藤野千夜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この作者が織りなす悲しみの雰囲気は、少しだけ癖になりそう。
ハッキリと書くことなく、ジワリと滲ませる感じ。
表題作の「夏の約束」について。
MtFの美容師がひょんなことから入院することになる。
友人らがお見舞いに行くと、同じ病室の男性から心無い言葉を聞いてしまう。
"隣のベッドに新しく入った中年男性が、白髪まじりの坊主あたまをなでまわしながら、あんた、おかまちゃんの友だち?とぎすぎすした声で訊いた"
酷い。あまりの無理解さに頭痛がする。
それでも、友人らは抗議することなく、当の本人が苦しむ描写も為されない。
だけど、一人のゲイとして、あえて描かれなかった部分が容易に -
Posted by ブクログ
恋愛小説は苦手な私なので、長編は無理だと思い
短編ばかり集まったものならどうだろうと思い購入。
好きな作家さんのお話が収録されているからというのも
ありました。
読みながら、やはり私は恋愛小説は無理だと再認識しつつ、
それでも印象深いお話や気に入ったお話に出会えました。
それだけでも大収穫かもしれません。
情景が思い浮かべにくい作品から、
読んでいて自分の目の前にスクリーンがあって
そこで話の映像がしっかり流れているくらい
鮮明に思い浮かべるものもあり
さまざまでした。
恋愛小説が苦手な人にも、このくらいの量ならば、
よみやすくていいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編
つるとくまで、少女怪談に出てきた美々加の少し成長したのが出てきてわろたw
亡くなったおばあちゃんが生前に、3つ願い事を聞くと言っていたのを思い出した失業中の奈緒
妹にあこがれ、親が再婚し念願の妹に兄としての情熱を注いだタツ
会社の女子社員と寝たいとつい思い、妻にその気持ちをほんの少し気づかれてしまう二郎
幽霊が見える同級生と、母の恋人のくまさんと、美々加
いい年した息子3人はいつまでも独身で、妹の葬式で自分のときは散骨してもらいたいと思う新平
別れた彼女に草野球の助っ人に来てほしいと言われ、ひそかに復縁を願った信夫
誰からも電話が来なかったら、死のう、と思