あらすじ
「どうして、俺はいまも満たされぬままでいる?」幼い日に神隠しにあい、もののけたちの世界で薬屋を営む雪緒の元夫は八尾の狐・白月。何かと復縁求めてくる彼の目的が別にあることに気付いた雪緒は、恋の成就はあきらめ白月に尽くすことを決心する。思い通りになったはずなのに、別里の長となり彼と距離を置こうとした雪緒に、白月は憤り詰め寄ってきて……!? 恋とは無縁のはずの大妖が恋狂い、元嫁を追い詰める? お狐様との異類婚姻ラブ第6弾! ※電子版はショートストーリー付。
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様々な姿をした怪や精霊、鬼が暮らす美しい世界。
主人公の雪緒は過去に神隠しにあってこの世界で暮らすことになった人間の女の子です。そして、なんと、17歳にしてバツ一。
なぜか元夫で白狐の大妖、白月(表紙を見てお察しの通り大変なイケメンです)は別れたはずなのに、会えば雪緒に迫り、求婚してきて…!?
…そんな二人のやり取りはセリフだけ見れば甘々なのですが、白月のことは好きだけど絶対に裏があると冷静に判断している賢い雪緒と、それを上回るやり手の白月のせいで緊張感たっぷりでもあり、ハラハラします。
実際、白月にはある計画があり、当初はその目的のために求婚しているのですが、だんだんと雪緒への執着が強まっていき自分の中に矛盾を抱えることになり…
振り回されているようでいて、実は白月の方が雪緒に翻弄されているのかも?とも思えてきたりして、ニマニマします。
人外×人間のカップルが好きな方にぜひ読んでいただきたい本作。
糸森環先生の作品と言えばかかせないモフモフ要素もたっぷりです!(雪緒に懐く子狐たちが大変かわいらしい…)
感情タグBEST3
ただ、ただ、切ない。
雪緒の白月を想う気持ちも、三雲の雪緒を想う気持ちも、今回発覚した宵丸の雪緒を想う気持ちも、ただただ切ない。ここにきてようやく自分が雪緒に恋している事に気づいた白月の気持ちも、いささかの手遅れ感があって切ない。そしてもどかしい。
今のままでは誰も幸せになれないのでは…。
そしてここに来て再び登場した設楽の翁。彼がこの先どのように絡んでくるのかも気になるところ。
次巻を待つのももどかしい!
続刊発売を待っていました
早く続きが読みたくて、ずっと待っていました。
三雲さんの優しさに、もう三雲さんにしようよ、雪緒ちゃん…と思いつつ、宵丸さんはどうしてるの?と気になりながら読んでいたのですが、こんなカラクリになっていたとは!びっくりしました。
宵丸さんと雪緒ちゃんの、特別な関係の会話やその中ににじむ宵丸さんの恋心にドキドキし続けてきましたが、これからどうなってしまうのか、雪緒ちゃんの誠実なところでもあるけれど、辛いですね。
何気ない描写が伏線になっていて、細かなところもきちんと一冊の中で回収されるところが、読んでいて気持ちがいいです。さて、もう一周してきます。
遂に!
はあ、遂に!遂に!(ネタバレになるので後は言えない…)
という巻でした。でも、このあとの展開が全く想像できません。
人間界ならば何となーく分かるのですが、何せ相手は妖だの怪だのとう御仁ばかり。
不思議で絢爛な祭りの世界を堪能しました。
それも楽しみのひとつ。
小さい頃に絵本をドキドキして読んだあの感じを思い出します。
心と体の矛盾が…!
最高に面白かった。
今巻は主要人物の感情が滲み出て、1番共感できる部分が多かったな〜
白月とのやり取りをいつも焦れったくみてたけど、雪緒良くやった…!まんまと騙された!!そして蟹飯食べたい。
普通の恋愛小説は両思いになると、だんだん面白みがなくなってしまうのが勿体なく感じる私からすると、お狐様のお話はとても美味です😋
いろいろツラいわ…
誰も幸せになれない巻でした…。
白月がやっと恋に気づいた時には、既に雪緒の恋は壊れていて、純粋な三雲も、残酷な恋の破れ方をした宵丸も、誰もかれも可哀想すぎる。
若干、白月ざまぁ、という気持ちはありますが、雪緒を失った時の激しい苦しみ様は、読んでいて辛かった。
にしても宵丸さんの涙は「まさか」でした。
そんなにも雪緒の事が…。
雪緒、罪な女やで。
この先、雪緒がまた心変わりして、結局白月とくっつく結末としても、だいぶ先は長そうですね。
驚いたのは雪緒の術。
傀儡まで操るとか!!そんなことも出来たの?って感じです。
雪緒すごい。
Posted by ブクログ
このシリーズは読みだすと一気に読んでしまうの忘れてた…
相変わらずすれ違い続けて、展開が読めない。そして雪緒がすごい。
読んでると言葉の曖昧さと言質取られる怖さを思う。次回も早く読みたいなぁ
ストーリーは面白いが……
白月様を好きになれないまま、6巻まで来てしまいました。
恋愛小説ですから、
・ヒーローの魅力
・ヒロインがヒーローを好きな理由
・ヒーローがヒロインに惹かれる過程
は重要なポイントだと思っています。しかし、個人的に今のところ満たされているのは3点目のみです。
白月様、恋情・愛情を与えるつもりがないのに雪緒に執着、束縛して挙げ句に怪我もさせて祟る(今後に期待)。
雪緒、初恋だからとそれに終始していまいち白月様の顔ともふもふ以外具体的にどこが好きかわからない。
前巻のあとがきで、次は雪緒のターンと作者が言っていて、たしかにある意味一矢報いているのですが、うーんこういう方向か……という感じです。
楽しみにしていた宵丸さんとのやり取りも、次巻以降期待できるのかなという感じで、次は何を楽しみに読んだら良いんだろうと思いました。
ただ、文章や展開は大変面白いです。ヒーローは好きになれなくても、それだけでここまで読み続けられるほどです。
これだけ面白いのに、作者様と性癖が違うからいまいちハマりきれない。残念ですね。
切ない
シリーズ大好きです。漫画も小説も集めてます。ですが、今回は宵丸さんが不憫で可哀想過ぎて、切なくて切なくて星1です、
宵丸さん……雪緖、宵丸さんか、三雲にしなさいよ。白月なんて、ゲスな男やめなさい。
最初はファンタジー要素強めなのに、このシリーズ、巻を追うごとに日本の古来からある、おどろおどろしさ、残酷な描写が増えます。私はそういう描写は好きですが、バッドエンドは嫌いです。なので、ハッピーエンドが好きな方は読まない方が良い。私も、正直雪緖が頑な過ぎて、周りのイケメンに全く揺らがない辺りに腹が立つので、続巻を買おうか迷ってます。