高殿円のレビュー一覧

  • トッカン the3rd おばけなんてないさ

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    特別国税徴収官、通称トッカン。
    鬼上司の鏡と、主人公ぐー子のコンビも二年目に突入のシリーズ三作目。
    今回は鏡の故郷、栃木へ運送会社、霊感商法の脱税を抑えに。
    税務署エンタメ。いつもは爽やかだが、本作は物悲しい。おばけなんてないさ。そう、NHK教育テレビで昔聞いたあれだ。童謡ってのは、聞き流すとなんてことはないが、その真意を掴んだ時、実に悲しみに溢れている場合が多い。
    大切なものを亡くした、残されたものの悲哀が。
    このシリーズは爽やかであり続けてほしかったな。

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    2019年05月25日
  • カミングアウト

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    心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言えるんじゃないのか――。コインロッカーに衣装を預けて複数人格を楽しむ17歳の女子高生さちみ。ロリィタ服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もしたい、プチお局の29歳OLリョウコ。“それ”をカミングアウトしたとき、自分は、周囲は、どう変わる? ストレス解消、すっきりエンタメ!

    読み始めるとシリアスからコメディ、グッと来る良い作品でした。たまには思いっきり叫ぶと良いなぁと思う。
    それがなかなか出来ないから、本を読んで現実逃避しているのかもしれないと自分を見つめ直しました。

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    2019年04月27日
  • メサイア 警備局特別公安五係

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    設定やストーリ、プロットは申し分ないのだが、何か後味が悪い。多分それが著者の持ち味なのだろうが、すごく軽い、軽やか過ぎるのだ。重厚さがないので全てが嘘臭く思える。人物名の変な付け方も鼻につく。ラノベっぽいイメージになってしまったのが勿体ない。卒塔婆くんみたいな話なら良い方に向くんだが。

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    2018年12月04日
  • シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

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    ネタバレ

    現代版、女性版という設定を抜いても、
    斬新で面白かったです。
    ただ設定が設定なだけに、探偵小説としては弱いです。

    作品刊行時はまだありませんでしたが、
    昨年ごろHuluのオリジナルドラマで「ミス・シャーロック」という女性版ホームズとワトソンを描いた作品もあり、モチーフとしてのシャーロック・ホームズが人気であることがよくわかります。

    この作品では設定が今までになく、SFチックであるのも新しく面白かったです。
    ミス・ハドソンがあぁなっているとは……。
    そしてやたらとパンケーキが食べたくなります。

    事件の動機、凶器、それからタイトルまで、女性らしさが前面に出ている作品だなと思いました。
    緋色の

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    2018年11月24日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    富久丸百貨店女性外商員・鮫島静緒の奮闘記 第2弾

    プロローグ
    1.外商員、帰国する
    2.外商員、動揺する
    3.外商員、難敵に会う
    4.外商員、窮地に立つ
    5.外商員、高飛びする
    7.外商員、万事休す
    8.外商員、観念する
    エピローグ

    お得意様のフランス旅行添乗から戻った静緒を待ち受けていたのは、同居するゲイで同僚の桝家の親戚トラブルと、新しい催事の企画立案だった。

    本家から養子に出され、母親の呪縛から解放されてきた桝家だが、母から静緒との同居の継続を求められ、戸惑う桝家と抗う静緒。

    仕事では催事の集客が落ちている現状を打開するための案として、静緒が提案したのは上

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    2018年11月18日
  • カミングアウト

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    最後で一気にカミングアウトするのが爽快!
    一気に読んだ。
    骨が水になるまでが一番好きな章。
    確かにみんな神話に踊らされているのかも。
    2人がこれからどうなるのかとても気になる!

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    2018年11月12日
  • 剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎

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    大河ドラマにもなった戦国の女領主井伊直虎の物語。
    直虎を名乗る香の幼少から亡くなるまでの物語ですが、尼時代の話がメインでした。
    井伊直虎として、戦で活躍する様な物語ではありません。戦よりも、戦国時代の難しい他家との関係の中、どうやって井伊家を守り通したのかという物語。

    この井伊家ってほんと大変だったんですね。
    策略にはまってどんどん男が亡くなっていく。そして、その策略を図っていたのが小野政次。
    敵対役としてキャラが立っていて良かったです。
    そんな政次と主人公の香の微妙なそして切ない関係がまた良かったです。
    さらに、香には予知能力があり、それがこの井伊家を救う事になるかと思いきや、そんなことは

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    2018年10月21日
  • カミングアウト

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    二十九歳のロリィタさんが熱かった。いつもの著者よりも柔らかくて易しい文章で、さくさく読めた。でも面白さの中に小骨が刺さるみたいにすっきりしない部分があったりした。こうあるべきっていう、作中で言う神話に囚われているのかもしれないけれど、母親に言えなかった一言を言うとして嫌いと告げる娘がショッキングだったし、定年を迎えた夫にパンチして、口でも言いたい放題になっちゃう主婦さんにも、爽快さよりもモヤモヤしたものを感じてしまう。言葉の暴力のようで違和感があった。もっと違う神話の崩し方があったんじゃないかって思った。

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    2018年10月17日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    シンデレラ城のようなマンションにシェアで住む、バツイチでアラフォーの静緒とゲイでセレブな二十代の桝家の格好つけない関係がほのぼのして良い。高級な商品達はよくわからないもののヤクザの妾で逃走を企てる妊婦やお菓子作りに目覚めフランス旅行に行く不登校気味の孫娘等引き込まれた。めげない静緒の逞しさが眩しい。

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    2018年10月10日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    ポスドクのお給料って予想より厳しかった…。育児放棄で転がり込んできた甥っ子をよく育てられたものだ。貧乏暮らしも面白おかしく書いているし、共同研究の話も興味深かった。

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    2018年07月22日
  • トッカン the3rd おばけなんてないさ

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    特別国税徴収官(トッカン)の鬼上司・鏡とのコンビも2年目に入り、ぐー子も自身の成長を感じていたある日、鏡の故郷・栃木への出張が決まった。今回の相手は鹿沼にある運送会社と日光の霊水を使った霊感商法だ。滞納者たちが秘めた恐るべき事情が明るみに出たとき、ぐー子が宙を舞い、鏡の推理が冴え渡る。おまけに思わぬところで鏡の元嫁が現われて…

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    2018年06月14日
  • トッカンvs勤労商工会

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    京橋中央税務署を揺るがす大事件が発生した。あの、悪質な滞納者から隠し財産を差し押さえまくり“京橋中央署の死に神”と恐れられる、特別国税徴収官(略してトッカン)の鏡が訴えられるかもしれない。しかも背後には、税務署の天敵・勤労商工会のお抱え弁護士がついていた。鬼上司のピンチにぐー子(トッカン付き徴収官)が立ち上がる!

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    2018年06月14日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベースより)
    バツイチ独女とわけありセレブ男子。二人の外商員が奮闘する、あなただけへの究極のサービス!!仕事ができて何が悪い!人気作家が描く、闘う女の人生エンターテインメント!

    人間関係や物事の考え方などは意外に深くてなるほど~と。しかし、お金があれば人を振り回しても平気な上流階級のお得意様達に最後までなじめず話に入り込めなかった。貧乏人のひがみだな。

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    2018年06月07日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    ネタバレ

    せっかく頭もよくていい大学入ったのに、ポスドクって大変なのね。。個人的には誉とのエピソードが好きだったけど。

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    2018年05月08日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    貴宣は月収10万円のしだい非常勤講師。しかも
    姉が育児放棄した甥、誉を養ってもいる。
    貧乏でも正規雇用を諦めない貴宣の前に、
    千載一遇のチャンスが。だが誉を引き取りに
    姉が現れ、家庭問題まで勃発し…。

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    2018年07月21日
  • 剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎

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    嫁がず、産まず、女地頭として、後の徳川四天王、井伊の赤備えで武勲を誇った井伊直政の養母にして、遠州錯乱の時代に一命を賭して、一族を護った井伊直虎の物語。
    しかし、いつの世も女の情報網というのは侮れないな。

    最後の一文には、ぐっとくるものがあるな。
    本作では、サブキャラだが肥汲みからのしあがった豪商、瀬戸方久が実に惹かれるな。

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    2018年03月09日
  • 剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎

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    2017の大河ドラマの主人公であった井伊直虎の生涯。
    徳川四天王として名を馳せる井伊家ですが、それ以前は大名の庇護や無茶ぶりの下、お家の生き残りをかけ、知恵を絞る一族でした。
    ま、大河見ればわかるんじゃないかな。見てないですけど。

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    2018年02月13日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    想像しろ。
    考えろ。
    考え続けろ。
    負け戦のプロだって
    悪くない。
    勝つだけが人生じゃない。

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    2018年01月29日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    ある生保の調査によると、男の子の将来なりたい職業の1位が『学者、博士』だと言う。
    まぁまて、この本を読んでから決めても遅くはあるまい。
    が、なるべく早目に読ませる事をお勧めする。
    決して、反対してはいけない、意固地になるから。

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    2018年01月12日
  • 魔界王子devils and realist: 1

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    ただのイケメン漫画とナメるなかれ。
    時代背景とかパブリック・スクールの事とか、
    よく書かれているのだ。
    現実主義のウイリアムの悪魔相手の啖呵!
    いやあ面白い!
    原子(科学!)ときましたか~。

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    2017年10月19日