凪かすみのレビュー一覧

  • ブラッディ・ハニー

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    “「ロッテさんは何の役ですの?」
    エリーゼは無邪気な仕草で首を傾げた。とっさに答えられずにいるロッテシアを、優越感を隠し切れない瞳で見つめる。
    「……死体、よ」
    それを言うのにはずいぶん力が要った。でも言わないでいるのは負けを認めるようで嫌だった。
    「死体?」
    エリーゼはたちまち痛ましげな表情になったが、その前に一瞬だけ笑みが宿ったのを、ロッテシアの目は見逃していない。ナイフとフォークを握り締めた手がぎりぎりと痛む。
    「なんだか悪いことを訊いてしまったみたいでごめんなさい。ロッテさんなら、てっきりちゃんとした役が付いているものとばかり……」
    「死体だってちゃんとした役よ」
    「まあ、そんなふうに

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    2012年04月04日
  • 赤き月の廻るころ 祝福の花嫁

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    本編後の書き下ろしの話を含む短編集。初期の頃から時系列順に並べられてるから、だいたいいつ頃の話なのかわかる。そういや、レウリア、王女様だったんだよなぁ。ジェラールの息子へのやきもちが変わらないなぁといった感じ。いくつになってもこのふたりはいちゃいちゃべたべたしてるんだろうなぁ。

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    2012年03月16日
  • 針の魔法 ~スワンドール奇譚~ 2巻

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    ネタバレ

    王道といえば王道。

    ただ、貴族の偏見とか差別を努力でもって払拭する努力型主人公かと思いきや、最初っから偏見持ってない人が現れすぎ。
    努力するところにも持ってページ割いて欲しかったなぁ…一冊でまとめるのは難しいだろうけども。

    とりあえず夜の女王様でてくる意味あるの?

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    2012年02月04日
  • ブラッディ・ハニー

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    ネタバレ

    前作「聖グリセルダ学院」シリーズよりかは面白かったですが、やっぱり、その前の「横柄巫女と宰相陛下」の方がよかったなぁ。同じ世界観で「聖グリセルダ学院」のちょっとあとのお話。

    ノンノとアマリアは大人になって出て来ましたけど、それ以外のキャラとしては、ティエサとキアスは名前だけ登場(ノンノとアマリアの偽名でした。)。ノンノは前作で力を全く出せてなかったですけど、今回は操られているとはいえ、強いノンノでした。

    吸血鬼一族のサーディに生け贄として捧げられたロッテシア。ロッテシアの打算で一緒に行動してましたけど、サーディがいい子で、だんだんロッテシアが嘘をつかなくなってきたのは、なんかいいなぁって。

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    2012年01月31日
  • 赤き月の廻るころ 祝福の花嫁

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    短編集面白かったです。ってか短編のほうが上手かもです。これでこのシリーズが終わりなのでちょっと残念ですが、新シリーズも楽しみにしています。個人的にはジャウザがレウリアの為にもうちょっと活躍する場面があると良かったと思います。

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    2012年01月05日
  • 聖グリセルダ学院の卒業5

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    ネタバレ

    前巻の最後で、キアスの兄のクラウが、ティアサを公妾候補にと宣言してましたけど、キアスの方もシュトルーフェ王国との縁談話が持ち上がってました。

    キアスはいきなりティアサに別れを告げますが、それもすぐに彼なりの考えがあってのこと。仲間と手をあわせて公妾選考会をつぶしにかかります。

    最終的には、公妾選考会はつぶれて、ハッピーエンドに終わるのですけど、このシリーズって、ラブ度少なめなんですよね。ティアサも鈍感過ぎるし、キアスもそれほどティアサにラブ度を感じてる風に見えなくて、最後まで二人の仲はあんまり変わらずで残念。

    まあ、最後に7年後のお話がちょっと出てきたのは、よかったですけど。(トトの相手

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    2011年11月11日
  • 聖グリセルダ学院の試練4

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    ネタバレ

    臨海学校のお話で、生徒が消えるという事件と鳥さんと猫さんの過去話でした。

    サナおばさま、まだお元気なのねという感じで、ちょこちょこ前作と絡んだ点は、前作を知っていると楽しめると思いますけど、キアスとティエサの仲は全く進展せず、ちょっと物足りなかったです。

    次で最終巻みたいですけど、最後の王太子の一言が、どんな風に影響してくるのか・・・。ヤキモチ焼いたキアスも見てみたいです。

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    2011年11月08日
  • 月の瞳のエゼル ~夢の蕾と黄昏の花~

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    ネタバレ

    主役の二人は相変わらずラブラブです。
    今回は春の女神様の恋愛事情のとばっちりを受けて、エゼルが魔物にやられてボロボロにはなってましたけど、二人の仲は、これといって目新しさはなかったかなぁ。

    そんな主役の二人より、私としては、ノウィルギィとヴィクレーイルの二人の将軍様の方が気になる1冊でした。じれったい。お互いに好きだと思うんだけど、相手を好きだと気付いたときの二人を思うと、ニヤニヤしちゃいます。

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    2011年10月27日
  • 海上のミスティア: 8 恋の呪縛と略奪の騎士

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    恋愛的には一段落……だけど、またしても不穏な空気。
    正直、前の巻で最萌えキャラが出てきたのにあっさりお亡くなりになったので、だいぶ、読む気力が失せつつあるんだけど……(笑)。やっぱり、最萌えキャラがいなくなるとだめだねぇ。今まではライハルトもいいし、あっちも……って思っていたけど。
    まあ、最終的にどうなるかは気になるので、最後までは読むと思います。

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    2011年10月20日
  • 月の瞳のエゼル ~恋の扉と閉ざされた鏡~

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    ネタバレ

    なんかフェルシャッフェルティとエゼルのいちゃいちゃ度がUPしてて、ェルシャッフェルティって、こんな人だったっけ?って感じです。

    魔物に呪われたおじいちゃんが作った鏡が引き起こす騒動はありましたけど、あんまり深刻な感じはしませんでした。後半、人が変わったように冷たくなったフェルシャッフェルティの姿には、また魔物が何か?ってちょっとドキッとしましたけど、それもフェルシャッフェルティの演技だって言われると、うーんって感じです。

    この巻で気になったのは、フェルシャッフェルティとエゼルではなくって、ノウィルギィとヴィクレーイルの二人でした。本人が望むものを映す鏡にきれいに着飾ったヴィクレーイルが映っ

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    2011年07月13日
  • 愛玩王子8 ~未来への翼~

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    ネタバレ

    最終巻です。魔界の王子の妃として認められるため、幻の鳥を探す比奈たち一行が、訪れた村を救って、鳥とも出会って、妃としても認められて・・・って感じで、ハッピーエンドで終わりました。

    鳥との出会いは、またご都合主義なところがなきにもあらずですが、きれいに終わったようです。

    婚約の了承をもらうために、魔界のみなさま一行が比奈の両親達に会いにいきますが、あの人数で夜のお伺いはどうでしょう。まあ、比奈の両親ですから、順応性は高かったですけど。

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    2011年06月18日
  • 愛玩王子7 ~古都の恋詠~

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    ネタバレ

    7巻目。今回は修学旅行先の京都でのお話で、1000年前に京の都で起きた出来事からトラブルに巻き込まれていきます。
    今回は魔法っていうよりは、陰陽師系の話でした。

    比奈の親友美也ちゃんとヒロトくんが、意外と順応性があり、これなら王子が魔界の王子だと分かっても納得しそうな感じです。

    最後に凪姫の恋人、匡臣の正体が分かりましたけど、これはかなり予想外でした。最近、最後に正体が分かるって言うのが多いですね。

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    2011年06月18日
  • 愛玩王子6 ~漆黒の契約~

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    ネタバレ

    6巻目。今回は宝探しのお話です。
    黒崎さん=アルカートっていうのは、最初の方で予想は付いてましたけど、浅林さんの正体は最後まで予想できませんでした。

    13年前から準備していた、ジジィ二人の本気の悪巧みはなかなか面白かったです。

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    2011年06月18日
  • 愛玩王子4 ~琥珀色の風~

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    ネタバレ

    4巻目。前巻では王子側がヤキモチをやく設定でしたが、今度は比奈側がヤキモチをやく設定でした。

    王子に婚約者という姫マリアベルが現れ、王子を巡って砂漠のレースをすることになりました。

    王子でさえ乗りこなすのに2週間かかったヤヌーを比奈は1週間でマスターしたり、マリアベルの陰謀で盗賊に捕まるのはいいけど、その親分がいい人で、すぐに牢から出してくれてしかも近道まで教えてくれたり、風の神殿で精霊体にされても、精霊王と魔王パパがお友だちという設定ですぐに解放されたり、なんかすごく都合よく話が進んで、イマイチ面白みに欠けました。

    比奈も王子と両思いになっているのに、またグダグダ迷っていたり、あれほど

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    2011年06月18日
  • 愛玩王子3 ~白の怪盗~

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    ネタバレ

    3巻目。比奈に言い寄るティーゼルという魔界の怪盗が現れて、二人の仲をひっかきまわしてくれました。出て来た理由はよく分かりませんが、結局当て馬でしたね。

    比奈も情熱的な王子に心動かされていい雰囲気になったのに、なぜそのあと、ティーゼルと二人っきりでずっといるんでしょうか。いくら王子の衣装を内緒で作りたいとは言っても、王子が不機嫌になっているのだから、普通なら二人っきりにはならないと思うんですけど、これはちょっと理解に苦しみました。

    王子の気持ちは一本で、比奈を大事に思っているのもよく分かるのに、肝心の比奈がフラフラしてたり、グダグダ言い訳のように悩んでたりしてるのを見ると、イライラします。は

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    2011年06月16日
  • 愛玩王子2 ~瑠璃色の卵~

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    ネタバレ

    2巻目です。比奈を追って、人間界にやってきたヴィルフリート。
    比奈が「王子」「王子」と呼ぶからか、王子の名前を忘れそうですが、人間界にやってきた彼の名前も「鈴木王子」でした。ほんとに名前を忘れそうです。

    この巻は、猫が一杯出て来てて、猫好きな私としては、結構楽しめました。私も猫としゃべりたいです。うちの猫もこんな感じでしゃべってくれたらうれしいなぁ。

    比奈と王子の関係は進展があんまりなかったです。魔界の王子とは言え、男前で性格も結構いいし、普通なら惹かれちゃうと思うんだけど、なんかはっきりしなくて、ちょっとイライラしました。
    もうちょっと進展して欲しいです。

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    2011年06月16日
  • 聖グリセルダ学院の事情

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     暗殺者と言えば沈着冷静、普段は虫も殺さぬような顔をして一般社会に紛れ込んでいる……などという姿を想像してしまうが、ヒロインのティエサはそこからほど遠い。何しろ覆面を付けるのが当たり前の生活だったので、髪で顔を隠さないと前も向けないし、廊下の真ん中を歩くなんてとんでもない。
     一般者ぶろうとしても、身振りや反射神経は一流暗殺者のソレ、なにやらおっかないキアス王子には怪しまれまくり、そんな中まるで暗殺者に殺されたような死体まで出てくるのだから、たまらない。早速怪しまれたティエサは涙目になりながら汚名返上のため、捜査を開始しワルツを踊る! な作品。
     とにかくヒロインのわたわたぶりと、王子マジ王子

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    2011年06月13日
  • 月の瞳のエゼル ~金の木の実と神離れの歌~

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    ネタバレ

    2巻目。
    前巻でフェルシャッフェルティの胸に開いた穴は塞がったのですが、今回は、魔性の木がぽこぽこ生えてきてました。

    エゼルがフェルシャッフェルティの前にでると、すぐにぐじぐじ後ろ向きに悩んでて、それがちょっとイライラしてましたけど、後半、その理由が書かれてて、ちょっと納得しました。

    事件が解決したのはいいけど、おあずけをくらったフェルシャッフェルティ。タガもはずれたみたいなので、このおあずけ期間が過ぎたあと、どうかわいがるのか楽しみです。(まあ、コバルトなので、軽いでしょうけど。。)

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    2011年06月12日
  • 月の瞳のエゼル ~太陽の王子と闇の鉤爪~

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    ネタバレ

    まず、王子様の名前が長すぎって、最初のキャラ紹介のところを見て思いました。フェルシャッフェリティって・・・。主人公のエゼルにまで長すぎって言われてましたけど、元々とカタカナの覚えづらい名前が苦手な私。頭の中でフェルって脳内変換してました。

    あと、黒髪短髪系が好きなんで、金髪の長髪の王子様はあんまり好みじゃなかったです。それに、エゼルに惹かれていった経緯が、性格よりかはいると苦痛が和らぐっていう便利系が先にきてて、そこもちょっと。

    街でのパンやのお父さん、お母さんとの話は、いい感じだと思ったんですけど、彼らは今はどうしているのか。いい生活させてあげられてるといいんですけど。

    最終的には定め

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    2011年06月11日
  • 聖グリセルダ学院の祭典3

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    ネタバレ

    今回はやっとティエサの当初の使命であった、ネージュの妹の護衛話です。どんな女の子かとずっと気になってましたけど、見かけはネージュに似てて、性格はなんだか暗殺者っぽい、かなりクールな人でした。

    シリウス国王とかも出てくるんですけど、この時代の国王はなんかあんまりいい人じゃない感じですね。

    ネージュもこれまでなんか残念な人ってイメージが強くて、今回も途中まではストーカー?って思うような行動を取ってましたけど、襲われたシアーハを助けたあとくらいからは、ちょっとポイントUPでした。

    最後にはやっとティエサとキアスはお互いに告白しあって、やっと両思いであることに気付いたみたいですけど、次巻では、や

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    2011年06月04日