高殿円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレオリンピックに沸くロンドンが舞台の男女逆転シャーロック・ホームズ。シャーリーとジョーの初対面が聖バーソロミュー病院地下の死体安置所だったり、かなりぶっ飛んでいるものの、2012年のロンドン、という現実の舞台からそこまで乖離している感じはしませんでした。
黒髪で白雪姫のような美貌、人工心臓、パラリンピックの代表選手にえらばれるほどの馬術の腕前、姉から大量に送られてくる高価なハイブランドの服を無頓着に着ている、などなど主人公のシャーリーをはじめ過剰なほど設定が盛られているんですが、そこが逆に面白かった。シャーリーの人工心臓っていう設定が、毎日薬を大量に服用しなければいけないということで原典 -
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
第二次世界大戦の開幕までを描いた一冊。
英国統治下のインド。名目上はイギリスから独立権を得ている藩王国パンダリーコットの中にある小さなイギリス人社会。イギリス役人の子女をいっぱしのレディに教育することを目的とした寄宿制の女子校が舞台。
ヴィクトリア朝のしきたりを重んじる淑女たちが集う寄宿舎で、悲喜交交。
王女という立場に生まれながら、一介の新聞記者に恋をする。あまりにかけ離れた身分に、惹かれながらも...
下手をするとB級ラノベになりそうな題材だが、そこはさすがの高殿氏。
歴史に翻弄され、宗教と政治の道具にされながら自由を一時は求めるが...
ここ最近の、イギリスのチャールズ -
Posted by ブクログ
百貨店。デパート。
それだけでも夢のような、そして庶民には敷居の高いイメージがついて回る。
今では量販店も入っているし、決して毛皮のコートや指輪ばかりを扱っているわけではないのに。
それでもやはりブランド力はそれなりにある。
けれども本書はそんな、親しみやすい世界の話ではない。
外商、つまり、金持ち専用のスタッフだ。
50万100万の購入なんてもんじゃない。
あまりに世界がかけ離れていて、想像するのが楽しい。
主人公の鮫島静緒は、中途採用の高卒(製菓専門卒)、バツイチアラフォーの外商員。
異端者だけに影で色々言われもするし、悩みもする。
決してやり手のバリキャリではない。
だから親しみが持 -
Posted by ブクログ
前作に引き続き、主人公は鮫島静緒。
それに加えて当初は嫌味な感じが漂っていた枡家修平の物語も並行して進められていく。
一般庶民としては、「ひゃー、お金持ちの家って大変!」というなんとも情けない感想が一番に出てきてしまうのだが、見栄や家柄、そんなものに縛られてしまうことの辛さもあるのかもしれない。
本作では、桝家の実の母、四季子の存在が大きい。
登場回数はそれほど多くはないが、何故彼女が、家をシェアする静緒と桝家の家に突然やってきたのかが最後に明かされる。
家のために冷たく実施を切り捨てたのはなぜだったのか。
そして、桝家のアイデンティティを彼女がどう考えていたのか。
うまくいくことばかりでは