あらすじ
「嫁いできてくれ、雪緒。……花の褥の上で、俺を旦那にしてくれ」幼い日に神隠しにあい、もののけたちの世界で薬屋をしている雪緒の元に現れたのは、元夫の八尾の白狐・白月。突然たずねてきた彼は、雪緒に復縁を求めてきて――!? ええ!? 交際期間なしに結婚をして数ヶ月放置した後に、私、離縁されたはずなのですが……。薬屋の少女と大妖の白狐の青年の異類婚姻ラブファンタジー。 ※電子版はショートストーリー付。
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様々な姿をした怪や精霊、鬼が暮らす美しい世界。
主人公の雪緒は過去に神隠しにあってこの世界で暮らすことになった人間の女の子です。そして、なんと、17歳にしてバツ一。
なぜか元夫で白狐の大妖、白月(表紙を見てお察しの通り大変なイケメンです)は別れたはずなのに、会えば雪緒に迫り、求婚してきて…!?
…そんな二人のやり取りはセリフだけ見れば甘々なのですが、白月のことは好きだけど絶対に裏があると冷静に判断している賢い雪緒と、それを上回るやり手の白月のせいで緊張感たっぷりでもあり、ハラハラします。
実際、白月にはある計画があり、当初はその目的のために求婚しているのですが、だんだんと雪緒への執着が強まっていき自分の中に矛盾を抱えることになり…
振り回されているようでいて、実は白月の方が雪緒に翻弄されているのかも?とも思えてきたりして、ニマニマします。
人外×人間のカップルが好きな方にぜひ読んでいただきたい本作。
糸森環先生の作品と言えばかかせないモフモフ要素もたっぷりです!(雪緒に懐く子狐たちが大変かわいらしい…)
感情タグBEST3
組み立てが素晴らしい!
コミックの現物から原作に来ました。
コミックも原作も出だしから興味を惹かれる作りになっていて、とくに原作は先が気になってどんどん読み耽る、という正にどハマりでした。
初めの方で一見その場で解決しているかのようなエピソードが散りばめられ、中盤から終盤にそれらを見事に拾い集めてラストにたたみかける作りが飽きることなく読み続けられた。
物語の緩急も効いていて先が気になって一気に読んでしまった。
続きも買うつもりです。
読み応え有り
頭を切り替えるのに時間を要したが、実に興味深いストーリーだった。
それと、巻末に向けて少しづつ回収されて行くフラグも
演習としては上手さを感じた。
既刊を纏めて購入するかどうか納屋んだけど、かって正解だったと思う。
景色が見える
読んでいるとあざやかな景色が見えるようです。最近糸森先生の小説読んではまりました。各作品を読んでいこうと思いました。とても面白かったです。
買ってよかった
色んなサイトのレビューを見るとヒーローとの甘い絡みが足りない云々とのことで購入を迷ってたんですが糸森さんを信じてよかった...!同作者のshe&seaとかもそうですが、ヒロインを取り巻く割とハードな設定や展開と恋愛要素が上手い具合に絡み合って一筋縄じゃいかない、最高のバランスでたまらないんです!狡猾なヒーロー最高です。というかヒーローのキャラを理解すると無自覚なだけでかなり甘々じゃんという印象です。ヒロインも面白くてかわいい。最高でした。
もふもふ
もふもふ成分はたっぷり補給しましたが、恋愛面はちょっと物足りないまま終わっちゃいました。
何だか読めば読むほど某お狐様の印象が悪くなっていく一方で。
ビターな恋と言えば聞こえはいいけど、結局主人公が辛い目にあっただけで最後まで報われ要素が足りなかったように思えます。
あ、他のキャラとは結構甘い展開あったので、恋愛面はそっちで補うということなのかも。
作中には明確な悪役もいたんですけど、個人的には白月の方が心に引っかかりましたね。作者さんが意図してそう書いているんだとは思いますが、キャラクターの魅力を出し切れずに終わってしまったという印象が強いです。人物紹介にイラストが載るポジションの由良も、後半はモブのような扱いになってたし。
(現時点で)単発刊行の月の竜王は続編も望みたいくらい楽しみましたが、今回のはメインが白月じゃないなら読みたいかも…といった感じですね。
いつも様々なキャラクターを魅力的に描く糸森さんにしては珍しく、不完全燃焼な作品だったような気がします。
うーん。まだハマりきれない…
白月さんの良さが今のところわからず…。
もふもふでイケメンて魅力的なんですけど、この巻ではただの腹黒のヤな奴です。
ここからなんだかんだで雪緒の事が本気で好きになっていくんだろうけど、現在宵丸のほうが断然好感度高い。
雪緒も頑なすぎて、「うーん?」って思ってしまう。
試し読みで気になって次巻も買ってるので、次に期待。
1巻のみだと面白い所が特にない
タイトルとあらすじこそ溺愛物にも見えるが、中身はほとんど真逆で、利益のために利用しようとしてるだけ。
一応の白月の恋心はあるかのような描写はあるものの、第三者から語られるのみで本人に甘さはない。
見せかけの甘さはあるものの、全て己の利益のための打算なのでただ振り回される主人公がかわいそう。
近親相姦ものが苦手な私には、恋敵が白月の妹であるということも受け入れ難かった。
白月に良い所が見当たらない。まさに狐。
しかし期待したのとは違う化かしに落胆。
現状白月じゃなくて良くない感すごい。
1巻で面白くない作品は続刊を買ってもハマれない可能性は高くハイリスクローリターンで続刊に期待するのはお財布事情的にも他の読みたい積本的にも厳しいので、続きは気が向いたらかな…。