り開き、肥沃な土地に当たるかどうかも分からない。そんなギャンブルのような生活をしている中で村や部落というものが生まれていくんだなということを感じた。
    羆はいつも人間にとっての脅威であり、そしてカムイなんだと思った。太刀打ちできない圧倒的な存在として荘厳な存在ですらあると感じる。熊が全国各地で出没してアレコレ騒がれているが、難しい問題だと思うと同時に、共生していく在り方をこの本を通して改めて考

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    2025年11月30日
  • 羆嵐

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    今も昔も熊への対処方法は変わらず、恐怖感も変わらないと思った。熊にとって人間はあまりにも非力!熊を可哀想、と言う人もいるけれど、人間はそんな立ち位置にはないと思った。

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    2025年11月30日
  • 死まで 吉村昭初期短篇集

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     副題に初期短篇集とあるが、収録された作品は一九五〇年に書かれた作品もあれば一九八五年に書かれた作品もある。すべての短篇が同時代の家族を題材に書かれていて、そして、それらの家族は次々と崩壊していく。崩壊の誘因は、病と性。なんとも暗く、読んでいて陰鬱になる。特に、発掘短篇だという『日曜日』(pp77-89)の救いの無さはすごい。どんよりした気分になりながらも、とても読みやすい文章なので、するすると読めてしまう。それにしても荒んだ話を連続で読み続けるのはつらいなあ、と思っていたら、最後に収録された『雪』(pp245-267)の老夫婦の寄り添いあう姿にようやくほっとできた。

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    2025年11月30日
  • 魚影の群れ

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     濃淡の差はあれ、いずれも動物との関わりが深い四つの中編を搭載。記録文学的描写の「海の鼠」は、この作家らしい重厚かつ客観的な語り口で読ませるし、「鵜」と「魚影の群れ」は父と嫁ぐ娘との破綻が運命的に描かれている。一方、「蝸牛」はユーモラスだが不気味。

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    2025年11月25日
  • 仮釈放

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    吉村さんの小説では初めてのフィクションだった。タイトル通り仮釈放の男の生きる様を淡々と描いている。
    安価な言葉が一つも見当たらない。
    物語を展開するための安っぽい言葉ではなく、本人が発した言葉によって自然に物語が紡がれていくような。だから、読まされてるんじゃなくて、体験しているような気分になるのだろう。

    次はどの作品を読もうか。期待しかない。オススメがあればぜひ教えて欲しい。

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    2025年11月25日
  • 生麦事件(上)

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    ネタバレ

    生麦事件から長州藩の外国船砲撃、アメリカとフランスによる報復。幕府がガタガタ。島津久光とか薩摩藩とかはどうも好きになれないけど、有能な人だった感じかな。

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    2025年11月24日