橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在の資本市場におけるマネーの動きと規制の関係を論じることを通じて、読者の社会倫理的スタンスおよび経済的在り方を激しく揺さぶり、再考を促す、非常に素晴らしい本。
タイトルにはマネーロンダリングとあり、これは一般に犯罪資金の洗浄を指す言葉だが、本書はこの語をもう少し広く捉え『財テク』と似たような意味合いで使い、うまく規制を迂回し収益性をあげる資金の動き全般を扱っている(もちろん違法資金の洗浄手法に関する記述も載ってはいる)。
しかし本書の本質はそうした『マネロン』手法の記述にあるのではなく、以下の3点にまとめられる:
①収益性を求め資本が自由に移動し続けるグローバル資本市場と、国家ごとに閉じ -
Posted by ブクログ
・サラリーマンの人生は定期預金に似ている
・人生にはリセットボタンはない。旅はいつかは終わり、戻るべき家はない。
・人生の選択肢を幾つ持っているか?
・未知の海への航海は、安全だけれども単調な一本道を歩むより、ずっと魅力的ではないだろうか?
・生命保険はギャンブルとしては救いがたいほど魅力がないが、抽選に外れたということは自分がまだ生きているということなので、文句を言う客はいない。
・豊かな社会では、生命保険の必要性は低下していく。
・持ち家と賃貸ではリスクの所在が異なる。不動産を所有することで、そのリスク及び成果を一身に負うこと。
・持ち家から賃貸に戻ることは困難だが、その逆はいつでもできる -
Posted by ブクログ
非合法で稼いだ金がどのように合法的な金に生まれ変わるのか、イメージではわかっているような気がしても、実際にどのような取引が繰り返されるのかを知っている人は少ないだろう。そんな、知っている人だけが知っているマネーロンダリングの実体を、さまざまな経済事件を題材にわかりやすく解説している良書。
アメリカが北朝鮮マネーを封鎖できた理由や、高度なマネーロンダリングを駆使していたと思われたライブドアが、実はただ行き当たりばったりなだけだったことがわかったりして、事例も興味深い。
驚いたのは、どんな悪党が行っているにせよ、マネーロンダリングの手段のすべてが必ずしも違法というわけではない、ということ。
むし -
Posted by ブクログ
さてさて、橘玲さんの本を読みました。
橘玲さんは本名は分からないですが
大好きな経済小説家です。
経済小説だけでなく、資産運用法などに関する本
なども書いています。
この人の意見は突拍子もないものの私は多くの
部分で共感する事ができます。
リバタリアンな方です。
印象的だったのは二つ。
・やっぱり、家を購入する事にはデメリットが多い。
日本の家を購入しようという風土にはいろいろと
問題が多そうです。家も投資といった考え方で
見られるような世の中が来ると良いなと思っています。
・税金
合法的に税金を払わない方法がかなりたくさんあるようです。
特に印象的だったのが、会社員それぞれが自分と -
Posted by ブクログ
『ゴミ投資家のための人生設計入門』(メディアワークス)の文庫化。年金とか医療保険とかの社会保障制度や公的教育は遅かれ早かれ崩壊し、今後は政府を頼ることの出来ない時代が来る。そのためにはきちんと人生設計して政府に頼らなくても済むだけの資産を作っておこうよ、というのがこの本の趣旨。人生設計をするのに重要な要素である不動産と保険について考えられてる。結論は「家は買うな、保険はなるべく入るな」という驚くべきものだけど、結論を丸呑みにするのではなく、そこに至る議論の過程を注意深く追って欲しいなと思う。バランスシートに基づく賃借住まいのメリットや割引率を元にはじきだす土地の本当の価値のあたりは興味深いな。
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Posted by ブクログ
十数年前、黒木亮と橘玲ばかり読んでました。
海外・金融・ビジネスという小説かっこいいなーって。で、洋書では意外とそんな本が見つからない。
で、黒木亮はなんか自分の経験値の貯金なくなったのか国内でのインタビューをもとにしたような、少しスケールが小さくなったように感じ、橘玲は金持ち指南書みたいなんで、なんかつまらんなーと思ってたら、
出ましたよ、11年ぶりの小説。
ストーリーに目新しさはないし、
仮想通貨のうんぬんは全く知識が追いつかないし、
マッチョイズム的なスタンス(男は知識すごい、ビジネス成功、武力あり。女は男に付き従う的な)は、令和に全くフィットしない。
ラストもヒネリゼロ。
だが、や