高殿円のレビュー一覧
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シリーズ第二弾。
第二次世界大戦の開幕までを描いた一冊。
英国統治下のインド。名目上はイギリスから独立権を得ている藩王国パンダリーコットの中にある小さなイギリス人社会。イギリス役人の子女をいっぱしのレディに教育することを目的とした寄宿制の女子校が舞台。
ヴィクトリア朝のしきたりを重んじる淑女たちが集う寄宿舎で、悲喜交交。
王女という立場に生まれながら、一介の新聞記者に恋をする。あまりにかけ離れた身分に、惹かれながらも...
下手をするとB級ラノベになりそうな題材だが、そこはさすがの高殿氏。
歴史に翻弄され、宗教と政治の道具にされながら自由を一時は求めるが...
ここ最近の、イギリスのチャールズ -
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百貨店。デパート。
それだけでも夢のような、そして庶民には敷居の高いイメージがついて回る。
今では量販店も入っているし、決して毛皮のコートや指輪ばかりを扱っているわけではないのに。
それでもやはりブランド力はそれなりにある。
けれども本書はそんな、親しみやすい世界の話ではない。
外商、つまり、金持ち専用のスタッフだ。
50万100万の購入なんてもんじゃない。
あまりに世界がかけ離れていて、想像するのが楽しい。
主人公の鮫島静緒は、中途採用の高卒(製菓専門卒)、バツイチアラフォーの外商員。
異端者だけに影で色々言われもするし、悩みもする。
決してやり手のバリキャリではない。
だから親しみが持 -
Posted by ブクログ
前作に引き続き、主人公は鮫島静緒。
それに加えて当初は嫌味な感じが漂っていた枡家修平の物語も並行して進められていく。
一般庶民としては、「ひゃー、お金持ちの家って大変!」というなんとも情けない感想が一番に出てきてしまうのだが、見栄や家柄、そんなものに縛られてしまうことの辛さもあるのかもしれない。
本作では、桝家の実の母、四季子の存在が大きい。
登場回数はそれほど多くはないが、何故彼女が、家をシェアする静緒と桝家の家に突然やってきたのかが最後に明かされる。
家のために冷たく実施を切り捨てたのはなぜだったのか。
そして、桝家のアイデンティティを彼女がどう考えていたのか。
うまくいくことばかりでは -
Posted by ブクログ
第一次大戦から第二次世界大戦前までの英国領インド。イスラム教とヒンドゥ教に挟まれたパンダリーコット藩王国。
そんな動乱の最中を生きる少女の物語。
イギリスからインドの女学院へ入学。古臭い身分制度や風習の残る花嫁学校。
王子様との出会い、輝かしい宝石に、煌びやかな衣装、女子校内での女の友情。児童文学さながら、少女達には請け合いの内容だ。
薄汚れてしまった大人としては、心が浄化されるどころか、甘酸っぱくてしんどい。
とは言え、ガンジーによるインド独立運動が行われ第二次世界大戦後、独立を果たすが藩王制は崩壊する。
そして、世界はポーランド侵攻眼前に迫り、独露英の思惑が交錯する。
昨日の友や恋人、 -
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心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言えるんじゃないのか――。コインロッカーに衣装を預けて複数人格を楽しむ17歳の女子高生さちみ。ロリィタ服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もしたい、プチお局の29歳OLリョウコ。“それ”をカミングアウトしたとき、自分は、周囲は、どう変わる? ストレス解消、すっきりエンタメ!
読み始めるとシリアスからコメディ、グッと来る良い作品でした。たまには思いっきり叫ぶと良いなぁと思う。
それがなかなか出来ないから、本を読んで現実逃避しているのかもしれないと自分を見つめ直しました。