今野敏のレビュー一覧
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任侠シリーズ第4弾
今度は銭湯経営の立て直し
しかし、今までのシリーズに比べると、再建という点ではちょっと物足りない。
ストーリとしては、今まで同様、阿岐本組の組長が赤坂にある銭湯再建のコンサルタントを引き受けることに。
そして、日村が奔走するパターンです。
銭湯の本質を知るために、阿岐本組は、全員で2泊3日で道後温泉へ。そこで日村に与えられた指令は、一日、何も考えずに休むこと。
これが日村にとって、とても難しい(笑)
そして、いよいよ立て直ししていくわけですが、まずは掃除。そして、家族関係。
さらに、背後にある利権については、いつものように阿岐本の人間関係の広さから解決していきます。 -
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「隠蔽捜査」シリーズで今野敏さんを知ったあと、実家本棚を物色してたら本作品を見つけたので読んでみた。武術や格闘技が好きで簡単な小説をサラッと読みたい人には良い作品かもしれない。
主人公が空手家で、ヤクザや殺し屋に狙われるも空手技を駆使して毎回危機を逃れるのはすごい。空手など武術経験者にとっては読みながら技を想像できたり楽しいのかもしれないが、未経験者にとっては技のイメージがわかず、迫力を100%は感じられなかったのは残念。
でも、この主人公:仙堂は一般の空手家で、偶然にも襲撃に巻き込まれただけなのに使命を全うしようと全力を尽くすあたりはさすが武道家。危機的状況に陥ったときでも技を効果的に発 -
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「チーマー」「おやじ狩り」とえらい時代を感じる言葉が…….と、思ったら初出は2000年より前とのこと。そりゃ、そーゆー言葉も出てくるわ、と。
安積班ものというシリーズものということを知らずに読みましたが…とくに支障はなく。
ただ、警視庁内の人間模様が物語の肝のようなので、シリーズ追いかけてたほうがより面白かろうな。
と、そのようにいわゆる事件を解決刑事物!!と、ゆーよりは刑事たちの人間模様が主眼なので、個人的にはなんか物足りず……。一応、ひとつ事件を主軸に話は進むけどあくまでも舞台装置に過ぎない印象。
どーりで、安積さんの心情が(しかも同僚に対する評価とか)やたら出てくるはずだよねー -
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機捜235シリーズ第1弾。
若手の配属が多く警視庁捜査一課刑事への登竜門という位置付けのある機動捜査隊に57歳のロートル巡査部長・縞長が配属になる。コールサイン「機捜235」の車両の相棒となった高丸巡査部長目線で描かれる9つの短編。
当初シマさんと組むことに落胆していた高丸が、見当たり捜査のプロであるシマさんと共に仕事を続けて行く過程で、機捜の捜査員としての、そして警察官としての自覚を得て成長していく姿が清々しい。
ダメな刑事だったというシマさんが、背水の陣で臨んだ捜査共助課で、人一倍の苦労をして辿り着いた見当たり捜査のプロという立場。そう、いくつになっても人は成長できるのだ。
短編一