高殿円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上からも下からも板挟みの苦難を乗り越えていく生涯は波瀾万丈で引き込まれたけれど、先を視る不思議な力を持つという設定は作り込み過ぎかな。皆をあっと言わせる痛快な剃髪の場面だけでも男を凌ぐ器量が伝わるのに。
直親や政次との描かれ方は、恋愛感情というより“同郷同士の友情”の方に近くて本書の直虎像に合っていた。女でありながら、家とその命を守るという己の役割を軸とし貫いた生き方は天晴れ。
記録から自分の名前を削らせたという件に込められた彼女の切なる願いが印象深い。
女領主としての直虎の戦の陰に、名もなき多くの紅の戦があったことも深く心に刻まれた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ白雪姫のような美貌のシャーリー・ホームズ。
人生の岐路に男がいる、ハーレクイン作家のジョー・ワトソン。
子持ちバツイチの女刑事、グロリア・レストレード。
現代を舞台に女性となったホームズたちが、連続殺人に挑む。
いきなり漫画が出てきてびっくり。
でも、内容もまんま漫画。
ホームズのパスティーシュは読んでみないと気が済まないけど。
彼方此方に散りばめられた原作の欠片は楽しい。
ただ、殺人方法がグロテスク、動機も犯人もエゲツないし、暗澹たる気持ちになる。
ワトソンの過去、ホームズと宿敵、チラチラと思わせぶりに出てくるところがもどかしい。
きっと続編が出るんだろうな。
表紙は素敵なのになあ。
解 -
Posted by ブクログ
温泉、がテーマの短編集。
今回青は4コマ漫画で終了?
赤の回に、すてきな駄目大人として登場はしてますがw
白は、毎度おなじみ、どたばた物壊し。
ある意味赤のパートナーと変わらない嫉妬深さ。
いや、こちらの方が物を壊すのがすごいので
こちらが勝っている??
黒は、いつものように、結局お仕事。
しかも酔ってうっかり勘違い、という始まり。
酔ってしまったら、こんなものです。
で、2本立ての片方は、彼。
本編を読んでいたら、もうちょっと台詞の内容が
理解できたやもしれません。
調律師、お知り合いですか。
そして赤…は、立派な酔っ払い。
主人公だけがあたふたしています。
白に青と、かなりゲストが -
Posted by ブクログ
白、黒、赤、青の短編集。
恐ろしくも自分勝手な…というか、手本にすべきニート?
青の話はすごかった…。
ある意味楽しい生活ではありますが
人としていいのか!?w
黒は安定ある普通(?)な話。
酔っ払い妖精の泣ける(?)言い分には
どうすべきか、と考えさせられるものが。
白は…うんもう策を弄せず、プライドを捨てて
素直に生きていく方がいいと思われます。
まぁそうなったら、キャラの魅力大幅カット。
そして最後の赤は、ここからあの話か、と。
ここでも社交ダンスを習う牛。
彼の野望はどうなるのか。
そして神曲を合わせてもらっているとは…。
恐ろしいノロケが響いているわけですね?w