高殿円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上からも下からも板挟みの苦難を乗り越えていく生涯は波瀾万丈で引き込まれたけれど、先を視る不思議な力を持つという設定は作り込み過ぎかな。皆をあっと言わせる痛快な剃髪の場面だけでも男を凌ぐ器量が伝わるのに。
直親や政次との描かれ方は、恋愛感情というより“同郷同士の友情”の方に近くて本書の直虎像に合っていた。女でありながら、家とその命を守るという己の役割を軸とし貫いた生き方は天晴れ。
記録から自分の名前を削らせたという件に込められた彼女の切なる願いが印象深い。
女領主としての直虎の戦の陰に、名もなき多くの紅の戦があったことも深く心に刻まれた。