高殿円のレビュー一覧

  • トッカンvs勤労商工会

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     面白い作品で、なかなか触れる事の無い税務署の仕事が垣間見え、お仕事小説、成長物語として楽しく読みました。
     少し前の作品なので時代が違うからなのか、そういう世界なのか、女性性に着いての書き方が気になるのと、主役にどうしても肩入れしたくなり、税務署頑張れ!とも思う部分もありつつ、やはり今の税金の使い方を見ると何だかなあ、と複雑な気分になりました。

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    2021年02月01日
  • 政略結婚

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    三つの時代で生きる女性たちの大河って感じだった。政略結婚というタイトルだけれど、実際は結婚というよりそれぞれの身の振り方がテーマかなと思った。
    近代にかけて生きるのしんどくなってて大変。主人子もどんどんパワフルな人になっていく。

    個人的に最初の話が一番好き。てんさいの君こと夫がすごく優しくてお茶目で良い。

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    2021年01月29日
  • メサイア 警備局特別公安五係

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    国家の秘密諜報機関、通称“サクラ”。所属する者には国籍も戸籍も住民票も無い。孤立無援の任務を遂行し、基本的にバックアップも無い。さゆな非情な規律をもつ組織において、唯一、情と絆が許されている例外が『メサイア』と言われる相棒。設定が絶妙。
    主人公の鋭利、そのメサイアである珀。二人がサクラになる過去と現在を絡めたストーリー。印象的なプロローグとエピローグ。流れは面白い。登場人物が何というか若手アイドルのイケメンが演じているような中性的な感じが強く、確かにアニメや演劇に向いていると感じた。

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    2021年01月09日
  • 剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎

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    ー生涯、ただ一度の紅であった。

    おんな城主直虎という大河ドラマが好きで、ドラマが終わった頃に買った本。ドラマでの直虎、鶴(政次)、亀(直親)のバランスとドラマでのオリジナルの龍雲丸が好きだった。この本では新たにきぬがキーパーソンとなっててきぬ目線での語りに直虎の生き様が描かれている。
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    女として生まれながらも領主として国を動かさなければならない重荷がありながらひたすらに生きる姿に、今の自分の生き方も考えさせられる内容。
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    2020年12月27日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 II

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    ネタバレ

     第一巻と同じく合わせて表紙買い。
     前回はヒロインの静緒の視点のみだったが、今回は彼女と同業者であり同居人である桝家の過去の話から話が始まる。
     私は第一巻でのレビューで「桝家がゲイである必要性が感じられない」との旨を書いたが、この本の中では彼のセクシャリティが大いに関わっていた。最近ではこういった個々のセクシャリティに名前がついて、人間の要素の一つとして尊重されるべきという考えが広がっている。そんな中で保守的で偏見の中で生きる話はなかなかに大胆でそれでいてリアリティがある。
     個人的には、静緒が会社の会議に参加した際の話でも似たものを感じた。静緒以外全員男性。そんな中で女性下着について発案

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    2020年12月09日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    テンポが良いのでするする読みやすい。大学教授とか研究者が皆主人公みたいな人だったら良いのになぁ、と思う。

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    2020年11月13日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    ひょんなことから芦屋の高級マンションを
    シェアして暮らす、富久丸百貨店外商員の
    静緒と修平。バツイチ独女で仕事に燃える
    静緒とゲイでセレブな修平は、月のノルマ
    2000万円に奮闘し…。

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    2020年03月31日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部~

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    お客様からのあらゆる要望に応える百貨店の
    外商部に、バイトからのたたき上げである
    バツイチ女性・静緒が配属された。
    洋菓子部門などで成果を出してきた彼女だが、
    これまでとは違う世界に戸惑い…。

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    2020年03月30日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    1巻より読んでて楽しかった。
    このシリーズ原作で、2時間ドラマを放送していたみたいだけど、単発じゃなくて連続ドラマでして欲しいな。
    私の中で、桝家は千葉雄大くんのイメージ。

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    2020年03月15日
  • カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日>

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    シリーズ第二弾。
    第二次世界大戦の開幕までを描いた一冊。
    英国統治下のインド。名目上はイギリスから独立権を得ている藩王国パンダリーコットの中にある小さなイギリス人社会。イギリス役人の子女をいっぱしのレディに教育することを目的とした寄宿制の女子校が舞台。
    ヴィクトリア朝のしきたりを重んじる淑女たちが集う寄宿舎で、悲喜交交。
    王女という立場に生まれながら、一介の新聞記者に恋をする。あまりにかけ離れた身分に、惹かれながらも...
    下手をするとB級ラノベになりそうな題材だが、そこはさすがの高殿氏。
    歴史に翻弄され、宗教と政治の道具にされながら自由を一時は求めるが...
    ここ最近の、イギリスのチャールズ

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    2020年03月09日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部~

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    製菓専門学校→バイヤー→外商部という異色の経歴を持つアラフォー、バツイチ女性が主人公のお仕事小説。
    男性ばかりの職場で真剣に仕事に取り組む姿は、自分も同じ女性として共感できる部分もあった。

    でも、主人公含めて登場人物のキャラクターというか性格というか、そういった描写が甘くて、いまいち感情移入しづらかったのと、情景描写が説明文っぽくて、私には読みにくかった。
    続刊があるけど読むかどうか迷う。

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    2020年01月30日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部

    購入済み

    知らない世界が知れる!

    外商の仕事のことをあんまり知らなかったので
    興味津々で読み進めることができました。

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    2019年11月28日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部~

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    高殿円さんの本は漫画を読んでいるような読みやすさ。
    今回は百貨店の外商という普通に暮らしていては接点のない職業の主人公にキャラのたった脇役がいて面白かった
    続編があるようなのでそちらも期待。

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    2019年10月05日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部~

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    百貨店。デパート。
    それだけでも夢のような、そして庶民には敷居の高いイメージがついて回る。
    今では量販店も入っているし、決して毛皮のコートや指輪ばかりを扱っているわけではないのに。
    それでもやはりブランド力はそれなりにある。

    けれども本書はそんな、親しみやすい世界の話ではない。
    外商、つまり、金持ち専用のスタッフだ。
    50万100万の購入なんてもんじゃない。
    あまりに世界がかけ離れていて、想像するのが楽しい。

    主人公の鮫島静緒は、中途採用の高卒(製菓専門卒)、バツイチアラフォーの外商員。
    異端者だけに影で色々言われもするし、悩みもする。
    決してやり手のバリキャリではない。
    だから親しみが持

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    2019年09月20日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    前作に引き続き、主人公は鮫島静緒。
    それに加えて当初は嫌味な感じが漂っていた枡家修平の物語も並行して進められていく。
    一般庶民としては、「ひゃー、お金持ちの家って大変!」というなんとも情けない感想が一番に出てきてしまうのだが、見栄や家柄、そんなものに縛られてしまうことの辛さもあるのかもしれない。

    本作では、桝家の実の母、四季子の存在が大きい。
    登場回数はそれほど多くはないが、何故彼女が、家をシェアする静緒と桝家の家に突然やってきたのかが最後に明かされる。
    家のために冷たく実施を切り捨てたのはなぜだったのか。
    そして、桝家のアイデンティティを彼女がどう考えていたのか。
    うまくいくことばかりでは

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    2019年09月20日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    外商部パート2、前作に引き続き読んだ。
    百貨店お仕事小説、暴力団、セクシャリティ、やる気がない子供が出てくる。
    前作の方が面白かった。この続きパート3に期待したい。
    印象に残った文章
    ⒈ 売る人間さえよければ、客はお前から買う。
    ⒉ 客商売は恩を売ってナンボでしょ。
    ⒊ すべての問題への答えは、いつか自分が通ってきた道にあるとだれかが言っていた。

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    2019年09月18日
  • カミングアウト

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    ショートストーリがいくつもあり、
    それぞれの主人公たちは、人に言えない悩みや秘密を抱えている。

    ロリィタファッションが好きな29歳OLや、旦那の定年を機に離婚届を突きつけようとしている主婦、旦那にもう一度女として見てもらいたい主婦などなど

    悩みの大小はあれど、
    他人にあれこれ人の生き方を言われたくないもんだと思う瞬間が度々ある。

    登場人物たちが絡み合いながら大きな物語のうねりとなる作風が面白かった。

    人生って悩ましくて難しい…

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    2019年09月02日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部~

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    主人公が百貨店の外商に配属され、男社会のなかで自分自身のそれまでのキャリアや長所をいかし”外商らしくない”工夫を凝らしていくところは刺激を受けました。”外商”まわりの世界は自分と縁遠いためあまり感情移入できませんでした。
    パート2も刊行されているようだけどそっちを読んでみようという気にさせられるほどのおもしろさは自分には感じられませんでした。

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    2019年08月29日
  • カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女>

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    第一次大戦から第二次世界大戦前までの英国領インド。イスラム教とヒンドゥ教に挟まれたパンダリーコット藩王国。
    そんな動乱の最中を生きる少女の物語。
    イギリスからインドの女学院へ入学。古臭い身分制度や風習の残る花嫁学校。
    王子様との出会い、輝かしい宝石に、煌びやかな衣装、女子校内での女の友情。児童文学さながら、少女達には請け合いの内容だ。
    薄汚れてしまった大人としては、心が浄化されるどころか、甘酸っぱくてしんどい。
    とは言え、ガンジーによるインド独立運動が行われ第二次世界大戦後、独立を果たすが藩王制は崩壊する。
    そして、世界はポーランド侵攻眼前に迫り、独露英の思惑が交錯する。
    昨日の友や恋人、

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    2019年08月28日
  • トッカン the3rd おばけなんてないさ

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    特別国税徴収官、通称トッカン。
    鬼上司の鏡と、主人公ぐー子のコンビも二年目に突入のシリーズ三作目。
    今回は鏡の故郷、栃木へ運送会社、霊感商法の脱税を抑えに。
    税務署エンタメ。いつもは爽やかだが、本作は物悲しい。おばけなんてないさ。そう、NHK教育テレビで昔聞いたあれだ。童謡ってのは、聞き流すとなんてことはないが、その真意を掴んだ時、実に悲しみに溢れている場合が多い。
    大切なものを亡くした、残されたものの悲哀が。
    このシリーズは爽やかであり続けてほしかったな。

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    2019年05月25日